現無差別級キング・オブ・パンクラシストでもあるプロレスラー、総合格闘家ジョシュ・バーネット(46)が主宰する「ブラッドスポーツ武士道(ルールはノーロープのリングで戦い、KO、ギブアップ、レフェリーストップのみが決着となる)」が両国国技館で開催され、第8試合に鈴木みのる(56)が登場。
普段のプロレスとは一線を画するルールながら、ノアを主戦場にするティモシー・サッチャー(41)を相手に「まさにプロレス」を展開。場外ではイスを持ち出し、リング上では鈴木のエルボーと、サッチャーのエルボースマッシュを打ち合い、我慢比べ。最後はサッチャーを抑え込む体勢から、素早く抱え上げてゴッチ式パイルドライバーを決めてTKO勝ちした。
鈴木はバックステージで大演説。「そこに俺が上がる舞台があって、戦う相手がいたら、それは俺にとってすべてがプロレスだ。格闘技が好きで見に来たヤツもいる。プロレスが好きで見に来たヤツもいる。今のプロレスが好きなヤツも見に来てる。昔のプロレスが好きで見に来てるヤツもいる。そして昔プロレスやってたやつらも今日いたろ、一列目に。俺はお前らがなんと言おうと、胸を張って言ってやる。これが現在のプロレスだ。おめえらがどんな能書き垂れようとよ、俺はこの腕一本で世界中回ってんだよ。これは変えようのない事実だ。世界中の人間が鈴木みのるのプロレスを欲しがって待ってる。だから俺はそれを届けに行く。そしてそのために生きてる。どこであろうと俺は俺だ。東京ドームのリングであろうと、マジソンスクエアガーデンであろうと、ここであろうと。公園であろうと原っぱであろうと、都電の中であろうと、俺にとってはそこすべてが戦場で、そこで行われることはすべてがプロレスだ」と話し、続けてメディアに向かって叫んだ。
「お前らもくだらねえこと言ってねえでよ。お前らもカメラ向けてねえでよ。もっと、もっと、プロレスを楽しめ。少年の頃に夢中になってテレビかじりついて、雑誌かじりついてこうやって見てたあのプロレスが今、目の前にあんだよ。あそこがいい、ここが悪い、あいつはダメだ…、頭の中でプロレスやるな。お前らの目の前で起きてることがプロレスなんだよ。また来るよ、じゃあな」。
▼第1試合
○阿部史典 アキレス腱固め(ギブアップ) ×飯塚優
▼第2試合(ブラッドスポーツトーナメント準決勝)
○鈴木秀樹 STF(ギブアップ) ×佐藤光留
▼第3試合(同)
○エリック・ハマー パワーボム(TKO) ×野村卓矢
▼第4試合
○小波 アキレス腱固め(ギブアップ) ×福田茉耶
▼第5試合
○船木誠勝 アンクルホールド(ギブアップ) ×デイビーボーイ・スミスJr.
▼第6試合
○クイントン“ランペイジ”ジャクソン ストンピング(レフェリーストップ) ×関根“シュレック”秀樹
▼第7試合
○桜庭和志 チキンウイング・アームロック(ギブアップ) ×サンティーノ・マレラ
▼第8試合
○鈴木みのる ゴッチ式パイルドライバー(TKO) ×ティモシー・サッチャー
▼第9試合(ブラッドスポーツトーナメント決勝)
○鈴木秀樹 アンクルホールド(ギブアップ) ×エリック・ハマー
▼第10試合
○ジョン・モクスリー エルボー連打(TKO) ×ジョシュ・バーネット
※20分で決着がつかず、延長戦に突入。