メインイベント（KNOCK OUT特別とくべつルール※パンチのみ、－73キロ契約けいやく3分ふん3R）で五味ごみ隆典たかのり（45＝東林間ひがしりんかんラスカルジム）と鈴木すずき千裕ちひろ（25＝クロスポイント吉祥寺きちじょうじ）の師弟してい対決たいけつがおこなわれ、ジャッジが3人にんとも29－29をつけるドローに終おわった。

立たち上あがりは鈴木すずきが鋭するどいパンチを放はなって押おし込こむ場面ばめんもあったが、2R以降いこうは五味ごみが左ひだりフックをブンブン振ふり回まわして圧力あつりょくをかけ、鈴木すずきの決定けってい打だを許ゆるさなかった。師匠ししょうをKOすることで超こえると言いい続つづけてきた鈴木すずきだが、結果けっか的てきには「師匠ししょう超こえ」はならず。試合しあい後ごのマイクでも、この日ひの主人公しゅじんこうは五味ごみだった。

まずマイクを握にぎったのは鈴木すずき。「まずは五味ごみさん、ありがとうございます。ずっと戦たたかいたかったんで、ここで殴なぐり合あいができて本当ほんとうに良よかったです。もっと強つよくなってKNOCK OUTを世界せかいに連つれて行いけるように、俺おれが有ゆう言げん実行じっこうするんでついてきてください。まだまだ俺おれの試合しあいは続つづくんで、俺おれの夢ゆめに乗のっかってついてきてください」などとあいさつした。

そして自分じぶんの番ばんになった五味ごみは「今いまから20分ふん、みなさんの時間じかんいただきます」と話はなしてファンを笑わらわせ、鈴木すずきに向むかって「千裕ちひろ！　判定はんていダメだよ、KOじゃなきゃ」とダメ出だし。続つづけて大だい演説えんぜつ会かいとなった。

五味ごみは「まあボクシングなら負まけないかな。楽らくだったかな今日きょうは（笑わらい）。とにかくこの年としまでリングに上あがれることを感謝かんしゃします。武たけ心こころ塾じゅくの加藤かとう先生せんせい、先週せんしゅう、20年ねん前まえに戻もどしてくれるような特訓とっくんをしていただきました。ボクシングを1番ばん最初さいしょに手てほどきしていただいた相模原さがみはらヨネクラの幡野はたの会長かいちょう。今日きょうは勝利しょうりは会長かいちょうにプレゼントはできなかったですけど。まあ倒たおしちゃうとね、俺おれがパッキャオとやって大変たいへんになっちゃうから。千裕ちひろ、頑張がんばれよ次つぎ。俺おれは1カ月かげつ休やすみに入はいるから。頑張がんばれよ、パッキャオはこんなもんじゃないからな。とにかくケガだけしないで戻もどって来こいよ。何なんでもチャレンジするのは素晴すばらしいと思おもいます。とにかくケガだけするな。危あぶなかったらタックル入いれ（笑わらい）」と言いいたい放題ほうだいだった。

そして五味ごみは「とにかくみなさんありがとうございました。もういいかなって今日きょうも控室ひかえしつで思おもいましたけど、お金かねになる話はなしがあったらいつでも言いってください。なんでもやります」と“仕事しごと募集ぼしゅう中ちゅう”もアピール。最後さいごには「丈夫じょうぶな体からだに生うんでくれた母親ははおや、いろんなトレーニングで俺おれを鍛きたえてくれた親父おやじ、本当ほんとうにありがとうございます」と、普段ふだんは口くちにしないような両親りょうしんへの感謝かんしゃの言葉ことばも述のべて、全員ぜんいんを温あたたかい気持きもちにさせていた。