【大井】サヨノネイチヤ、帝王賞でも期待大きい
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- 帝王賞に向けた最終追い切りを終えて併走馬とともに引き揚げてきたサヨノネイチヤと西啓太騎手(左)
ゴールまで残り100メートルを過ぎたところで前を捉えた大井記念のサヨノネイチヤ(牡5、坂井)。半馬身差での勝利だったが、その小差でも抜け出してからはやめようとして突っ張っていたらしい。14戦12勝。敗れた2戦も2着2回。すべての手綱を取ってきた西騎手は「道中で手応えがないことがない。競馬に関してはすごく優等生です。抜け出すまでは」と話す。
帝王賞に向けた1週前の実質的な本追い切りは3頭併せの中。「もともと追い切りでよく見せるタイプではないので。前向きではないので、あの子なりに集中させて」と西騎手。調教から託され、工夫してきた。調整程度の最終追い切りも併せ馬。「追い切りの時も1頭になると流した瞬間に止まってしまったり、まだ不安は残っていますが、前の馬を追いかけるという意味では良くも悪くもそこがいいところ」。馬が見えてさえいればいいという。
「重賞でも自信を持って乗れるきっかけを与えてくれた馬。いろいろ競馬を教えてもらっています」。そんなパートナーだけに帝王賞のメンバーに入っても期待は大きい。「ペースの戸惑いがどうなのかですが、僕のなかでは乗り越えてくれるんじゃないかなと思っていますね」。【牛山基康】