東京ディズニーシーに新エリア「ファンタジースプリングス」がオープンして話題になっていますが、通常のパークチケットだけでは入場できず、チケットシステムの複雑化や高額化した料金などで「もはや夢の国ではない」との声も上がっているようです。
ここカリフォルニア州アナハイムに1955年に開園した元祖ディズニーランドも物価高騰による影響でチケットやパーク内の飲食などが値上っており、さらに日本からの訪問となると昨今の記録的な円安でかなりの出費になることは避けられません。
それでも本場のディズニーランドを訪れてみたいという方に参考までに、ロサンゼルス(LA)までの旅費は別としてカリフォルニアのディズニーランドを楽しむにはいくら必要?というリアルな現状を紹介します。
![ディズニーファンでなくても1度は訪れてみたい元祖ディズニーランド](https://www.nikkansports.com/leisure/column/la/news/img/202406210000348-w500_0.jpg)
- ディズニーファンでなくても1度は訪れてみたい元祖ディズニーランド
世界で最初に作られたディズニーランドがあるカリフォルニア・ディズニーランド・リゾートは、LAのダウンタウンから車で45分ほどの距離にあるため、LA観光と合わせて訪れる人も多く、短い滞在でも十分に楽しめるのが特徴です。今なら、ドジャースタジアムでの野球観戦と合わせて訪れることも可能です。
リゾートには2つのテーマパーク「ディズニーランド・パーク」と「カリフォルニア・アドベンチャー・パーク」があり、両パーク間は徒歩数分で移動できる距離にあるため、欲張れば1日で2パークを楽しむことも可能です。時期や滞在日数によっても異なりますが、大人2名で3日間楽しむには、食事や交通費を除いて現在の為替レートで大人2名の費用は最低20万円ほどになります。
![キャラクターたちのグリーティングも楽しみの一つ](https://www.nikkansports.com/leisure/column/la/news/img/202406210000348-w500_1.jpg)
- キャラクターたちのグリーティングも楽しみの一つ
■パークチケット:3日間の最も安いチケットで1人4万円弱
チケットの種類は、1日1パーク×日数と1日の間に2パークを自由に行き来できる「パークホッパー」がありますが、混雑状況に応じてチケット代が変わる「変動価格制」を導入しています。値段は1日96~194ドル(パークホッパーはプラス65ドル~)と大きく幅があり、繁忙期は料金が高い一方で閑散期は安く入場することができます。特に訪問時期にこだわりがない場合は、公式サイトの料金カレンダーをチェックして安い日を探してみるのもおすすめです。
存分に楽しみたい方は3日券がお得で、299ドルで購入が可能(対象外の日も)。さらに平日(月~木曜)のみ有効な3日間券なら60ドルもお安くなります。(共にホッパーはプラス70ドル~)
人気のアベンジャーズ・キャンパスやスター・ウォーズ:ギャラクシーズ・エッジなどにも別途の入場チケットなしで入ることができますが、現在カリフォルニアディズニーでは入場チケットに加えてパーク入園予約が必須となっています。
![昨年3月にリニューアルオープンした「ミッキーのトゥーンタウン」にあるミッキーとミニーの噴水](https://www.nikkansports.com/leisure/column/la/news/img/202406210000348-w500_2.jpg)
- 昨年3月にリニューアルオープンした「ミッキーのトゥーンタウン」にあるミッキーとミニーの噴水
■有料のファストパスサービス:1日およそ5000円~
無料だったファストパスが廃止され、現在はGenie+(ジーニープラス)という有料のファストパスサービスが導入されています。最低30ドルから(値段は変動制)の定額料金で人気のアトラクションを各1回予約でき、短い待ち時間で乗車できます。また、ジーニープラスの対象外となっている大人気アトラクションは、インディビジュアル・ライトニング・レーンというパスを購入すれば1日1回まで予約ができます。こちらも料金は混雑状況やアトラクションによって異なり、7~20ドルとなっています。
![ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにある映画「カーズ」の世界感を再現した「カーズランド」は日本にはない人気エリア](https://www.nikkansports.com/leisure/column/la/news/img/202406210000348-w500_3.jpg)
- ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにある映画「カーズ」の世界感を再現した「カーズランド」は日本にはない人気エリア
■宿泊費:周辺ホテルなら1泊3万円くらい、直営ホテルなら8万円は最低必要
パーク周辺には直営ホテル以外にも中級から高級までさまざまなホテルがありますが、短い滞在で朝から夜まで楽しみたい方には直営ホテルがおすすめ。一般より30分早く入場できる宿泊者特定などもあり、移動のストレスも軽減されるので家族連れなら利便性が良い場合も。
直営ホテルは3つあり、時期や部屋のタイプによって値段は異なりますが、1泊500ドル程度~。周辺のホテルなら150ドル前後から宿泊が可能なところもあり、税金など入れても1泊3万円ほどになります。パークから離れるほど値段は安くなる傾向があります。
![昨夏ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにオープンした映画「ベイマックス」がテーマの新テーマランド「サンフランソウキョウ」](https://www.nikkansports.com/leisure/column/la/news/img/202406210000348-w500_4.jpg)
- 昨夏ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーにオープンした映画「ベイマックス」がテーマの新テーマランド「サンフランソウキョウ」
■パーク内フード:ハンバーガーとドリンクで3000円ほど
園内では手軽に食べられるハンバーガーやホットドッグなどのファストフードからテーブルサービスの本格的なレストランまで、さまざまなスタイルのフードが楽しめます。もっともお手軽なのは、ミッキー型のプレッツェルやチュロスなどのストリートフードで、10ドル以下で楽しめます。食べ歩き用の巨大なターキーレッグでも13ドルほどなので、レストランより断然お得です。
クイックサービスのファストフードならドリンクを付けて3000円ほど、テーブルに座って食事するレストランだとチップや税金を含めると1人5000~1万円ほどの予算になります。水筒やスナックなどを持ち込めば、より経済的です。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」、写真も)