ハイビームの上手じょうず活用かつよう夜間やかん歩行ほこうしゃ事故じこ防止ぼうし

夜間やかん街灯がいとうすくないくらみちなどを走行そうこうするときは、ぜんあきらとう上向うわむき(ハイビーム)にすることで歩行ほこうしゃなどをとおくから発見はっけんすることができ、早期そうき事故じこ回避かいひ措置そち可能かのうとなります。

ただし、ハイビームは車両しゃりょうとう眩惑げんわくさせるおそれがありますので、対向たいこうしゃちがうときや、ほかのくるま直後ちょくご通行つうこうしているときは、ぜんあきらとうげんひかりするか下向したむき(ロービーム)にえてください。

交通こうつうりょうおお市街地しがいち道路どうろなどを通行つうこうするときもロービームにえましょう。

また、夜間やかん昼間ひるまくらべて視界しかいわるくなるため、歩行ほこうしゃ自転車じてんしゃなどの発見はっけんおくれるじょう速度そくどかんにぶり、速度そくど超過ちょうかになりがちですので、昼間ひるまより速度そくどとして慎重しんちょう運転うんてんしましょう。

夜間やかん安全あんぜん運転うんてんのポイント

・ くらみち対向たいこうしゃ先行せんこうしゃがいない場合ばあいは、ハイビームを活用かつよう
・ 交通こうつうりょうおお市街地しがいちなどや対向たいこうしゃ先行せんこうしゃがいる場合ばあいは、ロービームで走行そうこう(※)
  ※ 対向たいこうしゃ自転車じてんしゃ場合ばあい確実かくじつにロービームにえましょう。
・ 昼間ひるまより速度そくどとした運転うんてん励行れいこう
 

夜間やかん速度そくどとし、ぜんあきらとう上向うわむき・下向したむきのきりえをこまめにおこないましょう。 ~

薄暮はくぼ時間じかんたい夜間やかんにおける交通こうつう死亡しぼう事故じこ発生はっせいじょうきょう

 1 れい元年がんねんかられいねんの5年間ねんかんにおける交通こうつう死亡しぼう事故じこ特徴とくちょう
  薄暮はくぼ時間じかんたい夜間やかんにおける交通こうつう死亡しぼう事故じこ分析ぶんせきした結果けっか
    ・ 日没にちぼつ時刻じこくかさなるときあいだたいである17だいから19だいもっとおお発生はっせいしている
    ・ 薄暮はくぼ時間じかんたいにおける死亡しぼう事故じこは10がつから12がつにかけてもっとおお発生はっせいしている
    ・ 薄暮はくぼ時間じかんたい夜間やかんについては、自動車じどうしゃ歩行ほこうしゃ衝突しょうとつする事故じこもっとおおく4わり
     以上いじょうめている
 ことがあきらかになりました。

 

 

2 ハイビーム活用かつようによる事故じこ防止ぼうし効果こうか
 「自動車じどうしゃたい歩行ほこうしゃ」による死亡しぼう事故じこ夜間やかん自動車じどうしゃ直進ちょくしんちゅう)において一定いってい条件下じょうけんか発生はっせいしたものを調査ちょうさ分析ぶんせきした結果けっか、ハイビームを活用かつようしていれば、衝突しょうとつ回避かいひできた可能かのうせいたかいものがいち定数ていすうあることが判明はんめいし、ハイビームの活用かつよう事故じこ防止ぼうし一定いってい効果こうかみとめられることがあきらかとなりました。

 【平成へいせい29ねん上半期かみはんきにおける交通こうつう死亡しぼう事故じこ特徴とくちょうとうについて(抜粋ばっすい)】
  https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/img/highbeam/H29kamihankibunseki2-3-9.jpg

ハイビームとロービームのかた比較ひかく

ハイビームのかた


パイロンまでの距離きょり100m


パイロンまでの距離きょり60m
 

ロービームのかた


ロービームで撮影さつえい


ロービームで撮影さつえい

画像がぞう:徳島とくしまけん警察けいさつ撮影さつえい

ぜんあきらとう性能せいのう基準きじゅん

道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう保安ほあん基準きじゅんにおいて、ぜんあきらとうは、
  ・ 走行そうこうようぜんあきらとう(ハイビーム)
  ・ すれちがようぜんあきらとう(ロービーム)
区分くぶんされています。
また、その性能せいのう基準きじゅんは、
  ・ 走行そうこうようぜんあきらとう
      夜間やかんにその前方ぜんぽう100mの距離きょりにある交通こうつうじょう障害しょうがいぶつ確認かくにんできる性能せいのうゆうするもの
   であること
  ・ すれちがようぜんあきらとう
      夜間やかんにその前方ぜんぽう40mの距離きょりにある交通こうつうじょう障害しょうがいぶつ確認かくにんできる性能せいのうゆうするもので
   あること
とされており、夜間やかん走行そうこうようぜんあきらとう(ハイビーム)で走行そうこうした場合ばあいには、すれちがようぜんあきらとう(ロービーム)の場合ばあいよりもばい以上いじょうとおくから歩行ほこうしゃ早期そうき発見はっけんすることが可能かのうとなります。

交通こうつう方法ほうほうかんする教則きょうそく

交通こうつうりょうおお市街地しがいちとう通行つうこうしている場合ばあい先行せんこうしゃ対向たいこうしゃがあるときをのぞき、夜間やかん運転うんてん灯火ともしび上向うわむきにすべきであることについて、交通こうつう方法ほうほうかんする教則きょうそく記載きさいされています。

交通こうつう方法ほうほうかんする教則きょうそく (一部いちぶ抜粋ばっすい)

○ だいしょう 危険きけん場所ばしょなどでの運転うんてん

  •  ぜんあきらとうは、交通こうつうりょうおお市街地しがいちなどを通行つうこうしているときをのぞき、上向うわむきにして、歩行ほこうしゃなどをすこしでもはや発見はっけんするようにしましょう。ただし、対向たいこうしゃちがうときや、ほかのくるま直後ちょくご通行つうこうしているときは、ぜんあきらとうげんひかりするか、下向したむきにえなければなりません。
  •  交通こうつうりょうおお市街地しがいち道路どうろなどでは、ぜんあきらとう下向したむきにえて運転うんてんしましょう。また、対向たいこうしゃのライトがまぶしいときは、視点してんをややひだり前方ぜんぽううつして、がくらまないようにしましょう。

○ だいしょう 高速こうそく道路どうろでの走行そうこう 

  •  夜間やかんは、対向たいこうしゃちがうときやほかのくるま直後ちょくご通行つうこうしているときをのぞき、ぜんあきらとう上向うわむきにして、落下らっかぶつ交通こうつう事故じこなどにより停止ていししたくるますこしでもはや発見はっけんするようにしましょう。