AMD Ryzen プロセッサー | 価格かかく・性能せいのう・比較ひかく

AMD Ryzen™とは、AMDより2017年ねん3月がつに発売はつばいされた、「Zen」マイクロアーキテクチャを採用さいようするCPUシリーズです。
新しん世代せだいのAMD Ryzen™ 9000 シリーズ・プロセッサーは「Zen 5」アーキテクチャーを採用さいようし、更さらなるパフォーマンスアップを実現じつげんしました。先進せんしん的てきなDDR5メモリ、PCI Express Gen5の対応たいおう、CPU内蔵ないぞうグラフィックス「AMD Radeon™ Graphics」を搭載とうさいするなど、CPUの演算えんざん性能せいのうだけではなくシステム全体ぜんたいとしてパフォーマンスの底上そこあげを行おこなうことが出来できます。

AMD Ryzen™ 9000 シリーズ・プロセッサーとは

Ryzen™ 9000 シリーズ・プロセッサーは、Zen 5アーキテクチャーを採用さいようし4nmプロセスで製造せいぞうされます。
前ぜん世代せだいからキャッシュメモリのデータ帯域たいいきやAVX512命令めいれいへの対応たいおうが拡張かくちょうされ、IPC（1クロック当あたりの処理しょり性能せいのう）平均へいきん16％の向上こうじょうを果はたしました。
また製造せいぞうプロセスの微細びさい化かと基本きほんクロックの最適さいてき化かが図はかられたことによって、CPUの発熱はつねつ量りょうは減少げんしょうし、TDP（熱ねつ設計せっけい電力でんりょく）を低ひくく抑おさえることを実現じつげんしています。
とくにパフォーマンス向むけRyzen™ 7、Ryzen™ 5 XシリーズはTDPが105Wから65Wになったことで、空冷くうれい、水冷すいれい式しきCPUクーラーのどちらでも冷却れいきゃくが容易よういになり、小型こがた容積ようせきのPCでも扱あつかいやすくなるなど、使つかい勝手がってが向上こうじょうしました。
Ryzen™ 9000 シリーズ・プロセッサーは、AMD 600シリーズチップセットのマザーボードに対応たいおう。CPUソケット形状けいじょうは引ひき続つづきソケットAM5が用もちいられており、従来じゅうらいのCPUクーラーも使用しよう可能かのうとなっています。

AMD Ryzen™ 8000 シリーズプロセッサー

AMD Ryzen™ 8000 シリーズプロセッサーはAMD Ryzen™ 7000 シリーズプロセッサーと同おなじZen 4アーキテクチャーを採用さいようし前ぜん世代せだいと比較ひかくしてパフォーマンスが向上こうじょうしました。
また、AMD XDNA™ アーキテクチャーを採用さいようしたAI処理しょり向むけユニットであるNPUをデスクトップ向むけプロセッサーとして初はじめて搭載とうさいしました。AMD Ryzen™ AIに対応たいおうする画像がぞう編集へんしゅうソフトやビデオ会議かいぎツールにて、エフェクトなどのAI機能きのうを扱あつかうことができます。そして、AMD Ryzen™ 8000G シリーズプロセッサーはRDNA™ 3アーキテクチャーベースのAMD Radeon™ 700M シリーズを内蔵ないぞうし、外そと付づけのグラフィックスカードを搭載とうさいせずともフルHDゲーミングが可能かのうなパフォーマンスを発揮はっきします。

※AMD Ryzen™ 7 8700GおよびAMD Ryzen™ 5 8600G、AMD Ryzen™ 7 8700Fが「AMD Ryzen™ AI」をサポートします。今後こんごの製品せいひんでのAI対応たいおうについては仕様しよう表ひょうをご確認かくにんください。
※AMD Ryzen™ 7 8700Fで「AMD Ryzen™ AI」の機能きのうを利用りようするには、対応たいおうするRadeon™ Graphics搭載とうさいグラフィックスカードが必要ひつようです。

AMD Ryzen™ AI テクノロジ搭載とうさい

AMD Ryzen™ 8000 シリーズプロセッサーには、AI テクノロジに対応たいおうするAI処理しょり専用せんようのNPUである「AMD Ryzen™ AI」テクノロジを搭載とうさいしています。「AMD Ryzen™ AI」は効率こうりつとパフォーマンスの両方りょうほうを考慮こうりょして設計せっけいされており、マルチタスクの高速こうそく化か、生産せいさん性せいの向上こうじょう、コラボレーションの促進そくしん、効率こうりつの向上こうじょうなどがあり、今後こんごもさらに増ふえていきます。
たとえば、「AMD Ryzen™ AI」は Windows Studio Effects をサポートし、自動じどうフレーミング（カメラ自動じどう追従ついしょう）や、視線しせん補正ほせい、高度こうどな背景はいけいエフェクトなどをサポートし従来じゅうらい、強力きょうりょくなGPUが必要ひつようだった処理しょりをNPUが高こう効率こうりつに処理しょりできるようになりました。

※AMD Ryzen™ 7 8700GおよびAMD Ryzen™ 5 8600G、AMD Ryzen™ 7 8700Fが「AMD Ryzen™ AI」をサポートします。今後こんごの製品せいひんでのAI対応たいおうについては仕様しよう表ひょうをご確認かくにんください。
※AMD Ryzen™ 7 8700Fで「AMD Ryzen™ AI」の機能きのうを利用りようするには、対応たいおうするRadeon™ Graphics搭載とうさいグラフィックスカードが必要ひつようです。

AMD Ryzen™ 7000X3D ゲーミング・プロセッサーとは

AMD Ryzen™ 7000X3D ゲーミング・プロセッサーは、AMD 3D V-Cache™ テクノロジーにより最大さいだいで144MBの大だい容量ようりょうキャッシュメモリーをオンチップで搭載とうさいしたAMD Ryzen™ 7000 シリーズ・プロセッサーです。ゲーミングパフォーマンスを大おおきく向上こうじょうさせる大だい容量ようりょうのキャッシュメモリーと、ハイパフォーマンスなAMD Ryzen™ 7000 シリーズ・プロセッサーの組くみ合あわせにより、最新さいしんのゲームタイトルでもパワフルなゲーミングパフォーマンスを実現じつげんします。

AMD Ryzen™ 7000 シリーズ・プロセッサーとは

Ryzen™ 7000 シリーズ・プロセッサーに採用さいようされる「Zen 4」アーキテクチャーは、AMD Ryzen™ 5000 シリーズ・プロセッサーと比較ひかくしてIPC（1クロック当あたりの処理しょり性能せいのう）が最大さいだい13％向上こうじょうし、動作どうさクロックの引ひき上あげと合あわせてシングルスレッド性能せいのうが最大さいだい29％向上こうじょうしています。さらに、SIMD命令めいれいとしてAVX512をサポートし、CGレンダリングにおけるレイトレーシング性能せいのうや物理ぶつりシミュレーションを最大さいだい30％高速こうそく化かします。

Zen 4アーキテクチャー

Zen 4アーキテクチャーでは、Zen 3世代せだいよりも微細びさい化かされた5nmプロセスで製造せいぞうされており、最大さいだい動作どうさクロックを5GHz以上いじょうまで引ひき上あげ、L2キャッシュ容量ようりょうが各かくコア毎ごとに1MBと倍増ばいぞうし、IPC（Instruction Per Clock）が向上こうじょうしました。CPUの内部ないぶ構造こうぞうはZen 3アーキテクチャーと同おなじく、8つのCPUコアで構成こうせいされるCCD（Core Complex Die）が最大さいだい2基きと1基きのIOD（IO Die）の構成こうせいとなっていて、IODには内蔵ないぞうグラフィックスとしてRDNA™ 2ベースのAMD Radeon™ Graphicsのコアが最大さいだい2基き搭載とうさいされました。

AMD 600 シリーズ・チップセットとPCI Express Gen5をサポート

AMD Ryzen™ 9000、8000、7000 シリーズプロセッサーは、CPUソケットがこれまでのSocket AM4からLGAタイプのSocket AM5へと一新いっしんされ、チップセットもSocket AM5に対応たいおうしたAMD 600 シリーズ・チップセットに変更へんこうされました。AMD 600 シリーズ・チップセットでは、PCI Express Gen4の2倍ばいの帯域たいいきを持もつPCI Express Gen5に対応たいおうするほか、新あたらしいメモリーオーバークロック機能きのう「AMD EXPO™ Technology」に対応たいおうしました。AMD EXPO™ Technorogyに対応たいおうしたDDR5メモリであれば、ワンクリックで最大さいだいDDR5-6400相当そうとうにまでオーバークロックすることが出来できます。

※AMD A620チップセットはPCI Express Gen5非ひ対応たいおうになります。
※マザーボードメーカーにより一部いちぶ仕様しようが異ことなる場合ばあいがありますので、マザーボードメーカーのスペックシートをご確認かくにんください。

AMD Ryzen™ 5000 シリーズプロセッサーは、CPU負荷ふかの高たかいゲームや、3DCGレンダリング、ソフトウェア・コンパイルなどのマルチスレッド・タスクも快適かいてきに処理しょりすることができます。Zen 3アーキテクチャーを採用さいようしており、AMD 500 シリーズチップセットをサポート、PCI-Express Gen4 に対応たいおうしています。
※Ryzen™ 5000G シリーズプロセッサー、およびRyzen™ 5 5500はPCI-Express Gen4非ひ対応たいおうになります。