Webブラウザ上じょうのWASM版ばんPostgreSQLをサーバとし、PostgreSQLクライアントから接続せつぞく可能かのうになる「dabase.build:Live Share」、Supabaseが発表はっぴょう

PostgreSQLをベースにしたBaaS（Backend as a Service）の「Supabase」を開発かいはつし提供ていきょうしているSupabase社しゃは、Webブラウザ上じょうで実行じっこう中ちゅうのWebAssembly版ばんPostgreSQLをサーバとし、別べつのマシンからPostgreSQLのクライアントで接続せつぞくできる新しん機能きのう「dabase.build:Live Share」を発表はっぴょうしました。

Supabaseは今年ことし（2024年ねん）8月がつ、Webブラウザ上じょうでWebAssembly版ばんPostgreSQLの「PGLite」を実行じっこうするサービス「database.build」（旧称きゅうしょう：Postgres.new）の提供ていきょうを開始かいししました。

これによりWebブラウザがあれば簡単かんたんにPostgreSQLを実行じっこうできるだけでなく、生成せいせいAIの機能きのうもWebブラウザ上じょうに統合とうごうされているため、データベースに対たいする自然しぜん言語げんごでの質問しつもんをSQL文ぶんに変換へんかんして実行じっこうし、結果けっかをグラフ化かすることや、PostgreSQL上じょうでベクトルデータの扱あつかいを可能かのうにする拡張かくちょう機能きのうである「pgvector」を用もちいたクエリを試ためすこともできます。

参考さんこう：Wasm版ばんPostgreSQLに生成せいせいAIを組くみ合あわせた「Postgres.new」無料むりょう公開こうかい。自然しぜん言語げんごでクエリ、エンベディングの作成さくせい、CSVからテーブル自動じどう生成せいせいなど

今回こんかい、このdatabase.buildの新しん機能きのうとして、Webブラウザ上じょうで実行じっこうしているWebAssembly版ばんPostgreSQLに対たいして、別べつのマシンのPostgreSQLクライアントから接続せつぞくできる機能きのう「dabase.build:Live Share」が追加ついかされました。

psqlからWebブラウザ上じょうのPostgreSQLサーバへ接続せつぞく

下記かきはデモ動画どうがから、実際じっさいにWebブラウザ上じょうのPostgreSQLをサーバとし、別べつのマシンからPostgreSQLのクライアントであるpsqlを用もちいて接続せつぞくしたところです。

1行ぎょう目めにあるように、Webブラウザ上じょうのPostgreSQLへの接続せつぞくには、database.new上じょうで生成せいせいされる特別とくべつなURLを用もちいて接続せつぞくします。

これはpsqlからdatabase.newのサーバ上じょうにあるプロキシを経由けいゆしてWebブラウザ上じょうのPostgreSQLへ接続せつぞくする仕組しくみを用もちいているためです。

下記かきのように、psqlからはTCPを用もちいてdatabase.newのサーバのプロキシに接続せつぞくし、プロキシはそれをWebSocketに変換へんかんしてWebブラウザ上じょうのPostgreSQLへ接続せつぞくすることで、psqlからWebブラウザ上じょうのPostgreSQLへの接続せつぞくを実現じつげんしています。

この仕組しくみによってさまざまなPostgreSQLクライアントやORMツール、開発かいはつツールなどをWebブラウザ上じょうのPostgreSQLに接続せつぞくできます。

ただしWebAssembly版ばんPostgreSQLはシングルユーザーモードでコンパイルされているため、ORMツールのPrismaのように複数ふくすうのコネクションを張はるようなクライアントツールは正常せいじょうに動作どうさしない制限せいげんがあると説明せつめいされています。

このdatabase.buildのサービスを構成こうせいするフレームワークである「database-build」、WebAssembly版ばんPostgreSQLの「PGlite」、プロキシとなる「pg-gateway」はいずれもオープンソースとして公開こうかいされているため、ユーザー自身じしんでも同様どうようの仕組しくみを構築こうちくすることができるようになっています。