公文書こうぶんしょを野焼のやきして火災かさい引ひき起おこす　和歌山わかやま・湯浅ゆあさ町まち課長かちょうに略式りゃくしき命令めいれい

　和歌山わかやま県けん湯浅ゆあさ町まち役場やくばの５０代だいの男性だんせい課長かちょうが昨年さくねん５月がつ、廃棄はいき予定よていの公文書こうぶんしょを野焼のやきして火災かさいを引ひき起おこしたとして、廃棄はいき物ぶつ処理しょり法ほう違反いはん罪ざいで昨年さくねん８月がつ、湯浅ゆあさ簡裁かんさいから罰金ばっきん４０万まん円えんの略式りゃくしき命令めいれいを受うけていたことが分わかった。「公文書こうぶんしょの処分しょぶんを急いそごうと軽率けいそつな行為こういをしてしまい、深ふかく反省はんせいしている」などと話はなしているという。

　町まちによると、課長かちょうは昨年さくねん５月がつ中旬ちゅうじゅん、保存ほぞん期間きかんが過すぎた公文書こうぶんしょ１１５キロを町まち有ゆう地ちの広場ひろばでドラム缶どらむかんで焼却しょうきゃく。翌日よくじつに灰はいを広場ひろばに捨すてた際さい、残のこっていた火ひだねから周囲しゅういの草木くさきに引火いんかし、約やく３３０平方へいほうメートルが焼やけた。

　町まちでは保存ほぞん期間きかんが過すぎた公文書こうぶんしょは業者ぎょうしゃに委託いたくして溶解ようかい処分しょぶんにしているが、当時とうじは業者ぎょうしゃの機械きかいが故障こしょうしていたという。

　町まちは昨年さくねん６月がつ、課長かちょうと作業さぎょうを手伝てつだっていた３０代だいの男性だんせい係長かかりちょうを厳重げんじゅう注意ちゅういの処分しょぶんとしていた。