(セ・リーグ、広島1-7阪神、4回戦、2勝2敗、30日、マツダ)「昭和の日」に広島で取材にあたっていたトラ番が「平成生まれ」ばかりだったという話を紹介したばかりだが、そんな状況に人知れず戸惑っている男がいた。ホームチーム側の番記者としてトラ番を迎え入れた、広島担当の柏村翔だ。
「一緒に仕事をしたことがない若い記者ばかりになってきましたねぇ。共通の話題をなんとか探して、コミュニケーションを取っていきます」
柏村は昭和62年生まれの37歳。2015、16年にはトラ番も務めていたのだが、17年から広島駐在となった。コイと泳ぐ〝竜宮城〟が楽しすぎてもう8シーズン目だから、たとえば来季から関西に戻ったとしても〝浦島太郎〟となるのは確実だ。この遠征でトラ番の現場キャップを務めている原田遼太郎の入社が17年。そりゃあ多少コミュニケーションを取るのに戸惑っても仕方がない。
柏村といえば、先日ちょっぴり面白い原稿を書いていた。今季絶好調でヒットを重ねている広島・野間峻祥がちょっとした「風水好き」らしく、財布のお札を逆さまにしまって整理整頓する一面を持つんだとか。野間は「(無駄なお金が)出ていかないそうですよ」とニヤリと説明してくれたらしい。試合前時点で打率・307、リーグ1位の得点圏打率・500。今カードを迎えるにあたって虎が最も警戒すべき選手が野間だった。最大4あった広島の借金返済に大きく貢献し〝金運上昇〟を見せつけている。