原発事故から離れ伸び伸び 福島県から伊那谷に来て収穫体験
■〈つれづれ農日記、有機就農25年 斎藤期英〉⑪
「おー、でかいのあったあ」。今月3日、アンナプルナ農場に元気な子どもたちの声が響いた。ジャガイモの収穫体験を楽しんでいたのは福島県南相馬市から訪れた板倉清一さん(38)の家族6人。一切事前準備のない、子どもの背丈ほど伸びた雑草が目立つ畑で筆者が「草を抜くとほら、一緒にジャガイモが顔を出すよ」と声をかけ、一緒に掘り進める。小一時間汗を流してコンテナがジャガイモでいっぱいになった。
妻の夢子さん(37)は生後3カ月の…