連載2年「本の宝箱」 子どもの本の魅力を伝える一家の思い(阿部貴徳)「ユースてらす日記」
毎月第2日曜のユースてらす面に掲載されている「本の宝箱」は、この10月で連載開始から2年を迎えた。子どもの本は世代や国を超え、誰もが楽しめる―。筆者の越高綾乃さんはそんな思いで執筆を続けている。最新の著書「海外児童文学をめぐる冒険 手渡していく『読書のよろこび』」(かもがわ出版)もこのほど出版。その内容にも触れながら、本の魅力を伝える取り組みやその思いを紹介する。
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本の宝箱は11月9日付で26回目。これまでに、海外の作品を中心に40点以上を紹介している。子どもの本と一口に言っても、絵本や短めの読み物(幼年文学)、600ページを超える長編物語、図鑑などとさまざまだ。
作家で言うと、スウェーデンのアストリッド・リンドグレーンは「長くつ下のピッピ」「ちいさいロッタちゃん」「山賊のむすめローニャ」の3作品。ドイツのオトフリート・プロイスラーは「クラバート」と「小さい魔女」を取り上げている。シェークスピアや宮沢賢治も紹介しているほか、