『劇的げきてき紀行きこう深夜しんや特急とっきゅう』は1996年ねんから1998年ねんにかけてスペシャルとして放送ほうそうされたテレビドラマ。沢木さわき耕こう太郎たろうさんの小説しょうせつ「深夜しんや特急とっきゅう」が原作げんさくで、香港ほんこんからロンドンまでバックパッカーの旅たびをする物語ものがたりです。

香港ほんこんからタイへ飛とび、列車れっしゃでシンガポールへ向むかった主人公しゅじんこうが訪おとずれたのは、バンコク、チュンポーン、スラタニ、そしてハジャイ。この中なかで宿泊しゅくはくのシーンがあったのはバンコクとチュンポーンです。なおホテルやゲストハウスでは撮影さつえいだけでなく、実際じっさいに大沢おおさわたかおさんが宿泊しゅくはくしたのだそうですよ。

大沢おおさわたかおが泊とまったバンコクの宿やど

香港ほんこんからバンコクに到着とうちゃくして最初さいしょに宿泊しゅくはくしたのが、今いまもなお元気げんきに営業えいぎょう中ちゅうの「スリウォンホテル（Suriwongse Hotel）」。日本人にっぽんじん通どおりと言いわれるタニヤ通どおりの隣となりの通とおりにあるホテルです。ドラマでは「スリウォンホテル」は売春ばいしゅん宿やどとして描えがかれていて、何なん度ども「女性じょせいいかがは？」と誘さそわれたことで、嫌気いやけが差さして別べつのホテルに移動いどうしていくのです。20年ねん以上いじょう前まえの話はなしで、もちろん今いまはそんなことはありませんが、それも時代じだいですね。

安やすいホテルが沢山たくさんあると聞きいて移動いどうした先さきは、バックパッカーの聖地せいち・カオサン通どおり。宿泊しゅくはくしたのは現在げんざいは既すでになくなった「カオサンプライバシー（Kao Sarn PRIVACY）」というゲストハウスです。当時とうじで一いち泊はくの価格かかくがバス・トイレは共同きょうどうの個室こしつで250バーツ。当時とうじのレートで1,100円えんほどでした。
※「カオサンプライバシー」についてはカオサン通どおりの旅行りょこう会社かいしゃ・サワディーアンコールツアーさんらに情報じょうほう提供ていきょうしていただきました。

大沢おおさわたかおが泊とまったチュンポーンの宿やど

続つづいて訪おとずれたチュンポーンで宿泊しゅくはくしたのが、電車でんしゃで出会であったタイ人じん学生がくせいたちに紹介しょうかいされた「東南とうなん亜あ旅たび店てん」というホテル。バス・トイレは共同きょうどうで一いち泊はく395バーツでしたが、実じつはここも売春ばいしゅん宿やどでした。時代じだいですね（苦笑くしょう）。なお「東南とうなん亜あ旅たび店てん」については検索けんさくをしても何なんの情報じょうほうも出でてきません。既すでになくなってしまっているのでしょうか。