コロンビアの有名ゆうめいモデルのヴァレンティーナ・ルエダ・ベレスがプライベートジェットから“史上しじょう最高さいこうUFOゆーふぉー映像えいぞう”を撮影さつえいし、SNSにアップした。これをめぐっては、意外いがい展開てんかいとなったが――それにしても鮮明せんめいすぎる映像えいぞうに、UFOゆーふぉーマニアかいさわいでいる。

がつにち、プライベートジェットで旅行りょこうたベレスがコロンビア上空じょうくう飛行ひこうちゅうまどからそとながめていたところ、前方ぜんぽうくもなかなに奇妙きみょう物体ぶったいつけ、撮影さつえいしたものだという。ベレスは「んだ。た。エイリアンよ」とキャプションをつけて、ティックトックにじゅうすうびょう動画どうがをアップした。インスタグラムにもげた。

ヴァレンティーナ・ルエダ・ベレスがアップしたUFO(ユーチューブから)
ヴァレンティーナ・ルエダ・ベレスがアップしたUFO(ユーチューブから)

 動画どうがでは、まどのそばをちょう高速こうそくでその奇妙きみょうなものがとおぎるのをとらえている。肉眼にくがんではなにからないほどの高速こうそくだがスロー再生さいせいすると、ダイヤモンドがたでメタリックな典型てんけいてきなアダムスキーがたえる。数々かずかずUFOゆーふぉー愛好あいこう専門せんもんがコメントをつけた。「軽自動車けいじどうしゃぐらいのおおきさだ」「すごいリアルだ」「史上しじょう最高さいこうUFOゆーふぉー映像えいぞうだ」とだい興奮こうふんした。

 しかし、ベレスはウソをついていたようだ。UFOゆーふぉー研究けんきゅうでユーチューブチャンネルを運営うんえいしている「ヒドゥン・アンダーベリー2・0」がこの動画どうが調査ちょうさした結果けっか、“もとネタ”を発見はっけんした。撮影さつえいしたのはベレスではなく、セスナ機せすなきのパイロットだった。

「ヒドゥン・アンダーベリー2・0」はこうしるした。

「2022ねんがつ12にち、コロンビアのアンティオキアで、パイロットのアルテアガ操縦そうじゅうするセスナT303クルセイダーから撮影さつえいした動画どうがだ。アルテアガふく操縦そうじゅうダニエル物体ぶったい目撃もくげき。そのUAP(確認かくにん航空こうくう現象げんしょう)はセスナ機せすなきほうかってきた。セスナ機せすなき時速じそく300キロ以上いじょう飛行ひこうしながら、物体ぶったい回避かいひしたそう。アルテアガによると、気温きおん摂氏せっしやく高度こうど3800メートルの場所ばしょだったので、それがソーラーまたはヘリウム気球ききゅう、もしくはドローンではないとべた。映像えいぞう投稿とうこうしてくれたベレスに感謝かんしゃする。これは、はっきりととらえられた円盤えんばんがた宇宙船うちゅうせんだ」

 ベレスが4がつにプライベートジェットから撮影さつえいしたのではなく、昨年さくねんがつセスナ機せすなきのパイロットが撮影さつえいした映像えいぞうって使つかったわけだ。しかし、ベレスがアップしバズらなければ、この動画どうが存在そんざいらないままだったので、感謝かんしゃべたのだ。こののち、ベレスはなん反応はんのうしめしていない。

「ヒドゥン・アンダーベリー2・0」の見解けんかいUFOゆーふぉーファンたちは「だれった映像えいぞうだろうが、これは最高さいこうUFOゆーふぉー映像えいぞう!」とのコメントがついた。

 UFOゆーふぉー専門せんもんは「ジェットエンジンやプロペラなど推進すいしんりょくしめ識別しきべつ可能かのう特徴とくちょうがなく、既知きちのタイプの航空機こうくうきとの類似るいじせいがなく、金属きんぞくばんのような物体ぶったいです。まさに正体しょうたい不明ふめい確認かくにん飛行ひこう物体ぶったいです。ドローンはこんなたか高度こうどべません。かぜがってきた軽量けいりょう金属きんぞくシートなど、なにかの破片はへんなのかもしれません。まさかとはおもいますが、CGで作成さくせいされたデマ映像えいぞう可能かのうせいもあります」と指摘してきする。

 のこされたなぞおおい――。