Ｆ１えふわんのＲＢに所属しょぞくする角田つのだ裕ひろし毅あつし（２４）が、１９日にちに行おこなわれたエミリアロマーニャ・グランプリ（ＧＰ）決勝けっしょうで粘ねばりの走はしりで１０位い入賞にゅうしょうを果はたした。

　角田つのだは７番手ばんてスタートから後おくれをとり、ルイス・ハミルトン（メルセデス）とニコ・ヒュルケンベルグ（ハース）にかわされ、いきなり順位じゅんいを９位いまで下さげてしまう。その後ごはピットストップ戦略せんりゃくでヒュルケンベルグをかわすも、タイヤの状態じょうたいが落おちる中なかでランス・ストロール（アストンマーティン）に抜ぬかれるなど苦闘くとうを強しいられる。それでも執念しゅうねんの走はしりで１０位いを死守ししゅし、虎とらの子この１ポイントを獲得かくとくした。

　レース後ご、Ｆ１えふわん公式こうしきユーチューブチャンネルに登場とうじょうした角田つのだは「スタートのせいでレースが危あやうくなった。通常つうじょうのスタートだったら、ずっと楽らくだっただろうし、もしかしたらもっと上うえの順位じゅんいでフィニッシュできたかもしれない」と悔くやしさを見みせた。

　それでも、粘ねばりの走はしりを見みせたことは自身じしんでも成長せいちょうを感かんじている様子ようす。レース技術ぎじゅつが向上こうじょうしていることを指摘してきされると「そうですね、車内しゃないでリラックスした気分きぶんになれている。お茶ちゃを飲のんだりとかそういうわけじゃないけどね（笑わらい）」とジョークで返かえす余裕よゆうぶり。

　続つづけて「より全体ぜんたい像ぞうが見みえている。エンジニアともコミュニケーションが取とれて（精神せいしん的てきな）コントロールができていると感かんじる。２年ねん前まえなら自分じぶんは簡単かんたんに無線むせんでコントロールを失うしなって、もっとひどい状況じょうきょうになっていたと思おもう。だから、そういう部分ぶぶんでは確実かくじつに向上こうじょうしたし、チームも自分じぶんを成長せいちょうさせてくれた」と課題かだいだった〝キレ癖へき〟の改善かいぜんが今季こんきの安定あんていぶりにつながっていると自己じこ分析ぶんせきした。

　最後さいごは「（チームの）ホームＧＰでポイントを獲得かくとくできたことは本当ほんとうにうれしい」と笑顔えがおを見みせた。連戦れんせんとなる伝統でんとうのモナコＧＰ（２６日にち決勝けっしょう）でさらなる躍進やくしんに期待きたいが高たかまる。