ボクシングの世界せかいスーパーバンタム級きゅう４団体だんたい統一とういつ王者おうじゃ・井上いのうえ尚弥なおや（３１＝大橋おおはし）に向むけて、米国べいこくのレジェンドがフェザー級きゅう転向てんこうを猛もうプッシュした。

　メキシコの専門せんもんメディア「ＩＺＱＵＩＥＲＤＡＺＯ」は「ティム・ブラッドリーが語かたる、井上いのうえ尚弥なおやが史上しじょう最高さいこうの選手せんしゅになるために必要ひつようなこと」と題だいする記事きじを掲載けいさい。「ブラッドリーは、井上いのうえ尚弥なおやのルイス・ネリ戦せんの勝利しょうりとそれまでの輝かがやかしいキャリアでのパフォーマンスを高たかく評価ひょうかした。ただ、世界せかいのボクシング史しの中なかで頂点ちょうてんに達たっするためにはあと一いち歩ほが必要ひつようだと説明せつめいした」と報ほうじた。

　元もと世界せかい２階かい級きゅう制覇せいは王者おうじゃティモシー・ブラッドリー氏し（米国べいこく）は、マニー・パッキャオ（フィリピン）と名めい勝負しょうぶを繰くり広ひろげたことでも知しられている。記事きじではブラッドリー氏しが「ファイトハブＴＶてれび」に出演しゅつえんした際さいのコメントを次つぎのように引用いんようした。

「スーパーバンタム級きゅうに彼かれのようなレベルの選手せんしゅはいない。だから、彼かれはフェザー級きゅうに上あがって、そこにいる選手せんしゅと対戦たいせんし、自分じぶん自身じしんの実力じつりょくを証明しょうめいするべきだ。特とくにフェザー級きゅうで全すべてのベルトを取とることができれば、史上しじょう最もっとも偉大いだいなファイターにふさわしい偉業いぎょうになるだろう。３みっつの階級かいきゅうでの統一とういつ王者おうじゃ。それは前例ぜんれいがない。（テレンス）クロフォードも同おなじことに挑戦ちょうせんするだろう。それは素晴すばらしいことだ」

「ネリにダウンを奪うばわれたが、落おち着ついて立たち上あがり、作戦さくせんを変かえて、２度どと同おなじミスを繰くり返かえさなかった。そして彼かれは実行じっこうした。彼かれはキラーであり驚異きょうい的てきなファイターだ。彼かれは他たの階級かいきゅうに上あがる必要ひつようがある。スーパーバンタム級きゅうは、もう限界げんかいだ。彼かれにやるべきことは、もう何なにもない。彼かれはすでにチャンピオンを倒たおしている。彼かれに挑戦ちょうせんできるファイターはほとんどいない」

　井上いのうえは当面とうめんは現げん階級かいきゅうにとどまる意向いこうを示しめしており、フェザー級きゅう転向てんこうは早はやくても来年らいねん以降いこうになる見通みとおし。それでも、レジェンドが早期そうきの階級かいきゅうアップを熱烈ねつれつにプッシュ。これもモンスターに対たいする期待きたいの表あらわれと言いえそうだ。