団体だんたいマット開催かいさいこれか――。女子じょしプロレス「アイスリボン」でおこなわれた注目ちゅうもくのIWGP女子じょし王座おうざせん(23にち後楽園こうらくえんホール)は、アイスリボン・藤本ふじもとつかさ(40)のみぎヒジ負傷ふしょうによるレフェリーストップでスターダムのどう王者おうじゃ岩谷いわたにあさゆう(31)がV6をたした。

 アクシデントによる唐突とうとつ幕切まくぎれとなったが、戦前せんぜんから議論ぎろんんだいちせんでもあった。どう王座おうざせんがスターダムとしん日本にっぽんプロレス以外いがい団体だんたいおこなわれたのは今回こんかいはつで、試合しあいぜん試合しあいちゅうだい試合しあいえられたからだ。

 選手せんしゅあいだからもスターライト・キッドが「IWGP女子じょしがメインじゃないのがちょっとかなしい」と問題もんだい提起ていきしたのをはじめ、どう王座おうざへの挑戦ちょうせん経験けいけんがある選手せんしゅからも「スターダムで団体だんたい選手せんしゅとやるならいいけど、アイスでやるのはどうなのか」という意見いけんていた。

アウェーの空気を楽しむ岩谷麻優
アウェーの空気くうきたのしむ岩谷いわたにあさゆう

 では、当事とうじしゃはどうかんじていたのか。試合しあい取材しゅざいおうじた岩谷いわたには「自分じぶんは(5がつ18にち横浜よこはま大会たいかいで)藤本ふじもとつかさにボコボコにされたので、ベルトをかけてたたかえるなら場所ばしょ関係かんけいないとおもっていました。ぎゃくにアイスリボンでやるって面白おもしろそうだなと。スリルとか自分じぶんむのがきなので。アウェーはキツイけどえたさきに、経験けいけんとかいろいろなものがあるんだろうなとおもった」と胸中きょうちゅう説明せつめいてき開催かいさいだい歓迎かんげいだったという。

 さらに「スターダムでIWGPをやるときあか(ワールド王座おうざ)としろ(ワンダー王座おうざ)がセミ、メインになったりする。このIWGPは試合しあいじゅん関係かんけいなくIWGP。スターダムのアイコンは岩谷いわたにあさゆう一緒いっしょなに試合しあいでやろうが、ベルトの位置いちとか関係かんけいなく、それすら超越ちょうえつしたベルト」とむねる。

 立会たちあいじんつとめた〝ミスターIWGP〟ことしん日本にっぽん永田ながた裕志ひろし(56)も「よその団体だんたいでやるのは、業界ぎょうかいにとっていい相乗そうじょう効果こうかがあった。スターダムのベルトとはべつ役割やくわりを、IWGPのベルトがたしている。世界せかいていかないといけないけど、国内こくないにもすこしずつひろげていくのはいいんじゃないですか」と主張しゅちょう実際じっさいにこの観衆かんしゅうは1088にん満員まんいん主催しゅさいしゃ発表はっぴょう)で、どう団体だんたいにとってはコロナはつの1000にんえだった。

 さらに「いろいろな防衛ぼうえいせんをしていけば、将来しょうらいてきにはどの団体だんたい象徴しょうちょうであるベルトよりうえにいく可能かのうせいはありますよ」と期待きたいをかける。2022ねん創設そうせつわかきベルトは、まだまだ進化しんか途中とちゅうだ。