『三銃士』や『王妃マルゴ』の、フランスを代表する大河小説の名手アレクサンドル・デュマ、その最高傑作『モンテ・クリスト伯』――皇帝ナポレオンの時代から王政復古、革命と政変に明け暮れたフランス史の激動の時代を背景にした壮大なスケールと、さまざまな人物の入り乱れる重厚なドラマに、映画化は不可能と思われていた物語を完全に映像化。
純朴で誠実な船乗りエドモン・ダンテスは、政治の陰謀に巻き込まれ、無実の罪で18年もの長い年月をこの世の地獄・監獄島シャトー・ディフの暗闇で過ごす。強靭な意志で脱獄を果たしたダンテスは、復讐の鬼モンテ・クリスト伯となり、自分を罠にはめ、今は国の有力者となっている者たちを次々と破滅させていく。