地方の活性化に向けた支援制度を紹介する「奄美群島活性化応援セミナー」(財務省主催)が24日、奄美市役所で開かれた。地元自治体や経済団体の関係者ら計約130人が参加。講演を聴き、意見交換を行った。
財務省理財局は今月、離島や中山間地、地方都市などの活性化支援を目的に「地域課題解決よろず支援」制度を創設した。同局が担う財政投融資を通じたネットワークを活用し、支援制度やPFI(民間資金を活用した社会資本整備)の事例などを紹介することで資金調達の橋渡し役を担うのが狙いだ。奄美市のセミナーはその最初の取り組み。
セミナーでは、同局の大江賢造計画官が「このセミナーを離島の課題解決の先進事例にしたい」とあいさつ。PFIを推進する官民ファンドや調査研究機関などの講師が「離島におけるPFIの活用」や「観光活性化」について講演した。
国土交通省が所管する独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」は、財政投融資を活用して離島航路事業者などに低利で長期の資金を供給し、一定期間、船舶を共有する制度を紹介した。