［海外かいがいＷａｔｃｈ］インド　メダルに高たかい関心かんしん

　バドミントン女子じょしシングルスで銅どうメダルを獲得かくとくしたインドのシンドゥ・プサルラ（２６）は、前回ぜんかい大会たいかいでも同どう種目しゅもくで銀ぎんメダル。インドの女子じょし選手せんしゅとして初はじめて、五輪ごりん２大会たいかい連続れんぞくのメダル獲得かくとくとなった。３日にち、ニューデリーの空港くうこうに降おり立たつと、太鼓たいこを打うち鳴ならす国民こくみんから祝福しゅくふくを受うけた。

　ただ、今こん大会たいかいのメダル獲得かくとくは５日にち現在げんざいで、銀ぎん２個こに銅どう３個こ。これまでの五輪ごりんでの戦績せんせきも含ふくめ、人口じんこう約やく１３億おく人にんの大国たいこくに釣つり合あっていない印象いんしょうだ。その理由りゆうについては、「スポーツより教育きょういくという風潮ふうちょう」や、五輪ごりん競技きょうぎではないクリケットに「人気にんきが集中しゅうちゅうし過すぎている」といった分析ぶんせきが出でている。

　インドの五輪ごりんへの関心かんしんは高たかい。フランスの調査ちょうさ会社かいしゃが実施じっしした世論せろん調査ちょうさで、インドでは７０％が東京とうきょう五輪ごりんに「関心かんしんがある」と答こたえ、対象たいしょう２８か国こくでトップだった。同どう調査ちょうさでは、８８％が選手せんしゅに対たいする新型しんがたコロナウイルスワクチンの優先ゆうせん接種せっしゅを「支持しじ」した。インド政府せいふは今後こんごの五輪ごりん招致しょうちにも強つよい関心かんしんを持もっているとされる。

　ホッケー五輪ごりん代表だいひょうの元もと主将しゅしょうはこう語かたった。「メダルを取とれば、家いえまで道路どうろが通とおり、大金たいきんや名誉めいよを手てにできる。インドでは今いまも五輪ごりんに対たいする『夢ゆめ』がある」。世界せかいで最もっとも勢いきおいがあるとされるインドは、国くにを挙あげて選手せんしゅ強化きょうかを本格ほんかく化かさせている。次つぎの五輪ごりんでも目めを離はなせない。（ニューデリー支局しきょく　小峰こみね翔しょう）