福岡市で今年、教員が高校入試の出願期限を誤認して、生徒が志望校を受験できなくなりました。事態はなぜ起きたのでしょうか。
九州・山口の各県教育委員会によると、公立高への願書提出は、中学校が各高校に直接持ち込むのが原則。中学3年の生徒を受け持っていたある教員は、授業の合間を縫って対応し、遠方の高校には車で1時間以上かけて出向き、書類に不備があれば修正して再び届けることもあったそうです。受験料の集金や願書に添付する証紙の購入も教員の仕事で、現金を教員が学校まで持参する県もあるといいます。
背景には、膨大な入試業務に忙殺される学校現場の姿が浮かびます。
4月16日に収録しました。
ゲスト:植田優美、中尾健(西部社会部)
ナビゲーター:山根秀太