第106回全国高校野球選手権宮崎大会は4日目の9日、1回戦の残り4試合がひなたサンマリンスタジアム宮崎とアイビースタジアム(ともに宮崎市)で行われた。宮崎日大、本庄、福島、都城がそれぞれ勝ち上がった。10日から2回戦が始まり、シード校が登場する。
宮崎日大9―2日向学院
宮崎日大は同点の三回、多田野の適時打などで勝ち越した。5番・日高賢が3安打5打点と勝負強かった。日向学院は初回、金丸の適時打で先制するもその後、打線がつながりを欠いた。
日向学院は途中からリードを許す展開となったが、柳橋祐太主将(3年)は最後まで「顔を上げろ」と仲間たちを力強く鼓舞した。
入学当初から部員は多くなく、今の3年生も4人だけ。2年の途中までは全学年で部員が9人の時期もあったという。「最初は人が少なくて不安だった」。それだけに仲間の存在を大切に思ってきた。
「家ではあまりしゃべらないタイプ」と父の明徳さん(45)は語るが、学校の廊下で後輩とすれ違う際に声をかけたり、部室で冗談を言って笑わせたりと、チームが一つになれるよう心がけてきた。「上下の垣根があまりなく、野球がしやすい」と1年の柳口桜雅選手は部の雰囲気を説明する。
「今の1、2年生は力がある。これから勝ち進んでいってほしい」。チームを率いてきた主将は今後の大会での後輩たちの活躍を期待していた。