▼灯油とうゆやガソリンなど石油せきゆ精製せいせい品ひんの北朝鮮きたちょうせんへの輸出ゆしゅつを現在げんざいの年間ねんかんおよそ４５０万まんバレルから、来年らいねん１月がつ以降いこう、年間ねんかん５０万まんバレル以下いかと９０％近ちかく削減さくげん。前回ぜんかい９月がつの安保理あんぽり決議けつぎによる、石油せきゆ精製せいせい品ひんに対たいする制限せいげんを大幅おおはばに強化きょうかしていて、来年らいねん１月がつ１日にちから北朝鮮きたちょうせんがほとんどの石油せきゆ精製せいせい品ひんを輸入ゆにゅうできないようにすることを目指めざす。

▼北朝鮮きたちょうせんからの食品しょくひん、機械きかい、電気でんき機器きき、木材もくざいの輸入ゆにゅうと北朝鮮きたちょうせんへの産業さんぎょう機械きかいや運搬うんぱん用よう車両しゃりょうの輸出ゆしゅつを全面ぜんめん的てきに禁止きんし。

▼北朝鮮きたちょうせんが海外かいがいに派遣はけんしている労働ろうどう者しゃの収入しゅうにゅうを核かくやミサイル開発かいはつに充あて続つづけていることを懸念けねんするとしたうえで、決議けつぎが採択さいたくされた日ひから２年ねん以内いないに原則げんそく、すべての労働ろうどう者しゃを本国ほんごくに送還そうかん。送還そうかんの期限きげんをめぐっては、草案そうあんの段階だんかいでは「１年ねん以内いない」とされていた。しかし、北朝鮮きたちょうせんの労働ろうどう者しゃを多おおく受うけ入いれているロシアの要求ようきゅうを受うけ入いれて「２年ねん以内いない」に修正しゅうせい。

▼決議けつぎ違反いはんの疑うたがいがある船舶せんぱくについて国連こくれん加盟かめい国こくの港みなとでは拿捕だほ（だほ）や臨検りんけん、差さし押おさえの義務ぎむがあるとしたうえ、領海りょうかい内ないでも拿捕だほすることを認みとめると定さだめる。

▼北朝鮮きたちょうせんの人民じんみん武力ぶりょく省しょうの１団体だんたいと銀行ぎんこう関係かんけい者しゃ１９人にんを新あらたに資産しさん凍結とうけつの対象たいしょうに指定してい。

▼アメリカが中国ちゅうごくに強つよく迫せまってきた中国ちゅうごくから北朝鮮きたちょうせんへの原油げんゆの供給きょうきゅう停止ていしには踏ふみ込こまず。決議けつぎでは、原油げんゆの供給きょうきゅうについて、年間ねんかん４００万まんバレルもしくは５２万まん５０００トン以下いかに制限せいげんするとして初はじめて数量すうりょうの上限じょうげんが明記めいきされたものの、これは中国ちゅうごくからの年間ねんかん供給きょうきゅう量りょうとほぼ同おなじ量りょうであることから、前回ぜんかい９月がつの決議けつぎと同様どうよう、現状げんじょう維持いじを認みとめる内容ないように。

▼一方いっぽうで、北朝鮮きたちょうせんが新あらたな核かく実験じっけんや弾道だんどうミサイルの発射はっしゃを行おこなった場合ばあい、安保理あんぽりは、北朝鮮きたちょうせんへの石油せきゆ供給きょうきゅうをさらに制限せいげんする措置そちを取とるという表現ひょうげんを初はじめて明記めいき。

（主おもな内容ないよう）

・北朝鮮きたちょうせんへのガソリンや灯油とうゆなどの石油せきゆ精製せいせい品ひんの輸出ゆしゅつ量りょうの上限じょうげんを、２０１８年ねん以降いこう、年間ねんかん２００万まんバレルとする新あらたな規制きせい

・北朝鮮きたちょうせんが繊維せんい製品せいひんを輸出ゆしゅつすることを禁止きんし

・各国かっこくが北朝鮮きたちょうせん労働ろうどう者しゃに就労しゅうろう許可きょかを与あたえることを禁止きんし

（主おもな内容ないよう）

・北朝鮮きたちょうせんの収入しゅうにゅう源げんになってる石炭せきたん、鉄てつ、鉄鉱てっこう石せき、海産物かいさんぶつの輸出ゆしゅつを全面ぜんめん的てきに禁止きんし

（主おもな内容ないよう）

・核かくとミサイルの開発かいはつ資金しきんを打うち切きるため、北朝鮮きたちょうせんの１４の個人こじんと４よっつの団体だんたいを対象たいしょうに海外かいがい渡航とこうの禁止きんしや資産しさん凍結とうけつ

・このうち個人こじんについては、諜報ちょうほう活動かつどうや原子力げんしりょくに関かかわる国家こっか機関きかんの幹部かんぶ、ミサイル関連かんれん部品ぶひんの取とり引ひきを扱あつかう商業しょうぎょう銀行ぎんこうの代表だいひょうなどが含ふくまれる

・団体だんたいについては、核かく開発かいはつや石炭せきたん、金属きんぞくの輸出ゆしゅつに関かんする複数ふくすうの企業きぎょうが含ふくまれる

（主おもな内容ないよう）

・北朝鮮きたちょうせんが主おもに中国ちゅうごくに向むけて輸出ゆしゅつし収入しゅうにゅうを得えてきた石炭せきたんについて、国連こくれんの加盟かめい国こくに対たいし、年間ねんかんの輸入ゆにゅう量りょうを７５０万まんトン以下いかか、輸入ゆにゅう額がくで４億おくドル以下いかのいずれかの低ひくい方ほうに抑おさえるよう求もとめる（それまでの取とり引ひき量りょうの３８％に相当そうとう）

・銀ぎんや銅どう、ニッケルなどの鉱物こうぶつの輸入ゆにゅうについては、全面ぜんめん的てきに禁止きんし

・北朝鮮きたちょうせんの外交がいこう官かんが外貨がいか獲得かくとくのために違法いほうな商業しょうぎょう活動かつどうに従事じゅうじしているとして、北朝鮮きたちょうせんのエジプト大使たいしを資産しさん凍結とうけつの対象たいしょうに加くわえる

・加盟かめい国こくに対たいし、自国じこくに駐在ちゅうざいする北朝鮮きたちょうせんの外交がいこう官かんの人数にんずうを減へらすことなどを求もとめる

（主おもな内容ないよう）

・各国かっこくから北朝鮮きたちょうせんへの航空こうくう燃料ねんりょうの輸出ゆしゅつを原則げんそくとして禁止きんし

・北朝鮮きたちょうせんからの石炭せきたんや鉄鉱てっこう石せきなどの輸入ゆにゅうを制限せいげんなど新あらたな分野ぶんやの制裁せいさい盛もり込こまれる

・北朝鮮きたちょうせんの外交がいこう官かんについて、不正ふせいに関かかわっていれば国外こくがい追放ついほうにする

（主おもな内容ないよう）

・国連こくれんの加盟かめい国こくに対たいし、過去かこの制裁せいさい決議けつぎに違反いはんする行為こういを行おこなった北朝鮮きたちょうせん国籍こくせきの個人こじんを国外こくがい退去たいきょとすることを義務ぎむづけ

・加盟かめい国こくに対たいし、核かくやミサイルの開発かいはつへの関連かんれんが疑うたがわれる、現金げんきんの持もち運はこびを含ふくむ、資金しきんの移動いどうの差さし止とめを義務ぎむづけ

・加盟かめい国こくに対たいし、武器ぶきや核かく開発かいはつに関かかわる物品ぶっぴんを積つんでいると疑うたがわれる貨物かもつ船せんの検査けんさを義務ぎむづけ、検査けんさを拒否きょひした船ふねに対たいする入港にゅうこう禁止きんし措置そちも義務ぎむづけ

（主おもな内容ないよう）

・ミサイルの発射はっしゃに関かかわった北朝鮮きたちょうせんの宇宙うちゅう空間くうかん技術ぎじゅつ委員いいん会かいとその幹部かんぶなどを含ふくむ、６むっつの団体だんたいと４人にんの個人こじんを資産しさん凍結とうけつなどの対象たいしょうに加くわえる

（主おもな内容ないよう）

・国連こくれんの加盟かめい国こくに対たいし、北朝鮮きたちょうせんを出入でいりする船舶せんぱくの貨物かもつ検査けんさを要請ようせい

・加盟かめい国こくに対たいし、核かくやミサイル開発かいはつにつながる金融きんゆう取引とりひきの阻止そしを要請ようせい

（主おもな内容ないよう）

・大量たいりょう破壊はかい兵器へいきの開発かいはつや違法いほうな取とり引ひきにつながるおそれのある金融きんゆう取引とりひきの禁止きんしや資産しさんの凍結とうけつ

・すべての国連こくれん加盟かめい国こくに対たいし拘束こうそく力りょくを持もつ国連こくれん憲章けんしょう第だい７章しょうに基もとづいて行動こうどうするとしたうえで、実際じっさいの制裁せいさい措置そちは武力ぶりょく行使こうしなどを伴ともなわない憲章けんしょう第だい４１条じょうに限定げんていして行おこなうとする