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第3回障がい者制度改革推進会議議事要録 -
障害者施策 サイトマップ
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だいかいさわがいしゃ制度せいど改革かいかく推進すいしん会議かいぎ(2010ねん2がつ15にち
議事ぎじ要録ようろく

(※ 委員いいんめい五十音ごじゅうおんじゅんとし、敬称けいしょうりゃくさせていただいています。また、記載きさいされた内容ないようそのものでなくとも関連かんれんする発言はつげんがあった場合ばあいには、「○○(委員いいんめい)ほか」と記載きさいした箇所かしょもあります。記載きさい順序じゅんじょは、かならずしも発言はつげんじゅんではなく、関連かんれんする項目こうもくをまとめた箇所かしょもあります。)

議事ぎじ 障害しょうがいしゃ総合そうごう福祉ふくしほう仮称かしょう)について


1.地域ちいき社会しゃかい生活せいかつする権利けんり

  • 地域ちいき社会しゃかい生活せいかつする権利けんりほう明記めいきすることが必要ひつよう(19めいより書面しょめん意見いけん、ほぼ全員ぜんいんどう趣旨しゅし)。
  • 総合そうごう福祉ふくしほう仮称かしょう)に地域ちいき社会しゃかい生活せいかつする権利けんり場合ばあい障害しょうがいしゃ基本きほんほう総則そうそくてき規定きていとの関係かんけいや、どの程度ていど詳細しょうさいくかなどの検討けんとう必要ひつようひがし補足ほそく])。
  • 地域ちいき生活せいかつ権利けんり実現じつげんのための手続てつづき救済きゅうさいかんする規定きてい必要ひつよう。たとえば、施設しせつから地域ちいきへの移行いこうや、地域ちいき生活せいかつ困難こんなんになったときの支援しえんもとめる請求せいきゅうけんをどのように規定きていし、その実現じつげんのための手続てつづきをどうするか、あきらかにする必要ひつようがある(竹下たけした書面しょめん意見いけん])。
  • 地域ちいき社会しゃかいとはなに意味いみするか、まれそだったところにかぎらず、みたいところにめる選択せんたくけんあきらかにし(中西なかにし)、特定とくてい生活せいかつ様式ようしきいられることがないようにすること(尾上おがみ川崎かわさき)が必要ひつよう
  • 施設しせつ長期間ちょうきかんごした知的ちてき精神せいしん当事とうじしゃにとっては、地域ちいき生活せいかつ想像そうぞうすることがむずかしい。地域ちいき生活せいかつのうえでどんな選択肢せんたくしがあるかることや、地域ちいき生活せいかつ体験たいけんする機会きかいてるようにすることが重要じゅうよう土本どもと関口せきぐち)。
  • 地域ちいき生活せいかつおくじょう手話しゅわふく多様たようなコミュニケーションの選択せんたく保障ほしょうされるよう権利けんり規定きていすべき(久松ひさまつ)。

2.自立じりつ概念がいねん

  • 支援しえんけることと自立じりつとは矛盾むじゅんせず、支援しえんけることを前提ぜんてい自己じこ決定けっていおこなうことが自立じりつかんがかた基本きほんである(19めいより書面しょめん意見いけん委員いいんあいだ言葉ことばづかいの微妙びみょう差異さいあり)。
  • 現在げんざい障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんほうだいじょう目的もくてき規定きていにおける「能力のうりょくおよ適性てきせいおう自立じりつした日常にちじょう生活せいかつまた社会しゃかい生活せいかついとなむことができるよう」という記述きじゅつ見直みなおすべき(大谷おおや尾上おがみ書面しょめん意見いけん])。
  • 障害しょうがいのあるもの尊厳そんげん保障ほしょうするために、自己じこ決定けっていけん保障ほしょうされ、自己じこ実現じつげんはかるための社会しゃかい制度せいど(システム)が必要ひつようで、支援しえんけることがあっても自立じりつ概念がいねんには矛盾むじゅんしない(竹下たけした書面しょめん意見いけん])。
  • 支援しえんなしでの身辺しんぺん自立じりつ職業しょくぎょうてき自立じりつ経済けいざいてき自立じりつなどを「自立じりつ」と表現ひょうげんすることも一般いっぱんにはおおく、(総合そうごう福祉ふくしほうでは、)定義ていぎなしで自立じりつということばを使つかうことによる混乱こんらんけるため、自己じこ決定けっていということばを使つかってはどうか。(佐藤さとう)。
  • 自己じこ決定けっていということばは、自己じこ責任せきにんということばとたいろんじられることもあり、自己じこ決定けっていしたのだからその結果けっかについて責任せきにんうのは当然とうぜんというようにろんじられることがあるため、注意ちゅういようする。自己じこ決定けってい自己じこ責任せきにん関係かんけいについてもしっかりとした議論ぎろん必要ひつよう大谷おおや竹下たけした)。
  • 自立じりつ自律じりつみずか選択せんたくする自由じゆうふくむ)の概念がいねん整理せいりするため議論ぎろん必要ひつよう大谷おおや関口せきぐち竹下たけした)。
  • とく女性じょせい立場たちばから、せい否定ひていされることなく個人こじんとして尊重そんちょうされ、さわがいを理由りゆうとして、せい生殖せいしょく婚姻こんいん養育よういくや、これらにかんする教育きょういく情報じょうほう提供ていきょう保健ほけんサービスにかんして不利益ふりえき取扱とりあつかいをけない権利けんりという観点かんてん重要じゅうよう大谷おおや)。
  • 障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえんほうの(法律ほうりつ名称めいしょうにもある)自立じりつという言葉ことばをめぐって混乱こんらんしょうじてしまったのが日本にっぽん現状げんじょう支援しえんながら自己じこ決定けっていしていく生活せいかつ自立じりつ生活せいかつであるというかんがかた国際こくさいてき障害しょうがいしゃ運動うんどうでは30ねんもの歴史れきしがあり権利けんり条約じょうやくにも反映はんえいされている)を日本にっぽんでも定着ていちゃくさせていく努力どりょく必要ひつよう尾上おのえ)。
  • さい重度じゅうどひとたちにたいする施策しさくは、自己じこ選択せんたく自己じこ決定けっていのためにも支援しえん必要ひつようということを前提ぜんていとして自立じりつをとらえてきた。自立じりつ自己じこ決定けっていといいかえると意味いみ不足ふそくするのではないか(もり)。
  • 自己じこ決定けっていするための判断はんだん材料ざいりょう提供ていきょうけるような支援しえんもある。自己じこ決定けっていイコール自立じりつといういいかえには賛成さんせいできない(門川かどがわ)。
  • 自分じぶんおもいをつたえるのがむずかしい仲間なかまたちもいる。一人暮ひとりぐらしでどんならしかたをするかも相談そうだんしないとからないこともある。料理りょうりをしていて自分じぶんゆびって学習がくしゅうするといったことへの責任せきにんもある。むずかしい文章ぶんしょう自立じりつわれても、さまざまな困難こんなんかかえているのだから適切てきせつ支援しえん必要ひつようだ(土本どもと)。
  • 本人ほんにんがどんな社会しゃかい生活せいかつをしたいかを明確めいかくにして、一般いっぱんてき市民しみんおなじように、選択せんたくして失敗しっぱいしたときにやりなおす権利けんりふくめて、自己じこ選択せんたく自己じこ決定けってい必要ひつよう情報じょうほう本人ほんにん理解りかいしやすいかたち提供ていきょうすることもふくめた支援しえん仕組しくみが必要ひつよう北野きたの)。
  • 今後こんご議論ぎろんとして、自立じりつ自己じこ決定けってい関係かんけい自己じこ決定けってい自己じこ責任せきにん関係かんけい自立じりつ自律じりつとの関係かんけいなど、各々おのおの概念がいねんをどう位置いちづけていくか整理せいりすべき。わたしたちの自立じりつかん社会しゃかいつたえていく必要ひつようもある(藤井ふじい)。

3.障害しょうがい定義ていぎ適用てきよう範囲はんい

障害しょうがい範囲はんいについてどうかんがえるか)

  • 権利けんり条約じょうやくは、障害しょうがいのあるすべてのひと人権じんけん基本きほんてき自由じゆう完全かんぜんかつ平等びょうどう享有きょうゆう目的もくてきとしてしめしているが、これにたい自立じりつ支援しえんほうでは制度せいど谷間たにまのこされた障害しょうがい発達はったつ障害しょうがい高次こうじのう機能きのう障害しょうがい難病なんびょうとう)という問題もんだい議論ぎろんされてきた。こうした制度せいど谷間たにまはなくしていくべき(19めいより書面しょめん意見いけん、ほぼ全員ぜんいんどう意見いけん)。
  • 障害しょうがいのとらえかた社会しゃかいモデル(大谷おおや尾上おがみ竹下たけした堂本どうもと中西なかにし久松ひさまつもりほか)ないしはICF(国際こくさい生活せいかつ機能きのう分類ぶんるい)モデル(佐藤さとう)にもとづいてかんがえ、その観点かんてんから障害しょうがい定義ていぎづけるべき[いずれも書面しょめん意見いけん]。
  • 障害しょうがい範囲はんい社会しゃかいとの関係かんけいわりるので定義ていぎもうけるべきでない(勝又かつまた書面しょめん意見いけん])。
  • ICFは条約じょうやく設立せつりつ過程かていでもICFのかんがかたでは医学いがくモデルのかんがえがのこっていることが指摘してきされているので、ニーズにそくした定義ていぎかんがえる必要ひつようがある(中西なかにし関口せきぐち)。
  • 社会しゃかいモデルにもとづく障害しょうがい概念がいねんを、個々ここのサービスをけられるかどうかという個別こべつ判断はんだんとどうつなげていくかは慎重しんちょう議論ぎろん必要ひつよう新谷しんたに)。
  • 乳幼児にゅうようじについては、障害しょうがいがはっきり確定かくていしないため、現行げんこうのように三種さんしゅ障害しょうがいべつにサービス体系たいけいをつくるとニーズにおうじた支援しえん保障ほしょうされないという問題もんだいしょうじる(大谷おおや)。乳幼児にゅうようじかぎらず、ニーズにおうじて支援しえん保障ほしょうするという視点してん重要じゅうよう大谷おおや大濱おおはま)。
  • 障害しょうがい定義ていぎづけるというよりこの法律ほうりつもとづくサービスを必要ひつようとするひとはだれかをさだめていくことが必要ひつよう手帳てちょう所持しょじにかかわらず、社会しゃかいへの完全かんぜんかつ効果こうかてき参加さんかさまたげられているものであって、サービスが必要ひつようであると支給しきゅう決定けっていにおいてみとめられるもの対象たいしょうとするべき(尾上おのえ)。
  • 医学いがくモデルから社会しゃかいモデルへ転換てんかんしていくさい、どのようにサービスを体系たいけいづけていくかは今後こんご課題かだいだが、これまでけていたサービスがけられなくなることがないかという視点してん重要じゅうようもり)。
  • 社会しゃかいモデルという言葉ことば共通きょうつう意味いみ使つかっているか。ICFにおける環境かんきょう個人こじんとの相互そうご作用さようというかんがかた社会しゃかいモデルという言葉ことばとの関係かんけいふくめて整理せいり必要ひつよう。また、ニーズにたいする支援しえん障害しょうがいしゃ制度せいどおこなうのか一般いっぱん制度せいどおこなうのかとかんがえると、障害しょうがいしゃ総合そうごう福祉ふくしほうもとづく支援しえん範囲はんいめる必要ひつようはあり、機能きのう障害しょうがい疾患しっかん症状しょうじょうなどを確認かくにんするという手続てつづき必要ひつようなのではないか(佐藤さとう)。
  • 年齢ねんれいおうじてけられるサービスが自立じりつ支援しえんほうから介護かいご保険ほけんほう移行いこうする局面きょくめんなどをかんがえると行政ぎょうせい制度せいど縦割たてわりを克服こくふくできる包括ほうかつてき仕組しくみをつくることが重要じゅうよう課題かだい堂本どうもと)。

4.法定ほうていサービスメニュー

現行げんこう規定きていにない社会しゃかいモデルの視点してんったサービスメニューは必要ひつようか)

  • 必要ひつようなサービスとして、教育きょういくにおける通学つうがく就業しゅうぎょう支援しえん大濱おおはま小川おがわ尾上おがみ中西なかにしほか)、労働ろうどうにおける通勤つうきん職場しょくば介助かいじょ、ジョブコーチなどの支援しえんどう)、家庭かてい生活せいかつにおける子育こそだてなどの支援しえん勝又かつまた土本どもとほか)、政治せいじ参加さんかにおける支援しえん小川おがわもりほか)、病気びょうき入院にゅういんにおける支援しえん大濱おおはま関口せきぐち土本どもとほか)、コミュニケーション保障ほしょう一環いっかんとしての支援しえん新谷しんたに関口せきぐち久松ひさまつもりほか)、施設しせつから地域ちいき移行いこうするための支援しえん佐藤さとう土本どもとほか)、権利けんり擁護ようごかんする支援しえんかわさきほか)、知的ちてき障害しょうがいおうじた見守みまもり、こえかけ、理解りかい容易よういにすることなどの支援しえん土本どもと)、精神せいしん障害しょうがいおうじた24あいだ緊急きんきゅう相談そうだんといった支援しえん関口せきぐち)、全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃの24あいだ介護かいごサービス体制たいせい構築こうちく大濱おおはまもりほか)などがある(けい17めいより書面しょめん意見いけん)。
  • 法律ほうりつ明文化めいぶんかされていないサービスでも必要ひつよう場合ばあいには提供ていきょうできるような仕組しくみづくり(たとえば障害しょうがいしゃからの請求せいきゅう検討けんとうする協議きょうぎ機関きかん設置せっち手続てつづき規定きてい整備せいびなど)も必要ひつよう竹下たけした書面しょめん意見いけん])。
  • 条約じょうやく19じょう明記めいきされているパーソナルアシスタント制度せいどとの関係かんけいで、重度じゅうど障害しょうがいしゃ医療いりょうけるときなどをふくめシームレスな介護かいご制度せいど必要ひつよう大濱おおはま)。
  • (シームレスなサービスという観点かんてんからの考察こうさつとして)たとえば、入院にゅういん介助かいじょ特別とくべつ介護かいごとして提供ていきょうすることは、現在げんざい病院びょういん看護かんご基準きじゅんのもとでは(病院びょういんから提供ていきょうされる看護かんごふくまれるから)むずかしいとされる。通学つうがく支援しえんについては、合理ごうりてき配慮はいりょとして差別さべつ禁止きんし観点かんてんからも議論ぎろんるが、かく場面ばめんにおけるサービスの配慮はいりょだれによってどの分野ぶんやのシステムにより提供ていきょうされるべきかという論点ろんてんと、福祉ふくしサービス体系たいけいかたという論点ろんてんとの重畳ちょうじょうてき関係かんけいをどう整理せいりするかはなやましい。縦割たてわりイコールあくとするのではなく、縦割たてわりのあいだ関係かんけい調整ちょうせいするという観点かんてん念頭ねんとうくことが必要ひつよう竹下たけした)。
  • 地域ちいき活動かつどう支援しえんセンターは、人口じんこう15まんにつきいち箇所かしょといった基準きじゅんがあるが、過疎かそ地域ちいきでは、いち箇所かしょでその人口じんこうをみるのは面積めんせきひろさから無理むり裁量さいりょうてき経費けいひ自治体じちたい地域ちいき実情じつじょうわせて活動かつどうしているが、これが自治体じちたいあいだ相互そうごれをはば原因げんいんにもなっている。支援しえんけることを権利けんりとして位置いちづけるならば、くに義務ぎむてき経費けいひすべき(関口せきぐち)。

自立じりつ支援しえん給付きゅうふ地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう区分くわけは必要ひつようなのか)

  • 自立じりつ支援しえん給付きゅうふくに義務ぎむてき経費けいひ地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょう内容ないようてきには個別こべつ給付きゅうふだが自治体じちたい裁量さいりょうてき経費けいひ。このような区別くべつをもうける合理ごうりせいはない(多数たすう)。
  • 大別たいべつして、意見いけんだいいちのグループとして、区別くべつもうける合理ごうりせいはないということを前提ぜんていとする意見いけん一部いちぶ区別くべつのこるにしても、すくなくとも地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうなか個別こべつ給付きゅうふになじむものは自立じりつ支援しえん給付きゅうふれるべきとの意見いけんふくむ)、だいのグループとして、地域ちいき生活せいかつ支援しえん事業じぎょうには個別こべつ給付きゅうふになじまないものもあり、しかもそのなか当事とうじしゃ活動かつどうささえる重要じゅうようなものもあり、区別くべつすること自体じたい一定いってい合理ごうりせいがあるとの意見いけん久松ひさまつほか)(しかしながら、そのうえで、個別こべつ給付きゅうふとく移動いどう支援しえんやコミュニケーションの支援しえん自立じりつ支援しえん給付きゅうふれるべきであるとの意見いけんなど)。だいいちだいのグループに実質じっしつてきはないともかんがえられ、個別こべつ給付きゅうふてき性格せいかくのものには権利けんりせいあたえるべきというのが大方おおかた意見いけんけい16めいより書面しょめん意見いけん)。
  • 自立じりつ支援しえん給付きゅうふのなかでも訓練くんれんとう給付きゅうふ介護かいご給付きゅうふ区分くわけが適切てきせつかどうかという問題もんだいがある。また、ケアホーム、グループホームとけることはどうなのか。また、福祉ふくしてき就労しゅうろう福祉ふくし体系たいけいではなく雇用こよう体系たいけい位置いちづけなおして支援しえんすべきとの議論ぎろんもある。これらをふくめ、総合そうごうてき見直みなおしが必要ひつよう佐藤さとう)。
  • コミュニケーション支援しえん事業じぎょうには、集団しゅうだん対象たいしょうとするものもある。これまで法的ほうてき位置いちづけをたずに手話しゅわ通訳つうやく派遣はけんなどの制度せいど構築こうちくしてきたが、不備ふびのこしたまま自立じりつ支援しえん給付きゅうふわくれるには無理むりがある。個別こべつ給付きゅうふになじまないものだと強調きょうちょうしたい(久松ひさまつ)。

法定ほうていメニューの障害しょうがいしゃ生活せいかつ構造こうぞう沿ったさい編成へんせいとシンプルについてどうかんがえるか)

  • 現行げんこうサービスは、専門せんもん介在かいざいしないと利用りようしゃ必要ひつようなサービスをめないかりにくい仕組しくみでかならずしも利用りようしゃのニーズにそくした組立くみたてではない。自立じりつ支援しえんほう以外いがい福祉ふくしサービスとの関連かんれんせい考慮こうりょされず、縦割たてわ行政ぎょうせい分断ぶんだんされていることが問題もんだいひがし補足ほそく])。
  • 障害しょうがいしゃ生活せいかつ構造こうぞうやニーズに沿ってシンプルかつのないサービスに再編さいへんすべき(尾上おのえほか)、目的もくてき機能きのうにより体系たいけいしなおすべき(佐藤さとうほか)、障害しょうがい種類しゅるい程度ていどにかかわりなく必要ひつようなサービスと、障害しょうがい特性とくせいおうじて必要ひつようとなるサービスの2類型るいけいみなおす必要ひつようがある(竹下たけしたほか)、などさまざまな提案ていあんけい14めいより書面しょめん意見いけん)。

自己じこ決定けってい支援しえん必要ひつようせいについてどうかんがえるか)

  • 支援しえんけた自己じこ決定けってい、すなわち自己じこ決定けっていそのものを支援しえん可能かのうかぎ本人ほんにん法的ほうてき能力のうりょく制限せいげんもうけないという世界せかいながれのなか日本にっぽんはどうすべきか(ひがし)[補足ほそく]。自己じこ決定けってい前提ぜんていとして、だいいち十分じゅうぶん選択肢せんたくし準備じゅんびされること、だいに、選択せんたくをするために十分じゅうぶん情報じょうほうやわかりやすい説明せつめいがなされること、だいさんに、自己じこ決定けってい困難こんなんのあるものへの支援しえん必要ひつよう門川かどがわ)という枠組わくぐみが議論ぎろん参考さんこうとなる。自己じこ決定けっていへの支援しえん重要じゅうようであることについては意見いけん相違そういはない(けい18めいより書面しょめん意見いけん)。
  • 自己じこ決定けってい困難こんなんのあるものへの支援しえんは、判断はんだん能力のうりょく不十分ふじゅうぶん場合ばあいだけでなく、判断はんだんするだけの社会しゃかいてき体験たいけん場合ばあい偏見へんけんなどのなか心理しんりてき抑圧よくあつけている場合ばあい支援しえんなどもふくむ。かく委員いいん意見いけんは、ケアマネジメントに力点りきてんくか、あるいはセルフマネジメントに力点りきてんくかといった観点かんてんや、後見こうけん制度せいど力点りきてんくか、あるいは本人ほんにんのエンパワーメントに力点りきてんくかなど、自己じこ決定けっていへの支援しえんかたろんじるさい力点りきてんかた相違そういあり(ひがし補足ほそく])。
  • サービスの情報じょうほう知的ちてき障害しょうがい仲間なかまにいきわたらず、使つかえない。らないままでわってしまうのはよくない(土本どもと)。
  • 条約じょうやくだいじょう障害しょうがいのある児童じどう権利けんり明記めいきされていることをまえて、「支援しえん決定けっていするときには当事とうじしゃきにはめない」というときの当事とうじしゃ障害しょうがいのある児童じどうふくめ、児童じどう自己じこ意見いけん表明ひょうめいする権利けんり意識いしきした支援しえんかんがえることが必要ひつよう大谷おおや)。

5.支給しきゅう決定けっていプロセス

(ニーズ把握はあく基本きほんてき視点してんをどこにくか)

  • このてんかん論点ろんてんひょうでは、本人ほんにん障害しょうがい状況じょうきょう本人ほんにん自己じこ決定けっていないし選択せんたくかれた環境かんきょうおよびそれらの相互そうご関係かんけいという4つの視点してんげている。このうち、いずれかの視点してん不要ふようとする意見いけんはなく、いずれもまえるべきということかとおもわれるが、本人ほんにん自己じこ決定けっていないし選択せんたく基本きほんえて本人ほんにんのニーズを把握はあくするということに力点りきてん意見いけん多数たすうけい14めいから書面しょめん意見いけん)。

障害しょうがい程度ていど区分くぶん廃止はいしとそれにわる協議きょうぎ調整ちょうせいによる支給しきゅう決定けっていプロセスのための体制たいせい構築こうちくについてどうかんがえるか)

  • 本人ほんにん意思いし無関係むかんけい一定いってい基準きじゅん機械きかいてきてはめて支給しきゅう内容ないよう支給しきゅう条件じょうけんめるのではなく、本人ほんにん意思いし支給しきゅう決定けっていプロセスに反映はんえいさせるための方法ほうほう模索もさくする一環いっかんとして、協議きょうぎ調整ちょうせいという方法ほうほう浮上ふじょうする。現行げんこう障害しょうがい程度ていど区分くぶんには重大じゅうだい問題もんだいてんがあり、廃止はいしすべきとの見解けんかいだい多数たすう。そのうえで、それにわる支給しきゅう決定けってい仕組しくみについては、一定いってい必要ひつよう支援しえん判定はんていする客観きゃっかんてき基準きじゅん必要ひつようとの見解けんかいがある一方いっぽう、そうした客観きゃっかんてき基準きじゅんとはべつ本人ほんにんもう権利けんり擁護ようご観点かんてんから調整ちょうせいする相談そうだん支援しえん機関きかんなどの第三者だいさんしゃ機関きかん判断はんだんようするという見解けんかいもあり、さらなる議論ぎろんかさねが必要ひつようひがしけい15めい書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。
  • これまでの海外かいがい調査ちょうさ研究けんきゅうからみると、ぜいにより障害しょうがいしゃサービスをおこなっているくにでは、障害しょうがい程度ていど区分くぶんめて使つかえるサービスと使つかえないサービスを区分くわけしているようなれいはない。くにのガイドラインや自治体じちたい独自どくじのガイドラインにもとづき、一定いってい裁量さいりょう範囲はんい決定けっていしている(北野きたの)。
  • 支援しえん決定けっていたっては、ガイドラインできるものと、ガイドラインができにくいないし困難こんなんなものがあることを意識いしきした検討けんとう必要ひつよう北野きたの)。

(セルフマネジメント・本人ほんにん中心ちゅうしん計画けいかく相談そうだん支援しえん機関きかん、ピアカウンセリング・ピアサポートの役割やくわりについてどうかんがえるか)

  • 本人ほんにんのセルフマネジメントやエンパワーメントにおけるピアサポートが重要じゅうようであり、制度せいど根幹こんかんえるべきとする見解けんかい多数たすうけい18めいから書面しょめん意見いけん)。
  • セルフマネジメントかケアマネジメントか、といった論点ろんてんかたけてほしい。本来ほんらいのケアマネジメントは本人ほんにん中心ちゅうしんおこなわれるもの(大久保おおくぼ)。
  • セルフマネジメントとケアマネジメントとを対置たいちするのでなく、たん出来合できあいのサービスをパッケージにしてサービス利用りよう計画けいかくをつくるようなマネジメントから、本人ほんにん自己じこ主張しゅちょう(それを支援しえんするピアサポートをふくむ)にもとづくセルフアドボカシーがた、エンパワーメントがた支援しえんへとえていくことを基本きほん議論ぎろんしていくことが必要ひつよう尾上おのえ)。
  • 基本きほんてきかんがかたとして本人ほんにん自己じこ決定けっていをいかに適切てきせつ支援しえんしていくかという観点かんてんから制度せいどろんじるべき(松井まつい)。

不服ふふく場合ばあい異議いぎもう手続てつづきについてどうかんがえるか)

  • 現行げんこう制度せいどには不服ふふく審査しんさ請求せいきゅうがあるが、効果こうかをあげていない(多数たすう)。
  • 一定いってい基準きじゅんもうけないと予算よさん際限さいげんがなくなるという、いわゆる「青天井あおてんじょうろん」(藤井ふじい問題もんだい提起ていき])をめぐって)「青天井あおてんじょう」なのではなく、「天井てんじょう」は条約じょうやくしめすように、一般いっぱん市民しみんどう水準すいじゅん生活せいかつどう程度ていど社会しゃかい参加さんかができるための支援しえんだとかんがえる(佐藤さとう)。
  • 日常にちじょう生活せいかつ毎日まいにちかけるひととしいちしかかける必要ひつようせいかんじていないひととを比較ひかくするようなことには意味いみがない。あるいは、障害しょうがい種類しゅるい程度ていどによって必要ひつようとされるホームヘルパーの時間じかんすう基準きじゅんもっめようとすることに合理ごうりせいはない。こうしたてんをまずさえることが必要ひつよう。そのうえで、障害しょうがいしゃのニーズやセルフマネジメントによっててられたサービスのすべてをとするかというてんについては、必要ひつようせい判断はんだん適正てきせいさに一定いってい社会しゃかいせいった価値かち基準きじゅんさざるをないだろう。そのさい本人ほんにん希望きぼうしたサービスりょうかりけずるとした場合ばあい第三者だいさんしゃ機関きかんなども視野しやいた適正てきせい手続てつづき必要ひつよう。「青天井あおてんじょう」ではなく、このような一定いってい価値かち基準きじゅん適正てきせい手続てつづきをめぐる議論ぎろんつうじて、無駄むだ支給しきゅうめてはいないということについての社会しゃかいてきコンセンサスをることが重要じゅうよう竹下たけした)。

6.地域ちいき移行いこう

重度じゅうど障害しょうがいしゃの24あいだ介護かいご体制たいせい構築こうちくについてどうかんがえるか)

  • 重度じゅうどひとをめぐる支援しえんかた人権じんけん問題もんだいであり、必要ひつよう場合ばあいは24あいだ介護かいご体制たいせい保障ほしょうすることが重要じゅうよう多数たすう)。ただし財源ざいげん問題もんだいかべへの指摘してき堂本どうもとほか)もあり、財源ざいげん問題もんだい突破とっぱする意味いみからも、この問題もんだい重要じゅうようせいさい確認かくにんする必要ひつようがある(ひがし[17めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。

地域ちいき移行いこうプログラムの法定ほうてい期限きげん設定せっていについてどうかんがえるか)

  • 地域ちいき移行いこうけたプログラムの法定ほうてい必要ひつよう(9めい)。試行しこうてき事業じぎょうのち法制ほうせい検討けんとう必要ひつよう勝又かつまた)。一律いちりつ取扱とりあつかいは妥当だとうせいく(もり)。いずれも法定ほうてい方向ほうこうせい否定ひていするものではない(ひがし[13めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。

地域ちいき移行いこう支援しえんさく法定ほうていについてどうかんがえるか)

  • 本人ほんにん意思いし確認かくにん前提ぜんていとするもの(佐藤さとう竹下たけしたほか)をふくめ、大方おおかたは、地域ちいき移行いこうのための支援しえんさく法定ほうてい必要ひつようとの意見いけんひがし[16めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。
  • 精神せいしん障害しょうがいしゃ立場たちばからみると、病院びょういんから地域ちいきへの移行いこうすすんでいないのは基盤きばんができていないから。家族かぞくから自立じりつした生活せいかつ視野しやれて、医療いりょう福祉ふくし連携れんけいしたサービス、住居じゅうきょ所得しょとく保障ほしょう、24あいだ相談そうだん可能かのう支援しえん体制たいせいなどの構築こうちく必要ひつよう精神せいしん保健ほけん福祉ふくしほう保護ほごしゃ制度せいど退院たいいん家族かぞく負担ふたんおおきく、障害しょうがいしゃ自立じりつそこなうため、保護ほごしゃ制度せいど撤廃てっぱいすべき(かわさき)。
  • 入所にゅうしょ施設しせつをなくし、地域ちいきでの福祉ふくしサービスにおかねをまわしてほしい。おや負担ふたんするのではなく、自分じぶんはどこでむかだれむかをふくめて、必要ひつようなサポートをけて自己じこ決定けっていしていかないといけない(土本どもと)。
  • 精神せいしん病院びょういん入院にゅういんしゃの4わり以上いじょうが60さい以上いじょうでありはたらくことを前提ぜんていとした地域ちいき移行いこうには無理むりがある。認知にんちしょうほう精神せいしん病院びょういん入院にゅういんしゃの2わりめるという状況じょうきょうもあり高齢こうれいしゃ問題もんだいとして重要じゅうよう関口せきぐち)。
  • めくらろうしゃは、日本にっぽんに2まんにんほどいると推計すいけいされ、おおくがどこかの施設しせつ生活せいかつしている。地域ちいきおや兄弟きょうだいらしたい、友達ともだち交流こうりゅうしたいとおもっているが、家族かぞくとのコミュニケーションができず、家族かぞくいやがっていたりする。まずめくらろうしゃ通訳つうやく介助かいじょ派遣はけん事業じぎょう充実じゅうじつさせてほしい(門川かどがわ)。
  • 施設しせつ病院びょういんからの地域ちいき移行いこうすすまない原因げんいん明確めいかくにしなければならない。日本にっぽんでは入所にゅうしょ待機たいきしゃ多数たすういるという特異とくい状況じょうきょうおおくは家族かぞく希望きぼうだが、仕組しくみとサービスがあれば地域ちいきらしたいというのが本音ほんね地域ちいき移行いこう推進すいしんするほうをつくって、一定いってい年限ねんげん入院にゅういん入所にゅうしょのベッドの縮小しゅくしょう職員しょくいん地域ちいきサービスに従事じゅうじできる無償むしょうのトレーニングをおこなうなどの仕組しくみをつくることが必要ひつよう北野きたの)。
  • 安全あんぜん安心あんしんられる地域ちいき社会しゃかい資源しげんとぼしい。自立じりつ支援しえんほう施行しこうまえ社会しゃかい資源しげん増設ぞうせつ立法りっぽう目指めざうごきもあったが、財政ざいせいめん問題もんだいなど課題かだいがあった。こうした過去かこ経験けいけんおもかえすことが必要ひつよう藤井ふじい)。

7.利用りようしゃ負担ふたん

応益おうえき負担ふたん廃止はいしについてどうかんがえるか)

  • 応益おうえき負担ふたん廃止はいしすべきということにつき、明示めいじてき意見いけん(13めい)をふく委員いいん意見いけんどう趣旨しゅしひがし[15めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。

負担ふたん有無うむについてどのような原則げんそくかんがかたをとるのか)
しん基準きじゅん設定せっていについてどうかんがえるか)

  • 委員いいん意見いけんには、原則げんそく無償むしょうろんからおうのう負担ふたんまでさまざまな視点してんがあり、表現ひょうげん多様たようで、さらに議論ぎろんめていくことが必要ひつようひがし[17めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。
  • 自立じりつ支援しえんほう就労しゅうろう移行いこう就労しゅうろう継続けいぞく支援しえんする事業じぎょうには費用ひよう徴収ちょうしゅうがあり、労働ろうどう行政ぎょうせい訓練くんれんおこな場合ばあい無償むしょうないし訓練くんれん手当てあて支給しきゅうというかんがかたとそぐわない(松井まつい)。

8.医療いりょう支援しえん

医療いりょう支援しえんかたについてどうかんがえるか)

  • 現状げんじょうにおける様々さまざま問題もんだいまえたうえで、くにによる障害しょうがいしゃ医療いりょう制度せいど拡充かくじゅうもとめる意見いけん障害しょうがいしゃだけに限定げんていした議論ぎろんでなく医療いりょう制度せいど全般ぜんぱんなか議論ぎろんすべきとの提案ていあん都道府県とどうふけん重度じゅうど障害しょうがいしゃ医療いりょう自立じりつ支援しえん医療いりょうとを総合そうごう体系たいけいすべきとの提案ていあんなど様々さまざま意見いけんひがし[12めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。

負担ふたん問題もんだいについてどうかんがえるか)

  • 原則げんそく無償むしょうろんからおうのう負担ふたんまで様々さまざま意見いけんがあり、議論ぎろんふかめる必要ひつようひがし[13めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。
  • 地方自治体ちほうじちたい立場たちばから、医療いりょうかんし3てん(<1>重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがいしゃ重度じゅうど身体しんたい障害しょうがいしゃ入所にゅうしょ通所つうしょ施設しせつ学校がっこうとう地域ちいき機関きかんにおいて医療いりょうてきケアをおこなうことへの人的じんてき物的ぶってき財政ざいせいてき支援しえん、<2>自立じりつ支援しえん医療いりょう更新こうしんなどにかんする事務じむ手続てつづきの負担ふたん解消かいしょう、とくに精神せいしん重度じゅうどひと複雑ふくざつ手続てつづきの簡略かんりゃく、<3>地域ちいき移行いこうにおける医療いりょうふくむサービスのコーディネートへの支援しえん)の配慮はいりょ充実じゅうじつ必要ひつよう清原きよはら)。
  • 医師いしなどの専門せんもんしょく障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつへの理解りかいふかめるための教育きょういく啓発けいはつ必要ひつよう中西なかにし)。
  • 聴覚ちょうかく障害しょうがいのある乳幼児にゅうようじ医療いりょうかんし、たとえば人工じんこう内耳ないじ手術しゅじゅつをすることがあるが、手術しゅじゅつ後遺症こういしょう状況じょうきょうなど情報じょうほう不足ふそくしている。障害しょうがいどもの自己じこ決定けっていもとづく医療いりょう支援しえんについても議論ぎろん提起ていきしたい(久松ひさまつ)。
  • 医療いりょうほうのなかで、精神せいしん特例とくれいがある。通常つうじょうは16にん患者かんじゃ1人ひとり医師いし精神せいしんでは48にん1人ひとり先進せんしんこくなかでもっともおくれている。大量たいりょう長期ちょうきてき入院にゅういん実態じったい医療いりょう法規ほうき改正かいせいするとともにだつ病院びょういん施策しさく展開てんかいすることが必要ひつよう堂本どうもと)。精神せいしん障害しょうがい知的ちてき障害しょうがい施設しせつから地域ちいきへの移行いこうには日本にっぽんにも先進せんしんてき取組とりくみ事例じれいがあり、それらをまえた議論ぎろん重要じゅうよう大濱おおはま)。

9.その

  • ほうおおきな枠組わくぐみの議論ぎろん、すなわち医療いりょう福祉ふくし教育きょういく福祉ふくし教育きょういく労働ろうどうなど、本来ほんらいことなるほう領域りょういきを、一部いちぶ枠組わくぐみをひろげて自立じりつ支援しえんほうくくっている。障害しょうがいしゃだけをした法体ほうたいけいとすることが一般いっぱん施策しさく体系たいけいとの格差かくさ原因げんいんになりかねないということもふくめ、本来ほんらいあるべき法体ほうたいけいはいかなるものなのか議論ぎろん必要ひつよう医療いりょうについて検討けんとうする場合ばあいにも、こうした視点してん重要じゅうようひがし補足ほそく説明せつめい])。

現行げんこう障害しょうがい程度ていど区分くぶんもとづく国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん問題もんだいについてどうかんがえるか)

  • 国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん廃止はいしないし見直みなおしをもとめる意見いけん大半たいはん国庫こっこ負担ふたん基準きじゅん事実じじつじょう支給しきゅう限度げんどがく機能きのうたしているという見解けんかいや、障害しょうがい程度ていど区分くぶん連動れんどうしているのでこれをなくすならば国庫こっこ負担ふたん基準きじゅんもなくすべきとの意見いけん尾上おのえほか)など(ひがし[12めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。

障害しょうがいしゃ地域ちいき生活せいかつのための財政ざいせい負担ふたん強化きょうかについてどうかんがえるか)

  • 国際こくさい比較ひかくのうえで日本にっぽん福祉ふくし予算よさんすくなすぎる(多数たすう)、OECDのなかくらいまでやしていくべき(関口せきぐち)、福祉ふくし予算よさん配分はいぶんのうえで地域ちいき生活せいかつ重点じゅうてんいた財源ざいげん配分はいぶんとすべき、長時間ちょうじかん重度じゅうど介護かいごなどのれいそくして市町村しちょうそん負担ふたんがかかりぎないようこく予算よさん措置そち必要ひつようとの意見いけんなど(ひがし[15めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。

地域ちいきあいだ格差かくさをどのようになくしていくのか)

  • 地方自治体ちほうじちたい不十分ふじゅうぶんなサービスしか提供ていきょうしない場合ばあいくにから一定いってい指示しじあたえる権限けんげん法定ほうていすべきとの意見いけん出身しゅっしん居住きょじゅうそれぞれの自治体じちたい負担ふたん関係かんけい見直みなお必要ひつようがあるとの意見いけん都道府県とどうふけんあいだ財政ざいせい調整ちょうせい仕組しくみが必要ひつようとの意見いけん、サービス確保かくほのための審査しんさ機関きかん設置せっち必要ひつようとの意見いけん地域ちいきあいだ格差かくさがなぜしょうじるか調査ちょうさしたうえで対策たいさくこうじることが必要ひつようとの意見いけんなど(ひがし[13めいからの書面しょめん意見いけんまえた説明せつめい])。

[以上いじょう

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