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路上や交差点で人がカウンターを「カチカチ」して得ていたデータを代替するサービスが登場する。ドコモ・インサイトマーケティング(東京・豊島)が提供する人口分析サービス「モバイル空間統計 人口マップ」に、新機能として追加する「道路リンクオプション」だ。飲食店の出店を検討する際の利用者数の予測や、道路の整備における最適な交通計画の策定に役立つ。2024年7月から提供開始予定だ。
モバイル空間統計は、NTTドコモの携帯電話ネットワークの仕組みを使って作成される人口の統計情報だ。同 人口マップは、統計データを地図とひも付けたサービスで、特定のエリアごとの人口データを推計できる。これまでに性別、年代、居住エリア、国・地域などの切り口から分析する機能があった。
今回新たに追加される道路リンクオプションとは、方向別や交通手段別に分析できる機能だ。「サンプル数の影響を受けるが、幅員が3m以上の道路などには原則対応している」とドコモ・インサイトマーケティングエリアマーケティング部では説明する。
道路リンクオプションの利用画面のイメージ。特定の道路における人流データを方向別や交通手段別に分析できる(出所:ドコモ・インサイトマーケティング)
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