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「Notability」は、iPad用の手書きノートアプリとして人気が高い。特徴は、紙のノートに近い書き心地と独自の録音機能だ。録音できるノートアプリは多いが、Notabilityの録音機能は記録した録音と手書きメモが互いに連動する点が便利だ(図1)。使い方は簡単。ツールバーから録音を開始して、手書きでメモしていくだけ。終了後に録音した音声を再生すると、ノート上に自分の手書きが再現されていく様子が見られる。
図1 メモと同時に録音した音声を再生すると、そのとき書いたメモが画面に再現され、文章をタップするとそのとき録音した音声を頭出ししてくれる
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手書きメモをタップすると、その時点の音声が頭出しされる。つまり、確認したい内容がどのあたりで話されていたか探す際に、手書きメモが利用できるわけだ。録音しかない場合はそうはいかない。また、意識を会議に集中したい場合は、話されている内容が分かるようなインデックスを最小限の手書きで付けていくだけでも、音声で振り返る際の役に立つ。ちなみに、Notabilityはハードウエアキーボードなどからテキストを入力できるが、1ストローク単位で音声と連動する手書きに比較すると大雑把な連動になってしまう。Notabilityでの音声と併せた会議の記録には、手書きでメモした方がよいだろう。
なお、Notabilityには文字起こし機能がない。文字起こしが必要な場合は、録音した音声をクラウドなどを経由してファイルとして取り出し、NottaやLINE CLOVA Noteといった文字起こしアプリに読み込ませればよい(図2)。うまく組み合わせれば、iPadだけで実現可能だ。
図2 「Notability」に録音した音声は、クラウドなどを経由して取り出せる。文字起こしをする際は、先に紹介したアプリでこのファイルを利用する
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