柳やなぎ弘ひろし

柳やなぎ弘ひろし（540年代ねんだい—570年代ねんだい），字じ匡ただし道どう，河かわ东郡解かい县（今いま山西さんせい省しょう运城市し临猗县）人にん^[1]^[2]，出自しゅつじ河かわ东柳氏し西にし眷，北きた周あまね官かん员。

生平おいだいら

柳やなぎ弘ひろし年少ねんしょう聰さとし穎，善ぜん於草書しょ，涉獵しょうりょう多種たしゅ書籍しょせき，文辭ぶんじ華麗かれい，和わ弘ひろ農のう楊素是ぜ莫逆ばくぎゃく之の交。柳やなぎ弘ひろし以中外がい府ふ記き室しつ參さん軍ぐん为起おこり家か官かん，建德けんとく初年しょねん擔任たんにん內史上士じょうし，歷れき小しょう宮みや尹いん、御ご正せい上士じょうし^[1]^[2]。南みなみ陳ひね派は王おう偃民交聘，周しゅう武たけし帝みかど下した令れい柳やなぎ弘ひろし慰勞いろう王おう偃民。王おう偃民對たい他た說せつ：「我わが來らい那な天てん在ざい藍田あいだ正ただし逢滋水すい暴涨，拿著的てき國信くにのぶ沖おき掉了。現在げんざい呈上ていじょう的てき國信くにのぶ是ぜ部下ぶか仿作的てき。麻あさ煩はん你率領りょう在ざい下流かりゅう的てき人じん尋ひろ回國かいこく信しん。」柳やなぎ弘ひろし回かい應おう：「以前いぜん淳じゅん于髡獻上けんじょう空そら籠こめ，前史ぜんし都と稱しょう頌他。閣下かっか呈上ていじょう假かり信しんじ，难道是ぜ陳ちん君くん的てき命令めいれい？」王おう偃民慚愧ざんき不能ふのう回答かいとう。周しゅう武たけし帝みかど聽聞ちょうもん後ご很高興きょう，將はた王おう偃民交聘的てき禮物れいもつ賜たまもの給きゅう柳やなぎ弘ひろし，仍派他た回かい访南陳ひね。他た應對おうたい縝密，獲得かくとく時人じじん稱讚しょうさん。出だし使し完かん畢，柳やなぎ弘ひろし拜はい任にん內史都と上士じょうし，遷官御ご正せい下か大夫たいふ，不ふ久ひさ在任ざいにん內去世よ，虛きょ歲とし三さん十じゅう一いち。周しゅう武たけし帝みかど很惋惜，贈おく晉すすむ州しゅう刺史しし。楊素寫うつし下か祭文さいぶん：「山陽さんよう王おう弼，風流ふうりゅう長逝ちょうせい。潁川荀粲，零落れいらく無む時じ。修おさむ竹ちく夾池，永えい絕ぜっ梁はり園えん之の賦ふ；長ちょう楊映沼ぬま，無む復ふく洛らく川がわ之の文ぶん。」有ゆう文集ぶんしゅう流傳りゅうでん^[3]^[4]。

家庭かてい

父母ちちはは

柳やなぎ庆，北きた周あまね骠骑大将たいしょう军、开府仪同三さん司つかさ、司会しかい中ちゅう大夫たいふ、平ひら齐景公こう
裴丽华，出自しゅつじ河かわ东裴氏し定じょう著ちょ五房之一的南来吴裴，北きた魏ぎ使し持じ节、散ち骑常侍さむらい、都と督とく豫よ雍兖徐じょ司つかさ五ご州しゅう诸军事ごと、征せい南みなみ将はた军、豫よ州しゅう刺史しし、兰陵郡ぐん开国公こう，赠骠骑大将たいしょう军、开府仪同三さん司つかさ、谥号忠武ただたけ公おおやけ裴叔业曾孙女おんな，员外散ち骑常侍さむらい、辅国将はた军、中ちゅう散大さんだい夫おっと、兰陵公こう，赠平南みなみ将はた军、豫よ州しゅう刺史しし、谥号敬けい公こう裴谭第だい四よん女じょ，魏ぎ前ぜん二年封始平县君，魏ぎ后きさき元年がんねん封ふうじ常つね乐郡君くん，开皇五ご年ねん封建ほうけん安国やすくに太夫たゆう人じん

兄弟きょうだい姐あね妹いもうと

柳やなぎ机つくえ，隋ずい朝あさ使つかい持じ节、冀州诸军事ごと、冀州刺史しし、建たて安やすし简公
柳やなぎ旦だん，隋ずい朝あさ太ふと常つね少しょう卿きょう、代理だいり黄き门侍郎ろう、开府仪同三さん司つかさ、新城しんじょう县男
柳やなぎ肃，隋ずい朝あさ工こう部ぶ侍さむらい郎ろう
柳やなぎ勃，相州あいしゅう林りん虑县县令
柳やなぎ瑗明，嫁よめ长安男おとこ和わ稽勇
柳やなぎ琬净，嫁よめ当とう亭ちん公こう贺若弼
柳やなぎ瑜光，嫁よめ虞おそれ部ぶ拓つぶせ跋ばつ亶
柳やなぎ玉たま润，嫁よめ中外ちゅうがい府ふ记室侯ほう莫陈孝こう达
柳やなぎ珉英

引用いんよう

^ ^1.0 ^1.1 《周しゅう書しょ·卷まき二に十じゅう二に·列傳れつでん第だい十じゅう四よん》：柳やなぎ慶けい字じ更さら興きょう，解かい人じん也。……子こ機き嗣。……機き弟おとうと弘ひろし，字じ匡ただし道どう，少しょう聰さとし穎，亦また善ぜん草くさ隸，博ひろし涉わたる群ぐん書しょ，辭じ彩あや雅みやび贍。與あずか弘ひろ農のう楊素為ため莫逆ばくぎゃく之の交。解かい巾はば中外ちゅうがい府ふ記き室しつ參さん軍ぐん。建德けんとく初はつ，除じょ內史上士じょうし，歷れき小宮こみや尹いん、御ご正せい上士じょうし。
^ ^2.0 ^2.1 《北きた史し·卷まき六ろく十じゅう四よん·列傳れつでん第だい五ご十じゅう二に》：機き弟おとうと弘ひろし，字じ匡ただし道どう。少しょう聰さとし穎，工こう草くさ隸，博ひろし涉わたる群ぐん書しょ，辭じ采さい雅みやび贍。與あずか弘ひろ農のう楊素為ため莫逆ばくぎゃく交。解かい巾はば中外ちゅうがい府ふ記き室しつ。建德けんとく初はつ，除じょ內史上士じょうし。曆こよみ小宮こみや尹いん、御ご正せい上士じょうし。
^ 《周しゅう書しょ·卷まき二に十じゅう二に·列傳れつでん第だい十じゅう四よん》：陳ひね遣や王おう偃民來らい聘，高祖こうそ令れい弘ひろ勞ろう之の。偃民謂いい弘ひろ曰：「來日らいにち，至いたり於藍田た，正せい逢滋水すい暴長，所しょ齎國信しんじ，溺おぼれ而從流りゅう。今こん所ところ進すすむ者しゃ，假かり之の從したがえ吏。請勒下流かりゅう人じん，見み為ため追つい尋ひろ此物也。」弘ひろし曰：「昔むかし淳じゅん於之獻けんじ空そら籠こめ，前史ぜんし稱しょう以為美び。足下あしもと假かり物もの而進，詎是陳ちん君くん之の命いのち乎。」偃民慚不能ふのう對たい。高祖こうそ聞而嘉之よしゆき，盡つき以偃民みん所しょ進之しんの物ぶつ賜たまもの弘ひろし，仍令報ほう聘。占うらない對たい詳しょう敏さとし，見み稱しょう于時。使つかい還かえ，拜はい內史都と上士じょうし，遷御正ただし下しも大夫たいふ。尋ひろ卒そつ于官，時じ年ねん三さん十じゅう一いち。高祖こうそ甚惜之の。贈おく晉すすむ州しゅう刺史しし。楊素誄之曰：「山陽さんよう王おう弼，風流ふうりゅう長逝ちょうせい。潁川荀粲，零落れいらく無む時じ。修おさむ竹ちく夾池，永えい絕ぜっ梁はり園えん之の賦ふ；長ちょう楊映沼ぬま，無む復ふく洛らく川がわ之の文ぶん。」其為士し友とも所しょ痛惜つうせき如此。有ゆう文集ぶんしゅう行ぎょう於世。
^ 《北きた史し·卷まき六ろく十じゅう四よん·列傳れつでん第だい五ご十じゅう二に》：陳ひね遣や王おう偃人來らい聘，武たけ帝みかど令れい弘ひろ勞ろう之の。偃人謂いい弘ひろ曰：「來日らいにち至いたり藍田あいだ，正せい逢滋水すい暴長，所しょ賚國信しんじ，溺おぼれ而從流りゅう。今こん所ところ進すすむ，假かり之の從したがえ吏。請勒下流かりゅう人見ひとみ為ため尋ひろ此物。」弘ひろし曰：「昔むかし淳じゅん於之獻けんじ空そら籠こめ，前史ぜんし稱しょう以為美び。足下あしもと假かり物もの而進，詎是陳ひね君命くんめい乎？」偃人慚不能ふのう對たい。武たけ帝みかど聞而嘉之よしゆき，盡つき以偃人じん所しょ進物しんもつ賜たまもの弘ひろし，仍令報ほう聘。占うらない對たい敏捷びんしょう，見み稱しょう于時。後こう卒そつ于禦正ただし下しも大夫たいふ。贈おく晉すすむ州しゅう刺史しし。楊素誄之曰：「山陽さんよう王おう弼，風流ふうりゅう長逝ちょうせい；潁川荀粲，零落れいらく無む時じ。修おさむ竹ちく夾池，永えい絕ぜっ梁はり園えん之の賦ふ；長ちょう楊映沼ぬま，無む復ふく洛らく川がわ之の文ぶん。」其為士し友とも所しょ痛惜つうせき如此。有ゆう文集ぶんしゅう行ぎょう於世。