業yè

業yè（ごう）、業yè報baò（ごうほう）、業yè力lì（ごうりき）、応yīng報baò（おうほう）、カルマ（梵fàn: कर्मन् karman）に由yoú来laíし、行xíng為weì、所suŏ作zuò、意yì志zhìによる身shēn心xīnの活huó動dòng、意yì志zhìによる身shēn心xīnの生shēng活huóを意yì味weìする語yŭ。原yuán義yìにおいては単dānなる行xíng為weì（action）という意yì味weìであり、「良liángい」「悪èい」といった色sèはなく、暗ànいニュアンスもない。

インド哲zhé学xué正zhèng統tŏng派paì、および異yì端duān派paìの一yī部bù（仏fó教jiaòなど）の説shuōでは、善shànまたは悪èの業yèを作zuòると、因yīn果guŏの道daò理lĭによってそれ相xiāng応yīngの楽lèまたは苦kŭの報baòい（果guŏ報baò）が生shēngじるとされる。業yèは果guŏ報baòと対duìになる語yŭだが、業yèの果guŏ報baòそのものを業yèという場cháng合héもある。

業yèの思sī想xiăngはインド発fā祥xiángの宗zōng教jiaò（とりわけヒンドゥー教jiaò、仏fó教jiaò、ジャイナ教jiaò、シーク教jiaò）と道daò教jiaòにおいて、輪lún廻huíと強qiángく結jiéびつく概gaì念niànである これらの多duōくの説shuōでは、善shàn意yìと善shàn行xíngは良liángい業yèと幸xìng福fúな転zhuăn生shēngをもたらし、悪è意yìと悪è行xíngは悪èい業yèと悪èい再zaì生shēngをもたらすとされる（善shàn因yīn善shàn果guŏ、悪è因yīn悪è果guŏ）。

インド哲zhé学xué

業yèはインドにおいて、古gŭい時shí代daìから重zhòng要yaò視shìされた。ヴェーダ時shí代daìからウパニシャッド時shí代daìにかけて輪lún廻huí思sī想xiăngと結jiéびついて展zhăn開kaīし、紀jì元yuán前qián10世shì紀jìから4世shì紀jì位weìまでの間jiānにしだいに固gù定dìng化huàしてきた。

善shànをなすものは善shàn生shēngをうけ、悪èをなすものは悪è生shēngをうくべし。浄jìng行xíngによって浄jìngたるべく。汚wūれたる行xíngによって、汚wūれをうくべし
善shàn人rénは天tiān国guóに至zhìって妙miaò楽lèをうくれども、悪è人rénは奈naì落luòに到daòって諸zhūの苦kŭ患huànをうく。死sĭ後hoù、霊líng魂húnは秤chèngにかけられ、善shàn悪èの業yèをはかられ、それに応yīngじて賞shăng罰fáせられる

— 『百baĭ道daò梵fàn書shū』 (Śatapathā-brāhmana)

あたかも金jīn細xì工gōng人rénが一yīつの黄huáng金jīnの小xiaŏ部bù分fēnを資zī料liaòとし、さらに新xīnしくかつ美meĭしい他tāの形xíng像xiàngを造zaòるように、この我wŏも身shēn体tĭと無wú明míngとを脱tuōして、新xīnしく美meĭしい他tāの形xíng像xiàngを造zaòる。それは、あるいは祖zŭ先xiānであり、あるいは乾qián闥tà婆pó（けんだつば）であり、あるいは諸zhū神shénであり、生shēng生shēngであり、梵fàn天tiānであり、もしくは他tāの有yoŭ情qíngである。……人rénは言yán動dòngするによって、いろいろの地dì位weìをうる。そのように言yán動dòngによって未weì来laíの生shēngをうる。まことに善shàn業yèの人rénは善shànとなり、悪è業yèの人rénは悪èとなり、福fú業yèによって福fú人rénとなり、罪zuì業yèによって罪zuì人rénとなる。故gùに、世shìの人rénはいう。人rénは欲yùよりなる。欲yùにしたがって意yì志zhìを形xíng成chéngし、意yì志zhìの向xiàngかうところにしたがって業yèを実shí現xiànする。その業yèにしたがって、その相xiāng応yīngする結jié果guŏがある

— 『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』

異yì端duān派paìと沙shā門ménたち

→「インド哲zhé学xué § 比bĭ較jiaò」も参cān照zhaò

正zhèng統tŏng派paìの説shuōに反făn発fāする人rén々はから、従cóng来laíのバラモン教jiaòに所suŏ属shŭしない、様yàng々な自zì由yoú思sī想xiăng家jiāたちがあらわれていた。彼bĭらは高gaō度dùな瞑míng想xiăng技jì術shùを育yùみ、瞑míng想xiăngによる体tĭ験yànから様yàng々な思sī想xiăng哲zhé学xuéを生shēngみ出chūし、業yè、輪lún廻huí、宿sù命mìng、解jiě脱tuō、認rèn識shì論lùnなどの思sī想xiăngが体tĭ系xì化huàされていった。この中zhōngに業yèの思sī想xiăngも含hánまれていた。それが沙shā門ménとよばれ、釈shì迦jiāと同tóng時shí代daìの哲zhé学xué者zhěとして知zhīられた六liù師shī外waì道daòと仏fó教jiaò側cèに呼hūばれる人rén々であった。

ある人rénは、霊líng魂húnと肉roù体tĭとを相xiāng即jíするものと考kaŏえ、肉roù体tĭの滅mièびる事shì実shíから、霊líng魂húnもまた滅mièびるとして無wú因yīn無wú業yèの主zhŭ張zhāngをなし（順shùn世shì派paì）、また他tāの人rénは霊líng魂húnと肉roù体tĭとを別biéであるとし、しかも両liăng者zhěともに永yŏng遠yuăn不bù滅mièの実shí在zaìと考kaŏえ、そのような立lì場chángから、造zaòるものも、造zaòられるものもないと、全quánく業yèを認rènめないと主zhŭ張zhāngした（アージーヴィカ教jiaò）。

プラブリッティとニヴリッティ

インド哲zhé学xuéの正zhèng統tŏng派paìでは、業yèは輪lún廻huí転zhuăn生shēngの思sī想xiăngとセットとして展zhăn開kaīした。この輪lún廻huíと一yī体tĭ化huàした業yèの思sī想xiăngは、因yīn果guŏ論lùnとして決jué定dìng論lùnや宿sù命mìng論lùnのような立lì場chángで理lĭ解jiěされる。インドにおいて業yèは、プラブリッティ（pravṛtti）という「発fā展zhănするもの」と、ニヴリッティ（nivṛtti）という「止zhĭ滅mièに向xiàngかうもの」が区qū別biéされており、倫lún理lĭ的de見jiàn地dìとして、プラブリッティ（「社shè会huì生shēng活huóの維weí持chíに不bù可kě欠qiànな行xíng為weì肯kěn定dìngの立lì場cháng」）とニヴリッティ（「業yèの束shù縛fúを形xíng而ér上shàng学xué的deな認rèn識shìによって脱tuōし精jīng神shénの自zì由yoúを求qiúめる行xíng為weì否foŭ定dìngの立lì場cháng」）がある。行xíng為weì否foŭ定dìngの立lì場chángは業yèの克kè服fúが理lĭ想xiăngであり、業yèの克kè服fúにおいては止zhĭ滅mièの方fāng向xiàngが重zhòng視shìされ、涅niè槃pánや悟wùりといった形xíngでの輪lún廻huíの終zhōng焉yānが目mù指zhĭされる。

『マハーバーラタ』では倫lún理lĭ的de見jiàn地dìとして、「行xíng為weì肯kěn定dìngの倫lún理lĭ」「厭yàn世shì主zhŭ義yì」「行xíng為weì否foŭ定dìngの倫lún理lĭ」「調diaò和héの立lì場cháng」が示shìされており、これらは業yè報baòの思sī想xiăngに基jīづいている。『バガヴァッド・ギーター』では、プラブリッティとニヴリッティを同tóng時shíに成chéng立lìさせる調diaò和héの立lì場chángが示shìされる。福fú田tián槙diān子zĭは、「厭yàn離lí（業yèを離líれること）と平píng静jìng（既jìに業yèを離líれた境jìng地dì）の二èr観guān念niànを土tŭ台taíとした行xíng為weìの実shí行xíng」が『バガヴァッド・ギーター』の調diaò和héの立lì場chángの倫lún理lĭ構goù造zaòであると述shùべている。本běn作zuòでは、万wàn物wùの物wù質zhí的deな根gēn源yuánから生shēngじる三sānつのグナ、トリ・グナが人rén間jiānの精jīng神shénを束shù縛fúし、人rénを善shàn悪èの行xíng為weìに駆qūり立lìてる因yīnであるとされ、ヨーガ（心xīn統tŏng一yī）はグナの影yĭng響xiăngを断duànち業yèを離líれた境jìng地dìに至zhìる補bŭ助zhùとなる。

仏fó教jiaò

仏fó教jiaò用yòng語yŭ 業yè , カルマ
パーリ語yŭ	kamma
サンスクリット語yŭ	karma (Dev: कर्मन्)
チベット語yŭ	ལས། (Wylie: las; THL: lé;)
日rì本běn語yŭ	業yè or ごう
英yīng語yŭ	karma

仏fó教jiaòはすべての結jié果guŏについて「偶oŭ然ránによる事shì物wùの発fā生shēng」「（原yuán因yīnなく）事shì物wùが突tū然rán、生shēngじること」「神shénによる創chuàng造zaò」などを否foŭ定dìngし、その原yuán因yīnを説shuōく。業yèは果guŏ報baò（報baòい、果guŏ熟shú）を生shēngじる因yīnとなるので、業yèのことを業yè因yīnや因yīn業yèともいう。釈shì迦jiāは業yèに基jīづいた理lĭ論lùnにて、バラモン教jiaòが説shuōく生shēngまれによるカースト制zhìを否foŭ定dìngした。

Na jaccā brāhmaṇo hoti na jaccā hoti abrāhmaṇo Kammanā brāhmaṇo hoti kammanā hoti abrāhmaṇo.

人rénは生shēngまれによってバラモンとなるのではなく、生shēngまれによって非feīバラモンとなるのではない。
業yèによってバラモンとなるのであり、業yèによって非feīバラモンとなるのである。

—パーリ仏fó典diăn, スッタニパータ 653, Sri Lanka Tripitaka Project

業yèによる報baòいを業yè果guŏ（Karmaphala）や業yè報baòという。業yèによって報baòいを受shoùけることを業yè感gănといい、業yèによる苦kŭである報baòいを業yè苦kŭという。過guò去qù世shìに造zaòった業yèを宿sù業yèまたは前qián業yèといい、宿sù業yèによる災zaīいを業yè厄èという。宿sù業yèによる脱tuōれることのできない重zhòngい病bìng気qìを業yè病bìngという。自zì分fēnの造zaòった業yèの報baòいは自zì分fēnが受shoùけなければならないことを自zì業yè自zì得déという。

Kammasakkā māṇava, sattā kammadāyādā kammayoni kammabandhu kammapaṭisaraṇā. Kammaṃ satte vibhajati yadidaṃ hīnappaṇītatāyāti.

青qīng年nián（スバ）よ、衆zhòng生shēngは、業yèを自zì分fēnのものとし、業yèを相xiāng続xùし、業yèを胎taīとし、業yèを親qīn族zúとし、業yèをよりどころとする。業yèが衆zhòng生shēngを分fēn類leìし、優yoū劣lièをつける。

—パーリ仏fó典diăn, 中zhōng部bù134, 小xiaŏ業yè分fēn別bié経jīng, Sri Lanka Tripitaka Project

• 自zì分fēnのもの（sakkā）- 死sĭによって失shīわれるものではなく、来laí世shìについてくる所suŏ有yoŭ物wù。
• 相xiāng続xùする（dāyādā）- 身shēn・口koŭ・意yìの三sān業yèから引yĭnき継jìがれる。
• 生shēngまれる（yoni）- 生shēng命mìngを生shēngみ出chūすのは、自zìら行xíngった行xíng為weìからで、すべて業yèより生shēngまれる。
• 切qiēり離líせない（bandhu）- 生shēng命mìngは業yèとの繋xìがりを切qiēることはできない。
• よりどころとする（paṭisaraṇā）- 生shēng命mìngのよりどころである。
• 優yoū劣lièをつける（satte vibhajati yadidaṃ hīnappaṇītatāyāti） - 生shēng命mìngに優yoū劣lièをつける要yaò素sùの一yīつである。

仏fó教jiaò学xué者zhěの佐zuŏ々木mù閑xiánは、阿ā含hán経jīng典diăn(二èrカーヤ)、アビダルマ哲zhé学xuéから読dúみ取qŭれる初chū期qī仏fó教jiaòにおける業yèの基jī本běn原yuán則zéを次cìのようにまとめている。

1. 人rénが行xíngった善shàn悪èの行xíng為weìは、すべてが漏loùれなく記jì録lùされていく。
2. 記jì録lùされた善shàn悪èの行xíng為weìは、業yèという潜qián在zaì的deエネルギーとなって保baŏ存cúnされ、いつか必bìず、なんらかのかたちで、当dāngの本běn人rénにその果guŏをもたらす。
3. 業yèのエネルギーがその果guŏをもたらす場cháng合hé、それがどのようなかたちでもたらされるかは予yŭ測cè不bù可kě能néngであり、原yuán因yīnとなる善shàn悪èの行xíng為weìから、その結jié果guŏを推tuī測cèすることはできない。

次cìの2点diănは、上shàng記jìの基jī本běn原yuán則zéの補bŭ足zúである。

• 原yuán因yīnとなる行xíng為weìを行xíngった順shùn番fānと、その結jié果guŏが現xiànれる順shùn番fānは対duì応yīngしていない。①②③④⑤という順shùn番fānで行xíngった行xíng為weìの結jié果guŏが、④③①⑤②の順shùnで現xiànれることもあるということである。したがって結jié果guŏの現xiànれ方fāngから、その原yuán因yīnとなった行xíng為weìを推tuī定dìngすることはできない。
• 善shànい行xíngいと悪èい行xíngいを相xiāng殺shāして、エネルギーをゼロにすることはできない。善shànい行xíngいの業yèを100、悪èい行xíngいの業yèを100背beì負fùった者zhěは、100回huíの楽lèと100回huíの苦kŭを受shoùけることになる。両liăng者zhěを足zúしてプラスマイナスゼロにはできないということである。

釈shì迦jiāは当dāng時shíの世shì俗sú的deな幸xìng福fúの概gaì念niànを全quán否foŭ定dìngし、生shēng死sĭの繰qiaōり返fănしは苦kŭそのものであり、真zhēnの安ān楽lèとは輪lún廻huíから逃taóれることだと考kaŏえ、輪lún廻huíの原yuán動dòng力lìである業yèを生shēngみ出chūさない状zhuàng態taìになることが必bì要yaòであると考kaŏえた。生shēng命mìngの本běn質zhíである生shēngきようとする欲yù望wàng・希xī望wàngが人rén間jiānに強qiángい意yì思sī作zuò用yòngを生shēngじさせ、それが業yèを生shēngみ、業yèが輪lún廻huíを発fā動dòngするため、釈shì迦jiāは生shēngきようとする欲yù望wàng・希xī望wàngから生shēngじる意yì思sī作zuò用yòngを継jì続xù的deなトレーニングで抑yì制zhìし、幸xìng福fúのために行xíng動dòngしたいという思sīいを捨shěて、心xīnを善shàn悪èの意yì思sīを離líれた中zhōng立lì状zhuàng態taìに維weí持chíすることで、業yèが生shēngじない境jìng地dìになることを得déて、この教jiaòえとトレーニングの実shí践jiàn方fāng法făを望wàngむ人rén々に教jiaòえ、実shí践jiànし正zhèngしく伝yún授shoùするための場chángとして仏fó教jiaò集jí団tuán、サンガ（僧sēng伽jiā）が形xíng成chéngされた。なお、世shì俗sú的deな幸xìng福fúを全quán否foŭ定dìngし輪lún廻huíからの離lí脱tuōを目mù指zhĭす仏fó教jiaòの世shì界jiè観guānは一yī般bān的deに見jiànて特tè異yìなものであり、仏fó教jiaòは最zuì初chūから「一yī部bùの、理lĭ解jiěできる人rénたちだけのための特tè殊shūな教jiaòえ」であり、自zì分fēnたちの価jià値zhí観guānに全quánての人rénが受shoùけ入rùれるべき普pŭ遍biàn性xìngがあるとは考kaŏえておらず、サンガという特tè殊shūな一yī部bùだけのものだという自zì覚juéを持chíっていた。

人rén間jiānは自zìらの行xíngいの結jié果guŏとして良liángい境jìng涯yáや苦kŭしい境jìng涯yáに生shēngまれ変biànわり、五wŭ道daò（後hoùに六liù道daò）を永yŏng遠yuănに巡xúnるという業yèと輪lún廻huíの世shì界jiè観guānは、釈shì迦jiāが生shēngきた当dāng時shíのインドにおいては一yī般bān的deなものであり、世shì俗súにおいては、良liángい境jìng遇yùに生shēngまれ変biànわるため、幸xìng福fúになるための善shàn業yè、一yī種zhŏngの投toú資zīとして他tā者zhěへの布bù施shīが積jī極jí的deに行xíngわれた。仏fó教jiaòの在zaì家jiā信xìn者zhěとは、サンガの修xiū行xíng者zhěたちを崇chóng高gaōな目mù的deに邁maì進jìnする優yoūれた境jìng涯yáの人rén々と考kaŏえ、彼bĭらをすぐれた果guŏ報baòが期qī待daìできる最zuì良liángの布bù施shīの対duì象xiàngとみなした人rén々であり、輪lún廻huíからの離lí脱tuōを目mù指zhĭすサンガの修xiū行xíng者zhěと善shàn業yèの果guŏ報baòを期qī待daìする在zaì家jiā信xìn者zhěは、人rén生shēngの目mù的deが異yìなるがゆえに、生shēngきる糧liángと果guŏ報baòを相xiāng互hùに与yŭえ・受shoùけ取qŭるギブアンドテイクの関guān係xìにあった。

分fēn類leì

仏fó教jiaòにおける業yèは、様yàng々に分fēn類leìされる。ここでは主zhŭに部bù派paì仏fó教jiaòないし上shàng座zuò部bù仏fó教jiaòの諸zhū経jīng典diănに基jīづいて記jìす。中zhōng観guān派paì、密mì教jiaò等děngの大dà乗chéng諸zhū宗zōng派paìでは教jiaò義yìにおける比bĭ重zhòng、意yì味weì合héいが異yìなる可kě能néng性xìngに注zhù意yìすること。

三sān業yè

Cetanāhaṃ bhikkhave kammaṃ vadāmi, cetayitvā kammaṃ karoti kāyena vācāya manasā,

比bĭ丘qiūたちよ、意yì思sī（cetanā）が業yè（kamma）である、と私sīは説shuōく。
思sīって（cetanā）から、身shēn体tĭ（kāya）・言yán語yŭ（vāk）・意yì（manas）によって業yèをなす。

—パーリ仏fó典diăn, 増zēng支zhī部bù六liù集jí 63.洞dòng察chá経jīng, Sri Lanka Tripitaka Project

業yèは一yī般bānに、身shēn（しん）・口koŭ（く、もしくは語yŭ）・意yì（い）の三sān業yè（さんごう）に分fēnけられる。戒jièにおいても十shí悪è業yèとして、三sān業yèに分fēn類leìして説shuōかれる。

• 身shēn業yè（しんごう, 梵fàn: kāya-karman、カーヤ・カルマン） - 身shēn体tĭに関guānわる行xíng為weì。身shēn体tĭ的de行xíng為weì。
  • 説shuō一yī切qiē有yoŭ部bùにおいては、身shēn業yèとは、その行xíng為weì・動dòng作zuòをする瞬shùn間jiān瞬shùn間jiānに身shēn体tĭが示shìす形xíng状zhuàngであるとする。たとえば、人rénを打dăつという行xíng為weìは、映yìng画huàのフィルムの１こま１こまの画huà面miànの変biàn化huàのように、こぶしを振zhènり上shàngげてそれを相xiāng手shoŭの頭toú上shàngに振zhènり下xiàろすという過guò程chéngの瞬shùn間jiān瞬shùn間jiānに、身shēn体tĭの形xíng状zhuàngが少shaŏしずつ変biàn化huàしていくことによって完wán遂suìされる。その各gè瞬shùn間jiānの身shēn体tĭの形xíng状zhuàng、すなわち色sè法fă（眼yăn識shìの対duì象xiàng）こそが身shēn業yèであるとする。
  • 十shí悪è業yèにおいては、身shēnの三sān業yèは殺shā生shēng（せっしょう）・偸toū盗daò（ちゅうとう;盗daòみ）・邪xié淫yín（じゃいん;不bù倫lún、道daòに外waìれた性xìng行xíng為weì）となる。
• 口koŭ業yè（くごう, 梵fàn: vāk-karman、ヴァーク・カルマン） - 言yán語yŭに関guānわる行xíng為weì。言yán語yŭ表biaŏ現xiàn。語yŭ業yè（ごごう, 梵fàn: vāk-karman、ヴァーク・カルマン）ともいう。
  • 説shuō一yī切qiē有yoŭ部bùにおいては、一yī瞬shùn一yī瞬shùnに発fā音yīnされる声shēng音yīnの積jīみ重zhòngなりが言yán語yŭをなすのだから、声shēng法fă（耳ěr識shìの対duì象xiàng）こそが口koŭ業yèであるとする。
  • 十shí悪è業yèにおいては、口koŭの四sì業yèは妄wàng語yŭ（もうご; 嘘xūをつく）・両liăng舌shé（りょうぜつ; 二èr枚meí舌shéを使shĭう）・悪è口koŭ（あっく; 悪è口koŭを言yánう）・綺qĭ語yŭ（きご; 無wú益yìなおしゃべり）となる。
• 意yì業yè（いごう, 梵fàn: manas-karman、マナス・カルマン） - 意yì志zhìに関guānわる行xíng為weì。心xīn意yì作zuò用yòng。
  • 十shí悪è業yèにおいては、意yìの三sān業yèは貪tān欲yù（貪tānり）・瞋chēn恚huì（怒nùり）・愚yú痴chī（愚yúかさ）となる。

思sī業yèと思sī已yĭ業yè

Manopubbaṅgamā dhammā manoseṭṭhā manomayā
Manasā ce paduṭṭhena bhāsati vā karoti vā Tato naṃ dukkhamanveti cakkaṃ'va vahato padaṃ.

ものごと（諸zhū法fă）は、意yì（manas）が先xiān行xíngし、意yìが最zuì大dàの原yuán因yīnであり、意yìをもとに作zuòりだされる（＝意yì業yè）。
もしも、けがれた意yìによって、話huàしたり（＝語yŭ業yè）、行xíng動dòngするならば（＝身shēn業yè）、苦kŭしみがついてくる。 荷héを運yùnぶ牛niúの足zú跡jīに車chē輪lúnが従cóngうように。

—パーリ仏fó典diăn, 法fă句jù経jīng 第dì一yī章zhāng 1, Sri Lanka Tripitaka Project

業yèは、意yì志zhìの活huó動dòngである思sī業yè（しごう, cetana kamma）と、思sī業yèが終zhōngわってからなされる思sī已yĭ業yè（しいごう, cetayitva kamma）との2つに分fēnけられる。

説shuō一yī切qiē有yoŭ部bùの阿ā毘pí達dá磨mó大dà毘pí婆pó沙shā論lùnでは、第dì一yī段duàn階jiēを意yì業yè（思sī業yè）とし、第dì二èr段duàn階jiēは身shēn業yè・口koŭ業yèのみ（思sī已yĭ業yè）とした。

一yī方fāngで阿ā含hán経jīngでは、行xíng為weìが行xíngわれる場cháng合héは、第dì一yī段duàn階jiē：思sī（cetanā; 意yì志zhìの発fā動dòng）の心xīn作zuò用yòng、第dì二èr段duàn階jiē：実shí際jìの行xíng為weì（身shēn業yè・口koŭ業yè・意yì業yè）があるとしている。ここでは、（第dì二èr段duàn階jiēの意yì業yèだけでなく）、第dì一yī段duàn階jiēの思sīをも業yèのなかに含hánめて理lĭ解jiěしている。そればかりでなく、第dì一yī段duàn階jiēこそが業yèの本běn質zhí的deなものだとして重zhòng要yaò視shìしている。

なお、経jīng量liàng部bùや大dà乗chéng仏fó教jiaòは、三sān業yèすべての本běn体tĭを思sī（意yì志zhì）であるとする。

表biaŏ業yèと無wú表biaŏ業yè

説shuō一yī切qiē有yoŭ部bùは、身shēn業yèと語yŭ業yèには表biaŏ（ひょう）と無wú表biaŏ（むひょう; 梵fàn: avijñapti、アヴィジュニャプティ）とがあるとし、これらは表biaŏ業yè（ひょうごう; 梵fàn: vijñapti-karman、ヴィジュニャプティ・カルマン）と無wú表biaŏ業yè（むひょうごう; 梵fàn: avijñapti-karman、アヴィジュニャプティ・カルマン）ともいわれる。表biaŏ業yèは、「知zhīらしめる行xíng為weì」、外waìに表biaŏ現xiànされて他tā人rénに示shìすことができるもの、行xíng為weì者zhěの外waì面miànに現xiànわれ他tāから認rèn知zhīされるような行xíng為weìを意yì味weìする。無wú表biaŏ業yèは、他tā人rénに示shìすことのできないもの、善shàn悪èの業yèによって発fā得déされる悪èと善shànを防fáng止zhĭする功gōng能néng（習xí性xìng）、行xíng為weì者zhěの内neì面miànに潜qiánみ他tāから認rèn知zhīされないような行xíng為weìを意yì味weìする。また、無wú表biaŏ業yèは無wú表biaŏ色sè（むひょうしき、梵fàn: avijñapti-rūpa）ともいう。

阿ā毘pí達dá磨mó倶jù舎shě論lùnにおいて、業yèを起qĭこした時shíの心xīnが善shàn心xīnならそれと異yìなる不bù善shànあるいは無wú記jìの心xīnを乱luàn心xīnといい、業yèを起qĭこした時shíの心xīnが不bù善shàn心xīnならそれと異yìなる善shànあるいは無wú記jìの心xīnを乱luàn心xīnという。また、無wú想xiăng定dìngや滅miè尽jĭn定dìngに入rùって心xīnの生shēng起qĭが全quánくなくなった状zhuàng態taìを無wú心xīnという。この上shàngで無wú表biaŏ色sèは、 阿ā毘pí達dá磨mó倶jù舎shě論lùn の分fēn別bié界jiè品pĭn第dì一yīにおいては、これらの「乱luàn心xīnと無wú心xīn等děng（この2つに不bù乱luàn心xīnおよび有yoŭ心xīnを含hánめた4つを四sì心xīnという。著zhù者zhěの世shì親qīnはこれによって全quánての心xīnの状zhuàng態taìを示shìし得déたと考kaŏえている。）の者zhěにも随suí流liú(法făが連lián続xù生shēng起qĭして絶juéえない流liúれをなすこと。なお、随suí流liúは相xiāng続xù(梵fàn: pravāha)ともいう。)であって、浄jìngや不bù浄jìngにして、大dà種zhŏng(四sì大dà種zhŏng)によってあるもの」と定dìng義yìされている。分fēn別bié界jiè品pĭn第dì一yīの定dìng義yìは四sì分fēn随suí流liúともいう。なお、無wú表biaŏ色sèは四sì大dà種zhŏngの所suŏ造zaòであるが極jí微weīの所suŏ成chéngではない。また、法fă処chŭ、法fă界jièに属shŭしながら色sè法făであり、五wŭ根gēnの対duì象xiàngとはならず、ただ意yì根gēnの対duì象xiàngである。

無wú表biaŏ業yèとは、説shuō一yī切qiē有yoŭ部bùの伝yún統tŏng的de解jiě釈shìによれば「悪èもしくは善shànの行xíng為weìを妨fángげる習xí性xìng」で、具jù体tĭ的deには律lw儀yí、不bù律lw儀yí、非feī律lw儀yí不bù律lw儀yíの三sān種zhŏngであり(これは阿ā毘pí達dá磨mó倶jù舎shě論lùnの分fēn別bié業yè品pĭn第dì四sìの所suŏ説shuōであり、この所suŏ説shuōが無wú表biaŏ業yè全quán体tĭを解jiě明míngしているという考kaŏえ方fāngがある 。)、いわゆる「戒jiè体tĭ」と同tóngじものである。 また、無wú表biaŏ色sèは身shēn無wú表biaŏと語yŭ無wú表biaŏの二èr種zhŏngに分fēnけられ、殺shā生shēng、偸toū盗daò、邪xié淫yínの三sānつの身shēn業yèと妄wàng語yŭ、綺qĭ語yŭ、離lí間jiān語yŭ、悪è口koŭの四sìつの語yŭ業yèを合héわせた七qī支zhīに関guānわるものである。明míng治zhì大dà正zhèng期qīより、近jìn代daì仏fó教jiaò学xué者zhěによって経jīng部bùの種zhŏng子zĭ説shuōとの混hún同tóngや、大dà乗chéng仏fó教jiaòの立lì場chángから有yoŭ部bùの無wú表biaŏ業yèを誤wù謬miùとして規guī定dìngしたり、「仏fó教jiaò元yuán来laíの無wú表biaŏ」を想xiăng定dìngすることによって、無wú表biaŏ色sèを「業yèの結jié果guŏを生shēngぜしめるもの」とする理lĭ解jiěが流liú行xíngしたが、文wén献xiàn学xué的deに論lùn証zhèngされたものではなく、根gēn拠jùに乏fáしい。

身shēn表biaŏと身shēn無wú表biaŏ、語yŭ表biaŏと語yŭ無wú表biaŏの四sìつに意yì業yèを加jiāえて五wŭ業yèという。

引yĭn業yèと満măn業yè

総zŏng体tĭとしての一yī生shēngの果guŏ報baòを引yĭnく業yèを引yĭn業yè（牽qiān引yĭn業yè、総zŏng報baò業yè、引yĭn因yīnとも）という。これは人rén間jiān界jièとか畜chù生shēng界jièなどに生shēngまれさせる強qiángい力lìのある業yèのことを指zhĭす。他tā方fāng、人rén間jiān界jièなどに生shēngまれたものに対duìして個gè々の区qū別biéを与yŭえて個gè体tĭを完wán成chéngさせる業yèを満măn業yèという。引yĭn業yèと満măn業yèの2つを総zŏng別bié二èr業yèという。

共gòng業yèと不bù共gòng業yè

山shān河hé大dà地dì（器qì世shì間jiān）のような、多duōくの生shēng物wùに共gòng通tōngする果guŏ報baòをひきおこす業yèを共gòng業yè（ぐうごう）といい、個gè々の生shēng物wùに固gù有yoŭな果guŏ報baòをひきおこす業yèを不bù共gòng業yè（ふぐうごう）という。無wú著zhù「大dà乗chéng阿ā毘pí達dá磨mó集jí論lùn」においては、共gòng業yèによる影yĭng響xiăngは、これを結jié果guŏに対duìする増zēng上shàng縁yuán (adhipati-pratyaya) と考kaŏえ、直zhí接jiē的deな結jié果guŏ、すなわち異yì熟shú (vipāka) とは考kaŏえない。

三sān性xìng業yè

善shàn心xīnによって起qĭこる善shàn業yè（安ān穏wěn業yè）と、悪è心xīnによって起qĭこる不bù善shàn業yè（悪è業yè、不bù安ān穏wěn業yèとも）と、善shàn悪èのいずれでもない無wú記jì心xīnによって起qĭこる無wú記jì業yèの3つがあり、この3つを三sān性xìng業yèという。

三sān時shí業yè

業yèによって果guŏ報baòを受shoùける時shí期qīに異yìなりがあるので、業yèを下xià記jìの3つに分fēnける。この3つを三sān時shí業yèという。三sān時shí業yèの各gè々は、この世shìで造zaòった業yèの報baòいを受shoùける時shí期qīがそれぞれ異yìなる。

• 順shùn現xiàn業yè（順shùn現xiàn法fă受shoù業yè、じゅんげんぽうじゅごう、dṛṣṭadharma-vedanīya-karman） - この世shìで造zaòった業yèの報baòいを、この世shìで受shoùける。
• 順shùn生shēng業yè（順shùn次cì生shēng受shoù業yè、じゅんじしょうじゅごう、upapadya-vedanīya-karman） - この世shìで造zaòった業yèの報baòいを、次cìに生shēngまれかわった世shìで受shoùける。
• 順shùn後hoù業yè（順shùn後hoù次cì受shoù業yè、じゅんごじじゅごう、aparaparyāya-vedanīya-karman） - この世shìで造zaòった業yèの報baòいを、次cìの来laí世shìより先xiānの世shìで受shoùける。

三sān時shí業yèは報baòいを受shoùける時shí期qīが定dìngまっているので定dìng業yèといい、報baòいを受shoùける時shí期qīが定dìngまらないものを不bù定dìng業yè（順shùn不bù定dìng業yè、梵fàn: aniyata-karman）という。三sān時shí業yèに不bù定dìng業yèを加jiāえて四sì業yèという。

業yè因yīnと業yè果guŏとの関guān係xì

→「因yīn果guŏ § 因yīn果guŏ応yīng報baò」も参cān照zhaò

善shàn悪èの業yèを造zaòると、それによって楽lèや苦kŭの報baòい（果guŏ報baò、果guŏ熟shú）が生shēngじることを、業yè因yīnによって業yè果guŏ（Karmaphala）が生shēngじるという。この業yè因yīnと業yè果guŏとの関guān係xìについて諸zhū説shuōがある。

説shuō一yī切qiē有yoŭ部bùは、業yèそのものは三sān世shìに実shí在zaìするとし、業yèが現xiàn在zaìあるときにはそれが因yīnとなっていかなる未weì来laíの果guŏを引yĭnくかが決jué定dìngし、業yèが過guò去qùに落luòちていってから果guŏに力lìを与yŭえて果guŏを現xiàn在zaìに引yĭnき出chūすとする。

経jīng量liàng部bùは、業yèは瞬shùn間jiānに滅mièび去qùるとするが、その業yèは果guŏを生shēngじる種zhŏng子zĭ（しゅうじ）を識shìの上shàngにうえつけ、その種zhŏng子zĭが果guŏをひきおこすことになるとする。

業yè道daò

業yèがそこにおいてはたらくよりどころとなるもの、あるいは、有yoŭ情qíngを苦kŭ楽lèの果guŏ報baòに導daŏく通tōng路lùとなるものを業yè道daòという。業yè道daòには十shí善shàn業yè道daòと十shí悪è業yè道daòの2つがある。

業yè識shì、業yè障zhàng

業yè識shì（ごっしき）とは、業yèを縁yuánとして生shēngじた識shì、または無wú明míngのために動dòngかされた識shìのこと。業yè障zhàng（ごっしょう）とは、業yèの障zhàngりのことを指zhĭし、業yè識shì障zhàng（ごっしきしょう）ともいう。善shàn業yèおよび悪è業yèを含hánむ前qián世shìからの宿sù業yèにより様yàng々に生shēngまれつくこと。また、業yè識shì性xìng（ごっしきしょう）は、惜xīしい・欲yùしい・憎zēngい・可kě愛aìいという煩fán悩naŏ妄wàng想xiăngを指zhĭす。

仏fó典diănや宗zōng派paìごとの扱xīい

パーリ経jīng典diăn

大dà四sì十shí経jīngにおいては釈shì迦jiāは八bā正zhèng道daòを説shuōき、十shí事shì正zhèng見jiànとして、果guŏ報baòの否foŭ定dìngを「邪xié見jiàn」と断duànじている。阿ā毘pí達dá磨mó発fā智zhì論lùnにおいても五wŭ悪è見jiànのひとつとして排paíしている。

阿ā毘pí達dá磨mó

『総zŏng合hé仏fó教jiaò大dà辞cí典diăn(1988)』によれば、阿ā毘pí達dá磨móでは、十shí二èr支zhī縁yuán起qĭの第dì十shí支zhīの「有yoŭ」は業yèを意yì味weìするものと解jiě釈shìされている。これを業yè有yoŭという。

浄jìng土tŭ教jiaò

一yī般bānに、念niàn仏fóして阿ā弥mí陀tuó仏fóの浄jìng土tŭに往wăng生shēngしようと願yuànうことを浄jìng業yèという。

ジャイナ教jiaò

→詳xiáng細xìは「業yè (ジャイナ教jiaò)」を参cān照zhaò

西xī洋yáng

西xī洋yángでは、ドイツの思sī想xiăng家jiāゴットホルト・エフライム・レッシング（1729年nián - 1781年nián）の時shí代daìから、生shēngまれ変biànわって人rén生shēngを繰qiaōり返fănすことによる学xuéびを通tōngし個gè人rénが段duàn階jiē的deに完wán成chéngするという、東dōng洋yángよりはるかに楽lè観guān的deな転zhuăn生shēng思sī想xiăngが唱chàngえられてきた。

心xīn霊líng主zhŭ義yì

フランス人rénアラン・カルデック19世shì紀jìに創chuàng始shĭした心xīn霊líng主zhŭ義yìのキリスト教jiaòスピリティズム(カルデシズム）では、転zhuăn生shēngが信xìnじられており、神shénから与yŭえられた自zì由yoú意yì思sīによって、転zhuăn生shēngする間jiānに過guòちを起qĭこしてカルマを形xíng成chéngし、この負fù債zhaìであるカルマによって、その人rénに災zaīいが起qĭこると考kaŏえられた。人rén間jiānの苦kŭしみの原yuán因yīnは自zìらが過guò去qù生shēngで蓄xù積jīした負fù債zhaìであり、地dì上shàngの生shēngはこの負fù債zhaìの返făn済jìのためにある。また人rén生shēngの苦kŭしみは神shénの恩ēn寵chŏngでもあり、苦kŭしみを通tōngじて負fù債zhaìが軽qīng減jiănされることは神shénの期qī待daìに沿yánうことであり、苦kŭしみを乗chéngり越yuèえることは大dàきな栄róng光guāngであると考kaŏえられている。スピリティズムにおいて、自zì由yoú意yì思sīは負fù債zhaìの原yuán因yīnであると同tóng時shíに救jiùいを可kě能néngにするものであり、個gè人rénが救jiù済jìされるか否foŭかは全quánて個gè人rénの自zì由yoú意yì思sī次cì第dìであり、救jiùいは慈cí善shàn活huó動dòng、他tā者zhě救jiù済jìのみによって可kě能néngとなる。

エドガー・ケイシー(後hoù述shù）と同tóng時shí代daìには、心xīn霊líng主zhŭ義yìの霊líng媒meíモーリス・バーバネルがおり、彼bĭに憑píng依yīした霊língであるという「シルバー・バーチ」という人rén格géによると、転zhuăn生shēngとは償chángいや罰fáが問wèn題tíではなく、進jìn化huàのためにあり、「業yèという借jiè金jīn」は「教jiaò訓xùnを学xuéぶための大dà切qiēな手shoŭ段duàn」であるとされ、懲chéng罰fá的deな意yì味weì合héいは中zhōng心xīnから外waìされているか、完wán全quánになくなっている。

神shén智zhì学xué

19世shì紀jìに近jìn代daì神shén智zhì学xuéを創chuàng始shĭしたロシア人rénオカルティストのヘレナ・P・ブラヴァツキーは転zhuăn生shēng説shuōを説shuōいたが、輪lún廻huí転zhuăn生shēng説shuōというものの中zhōng核héはカルマ論lùnであるとし、それを「全quán存cún在zaìを貫guànく不bù可kě侵qīnの法fă則zé」であるとした。身shēn体tĭ的deな進jìn化huàのベースに霊líng的deな進jìn化huàがあると主zhŭ張zhāngし、人rén間jiānは転zhuăn生shēngの繰qiaōり返fănしを通tōngして神shén性xìngの輝huīきに向xiàngかって進jìn化huàするもので、連lián続xùする生shēngはカルマの法fă則zéによって統tŏng括kuòされていると考kaŏえた。ヨーロッパにインドの輪lún廻huí説shuōに似sìた転zhuăn生shēng説shuōがなかったわけではなく、古gŭ代daìギリシアのピタゴラスや中zhōng世shìのカタリ派paì、フランスの心xīn霊líng主zhŭ義yì者zhěカルデック等děngが転zhuăn生shēng説shuōを説shuōいたと言yánわれるが、ブラヴァツキーは、こうしたヨーロッパの転zhuăn生shēng説shuōはカルマ論lùnが欠qiànけているため、「科kē学xué的de真zhēn理lĭ」としては不bù十shí分fēnであるとみなしている。

インド・イラン学xué研yán究jiū者zhěの岡gāng田tián明míng憲xiànは、カルマ論lùnは、神shén智zhì学xuéとインド思sī想xiăngの違weíいを示shìす好haŏ例lìであると述shùべている。彼bĭ女nwが言yánうカルマの法fă則zéは、善shàn業yè善shàn果guŏ（良liángい事shìをすれば良liángい結jié果guŏとなる）、悪è業yè悪è果guŏ（悪èいことをすれば悪èい結jié果guŏとなる）の因yīn果guŏ応yīng報baòの理lĭで、この理lĭに従cóngって世shìの不bù正zhèngは正zhèngされ社shè会huìは進jìn歩bùし、人rén間jiānは神shénへと進jìn化huàしていくのだという。神shén智zhì学xuéのカルマの法fă則zéは、この「神shénへの進jìn化huà」という目mù的de論lùnと不bù可kě分fēnであるとされ、岡gāng田tián明míng憲xiànによると、止zhĭ滅mièの方fāng向xiàngが重zhòng視shìされるインドのカルマ論lùnとは別bié物wùである。インドにはそもそも進jìn化huàという発fā想xiăngはなく、インドの業yè（カルマ）の理lĭ論lùnでは、根gēn元yuánへの帰guī還huánは神shén智zhì学xuéが言yánうような進jìn化huà・発fā展zhănとは逆nìに、涅niè槃pánや悟wùりという止zhĭ滅mièの方fāng向xiàngが重zhòng視shìされる。インドの輪lún廻huí・業yèの理lĭ論lùnでは、人rén間jiānは生shēngまれ変biànわって虫chóngになることもあるが、神shén智zhì学xuéではこうした考kaŏえは否foŭ定dìngされており、岡gāng田tián明míng憲xiànは、近jìn代daìヨーロッパの大dàきな特tè徴zhēngであるチャールズ・ダーウィンの進jìn化huà論lùnの影yĭng響xiăngと、伝yún統tŏng的deなキリスト教jiaò的de終zhōng末mò観guānに基jīづく目mù的de論lùn的de歴lì史shĭ意yì識shìが見jiànられると指zhĭ摘zhaīしている。岡gāng田tián明míng憲xiànは、神shén智zhì学xuéはヨーロッパの限xiàn界jièを超chaōえようとし、キリスト教jiaòを批pī判pànしたが、その思sī想xiăngはヨーロッパ的de・近jìn代daìヨーロッパ的deな意yì識shìを脱tuōし得déていないと評píngしている。

ニューエイジ

近jìn代daì神shén智zhì学xuéから直zhí接jiē生shēngまれ変biànわりの思sī想xiăngを受shoùけ継jìいだニューエイジでは、転zhuăn生shēngやカルマが信xìnじられている。津jīn城chéng寛kuān文wénによると、ニューエイジを一yī般bānに広guăngめた女nw優yoūのシャーリー・マクレーンなどの「スピリチュアルな」重zhòng要yaò人rén物wùたちは、心xīn霊líng診zhěn断duàn家jiāのエドガー・ケイシーを最zuì大dàの権quán威weīとして参cān照zhaòしており、ケイシーは現xiàn代daìアメリカの転zhuăn生shēng思sī想xiăngに最zuìも大dàきな影yĭng響xiăngがある。催cuī眠mián状zhuàng態taìのケイシーが語yŭる「リーディング」で伝yúnえた原yuán則zé的deな教jiaò訓xùnは、「蒔shìいたものは刈yìり取qŭらねばならない」という新xīn約yuē聖shèng書shūの言yán葉xiéを標biaō語yŭにするもので、死sĭ後hoùも存cún在zaìが続xùくと意yì識shìすることによって生shēngじる内neì面miànの正zhèng義yìを目mù的deとする倫lún理lĭである。リーディングでは、カルマという用yòng語yŭで説shuō明míngされた。ヒンドゥー教jiaòから用yòng語yŭを借jièりつつも、キリスト教jiaò内neì部bùに元yuán々あった教jiaòえであることが暗ànに示shìされている。ケイシーの教jiaòえには、カルマを活huó用yòngすることで生shēngまれ変biànわりの機jī会huìを改gaĭ善shànするという志zhì向xiàngがある。リーディングには、割gēり当dāngてられた問wèn題tíを今jīn生shēngで解jiě決juéし、もう地dì球qiúに転zhuăn生shēngしないかもしれないというごく少shaŏ数shùの事shì例lìもあり、彼bĭらは死sĭ後hoùより高gaō次cìの惑huò星xīngに移yí行xíngするとされている。ケイシーはアトランティス大dà陸lù滅miè亡wángを歴lì史shĭ的de事shì実shíとして語yŭり、その時shíのカルマにより現xiàn代daì社shè会huìの滅miè亡wángが近jìnいという終zhōng末mò論lùnを唱chàngえた。

ニューエイジの「カルマの法fă則zé」は、原yuán因yīnと結jié果guŏに関guānする宇yŭ宙zhoùの法fă則zé、互hùいに結jiéびつき道daò徳dé的deな均jūn衡héngへと向xiàngかう宇yŭ宙zhoùの傾qīng向xiàngの一yī部bùであり、しばしば道daò徳dé的deな意yì味weìで宇yŭ宙zhoùの進jìn化huàと同tóngじと考kaŏえられた。悪èや苦kŭしみは幻huàn影yĭngであるとされ、カルマは悪èや苦kŭしみとは無wú関guān係xìの概gaì念niànになっている。今jīnの人rén生shēngの課kè題tíは前qián世shìのカルマによって決juéめられているという考kaŏえ方fāngは、生shēngきる指zhĭ針zhēnを見jiàn失shīい喪sāng失shī感gănに苦kŭしむ現xiàn代daìアメリカ人rénたちから、広guăngい支zhī持chíを得déた。

参cān考kaŏ文wén献xiàn

• 新xīn村cūn出chū（編biān）『広guăng辞cí苑yuàn』（第dì三sān版băn）岩yán波bō書shū店diàn、1986年nián10月yuè。 
• 総zŏng合hé仏fó教jiaò大dà辞cí典diăn編biān集jí委weĭ員yuán会huì（編biān）『総zŏng合hé仏fó教jiaò大dà辞cí典diăn』法fă蔵cáng館guăn、1988年nián1月yuè。 
• 中zhōng村cūn元yuán他tā『岩yán波bō仏fó教jiaò辞cí典diăn』（第dì2版băn）岩yán波bō書shū店diàn、1989年nián。ISBN 4-00-080072-8。 
• 櫻yīng部bù建jiàn、上shàng山shān春chūn平píng『存cún在zaìの分fēn析xī＜アビダルマ＞―仏fó教jiaòの思sī想xiăng〈2〉』角jiaŏ川chuān書shū店diàn〈角jiaŏ川chuānソフィア文wén庫kù〉、2006年nián。ISBN 4-04-198502-1。 （初chū出chū：『仏fó教jiaòの思sī想xiăng』第dì2巻juàn 角jiaŏ川chuān書shū店diàn、1969年nián）
• 青qīng原yuán令lìng知zhī「いわゆる「無wú表biaŏ業yèの誤wù解jiě」について」『印yìn度dù學xué佛fó教jiaò學xué研yán究jiū』第dì65巻juàn第dì2号haò、日rì本běn印yìn度dù学xué仏fó教jiaò学xué会huì、2017年nián、848-841頁yè、doi:10.4259/ibk.65.2_848。 
• 清qīng水shuĭ俊jùn史shĭ「不bù定dìng業yèと既jì有yoŭ業yè ： 有yoŭ部bùと上shàng座zuò部bùの業yè理lĭ論lùn」『佛fó教jiaò大dà学xué大dà学xué院yuàn紀jì要yaò 文wén学xué研yán究jiū科kē篇piān』第dì39号haò、佛fó教jiaò大dà学xué大dà学xué院yuàn、2011年nián、17-34頁yè。 
• 工gōng藤téng道daò由yoú「世shì親qīnの無wú表biaŏ業yèの解jiě釈shìをめぐって」『印yìn度dù學xué佛fó教jiaò學xué研yán究jiū』第dì31巻juàn第dì1号haò、日rì本běn印yìn度dù学xué仏fó教jiaò学xué会huì、1981年nián、130-131頁yè、doi:10.4259/ibk.31.130。 
• 阿ā部bù真zhēn也yě「倶jù舎shě論lùnにおける無wú表biaŏについて」『印yìn度dù學xué佛fó教jiaò學xué研yán究jiū』第dì87巻juàn第dì1号haò、日rì本běn印yìn度dù学xué仏fó教jiaò学xué会huì、1995年nián、35-37頁yè、doi:10.4259/ibk.44.35。 
• 加jiā藤téng純chún章zhāng「新xīn薩sà婆pó多duō」『印yìn度dù學xué佛fó教jiaò學xué研yán究jiū』第dì16巻juàn第dì1号haò、日rì本běn印yìn度dù学xué仏fó教jiaò学xué会huì、1967年nián、120-121頁yè、doi:10.4259/ibk.16.120。 
• 松sōng久jiŭ保baŏ秀xiù胤yìn『唯weí識shì初chū步bù : 心xīnを見jiànつめる仏fó教jiaòの智zhì恵huì』鈴líng木mù出chū版băn、2001年nián。ISBN 978-4-7902-1103-7。 
• 山shān本běn玄xuán峰fēng『無wú門mén関guān提tí唱chàng』大dà法fă輪lún閣gé、1960年nián。ISBN 978-4-804-61019-1。 
• 秋qiū月yuè龍lóng珉mín『無wú門mén関guānを読dúむ』講jiăng談tán社shè学xué術shù文wén庫kù、2002年nián。 
• 津jīn城chéng寛kuān文wén『＜霊líng＞の探tàn究jiū : 近jìn代daìスピリチュアリズムと比bĭ較jiaò宗zōng教jiaò学xué』春chūn秋qiū社shè、2005年nián、1-283頁yè。ISBN 4-393-29194-8。https://hdl.handle.net/2241/00148382。 
• 岡gāng田tián明míng憲xiàn「神shén秘mì思sī想xiăngとヨーロッパ」『別bié冊cè環huán』第dì5巻juàn、藤téng原yuán書shū店diàn、2002年nián、113-122頁yè。 
• 教jiaò皇huáng庁tīng文wén化huà評píng議yì会huì/教jiaò皇huáng庁tīng諸zhū宗zōng教jiaò対duì話huà評píng議yì会huì『ニューエイジについてのキリスト教jiaò的de考kaŏ察chá』カトリック中zhōng央yāng協xié議yì会huì司sī教jiaò協xié議yì会huì秘mì書shū室shì研yán究jiū企qĭ画huà 訳yì、カトリック中zhōng央yāng協xié議yì会huì、2007年nián。 
• 『現xiàn代daì世shì界jiè宗zōng教jiaò事shì典diăn—現xiàn代daìの新xīn宗zōng教jiaò、セクト、代daì替tìスピリチュアリティ』クリストファー・パートリッジ 編biān、井jĭng上shàng順shùn孝xiaò 監jiān訳yì、井jĭng上shàng順shùn孝xiaò・井jĭng上shàngまどか・冨fù澤zéかな・宮gōng坂băn清qīng 訳yì、悠yoū書shū館guăn、2009年nián。 
  • Michael York 執zhí筆bĭ「ニューエイジの伝yún統tŏng」。 
  • Kevin Tingay 執zhí筆bĭ「神shén智zhì学xué協xié会huì」。 
• 福fú田tián槙diān子zĭ「『バガヴァッド・ギーター』の行xíng動dòng倫lún理lĭ : 行xíng為weì肯kěn定dìng(pravrtti)と行xíng為weì否foŭ定dìng(nivrtti)との調diaò和héの構goù造zaò」『宗zōng教jiaòと倫lún理lĭ』第dì12巻juàn、宗zōng教jiaò倫lún理lĭ学xué会huì、2012年nián10月yuè、99-115頁yè、CRID 1520290885037651456。 
• 大dà田tián俊jùn寛kuān『現xiàn代daìオカルトの根gēn源yuán - 霊líng性xìng進jìn化huà論lùnの光guāngと闇àn』筑zhù摩mó書shū房fáng〈ちくま新xīn書shū〉、2013年nián。ISBN 978-4-480-06725-8。 
• アルボムッレ・スマナサーラ『無wú我wŏの見jiàn方fāng (「私sī」から自zì由yoúになる生shēngき方fāng)』（kindle）サンガ、2012年nián。ISBN 978-4905425069。 
• アルボムッレ・スマナサーラ『Power up Your Life 力lì強qiángく生shēngきるためにブッダが説shuōいたカルマの法fă則zé』（Kindle）サンガ、2014年nián。ISBN 978-4904507230。 
• 馬mă場cháng紀jì寿shoù『初chū期qī仏fó教jiaò――ブッダの思sī想xiăngをたどる』〈岩yán波bō新xīn書shū〉2018年nián。ISBN 978-4004317357。 
• 佐zuŏ々木mù閑xián「釈shì迦jiāの死sĭ生shēng観guān」『現xiàn代daì思sī想xiăng 2019年nián11月yuè号haò 特tè集jí=反făn出chū生shēng主zhŭ義yìを考kaŏえる ―「生shēngまれてこない方fāngが良liángかった」という思sī想xiăng―』、青qīng土tŭ社shè、2019年nián、154-162頁yè。 

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• 輪lún廻huí
• 六liù道daò
• 転zhuăn生shēng
• 運yùn命mìng