XFA-27

XFA-27は、ナムコ（後ごのバンダイナムコゲームス→バンダイナムコエンターテインメント）のPlayStation用ようフライトシューティングゲーム『ACE COMBAT 2』、同どうPlayStation Portable用もちい『ACE COMBAT X Skies of Deception』『ACE COMBAT X² JOINT ASSAULT』、同どうニンテンドー3DS用もちい『ACE COMBAT 3D CROSS RUMBLE』、同どうPlayStation 3用もちい『ACE COMBAT INFINITY』、同どうPlayStation 4/Xbox One/Steam用もちい『ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN』に登場とうじょうする架空かくうの軍用ぐんよう機き。

概要がいよう

諸しょ元もと

XFA-27
全ぜん高こう	5.45m
全長ぜんちょう	22.5m
全幅ぜんぷく	20.0m
最大さいだい速度そくど	2,600km/h
武装ぶそう	通常つうじょうミサイル（全作ぜんさく） 高こう機動きどう空そら対空たいくうミサイル（X,X2,INF） スタンドオフディスペンサー（X,X2,INF,7） ECMポッド（X,X2,INF） 高機能こうきのう多目的たもくてきミサイル（X2,3D） 高機能こうきのう空そら対地たいちミサイル（3D） 高機能こうきのう空そら対空たいくうミサイル（中距離ちゅうきょり）（3D） 多連装たれんそう統合とうごう攻撃こうげきミサイル（INF,7） 高こう積載せきさい空そら対空たいくうミサイル（INF） 統合とうごう電子でんし戦せんシステム（7）
固定こてい武装ぶそう	航空こうくう機関きかん砲ほう：1基き

XFA-27は、統合とうごう軍ぐん（ユージア同盟どうめい軍ぐん）の特殊とくしゅ戦術せんじゅつ戦闘せんとう飛行ひこう隊たい「スカーフェイス」が運用うんようしたステルス艦上かんじょう戦闘せんとう攻撃こうげき機き。この機体きたいに関かんしての情報じょうほうは、全すべて最高さいこう機密きみつに指定していされており、開発かいはつ国こくやメーカーなども公表こうひょうされていない。開発かいはつ時点じてんでの究極きゅうきょくの性能せいのうの実現じつげんを目指めざして開発かいはつされた。完成かんせいした機体きたいは、ユージア大陸たいりくで発生はっせいした大だい規模きぼクーデター騒動そうどうであるユージア大陸たいりく紛争ふんそうの鎮圧ちんあつ任務にんむに就ついていたスカーフェイスに配備はいびされ、クーデター鎮圧ちんあつに活躍かつやくしたという。

「XFA」は戦闘せんとう機き（F）と攻撃こうげき機き（A）の性格せいかくを併あわせ持もつ開発かいはつ機き（X）という意味いみだとされている。

特徴とくちょう

ステルス機きであるが独特どくとくな翼つばさ構成こうせいを持もち、全ぜん遊ゆう動どう式しきのカナード、可変かへん後退こうたい翼つばさ、上下じょうげ2枚まいずつ計けい4枚まいの斜ななめ尾翼びよくから構成こうせいされる。エンジンは水平すいへい方向ほうこうへの推力すいりょく偏向へんこうが可能かのうな2基きのベクタードノズルで、逆ぎゃく噴射ふんしゃ装置そうちを備そなえている。コックピットにも特徴とくちょう的てきなシステムが採用さいようされており、一般いっぱん的てきなキャノピーの他ほかに、コックピット下部かぶに「COFFINシステム」に似にたモニター表示ひょうじ方式ほうしきを用もちいることで、機体きたい下方かほうに生しょうじるパイロットの死角しかくを減へらしている。

ハードウェアの進化しんかに伴ともなってデザインの変化へんかや可動かどう域いきの拡大かくだいがなされている。『エースコンバット2』では技術ぎじゅつ的てきな問題もんだいから可変かへん翼つばさの主翼しゅよくや全ぜん遊ゆう動どう式しきのカナードが動うごくのみで、当初とうしょから考案こうあんされていたベクタードノズルの挙動きょどうは実現じつげんできなかった。『エースコンバットX』での再さい登場とうじょう時じにはベクタードノズルの動うごきが追加ついかされ、水平すいへい方向ほうこうへの推力すいりょく偏向へんこうが視覚しかく的てきに分わかるようになった。また、4枚まいの斜ななめ尾翼びよくの内うち、上うえ2枚まいは上反かみたん角かくの付ついた全ぜん遊ゆう動どう式しきで、下した2枚まいは可動かどう部ぶのないベントラルフィン（安定あんてい翼つばさ）とされた。『エースコンバット インフィニティ』以降いこうの作品さくひんから下部かぶ分ぶんの斜ななめ尾翼びよくも全ぜん遊ゆう動どう式しきかつ折おり畳たたみ式しきとなり、ウェポンベイは廃止はいしされ機体きたい外部がいぶに武装ぶそうを搭載とうさいするようになっている。

登場とうじょう作品さくひん

ACE COMBAT 2

• プレイヤー機きとして登場とうじょう。プレイヤーが操作そうさ可能かのうな機体きたいの中なかでは最高さいこうの性能せいのう（機体きたい選択せんたく時じに表示ひょうじされる機体きたい性能せいのうの棒ぼうグラフが安定あんてい性せいを除のぞき全すべて最大さいだい）で、次つぎに述のべるように火力かりょくも圧倒的あっとうてきな機体きたい。
• 通常つうじょうの機体きたいはミサイルの連続れんぞく発射はっしゃが2発はつまでだが、本ほん機きのみが4発はつまで連続れんぞく発射はっしゃ可能かのう。搭載とうさい数すうも他たの機体きたいに比くらべて多おおく、非常ひじょうに強力きょうりょくな攻撃こうげき能力のうりょくを持もつ。

ACE COMBAT X

• プレイヤー機きとして登場とうじょう。また、特定とくていのミッションで出現しゅつげん条件じょうけんを満みたした場合ばあい、『ACE COMBAT 2』の主人公しゅじんこうである「SCARFACE1」が搭乗とうじょうした本ほん機きが、同おなじく『2』のライバル機きである「ADF-01 Z.O.E.」と共ともに敵てき機きとして登場とうじょうする。また、同どうミッションでは通常つうじょうの敵てき機きとしても本ほん機きが登場とうじょうする。
• プレイヤー機きとしての基本きほん性能せいのうの位置付いちづけは『2』と比較ひかくして弱体じゃくたい化かしており、初期しょき状態じょうたいでは通常つうじょうミサイルの4発はつ連続れんぞく発射はっしゃも不可ふかとなっている。
• 本ほん作さくでは、チューニングシステムによるパーツ取とり付つけで各種かくしゅ性能せいのうをカスタマイズ可能かのうである。通常つうじょうミサイルの4連続れんぞく発射はっしゃ機能きのうもチューニングシステムの一部いちぶとなり、本ほん機き専用せんようのオプションパーツ「4連れんミサイルベイ（Scarface MBS）」の獲得かくとくと取とり付つけが必要ひつようである。
• 特殊とくしゅ兵へい装そうの搭載とうさいが可能かのうとなり、出撃しゅつげき時じにQAAM（高こう機動きどう空そら対空たいくうミサイル）、SOD（スタンドオフディスペンサー）、ECMP（ECMポッド）の3種しゅから1つを選択せんたくする。

ACE COMBAT X2

• プレイヤー機きとして登場とうじょう。また、前作ぜんさくと同様どうように特定とくていのミッションでのみ敵てき機きとして登場とうじょうする。
• 世界せかい観かんが一新いっしんされたため、以前いぜんのシリーズ作品さくひんとの設定せってい上じょうのつながりはない。
• 『X²』では「Weapon」のチューン項目こうもくが廃止はいしされ、「4連れんミサイルベイ（Scarface MBS）」に相当そうとうするパーツもないため、通常つうじょうミサイルの4連続れんぞく発射はっしゃはできなくなっている。
• 特殊とくしゅ兵へい装そうは前作ぜんさくの3種類しゅるいに加くわえて、ODMM（高性能こうせいのう多目的たもくてきミサイル）の搭載とうさいが可能かのうとなっておりこちらでなら一いち応おうは4連続れんぞく発射はっしゃが可能かのうとなっている。

ACE COMBAT 3D

• プレイヤー機きとして登場とうじょう。『2』と同様どうように安定あんてい性せい以外いがいは最高さいこう性能せいのうを誇ほこる。ただし、その分ぶん非常ひじょうにピーキーな操作性そうさせいわるのため慣なれが必要ひつようとなっているが、機体きたいカスタマイズにより若干じゃっかん抑おさえることは可能かのう。
• 『X2』と同おなじく4連れんミサイルは使用しようできなくなっている。特殊とくしゅ兵へい装そうはX2同様どうようのODMMの他ほか、XAGM（高機能こうきのう空そら対地たいちミサイル）、XMAA（中距離ちゅうきょり空そら対空たいくうミサイル（高機能こうきのう））が用意よういされており、一応いちおうは4連射れんしゃが可能かのうとなっている。

ACE COMBAT INFINITY

• 2015年ねん3月がつ5日にちのアップデートにおいてプレイヤー機きとして登場とうじょう。機体きたいそのものの登場とうじょうは携帯けいたい機きゲームである『3D』以来いらい3年ねんぶりであるが、コンシューマーゲーム（据すえ置おき機き）版ばんとしては『2』以来いらい実じつに18年ねんぶりの登場とうじょうとなる。
• 本ほん作さくに登場とうじょうするにあたり機体きたい各部かくぶに細こまかなリファインが施ほどこされており、「ウェポンベイを廃止はいしし翼下よくかハードポイントを増設ぞうせつ」、「機体きたい後部こうぶベントラルフィンを上部じょうぶ尾翼びよくと同様どうようの全ぜん遊ゆう動どう式しきとし、加くわえて離着陸りちゃくりく時じに地面じめんとの接触せっしょくを避さけるために小型こがたの可変かへん翼つばさに変更へんこう」、「機銃きじゅう発射はっしゃ口こうをコックピット下部かぶ左側ひだりがわから機首きしゅ先端せんたん部ぶに移動いどう」などが挙あげられる。
• 4連装れんそうミサイルは特殊とくしゅ兵へい装そうの扱あつかいになり、対地たいち対空たいくうを問とわずロックオンが可能かのうな4発はつ同時どうじ発射はっしゃミサイル「MSTM」で再現さいげんされている。「MSTM」以外いがいの特殊とくしゅ兵へい装そうに、「SOD（スタンドオフディスペンサー）」、「ECM（電子でんし妨害ぼうがい用ようポッド）」がある。

ACE COMBAT 7 SKIES UNKNOWN

• 2020年ねん10月がつ28日にち発売はつばいのDLCにおいてプレイヤー機きとして登場とうじょう。
• 『インフィニティ』同様どうよう4連装れんそうミサイルは特殊とくしゅ兵へい装そうの扱あつかいになり、対地たいち対空たいくうを問とわずロックオンが可能かのうな4発はつ同時どうじ発射はっしゃミサイル「MSTM」で再現さいげんされている。「MSTM」以外いがいの特殊とくしゅ兵へい装そうには「SOD（スタンドオフディスペンサー）」、敵てきのミサイルの性能せいのうを低下ていかさせ、逆ぎゃくに自じ機きのミサイルの性能せいのうを強化きょうかする「IEWS（統合とうごう電子でんし戦せんシステム）」がある。

デザイン

『エースコンバット2』が開発かいはつ・販売はんばいされた1990年代ねんだいは次世代じせだい戦闘せんとう機きとしてYF-22やYF-23、F-117といったステルス機きが登場とうじょうしており、新あたらしいメカニズムに注目ちゅうもくが集あつまった時代じだいであった。また、戦闘せんとう妖精ようせい・雪ゆき風ふうを筆頭ひっとうに架空かくう機きにも注目ちゅうもくが集あつまっており、機体きたい関係かんけいを統括とうかつしていた藪やぶ木き一いち心しんは「架空かくう戦記せんきの文脈ぶんみゃくをエースコンバットにも取とり入いれていきたい」と考かんがえていた。XFA-27はこうした世相せそうやスタッフの考かんがえを受うけて、F-14の後継こうけい機きというイメージを意識いしきしたデザインが為なされた。当初とうしょ、可変かへん翼つばさ部分ぶぶんは前進ぜんしん翼つばさへと変形へんけいさせる考案こうあんもあったが、全体ぜんたいの形状けいじょうを考慮こうりょすると無理むりがあるとして作中さくちゅうに登場とうじょうするようなデザインとなった。前進ぜんしん翼つばさへの可変かへんという考案こうあんは『エースコンバット04』に登場とうじょうするX-02Aへと受うけ継つがれることとなる。プレイステーションをハードウェアとする『エースコンバット2』では処理しょりが追おいつかなかったため、三人称さんにんしょう視点してんでの機体きたいの挙動きょどうは完璧かんぺきなものにはならなかった。処理しょりを軽減けいげんするため可動かどう部分ぶぶんを主翼しゅよく等とうに限定げんていせざるを得えず、ベクタードノズルの動うごきなどは後発こうはつ作品さくひんでの再さい登場とうじょうを待またねばならなかった。

『エースコンバット インフィニティ』での実装じっそうにおいて、離着陸りちゃくりく時じに機体きたい後方こうほう下部かぶの水平すいへい尾翼びよくが地面じめんに接触せっしょくすることが判明はんめいし、全ぜん遊ゆう動どう式しきかつ折おり畳たたみ式しきへと変更へんこうされた。また、ハードウェアの進化しんかに伴ともなってディテールの向上こうじょうが図はかられ、着陸ちゃくりく脚あし部分ぶぶんや外部がいぶ兵へい装用そうようパイロンの取とり付つけといったデザインの変更へんこうが為なされた。

立体りったい化か

コトブキヤから、『インフィニティ』仕様しようのXFA-27（塗装とそう済ずみおよび未み塗装とそうの「For Modelers Edition」の2タイプ）が2018年ねん10月がつに発売はつばいされた。

参考さんこう資料しりょう

• 『ACE COMBAT 2』　ナムコ、1997年ねん。
• 『ACE COMBAT X Skies of Deception』　バンダイナムコゲームス、2006年ねん。
• 『ナムコ公式こうしきガイドブック エースコンバット2』　ナムコ、1997年ねん、138頁ぺーじ。
• 『ACE COMBAT X Skies of Deception The Complete Guide』　メディアワークス、2007年ねん、188、216頁ぺーじ。
• 「ACE COMBAT X - ワールド - 機体きたい紹介しょうかい - XFA-27」　バンダイナムコゲームス、2006年ねん11月がつ10日とおか。

関連かんれん項目こうもく

• ADF-01
• プロ野球やきゅう ファミスタ2011 - ナムコスターズの選手せんしゅとして登場とうじょう。カラーリングがナムコスターズのユニフォームと同おなじデザインに変更へんこうされている。