ふくむすめどうわしゅう(福ぶく娘むすめ童話どうわ集しゅう) > にほんむかしばなし(日本にっぽん民間みんかん故事こじ) > 二に月がつ



爺じい婆ばばかぼちゃ
南瓜かぼちゃ爷爷奶奶

翻訳ほんやく者しゃ 河南かなん省しょう　周しゅう口こう師範しはん学院がくいん 李り晓雨
翻訳ほんやく指導しどう　水口みずぐち友代ともよ

にほんご(日にち语)  ・ちゅうごくご(中ちゅう文ぶん)　・日にち语＆中ちゅう文ぶん

おりがみをつくろう ( おりがみくらぶ より) かぼちゃ

　むかしむかし、ある村むらにうつくしい娘むすめが一人ひとりで住すんでいました。
　很久很久以前いぜん，有ゆう个村子こ里さと住じゅう着ぎ一いち位い美び丽的姑娘くーにゃん。

「ああ、おじいさんとおばあさんが欲ほしいなあ」
と、いつも思おもっていました。
　她总是ぜ这么想そう着ぎ：“啊啊，我わが好こう想そう有ゆう爷爷和わ奶奶呀”


　ある日ひの事こと、娘むすめがカボチャ畑はたけに立たっていると、裏山うらやまからガラガラドスン！　と、一いち匹ひきの鬼おにが落おちて来きました。
　有ゆう一天いってん，姑娘くーにゃん在ざい南みなみ瓜田かでん里さと站着时，伴ばん随ずい着ぎ从后山やま传来的てき“轰隆轰隆——扑通”的てき声音こわね，一只鬼掉了下来。

　鬼おには頭あたまや腰こしを強つよく打うったので、
「痛いたい、痛いたい、痛いたいよー」
と、泣ないていましたが、村人むらびとたちは怖こわくて誰だれも鬼おにのそばへ寄よりません。
　因いん为鬼的てき头和腰こし被ひ狠狠地ち撞到，他た一边哭着一边喊道“好こう痛やめ、好こう痛やめ、好このみ痛つう啊——”，但ただし是ぜ村民そんみん们因为害怕，谁都不ふ敢靠近きん鬼おに的てき身み边。

　でも娘むすめだけが赤あかい帯おび(おび)をビリビリと裂さいて、痛いたいところに巻まいてあげたのです。
　这时只ただ有ゆう那な个姑娘むすめ把わ红色的てき腰こし带呲拉ひしげ一いち下か撕开，将はた布ぬの条じょう缠在了りょう鬼おに喊痛的てき地方ちほう。

　それから家いえへ連つれて行いき、鬼おににごちそうをたくさん食たべさせてあげました。
　之これ后きさき还把鬼おに带回了りょう家か，请鬼吃ども了りょう好こう多た好こう吃ども的てき。

　すると鬼おには、
「これはうまい、うまい」
　于是鬼おに就说着ぎ：“这真是ぜ太ふと好こう吃ども了りょう，太ふとし好こう吃ども了りょう。”

と、腹はらいっぱい食たべてから、
「お前まえはなかなか親切しんせつなよい娘むすめじゃ。このこづちをお前まえにやるから、これでかぼちゃを叩たたいてみるがよい」
と、言いったのです。
　在ざい吃ども饱之后きさき，鬼おに说： “你可真ま是ぜ一个亲切的姑娘啊。我が把わ这个小木おぎ槌づち给你，试着用ちゃくよう着ぎ这个敲敲南瓜かぼちゃ吧。”

「ありがとう」
“谢谢”

　娘むすめは鬼おににお礼れいを言いうと急いそいでかぼちゃ畑はたけへ行いって、鬼おにの言いった様ように一番いちばん大おおきなかぼちゃをそっと叩たたくと、
　ボコン！
　姑娘くーにゃん向こう鬼道きどう谢之后きさき就赶紧去了りょう南みなみ瓜田かでん，找了一个最大的南瓜按照鬼说的那样在上面敲了敲后——嘭！

と、音おとがしてかぼちゃが二ふたつに割われて、何なんと中なかからおじいさんとおばあさんがニコニコ笑わらいながら出でて来きたのです。
　南瓜かぼちゃ随ずい着声ちゃくごえ音おん裂きれ成なり了りょう两半，竟然有ゆう老ろう爷爷和わ老ろう奶奶从里面めん笑わらい着ぎ走出はしりで来らい。

　そして、
「すまないが、わしらをお前まえの家いえにおいてくれんかのう？」
と、言いいました。
　然しか后きさき他た们说：“不ふ好こう意思いし呀，可か以让我わが们住在ざい你家里さと吗？”

　もちろん、娘むすめは大だい喜よろこびです。
　当然とうぜん，姑娘くーにゃん很高兴地答こたえ应了。

　それからは、おじいさんとおばあさんと三さん人にん仲良なかよく暮くらしたという事ことです。
　从那之の后きさき，她就和わ老ろう爷爷老ろう奶奶三个人一起过上了幸福的生活。

おしまい
結束けっそく

(回かい到いた上うえ一いち页)