あめのちはれ

あめのちはれ
ジャンル	少女しょうじょ漫画まんが・恋愛れんあい漫画まんが・SF・TSF
漫画まんが
作者さくしゃ	びっけ
出版しゅっぱん社しゃ	エンターブレイン
掲載けいさい誌し	comic B's-LOG comic B's-LOG キュン B's-LOG COMIC
レーベル	B's-LOG COMICS
発表はっぴょう号ごう	comic B's-LOG 　2008年ねん7月がつ号ごう - 2009年ねん7月がつ号ごう comic B's-LOGキュン 　2009年ねんVol.1 - 2012年ねんVol.19 B's-LOG COMIC 　2013年ねん Feb. Vol.1 - 2014年ねん Dec. Vol.23
発表はっぴょう期間きかん	2008年ねん6月がつ12日にち - 2014年ねん12月1日にち
巻数かんすう	全ぜん8巻かん
話はなし数すう	全ぜん39話わ
テンプレート - ノート
プロジェクト	漫画まんが
ポータル	漫画まんが

『あめのちはれ』は、びっけによる漫画まんが作品さくひん。

概要がいよう

『comic B's-LOG』（エンターブレイン）2008年ねん7月がつ号ごうから2009年ねん7月がつ号ごうまで連載れんさいされ、掲載けいさい誌しが隔月かくげつ刊かん化かに伴ともない『comic B's-LOGキュン』（エンターブレイン）に移籍いせきし、『comic B's-LOGキュン』では2009年ねんVol.1号ごうより2012年ねんVol.19まで連載れんさい。掲載けいさい誌しのリニューアル統合とうごうによりその後ごは、『B's-LOG COMIC』創刊そうかん号ごうから2014年ねん Dec. Vol.23号ごうまで連載れんさいした。単行本たんこうぼんでは第だい2巻かん以降いこう毎まい巻まき描えがきおろし漫画まんがとして寮りょう監かん日記にっきが収録しゅうろくされている。びっけは『JADE』に続つづき『comic B's-LOG』第だい2作品さくひん目めとなる。少女しょうじょ漫画まんがレーベルではあるが、主人公しゅじんこうたちの家族かぞく、男子校だんしこう雨う谷たに学園がくえん、女子高じょしこう雨う谷たに女子じょし学園がくえんを織おり交まぜた集団しゅうだん青春せいしゅん群ぐん像ぞう劇げきとなっている。

ストーリー

雑木林ぞうきばやしを挟はさんで同名どうめいの女子じょし校こうと隣接りんせつする変かわった構造こうぞうの名門めいもん男子だんし高だか・雨あめ谷たに学園がくえんの入学にゅうがく式しきは、珍めずらしく春はるの嵐あらしに見舞みまわれた。激はげしい春雷しゅんらいが落おちた時とき、新入生しんにゅうせいの葉月はづき、冬ふゆ馬ば、悠ゆう介かい、淳あつし太ふとし、円えんの身体しんたいに異変いへんが起おきる。以来いらい、雨あめが降ふると身体しんたいに変調へんちょうをきたし健全けんぜんな男子校だんしこう生せいの姿すがたから少女しょうじょに変化へんかするようになり、事情じじょうを知しった寮りょう監かん・春はる人じんの計けいらいで五ご人にん揃そろって雨あめ谷たに男子だんし寮りょうに入寮にゅうりょう。やがて雨あめ谷たに女子じょし校こう高等こうとう科か校長こうちょうとも顔見知かおみしりな春はる人じんの提案ていあんで、彼かれらは女子じょし化かしている間あいだは女子じょしとして雨あめ谷たに女子じょしで勉強べんきょうすることになり……。

登場とうじょう人物じんぶつ

主要しゅよう人物じんぶつ

山野井やまのい葉月はづき（やまのい はづき）（女性じょせいの場合ばあいは月子げっし）

本編ほんぺんの主人公しゅじんこう。入学にゅうがく式しきの帰かえり、急きゅうな大雨おおあめで避難ひなんした校舎こうしゃで落雷らくらいが起おこった瞬間しゅんかん、同おなじ階かいに居合いあわせた同級生どうきゅうせい4人にんと共ともに雨あめが降ふる度たびに女子じょし化かする特異とくい体質たいしつとなってしまう。（雨あめが止やんである程度ていど経たてば元もとに戻もどれるが、雪ゆきでも同おなじ効果こうかがあり、終盤しゅうばんで皆みなが女子じょし化かしなくなった中なか、葉月はづきとトーマが雪ゆきが降ふったために女子じょし化かしている）自宅じたく通がよいの予定よていであったが女子じょし化かの秘密ひみつを隠かくす為ために雨あめ谷たに寮りょうに入はいり、後述こうじゅつのトーマと同室どうしつとなる。また、寮りょう監かんの春はる人じんの計はからいもあって、女おんなの子ことなっている間あいだは隣となりの雨あめ谷たに女子じょし校こうに通かようなど慌あわただしい日々ひびを送おくる中なか、「月子げっし」として交流こうりゅうする女子じょし校こうの同級生どうきゅうせい・北条ほうじょう明日美あすみに想おもいを寄よせていくようになる。並なみの女子じょしよりも料理りょうりは得意とくいで、雨あめ谷たに男子だんし高だかでの部活ぶかつは悠ゆう介かいと共ともに部員ぶいん数すうの少すくないカレー部ぶに所属しょぞく。家族かぞくは喫茶店きっさてんを経営けいえいする母ははと、他校たこうに通かよう双子ふたごの弟おとうと・夏なつ輝あきらが登場とうじょうしている。女おんなの子ことしての姿すがたは、襟足えりあしがやや首筋くびすじまで届とどく長ながさのショートカットの少女しょうじょ。

如月きさらぎ冬ふゆ馬ば（きさらぎ とうま）（女性じょせいの場合ばあいはマコ）

女子じょし化か体質たいしつに見舞みまわれた一人ひとりで、金髪きんぱつ碧眼へきがんのハーフ。愛称あいしょうは「トーマ」。葉月はづきとは後のちに同おなじクラスかつ、寮りょうでのルームメイトとなる。飄々ひょうひょうとして大人おとなびた雰囲気ふんいきを放はなつ少年しょうねんで、女子じょし化かしても取とり乱みだすことなく着替きがえをしたりするなど年齢ねんれいの割わりに早熟そうじゅくしており、奥手おくてな葉月はづきをからかうことも多おおい。クールに見みえても、乗のり気きではなかった部活ぶかつ捜さがしの一環いっかんで見学けんがくした空手からて部ぶで淳じゅん太ふとしの組くみ手しゅに魅みせられて、空手からて部ぶの入部にゅうぶを決意けついするなど年とし相応そうおうの少年しょうねんらしい部分ぶぶんもある。女おんなの子ことしての姿すがたは、金かねの巻まき毛げが特徴とくちょうの長身ちょうしんの少女しょうじょで、明日美あすみに羨うらやましがられる程ほどの足あしの長ながいモデル体型たいけい。

五郎丸ごろうまる淳じゅん太ふとし（ごろうまる じゅんた）（女性じょせいの場合ばあいは淳子じゅんこ）

女子じょし化か体質たいしつに見舞みまわれた一人ひとり。愛称あいしょうはゴロちゃん。五ご人にんの中なかで一番いちばん背せが低ひくく童顔どうがんだが向むこうっ気きが強つよく、高こう一いちで既すでに空手からての黒くろ帯たいを取得しゅとくしている有段者ゆうだんしゃ。葉月はづきと同おなじく自宅じたく通がよいの予定よていだったが、雨あめ谷たに寮りょうに入寮にゅうりょう、円えんや悠ゆう介かいと同室どうしつになる。ジョギング中ちゅうによく見みかける雨あめ谷たに女子じょしの生徒せいと・武たけ都と桜さくら子こが密ひそかに気きになっている。女おんなの子ことしての姿すがたは、小柄こがらな体格たいかくとショートボブの少女しょうじょ。

左近さこん司し円えん （さこんじ まどか）（女性じょせいの場合ばあいも円えん）

女子じょし化か体質たいしつに見舞みまわれた一人ひとり。五ご人にんの中なかでは長身ちょうしんかつ男おとこらしい体格たいかく。冬ふゆ馬ば・悠ゆう介かいと同おなじ入寮にゅうりょう組ぐみで、入学にゅうがく式しきで知しり合あった五郎丸ごろうまるとはよくつるんでおり、女子じょし化か以降いこうはクラスメイトにして寮りょうの同室どうしつとなる。書道しょどう家かの母親ははおやがいる為ために文字もじが達筆たっぴつ。後のちにクラス委員いいんの学年がくねん代表だいひょうとして委員いいん会かいに出席しゅっせきした際さい、北条ほうじょうと同室どうしつの生徒せいと会かい役員やくいんの渡瀬わたせからスカウトされ生徒せいと会かい入いりした。女子じょしとして生活せいかつしていく影響えいきょうで、それまで妹いもうとのようにしか思おもっていなかった年下とししたの幼馴染おさななじみで「許嫁いいなずけ」の梓あずさを初はじめて異性いせいとして意識いしきするようになっていく。女おんなの子ことしての姿すがたは髪型かみがたはあまり変かわらないものやや長身ちょうしんのスマートな少女しょうじょで、女子じょし化かしている際さいに雨あめ谷たに女子じょしの後輩こうはいから手紙てがみを貰もらったこともある。

真城まき悠ゆう介かい（まき ゆうすけ）（女性じょせいの場合ばあいは悠子ゆうこ）

女子じょし化か体質たいしつに見舞みまわれた一人ひとりで、眼鏡めがねをかけた物静ものしずかな雰囲気ふんいきの少年しょうねんで、愛称あいしょうは「真城まきちゃん」。落雷らくらいの当日とうじつには他たの四よん人にんに会あえなかったので当初とうしょは自分じぶんだけで女子じょし化かに対応たいおうしていたが、やがて寮内りょうないで葉月はづきらと出会であい女子じょし化かするようになったのが自分じぶんだけではないことを知しり、行動こうどうを共ともにするようになる。その後ごは一人ひとり部屋へやから淳じゅん太ふとし・円えんとの三さん人にん部屋へやへと切きり替かえた。他人たにんと関かかわることは苦手にがてらしいが、葉月はづきらと協力きょうりょくして女子じょし化かに関かんする様々さまざまなトラブルに対処たいしょしていく中なかで少すこしずつ変かわっていく。京都きょうと出身しゅっしんで普段ふだんは努つとめて標準ひょうじゅん語ごを使つかって話はなしているものの、取とり乱みだしたりすると京都きょうと弁べんになる。後のちに「活動かつどうが楽たのしそう」だからということで葉月はづきと一緒いっしょにカレー部ぶに所属しょぞくする。女おんなの子ことしての姿すがたは、五ご人にんの中なかで唯一ゆいいつ背中せなかまで伸のびる長ながさの黒くろいロングヘアの少女しょうじょ。終盤しゅうばん、雨あめが降ふっても女おんなにならなくなるのだが・・・

雨あめ谷たに学園がくえん（男子校だんしこう）

春はる人じん（はると）

雨あめ谷たに男子だんし寮りょうの寮りょう監かんを務つとめる男性だんせいで、苗字みょうじは不明ふめい。生徒せいとからは「ハルちゃん」と呼よばれ親したしまれており、男子だんし寮りょうのすぐ隣となりに住すまいを構かまえている。入学にゅうがく式しきの日ひに女子じょし化かした葉月はづきらと遭遇そうぐうし、成なり行ゆきで自宅じたくに泊とめて匿かくまったことから彼かれらの事情じじょうを知しる良よき協力きょうりょく者しゃとなり、以後いご彼かれの家いえは五ご人にんが女おんなになった際さいに泊とまる避難ひなん場所ばしょとなっている。一見いっけん大だいらかでマイペースに見みえるが女おんなになっている間あいだ、葉月はづき達いたるが授業じゅぎょうを受うけられないことを憂慮ゆうりょし、旧知きゅうちの間柄あいだがらである雨あめ谷たに女子じょし高等こうとう科かの校長こうちょうに葉月はづき達たちの事情じじょうを伝つたえて女子じょし高等こうとう科かへの編入へんにゅう手続てつづきを頼たのむなど気配きくばりの利きく一いち面めんも。因ちなみに後述こうじゅつの譲治じょうじともども雨あめ谷だにのOBであり、若々わかわかしく見みえるが30代だいをとうに超こえているらしく、回想かいそうなどから葉月はづきらと同おなじく女おんなになってていた事ことが判明はんめいする。

斎木さいき譲治じょうじ（さいき じょうじ）

春はる人じんと同おなじく雨あめ谷たに男子だんし寮りょうの寮りょう監かんで、春はる人じんとは高校こうこうからの同級生どうきゅうせい。春はる人じんの家いえにいた葉月はづきらと鉢合はちあわせしてしまったことから、なし崩くずし的てきに事情じじょうを知しって協力きょうりょく者しゃの一人ひとりになる。強面こわおもてではあるが小説しょうせつ家かを本業ほんぎょうとしており、春はる人じん曰いわく「あれでロマンチスト」らしく葉月はづきらの身みに起おきた事態じたいに対たいしても割わりと早はやめに理解りかいを示しめしているが、「あんな問題児もんだいじ五ご人にん庇かばい切きれる自信じしんない」と頭あたまを抱かかえている。

北条ほうじょう琢磨たくま（ほうじょう たくま）

今年度こんねんどから雨あめ谷たに男子だんし寮りょう寮長りょうちょうとなった二に年生ねんせいで、明日美あすみの兄あに。高校こうこうに上あがるまではずっとピアノを習ならっていたのだが、父親ちちおやから何故なぜか強硬きょうこうに反対はんたいされ口論こうろんになった為ため、中学ちゅうがくを卒業そつぎょうすると共ともにピアノをやめて雨あめ谷たに学園がくえんに入学にゅうがく、家いえから通かよえる距離きょりであるにも関かかわらず父親ちちおやと距離きょりを置おくために男子だんし寮りょうに入寮にゅうりょうした。ルームメイトの渡瀬わたせ曰いわく文武両道ぶんぶりょうどう・品行ひんこう方正ほうせいで人望じんぼう厚あつい寮長りょうちょうらしいが、明日美あすみに関かんしてはやや過保護かほごな面めんもあり、ふとした事ことで葉月はづきが彼女かのじょを遊あそびに連つれ出だしたと誤解ごかいし、葉月はづきらが度々たびたびどこかへ外泊がいはくする（女おんなっている間あいだ、春はる人じんの家いえに避難ひなんしている為ためだが勿論もちろん知しらない）こともあって微妙びみょうにきつい態度たいどを向むける。

しかし、明日美あすみの友人ゆうじんとして出会であった「月子げっし」とふとした切きっ掛かけから親したしくなり、ピアノを叔父おじの教室きょうしつで密ひそかに続つづけて習ならっているという秘密ひみつを打うち明あけ、その正体しょうたいを知しらぬまま彼女かのじょに惹ひかれていってしまう（明日美あすみにも月子げっしと一緒いっしょにいる際さいは普段ふだんと様子ようすが違ちがうことを気きづかれている）。

永江ながえ勝まさる（ながえ すぐる）

雨あめ谷たに高校こうこう二に年生ねんせいで、今いまや幽霊ゆうれい部員ぶいんの溜たまり場ばとなっているカレー部ぶの部長ぶちょう。当初とうしょはレトルトカレーの食たべ比くらべやおいしいカレー屋やへの遠征えんせいといった同好どうこう会かいレベルの活動かつどうしか出来できていないが、かつて中等ちゅうとう部ぶだった頃ころに学園がくえん祭さいで食たべたカレー部ぶのカレーが忘わすれられず、密ひそかにもう一度いちど学園がくえん祭さいでの出店しゅってんを夢見ゆめみている。

雨あめ谷たに学園がくえん（女子じょし校こう）

北条ほうじょう明日美あすみ（ほうじょう あすみ）

雨あめ谷たに女子じょし高等こうとう科かの一いち年生ねんせいで、雨あめ谷たに男子だんし寮りょうの寮長りょうちょう・北条ほうじょう琢磨たくまの妹いもうと。長ながい三みっつ編あみが特徴とくちょうの明あかるく気きさくな女おんなの子こで、入学にゅうがく初日しょにちに道みちに迷まよっていた葉月はづきに男子校だんしこうへの道みちを教おしえ、その後ごクラスに編入へんにゅうしてきた「月子げっし」と友達ともだちになる。兄あにや父ちち以外いがいの男性だんせいとあまり接せっしてこなかったせいか、王子おうじ様さまのような兄あに・琢磨たくまに対たいしお兄にいちゃん子こ気味ぎみなところもあったが、「月子げっしの従兄弟いとこ」として知しり合あった葉月はづきと関かかわっていく中なかで彼かれを異性いせいとして意識いしきしていく。

武たけ都みやこ桜子さくらこ（むつ さくらこ）

入学にゅうがく後ごしばらくしてクラスメイトの明日美あすみと親友しんゆうになった少女しょうじょで、実じつは女子じょし高等こうとう科か校長こうちょう・薫子かおるこの姪めい。大人おとなびていてクールな雰囲気ふんいきの持もち主ぬしで他たの女子じょし生徒せいと達たちから手紙てがみを送おくられることも多おおいが、実じつは入学にゅうがく式しきの日ひから明日美あすみに密ひそかな恋心こいごころを抱いだき、彼女かのじょに接近せっきんしてきた葉月はづきに嫉妬しっとする事こともある一方いっぽう、明日美あすみには自分じぶんの思おもいが届とどかないのを自覚じかくしている。また帰国きこく子女しじょとして編入へんにゅうしてきた「月子げっし」らの事ことも怪あやしんでおり、取とり分わけ月子げっしに対たいして試ためしたり挑発ちょうはつするような言動げんどうを繰くり返かえしている事ことからトーマにはあまり快こころよく思おもわれていない。早朝そうちょうに登校とうこうすることがあり、ロードワーク中なかの淳じゅん太ふととすれ違ちがうことも多おおかった為ため、彼かれから意識いしきされている。

淳あつし太ふとしに声こえを掛かけられた際さい、悪気わるぎこそなかったものの彼かれのコンプレックスである身長しんちょうのことを指摘してきして怒おこらせてしまう。しかし、ある事件じけんを境さかいに「淳子じゅんこ」、そして淳あつし太ふとし自身じしんとも急きゅう接近せっきんしていく事ことになる。

その他たの人々ひとびと

山野井やまのい夏なつ輝あきら（やまのい なつき）

他校たこうに進学しんがくした葉月はづきの双子ふたごの弟おとうと。明あかるくスポーツ万能ばんのうでいつも人ひとの輪わの中心ちゅうしんになっているらしいが、そうやって夏なつ輝あきらが自分じぶんの友人ゆうじん達たちとあっさり仲良なかよくなる度たび、葉月はづきは自分じぶんの居場所いばしょが奪うばわれるような卑屈ひくつなコンプレックスを抱だいている。夏なつ輝あきらも兄あにの気持きもちを薄々うすうす察さっしていても、兄あにが新あたらしい環境かんきょうで友人ゆうじんを作つくることには複雑ふくざつな心境しんきょうを抱だいてどうしても踏ふみ込こんでしまうなどブラコン気味きみ。雨あめ谷たにを訪おとずれた際さいに知しり合あった「マコ」のことを気きに入いったようだが、トーマとは仲なかが悪わるい。

神山かみやま梓あずさ（こうやま あずさ）

雨あめ谷だにの初等しょとう科かに通かよう（現在げんざい6年生ねんせい）円えんの年下とししたの幼馴染おさななじみで、円えん自身じしんは「ごっこ遊あそび」のつもりのようだが互たがいの親おやが決きめた許嫁いいなずけ同士どうし。幼おさない頃ころから円えんを慕したい積極せっきょく的てきにアプローチをかけている。小学生しょうがくせいながら人目ひとめを惹ひく長身ちょうしんで、円えんの知しらない間あいだにCMタレントとしてデビューしていた。

単行本たんこうぼん

• びっけ『あめのちはれ』エンターブレイン（B's-LOG COMICS）、全ぜん8巻かん
  1. 2009年ねん4月がつ1日にち発売はつばいISBN 978-4-7577-4812-5
  2. 2009年ねん11月30日にち発売はつばい、ISBN 978-4-04-726133-4
  3. 2010年ねん7月がつ1日にち発売はつばい、ISBN 978-4-04-726635-3
  4. 2011年ねん1月がつ31日にち発売はつばい、ISBN 978-4-04-727002-2
  5. 2011年ねん10月がつ1日にち発売はつばい、ISBN 978-4-04-727561-4
  6. 2012年ねん8月がつ1日にち発売はつばい、ISBN 978-4-04-728271-1
  7. 2013年ねん8月がつ31日にち発売はつばい、ISBN 978-4-04-729074-7
  8. 2014年ねん12月29日にち発売はつばい、ISBN 978-4-04-730097-2