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中包みの折り方 - 半紙を用いた折り方 -
ご祝儀をいただいたとき、奉書紙や半紙などの和紙でい金が包んであると、ちょっとした心遣いが感じられてうれしいものですね。
ここでは小中学校の書写で使用する半紙(242mm×335mm)を使った比較的簡単な包み方をご紹介します。
① 半紙を斜めに置き、下の図のように紙幣を表と裏の向きに注意をして置きます。
② 紙幣の幅に合わせ上下に折ります。
③ 左を紙幣の左端に合わせております。
④ さらに、左を紙幣が隠れるようにおります。
⑤ 右を巻くように折ればできあがりです。
※紙幣の表裏の向きは慶事、弔事それぞれ違います。
「ご祝儀袋のお札の向き」 と 「不祝儀袋お札の向き」 を参考にしてください。
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当サイトの祝儀袋・不祝儀袋は簡易式のため、袋の裏側に封入金額を記入していますが、正式なマナーでは中包みに記入します。
慶事の場合は表面中央に、弔事の場合は裏面右側に、それぞれ漢数字(旧字)で金額を記入し、住所と氏名は慶事・弔事共に裏面左側に記入します。
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熨斗紙(のしがみ)・熨斗袋(のしぶくろ)の各部の名称
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各部の呼び名 |
意味 |
熨斗(熨斗鮑) |
色紙を細長く六角形にひだをつけて折りたたみ、中に熨斗鮑(のしあわび)の細片を包んだもの。祝儀などの進物に添える。近年は熨斗紙が用いられる。 |
水引(みずひき) |
細いこよりにのりをひいて乾かし固めたもの。贈答品の包み紙などを結ぶ紐。結び目の左右を色で染め分ける。また慶事と弔事では色や本数で使い分ける。 |
表書き(上書き) |
贈る目的を表す表題。 |
下書き |
贈る側の氏名。 |
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熨斗と水引の起源
熨斗 - のし -
熨斗は延寿に通じ、アワビは長寿をもたらす食べ物とされたため、古来より縁起物とされ、神饌として用いられてきました。奈良時代初期に編纂された肥前国(現在の佐賀県・長崎県)の風土記『肥前国風土記』には熨斗鮑 - のしあわび - についての記述が記されています。
また、中世の武家社会においても熨斗鮑は武運長久に通じるとされ、陣中見舞などに用いられていました。鎌倉時代に成立した日本の歴史書『吾妻鏡』には建久3年(1191年)に源頼朝の元に年貢として長い鮑(熨斗鮑)が届けられたという記録もあります。
仏教における熨斗は、たとえそれがおいごとであっても避けたほうが良いとされていましたが、最近では熨斗を付ける場合も見られるようになりました。
もともとアワビの肉を削ぎ、伸ばして乾燥させた熨斗鮑はやがて簡略化されアワビの代わりに黄色い紙が用いられるようになり、今では「紙のし」が一般的になっています。
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水引 - みずひき -
水引は、陰陽説 - おんみょうせつ - に起源の発祥があるといわれています。水引結びには陰と陽があって、向って左側を「陽」と言い、白色や銀色などの淡い色を用います。右側を「陰」と言い、赤色・黒色・黄色や金色などの濃い色が用いられます。
水引が贈答用に用いられるようになったのは、室町時代になってからのことだといわれています。
室町時代の日明貿易では、明からの輸入品の箱全てに赤と白の縄が縛り付けられていました。
この縄は明側が輸出用の品を他と区別するために使用していたに過ぎなかったのですが、日本側がこの縄を贈答用に使用する習慣と誤解して、以後の日本で贈答品に赤と白の紐をかけるようになったといわれています。
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「熨斗と水引」で使用している熨斗と水引
使用熨斗は〔1段目左から〕 文字のし・判のし・蝶花形・宝づくし、〔2段目左から〕 宝づくし・飾りのし、水引は〔1・2段目右〕 花結び〔3・4段目右〕 鮑結び、を使用しています。
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