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田島明子編『「存在を肯定する」作業療法へのまなざし――なぜ「作業は人を元気にする！」のか』
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『「存在そんざいを肯定こうていする」作業さぎょう療法りょうほうへのまなざし――なぜ「作業さぎょうは人ひとを元気げんきにする！」のか』

田島たじま明子あきこ編へん　201406　三輪みわ書店しょてん，162p.
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last update:20140616

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『「存在を肯定する」作業療法へのまなざし――なぜ「作業は人を元気にする！」のか』


■田島たじま明子あきこ編へん　201406　『「存在そんざいを肯定こうていする」作業さぎょう療法りょうほうへのまなざし――なぜ「作業さぎょうは人ひとを元気げんきにする！」のか』，三輪みわ書店しょてん，162p.　ISBN-10:4895904733　ISBN-13:978-4895904735　2800+　[amazon]／［kinokuniya］ ※

三さん輪りん書店しょてんHP https://www.miwapubl.com/products/detail.php?product_id=1612

■内容ないよう紹介しょうかい

（三さん輪りん書店しょてんHPより）
障害しょうがいがあって「できない」ことがある当事とうじ者しゃをありのままに肯定こうていし元気げんきにする、画期的かっきてきな(もしくはこれからの)作業さぎょう療法りょうほうのあり方かたを提案ていあん

本ほん著ちょでは「障害しょうがい受容じゅよう」という枠組わくぐみを超こえて、障害しょうがいがあるために「できない」ことがある当事とうじ者しゃに対たいして、「できる」ことを増ふやそうとする作業さぎょう療法りょうほう(学がく)から、その当事とうじ者しゃをそのままに肯定こうていする作業さぎょう療法りょうほう(学がく)の具体ぐたい的てきな構築こうちくに迫せまった画期的かっきてきな本ほんである。
「できる」ことを増ふやそうとする従来じゅうらいのリハビリの概念がいねんを覆くつがえし、これからの新あたらしい作業さぎょう療法りょうほう(学がく)について、社会しゃかい学がく、障害しょうがい学がく、現象げんしょう学がく、そして当事とうじ者しゃ研究けんきゅうからの学際がくさい的てき視点してんと作業さぎょう科学かがくを基盤きばんとした実践じっせん的てき手法しゅほうの側面そくめんから提案ていあんする。
臨床りんしょうにおいて、自みずからの作業さぎょう療法りょうほうについて悩なやんだとき、本書ほんしょは大おおきな手てがかりをくれるはずである。
作業さぎょう療法りょうほう士しをはじめ、障害しょうがいのある人ひとを支ささえるすべての人ひとが読よんでおきたい本ほん。

■目次もくじ

◇田島たじま 明子あきこ　201406　「「存在そんざいを肯定こうていする」作業さぎょう療法りょうほうへのまなざし」，田島たじま編へん［2014:1-13］
◇熊谷くまがい 晋一郎しんいちろう　201406　「自己じこ決定けってい論ろん、手足てあし論ろん、自立じりつ概念がいねんの行為こうい論ろん的てき検討けんとう」，田島たじま編へん［2014:15-35］
◇立岩たていわ 真しん也　201406　「存在そんざいの肯定こうてい、の手前てまえで」，田島たじま編へん［2015:37-62］
◇港みなと 美雪みゆき　201406　「「すべての「働はたらきたい」を肯定こうていする地域ちいきをつくる」，田島たじま編へん［2014:63-81］
◇田中たなか 順子じゅんこ　201406　「存在そんざいを肯定こうていする作業さぎょう」，田島たじま編へん［2015:83-108］
◇玉たま地ち 雅浩まさひろ　201406　「あなたと私わたしのやりとりを支ささえ、交流こうりゅうし続つづける身体しんたいの営いとなみ」，田島たじま編へん［2014:109-136］
◇田島たじま 明子あきこ　201406　「「存在そんざいを肯定こうていする」作業さぎょう療法りょうほうへのまなざし」，田島たじま編へん［2014:137-149］

序章じょしょう　「存在そんざいを肯定こうていする」作業さぎょう療法りょうほうへのまなざし――なぜ「作業さぎょうは人ひとを元気げんきにする!」のか
　1.作業さぎょう療法りょうほう学がく・リハビリテーション学がくの歴史れきし的てき流ながれから「存在そんざいの肯定こうてい」へ
　2.「障害しょうがい受容じゅよう」でもなく「自己じこ決定けってい・QOL」でもなく
　3.本書ほんしょの成なり立たち―「存在そんざいの肯定こうてい」をめぐる五いつつの論考ろんこう

第だい1章しょう　自己じこ決定けってい論ろん、手足てあし論ろん、自立じりつ概念がいねんの行為こうい論ろん的てき検討けんとう
　1.はじめに
　2.自己じこ決定けってい論ろんと手足てあし論ろん
　　(1)自己じこ決定けっていを強しいる身体しんたいの不自由ふじゆう
　　(2)自動じどう回路かいろと手動しゅどう回路かいろ
　　(3)自動じどうと手動しゅどうの境界きょうかい線せんの共有きょうゆう
　3.どのように自立じりつ概念がいねんを捉とらえるか
　　(1)independenceとautonomy
　　(2)震災しんさいの経験けいけんからindependenceを問とい直なおす
　　(3)依存いぞん症しょうの当事とうじ者しゃ研究けんきゅうからindependenceを問とい直なおす
　　(4)綾あや屋やの当事とうじ者しゃ研究けんきゅうからautonomyを問とい直なおす
　　(5)「実行じっこう→決定けってい」型がたのautonomy
　　(6)「決定けってい→実行じっこう」型がたのautonomy
　4.まとめ

第だい2章しょう　存在そんざいの肯定こうてい、の手前てまえで　立岩たていわ真しん也
　1.存在そんざいを肯定こうていする作業さぎょう療法りょうほうはあるか?
　2.痛いたみと死しをもたらす病やまいに
　3.障害しょうがいの諸相しょそう、のうちの異ことなり
　4.できる/できない
　5.補おぎなうこと/してもらうこと
　6.しかし社会しゃかいは
　7.仕事しごとの場合ばあいは境界きょうかいが異ことなってくる
　8.常つねに当座とうざできることはある

第だい3章しょう　すべての「働はたらきたい」を肯定こうていする地域ちいきをつくる――作業さぎょう科学かがくに基もとづく概念がいねん枠組わくぐみの探求たんきゅうと実践じっせん
　1.はじめに
　　悪条件あくじょうけんに置おかれる精神せいしん障害しょうがいのある当事とうじ者しゃへの就労しゅうろう支援しえん
　2.“ワークシェアリング就労しゅうろう支援しえん”
　　(1)作業さぎょう的てき理念りねん
　　(2)作業さぎょう的てき概念がいねん枠組わくぐみの探求たんきゅう
　3.支援しえん方法ほうほう
　　(1)支援しえん(評価ひょうか・介入かいにゅう・成果せいか)の焦点しょうてん
　　(2)介入かいにゅう戦略せんりゃく
　4.期待きたいや批判ひはんへの対応たいおう
　　(1)働はたらいたら再発さいはつしますよ
　　(2)病気びょうきを治なおしてください
　　(3)わがままを許ゆるすのですか
　　(4)バスに乗のることができない当事とうじ者しゃへ就労しゅうろう支援しえんをするのですか
　　(5)本人ほんにんに決きめさせないでください
　　(6)作業さぎょう所外しょがいで働はたらいてはいけません―どうにかしてください
　　(7)働はたらけない人ひとへの支援しえんはやめてください
　　(8)やめておきなさいと言いわれました
　5.すべての「働はたらきたい」を肯定こうていする地域ちいきをつくる

第だい4章しょう　存在そんざいを肯定こうていする作業さぎょう
　1.はじめに
　2.病やまいいの体験たいけんと存在そんざい価値かちの揺ゆらぎ
　　(1)膠にかわ原ばら病びょうの発病はつびょう
　　(2)うつの体験たいけん
　　(3)生いきがいの喪失そうしつ
　　(4)転機てんきの訪おとずれ
　　(5)即興そっきょう演奏えんそうへの挑戦ちょうせん
　3.即興そっきょう体験たいけんからみえてきたこと
　　(1)即興そっきょうという作業さぎょう
　　(2)予測よそく不能ふのう性せいのおもしろさ
　　(3)障害しょうがいの脱だつ問題もんだい化か
　　(4)liminal体験たいけん
　　(5)作業さぎょうの可能かのう化かに潜ひそむ罠わな
　　(6)「できない」を「できる!」に変かえる
　　(7)ディオニュソス的てき作業さぎょう療法りょうほう

第だい5章しょう　あなたと私わたしのやりとりを支ささえ、交流こうりゅうし続つづける身体しんたいの営いとなみ――顔かおに出会であい身体しんたいと向むき合あう在あり方かたを身体しんたいが身体しんたいに問といかけながら
　1.はじめに
　　(1)似にているからこそ、同おなじものだからこそ
　　(2)何なにかが違ちがう
　　(3)こんなもんではありません
　2.やりとりを続つづけられなくなったときにこそ
　　(1)おおげさな身体しんたい
　　(2)嘘うそをつく身体しんたい
　3.顔かおはどこまで広ひろがるのか
　　(1)表情ひょうじょうと出会であう
　　(2)顔かおは顔かおだけで身体しんたい表現ひょうげんをしているのではない
　　(3)表情ひょうじょうが生うまれるとき
　　(4)ロボット、バイク、動物どうぶつの顔かおにどうしても感情かんじょうを読よみ込こんでしまう
　　(5)似にているからこそ
　4.状況じょうきょうに参加さんかするということ
　　(1)出会であうまでは偶然ぐうぜん、出会であってしまえば必然ひつぜんである
　　(2)「もう少すこし動うごくことができれば」という思おもいの前提ぜんていに
　　(3)光景こうけいに出会であいそこに住すみ込こみ生活せいかつするということ
　　(4)状況じょうきょうに参加さんかするということ
　　(5)二人ふたりでしかつくれないリズムがある
　5.やりとりを続つづけるために

第だい6章しょう　「存在そんざいを肯定こうていする」作業さぎょう療法りょうほうへのまなざし

■関連かんれんページ

◆ 催 > 田島たじま明子あきこ編へん『「存在そんざいを肯定こうていする」作業さぎょう療法りょうほうへのまなざし――なぜ「作業さぎょうは人ひとを元気げんきにする！」のか』合同ごうどう合評がっぴょう会かい

■言及げんきゅう

◆立岩たていわ 真しん也　2015/09/01　「生なまの現代げんだいのために・６――連載れんさい 115」，『現代げんだい思想しそう』43-(2015-9):-

◆立岩たていわ 真しん也　2014/08/25　『自閉症じへいしょう連続れんぞく体たいの時代じだい』，みすず書房しょぼう，352p.　ISBN-10: 4622078457　ISBN-13: 978-4622078456　3700+　［amazon］／［kinokuniya］　※

◆立岩たていわ 真しん也　2018　『不如意ふにょいの身体しんたい――病やまい障害しょうがいとある社会しゃかい』，青土おうづち社しゃ


UP:20140613　REV:20140616, 20150813, 20180822
◇田島たじま 明子あきこ　 ◇身体しんたい×世界せかい：関連かんれん書籍しょせき　 ◇BOOK
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