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立岩真也『不如意の身体――病障害とある社会』
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不如意ふにょい身体しんたい

やまい障害しょうがいとある社会しゃかい

立岩たていわ しん 2018/11/30 青土おうづちしゃ

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立岩真也『不如意の身体――病障害とある社会』表紙
 ◇目次もくじ
 ◇文献ぶんけんひょうべつぺーじ
 ◇じょ
 ◇あとがき
 ◇書評しょひょう紹介しょうかい言及げんきゅうべつぺーじ
 刊行かんこう記念きねんセール
 ◇間違まちがい・誤字ごじ脱字だつじ
 ◇[English] (Under Construction)


■2さつ →刊行かんこう記念きねんセール

立岩たていわ しん也 2018/11/30 『不如意ふにょい身体しんたい――やまい障害しょうがいとある社会しゃかい』,青土おうづちしゃ,481p. ISBN-10: 4791771192 ISBN-13: 978-4791771196 [honto][amazon][kinokuniya] ※

立岩たていわ しん也 2018/12/20 病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ戦後せんご――なま政治せいじ点描てんびょう青土おうづちしゃ,512p. ISBN-10: 4791771206 ISBN-13: 978-4791771202 [honto][amazon][kinokuniya] ※

青土おうづちしゃのHP:http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3233
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文献ぶんけんひょう

関連かんれん

◆2022/02/23 不如意ふにょい身体しんたいいつつある」
 「障害しょうがい理解りかい教育きょういく」の実践じっせんにおける「障害しょうがいかん」のさい検討けんとう Zoom
◆2021/11/14 「ご挨拶あいさつ
 わたしとからだとこまりごと座談ざだんかい 主催しゅさい立命館大学りつめいかんだいがく生存せいぞんがく研究所けんきゅうじょ

 
 
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目次もくじ

□□じょ

目次もくじ

□□□T

□□だいしょう いつつある
□1 不如意ふにょい身体しんたいいつつある
□2 いつつについての必然ひつぜんてきでない事情じじょう関係かんけい併存へいそん
□3 各々おのおのについて、だれにとっての正負せいふ
□4 できないこと
□5 各々おのおのについて
□註

□□だいしょう 社会しゃかいモデル
□1 みじかってみようとする
□2 インペアメントをひとには苦痛くつうっているひとがいる
□3 インペアメントがある、と必要ひつようはない
□4 原因げんいんする必要ひつようはない
□5 だれにとってのできないことの得失とくしつ
□6 分岐ぶんき規範きはん水準すいじゅんにある
□7 社会しゃかいモデルの本義ほんぎ
□註

□□だいしょう なおすこと/できないことの位置いち
□1 なおすことについて
 □1 なおすことについて
 □2 たとえば脳性のうせいまひ
 □3 かんがえるはあること
 □4 たとえば脳性のうせいまひ・つづけ
 □5 ほぐしていくこと
 □6 近辺きんぺんでなされた仕事しごとれい
□2 できないことの位置いち
 □1 できないことはなんうか
 □2 A:できないがべつに・たい・B:あればできる
 □3 存在そんざい証明しょうめいという方角ほうがくもあるが
□註

□□だいしょう 障害しょうがいがく)は近代きんだいたも部品ぶひんである、しかし
□1 近代きんだい、とそのつぎ
□2 障害しょうがいとはなにか、とはわない
□3 能力のうりょく障害しょうがい
□4 批判ひはんしゃである障害しょうがいがくねがいをかなえもする
□5 しかしとどまることはしない
□6 ではどんな方向ほうこうくのか?
□註

□□だいしょう みっつについて・ほんのいくつか
□1 ことなることについて
□2 
□3 あらわすこと
□4 なぐさめること
□註

□□だいしょう 加害かがいのことすこ
□1 厄介やっかいであること
□2 社会しゃかい防衛ぼうえいまもるもの
□3 やがて社会しゃかい防衛ぼうえい一部いちぶ否定ひていされる
□4 基本きほんてきにはくわえることがないこと
□5 それでもどちらがよいかとかんがえることはできる
□6 免責めんせき免責めんせきされてものこるもの
□7 範疇はんちゅうかくりつ
□註

□□だいしょう 能力のうりょくあつかい――政治せいじ哲学てつがくしゃたち
□1 
 □1 われたことを検討けんとうすること
 □2 ロールズ・1
 □3 ロールズ・2
 □4 ロールズ・3
 □5 ヌスバウム・1
 □6 ヌスバウム・2
 □7 ヌスバウム・3
□2 わりに
 □1 有限ゆうげんであり、すでにあり、へだたりがあること
 □2 へ/の
 □3 において
 □4 根拠こんきょ
 □5 効用こうようねらった、実行じっこうにおける平等びょうどうのための、手段しゅだん提供ていきょう
 □6 如何いかともしがたい、ようにおもえるもの
 □7 知性ちせい理性りせいについて
 □8 みゆき不幸ふこう

□□だいしょう とはなにか?とうを
□1 星加ほしか良司りょうじ障害しょうがいとはなにか――ディスアビリティの社会しゃかい理論りろんけて』
 □1 検討けんとうさいして
 □2 批判ひはんへんくだりろん
 □3 インペアメントの棄却ききゃく
 □4 しかしへだてるものがある、ようだが
 □5 原因げんいんろん
 □6 かえりせめせいによる解釈かいしゃく処理しょり
□2 榊原さかきばら賢二郎けんじろう社会しゃかいてき包摂ほうせつ身体しんたい
 □1 同定どうていというおこない
 □2 局所きょくしょ
 □3 むしろうごきをとらえること
 □4 まずは、身体しんたいかかわってできない(+ちがっている)こと、程度ていど
□註

□□だいしょう 普通ふつう社会しゃかい科学かがくをする
□□1 どこを出発しゅっぱつてんにおくか
 □1 星加ほしか規範きはんろん仕組しく
 □2 不利益ふりえき集中しゅうちゅう
 □3 定義ていぎとしては成立せいりつしないが
 □4 不利益ふりえき集中しゅうちゅうふくごうふくそう)が肝心かんじんとされること
 □5 総合そうごう評価ひょうかについて
 □6 大変たいへんさをしめすことで要求ようきゅうするのがよいか
□□2 おおきなはなしわっていない
 □1 ではどうするか?
 □2 社会しゃかいがく
 □3 ただひとつひとつおうずればよいではないか
 □4 うそうから「障害しょうがい」がるとわれる
□註

□□□V

□□だい10しょう ないにこしたことはない、か・1 [200210]
 □1 どんな主題しゅだいなのか
 □2 なずいたくなければよい、とはいえ、できるにこしたことはない、か?
 □3 できることは必要ひつようだが、わたしが、である必要ひつようはない
 □4 支払しはらいをみると、他人たにんにやってもらったほうらくなことがある
 □5 たいものは、因習いんしゅうにこだわらなければ、さまざまにられる、こともある
 □6 そこに肯定こうていされてよい世界せかいあらわれ、そしてそれは障害しょうがいであることと両立りょうりつする
 □7 選択せんたくはばひろほうがよいから、とも簡単かんたんれない
 □8 他方たほう周囲しゅういひとにとってはないにこしたことはない
 □9 補足ほそく1・「社会しゃかいモデル」の意味いみ
 □10 補足ほそく2・差異さい平等びょうどう社会しゃかいモデルと文化ぶんか

□□だい11しょう なおすことについて [200107]
□1 はじめに
□2 調しらべてみたらよいとおも
 □1 対立たいりつのある場面ばめん調しらべること
 □2 大衆たいしゅうする手前てまえのこと
 □3 たとえば
□3 にあるもの/ないもの
 □1 うしなわれるものがはかられない
 □2 なおすひとない
 □3 本人ほんにんめてもらうというあん
 □4 社会しゃかいてき利益りえき損失そんしつ
 □5 価値かち

□□だい12しょう 存在そんざい肯定こうてい、の手前てまえで [201406]
□1 存在そんざい肯定こうていする作業さぎょう療法りょうほうはあるか?
□2 いたみとをもたらすやまい
□3 障害しょうがい諸相しょそう、のうちのことなり
□4 できる/できない
□5 おぎなうこと/してもらうこと
□6 しかし社会しゃかい
□7 仕事しごと場合ばあい境界きょうかいことなってくる
□8 つね当座とうざできることはある

□□だい13しょう 障害しょうがいしゃ支援しえん指導しどう教育きょういく倫理りんり [201612]
□1 現況げんきょうとそこで倫理りんりうことについて
□2 やまい障害しょうがいにある成分せいぶん
□3 閉圏はどうとらえられるか
□4 なすべきことの実現じつげん可能かのうでありそれは閉圏の出現しゅつげんしめしている
□5 基本きほんてきおなじことが現場げんばについてもえる
□6 もとからなくすことは正当せいとうされない
□7 けることについて
□8 教育きょういく療育りょういく
□9 マニュアルの使つかかた
  →自閉症じへいしょう連続れんぞくたい時代じだい

□□だい14しょう リハビリテーション専門せんもん批判ひはんぐ [201709]
□1 批判ひはん相手あいてはかつてたたえたひとであったこと
□2 相手あいてはどんなところにいるひとたちなのか
□3 すくなくともわたしおそわること

□□□W
□ 障害しょうがいがく?のほん・1(医療いりょう社会しゃかいブックガイド・24) [200302]
□ 障害しょうがいがく?のほん・2(医療いりょう社会しゃかいブックガイド・25) [200303]
□ 障害しょうがいがくほん再度さいど医療いりょう社会しゃかいブックガイド・38) [200405]
□ 『障害しょうがい政治せいじ』(医療いりょう社会しゃかいブックガイド・66) [200612]

□□あとがき

文献ぶんけんひょう


 
 
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じょ

 障害しょうがいやまいとらえ、かんがえるさい基本きほんてき視座しざしめす。過去かこいたもののさいろくふくみ、かえしが幾度いくどもあるが、あってよいと判断はんだんして、ほんつくった。

 ◇T

 『現代げんだい思想しそう』での連載れんさいから、かなり順序じゅんじょえるなどして構成こうせいした(その詳細しょうさいは「あとがき」にしるした)。
 ごくごく単純たんじゅんかんがえることにし、やまい障害しょうがいには、苦痛くつう(へのかたむき)、できないこと、ことなること、加害かがいせい、このいつつの契機けいきがあるとする――やまいおもまえしゃ障害しょうがいおもつぎふたつ。そしてそれがあたえるものは、本人ほんにんたいしてと、いく種類しゅるいかの他人たにんたちにたいしてと、ことなる。たとえばいたいのは、ぬのは、まずは本人ほんにんだけである。ひとやまい障害しょうがいかかわりかんじることうことが様々さまざまであること、そして議論ぎろんにおける混乱こんらんのかなりの部分ぶぶんは、やまい障害しょうがい複数ふくすう契機けいきがあって、ときになにのどれをっているのかわからなくなっていることに起因きいんするだろうとかんがえている。そのれいをあげ、まずは、けてわせてかんがえていくことを提案ていあんする。以上いじょうだいしょうべる。
 だいしょうでは、「(障害しょうがいの)社会しゃかいモデル」についてべる。いくつかその理解りかい仕方しかたがあるが、できないことにかかわる不利益ふりえき軽減けいげん解消かいしょうする義務ぎむうのが「社会しゃかい」であるという主張しゅちょうとしてとらえるのがよいことをべる。
 だいしょうでは、まず、障害しょうがいやまいをなおすことについて――これについて基本きほんてきなことはだい11しょうしるした――かんがえるためにどんなでどんなことを調しらべるとよいかをべる。もうひとつ、「環境かんきょうととのえばわたしはできるようになる」というかまえがつねによいのか、そのかまえのもとに存在そんざいする言葉ことばづかいをそのままれるのがよいのかをかんがえてみる。
 だいしょうでは、おおくの場合ばあい連続れんぞくてきでもあり、また種々しゅじゅ多様たようである「できる〜できない」から「障害しょうがい」をすことが、この社会しゃかい維持いじする仕組しくみであるととらえられることをべる。されること、どのようにされるか自体じたい現実げんじつつくっているのであり、それを必要ひつようがある。だから基本きほんてきには、「障害しょうがいとはなにか」といういのかたはしないほうがよいとべる。
 だいしょうみっつについて・いくつか」では、「ことなること」「くるしむこと」「ぬこと」について、いくつかのことをべる。ただそれはたんなるおぼきのようなものであり、きちんとろんじたものではない。じつは、はたしてなにか有意ゆういあじなことがけるのかとおもい、けないとおもっている(のち引用いんようする[201602:43])。それでもすこべ、また別途べっとかんがえようとはおもっている。
 だいしょうでは「加害かがいせい)」について。とくに精神せいしん障害しょうがいしゃ問題もんだいにされる。一定いっていのことは『相模原さがみはら障害しょうがいしゃ殺傷さっしょう事件じけん』に収録しゅうろくされた[201609](改題かいだいして「精神せいしん医療いりょうほうかない」)でべたが、それにくわえて、基本きほんてきなことを確認かくにんする、というより前提ぜんていてきないくつかをしるす。

 ◇U

 ひとつ、障害しょうがいけてしまう議論ぎろんについて、うまくあつかえないか不当ふとうあつかっているとわたしおも議論ぎろんについて、もうひとつ、正面しょうめんからもうとする議論ぎろん検討けんとうする。
 だいしょう無能力むのうりょくあつかい――政治せいじ哲学てつがくしゃたち」では、ロールズ、ヌスバウムといったよくられているひとをとりあげる。前者ぜんしゃは、理論りろんから除外じょがいしてしまう。結局けっきょくそれは分配ぶんぱいてき正義せいぎかかわる議論ぎろんとして使つかえないことを意味いみするとわたしかんがえる。後者こうしゃひとひとたるにさいして達成たっせいするべき水準すいじゅんがあることをう。それは間違まちがっているとかんがえる。そして、なぜそのような議論ぎろんをしてしまうことになったのかについてすこしかんがえ、わりにどのようにかんがえるかをべる。
 だいしょう「とはなにか?とうをう」、だいしょう普通ふつう社会しゃかい科学かがくをする」では、星加ほしか良司りょうじの『障害しょうがいとはなにか』と、榊原さかきばら賢二郎けんじろうの『社会しゃかいてき包摂ほうせつ身体しんたい』を検討けんとうする。前者ぜんしゃについてはほぼいちさつぶんを、後者こうしゃについてはごく一部いちぶげる。ときにさきのしゃ批判ひはんしつつなされるろんおおくに共感きょうかんしつつも、障害しょうがいをどうとらえるかというそのかまえとそこから導出どうしゅつされる議論ぎろんには同意どういできないところがあることをべ、関連かんれんして、社会しゃかいがくがどのように議論ぎろんすすめていくかについてしるす。
 
 ◇V
 過去かこいたものを収録しゅうろくする。かなり以前いぜんのものもふくめてさいろくした。かなり「アウェー」なかんじがするほんであっても、わたしことわったりはしてこなかった。ときにはかなり苦労くろうしながらいてきた。もとのほんのそれぞれにとおしてほしいから、その紹介しょうかいかくしょう題名だいめい著者ちょしゃめいとう情報じょうほうしるした。本文ほんぶんも註も基本きほんてきにはそのままさいろくする。(したがって文献ぶんけん表示ひょうじとしては立岩たていわ[2001→2018]というようにしていただくことになる。)とくにここにかえしが相当そうとうにある。しかし、それでもよいとおもった。
 だいしょうは「ないにこしたことはない、か・1」[200210]。できないことがないにこしたことはないか、についてかんがえて、かんがえていくと、自分じぶん自身じしんにとっては、そうでもないとえることをべたたものだ。「社会しゃかいモデル」についての見解けんかいべている。
 だい10しょうは「なおすことについて」[200107]。「臨床りんしょう社会しゃかいがく」についてのほん収録しゅうろくされたもの。編者へんしゃたちからテーマをあたえられたものではない。だいしょうつぎ仕事しごとけてのこの稿こうへの補足ほそくという位置いちづけになる。
 だい11しょうは「存在そんざい肯定こうてい、の手前てまえで」[201406]。作業さぎょう療法りょうほう作業さぎょう療法りょうほうがく大学だいがく教員きょういんでもあり、わたしつとさき博士はかせ論文ろんぶんしたひとでもある田島たじま明子あきこへんの『「存在そんざい肯定こうていする」作業さぎょう療法りょうほうへのまなざし――なぜ「作業さぎょうひと元気げんきにする!」のか』に収録しゅうろくされた。「元気げんきにしないこともあるだろう」、とおもっていたものでもある。
 だい12しょう障害しょうがいしゃ支援しえん指導しどう教育きょういく倫理りんり」[201612]。「閉スペクトラムしょう」についての職業しょくぎょうじん教科書きょうかしょのようなほんいちしょう依頼いらいされていた。『自閉症じへいしょう連続れんぞくたい時代じだい』にいたことを、「専門せんもん」にけて、みじかくとどうなるかという文章ぶんしょう。そのような努力どりょく必要ひつようではあろうとおもっている。編者へんしゃ一人ひとり生存せいぞんがく研究けんきゅうセンターの客員きゃくいん研究けんきゅういん
 だい13しょう「リハビリテーション専門せんもん批判ひはんぐ」[201709]。多田ただ富雄とみおについて、というより多田ただ上田うえださとし批判ひはんしていることをやりすごすべきでないとかんがえていた。今回こんかい後半こうはんにも関係かんけいする。

 ◇W
 〇〇いちねんから〇〇きゅうねんまで『看護かんご教育きょういく』(医学書院いがくしょいん)でいちいちかいつづいたほん紹介しょうかいをする連載れんさいから障害しょうがいがく)に関係かんけいするものをいくつかさいろくした。それ以外いがいにも障害しょうがいがくかかわるほんならべて紹介しょうかいした。

 ※ 本書ほんしょ著者ちょしゃ立岩たていわしん也)のたんちょについては著者ちょしゃめいりゃくし、[201305]というように発行はっこうがつまで記載きさいする。ほかにも、読者どくしゃにとってのわかりやすさとう考慮こうりょし、通常つうじょうでない文献ぶんけん表記ひょうきをする場合ばあいがある。
 ※ 原文げんぶんにおけるあらため段落だんらくわりに「/」をもちいることがある。
 ※ V・Wはすんで発表はっぴょうのものをさいろくした。文献ぶんけん表示ひょうじかかわる変更へんこう以外いがい漢字かんじ使つかかたとうふくめそのままさいろくした。今回こんかいくわえた部分ぶぶんは〔〕の部分ぶぶん、そして☆しるしの註。文献ぶんけん表示ひょうじさいは、基本きほんてき初出しょしゅつしるし、ぺーじ表記ひょうきする場合ばあいには、立岩たていわ[2002→2018:342]などとしてもらいたい。

 
 
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■あとがき

 はっきりとえるはずだとおもうこととそうでないことと、両方りょうほうがある。おもえないのは、ひとつに、差異さい加害かがいについて、ほんとうにえることなどあるのだろうかということだ。ひとつに、わたし建前たてまえ(たてまえ)は大切たいせつだといったことをっていて(187ぺーじとう)、実際じっさいそのようにおもっているのだが、それでも、ためらいをかんじることはある。だいしょうだいしょうなどはそんな気持きもちが背景はいけいにもあって、まよいはしたが、結局けっきょく、なくすことはしなかった。こんなものでも、ないよりはあったほうがよいとはおもった。
 わたしたちは言論げんろん堆積たいせきのそのうえきている。いくらかでもれば、それがどのあたりまるかがわかる。わかるようながする。そしてもうひとつ、言葉ことばとどかないところはあることもわかっている。そのうえでもうことがさらにあれば、本書ほんしょではごく簡単かんたんしるしたことのつづきを、よりことの本体ほんたいほうけて、くことがあるかもしれない。
 ただそれでも本書ほんしょつくった。そのひとつは、いまべた、そうしたためらいのある部分ぶぶんだってあってよいということだが、もうひとつは、ごく単純たんじゅんえること、わかってもらってよいことも、他方たほうでたくさんあるとおもったからだ。なにか高尚こうしょう議論ぎろんをしているかのようなのだが、じつはそんなことはなく、もっとずっと普通ふつうかんがえてっていったほうがもっとずっとすっきりする。そうでないから無駄むだ混乱こんらんしている。そのようにおもうことがたくさんあった。そこで――意図いとしたというわけではないのだが――かえしをいとわずべた。単純たんじゅんなことでも、かえされるうちにめるということがあるとおもう。ためらう部分ぶぶんがありながら、本書ほんしょは、普通ふつうにまっとうなことをっており、ものを調しらべたりかんがえてったり、ことをえていこうとするときやくつとおもう。

 本書ほんしょTとUは『現代げんだい思想しそう』での連載れんさい([200510-]、〇〇ねんじゅうがつごう開始かいしいちはちねんじゅうがつごういちかい一覧いちらんはHPに掲載けいさい→「立岩たていわしん也 現代げんだい思想しそう連載れんさい」で検索けんさく)の一部いちぶ使つかってつくられた。
 「「社会しゃかいモデル」・ついで」「「「社会しゃかいモデル」・1」「「「社会しゃかいモデル」・2」(だいななきゅうかいいちねんはちじゅうがつごう)。「なま現代げんだいのために・1」(だいきゅうななかいいちよんねんさんがつごう一部いちぶ使つかわず、また「なま現代げんだいのために・2」〜「4」は使つかわず)、「なま現代げんだいのために・5」「「なま現代げんだいのために・6」(だいいちいちよんいちいちかいいちねんさんよんがつごう一部いちぶ使つかわず)。「『障害しょうがい社会しゃかい準備じゅんびわりから3」「どこからはいるか」「不如意ふにょいなのに/だからかたること」「「星加ほしか良司りょうじ障害しょうがいとはなにか』の1」「「星加ほしか良司りょうじ障害しょうがいとはなにか』の2」「社会しゃかい科学かがくする(←星加ほしか良司りょうじ障害しょうがいとはなにか』の3)」「「労働ろうどう編成へんせいとう星加ほしか良司りょうじ障害しょうがいとはなにか』の4」「榊原さかきばら賢二郎けんじろう社会しゃかいてき包摂ほうせつ身体しんたい』」(だいいちさんなないちよんよんかいいちななねんきゅういちはちねんよんがつごう)。「能力のうりょくあつかい・1」「『不如意ふにょい身体しんたい』にくわえた部分ぶぶん」「能力のうりょくあつかい・2」(だいいちよんきゅういちいちかいいちはちねんきゅうじゅういちがつごう)。
 以上いじょうがもとになっているが、構成こうせい内容ないようについて、かなりおおきな変更へんこう加筆かひつくわえ、削除さくじょした部分ぶぶんもある。研究けんきゅう方向ほうこう方法ほうほうについてべた部分ぶぶん史実しじつ(サリドマイド、スモン、水俣病みなまたびょう原発げんぱつ…)で今年ことしのもういちさつほん[201812])にも収録しゅうろくしなかった部分ぶぶんとうについての部分ぶぶんは、やはりさい構成こうせいしたうえで、べつほんでとおもう。

 本書ほんしょ科学かがく研究けんきゅう研究けんきゅう病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ運動うんどう研究けんきゅう――せい現在げんざいまでを辿たど未来みらい構想こうそうする」基盤きばんB、いちなないちきゅう年度ねんど)の成果せいかでもあります。『現代げんだい思想しそう連載れんさい担当たんとう栗原くりはら一樹かずきさんと本書ほんしょ編集へんしゅう担当たんとうしてくださった青土おうづちしゃみずたくしょうさんに感謝かんしゃいたします。

                                 いちはちねんじゅうがつ 立岩たていわしん


 
 
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言及げんきゅう紹介しょうかい こちらにたくさんあつめました→2018ねんの2さつ刊行かんこう記念きねんセール

◆2018/11/18 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1064356713019523074
 「『病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ戦後せんご――なま政治せいじ点描てんびょう』(立岩たていわしん也,青土おうづちしゃ)。このほん入荷にゅうかしだい、期間きかん限定げんてい、2さつ(+おまけ)まとめておおくりすることができます。→http://www.arsvi.com/ts/sale2018.htm 関連かんれん情報じょうほうにいけます。文献ぶんけんひょうにリンクたくさん。」
 ▽霜月しもつきいん漂砂@profession_XX
 「【近刊きんかん立岩たていわしん也『病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ戦後せんご -なま政治せいじ点描てんびょう-』青土おうづちしゃ,2018ねん12月8にちhttp://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3234

◆2018/11/18 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1064307229019451392
 「『不如意ふにょい身体しんたいだいしょう社会しゃかいモデル」。1「みじかってみようとする」、2「インペアメントをひとには苦痛くつうっているひとがいる」、3「インペアメントがある、と必要ひつようはない」、4「原因げんいんする必要ひつようはない」、5「だれにとってのできないことの得失とくしつ」…→http://www.arsvi.com/ts/sale2018.htm
 ▽やがわ@nov_saturday
 「立岩たていわしん也:2018ねんの2さつ刊行かんこう記念きねんセール http://www.arsvi.com/ts/sale2018.htm @ShinyaTateiwaさんから なんかすごいよ、このセール。」

◆2018/11/18 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1064140111074385920
 「わって、田島たじま大会たいかいちょうをねぎらって??帰途きと。シンポジウムは拙著せっちょした意味いみはやはり(残念ざんねんながら)あるとおもわせるものだった。事実じじつあつとらえる。普通ふつう分析ぶんせきてき理性りせいによって一定いってい精度せいどのある分析ぶんせきくわえる。それがあまりにすくない。からそのことをつづける。んでください→http://www.arsvi.com/ts/sale2018.htm
 ▽立岩たていわしん也@ShinyaTateiwa
 「障害しょうがい学会がっかいシンポジウム2「障害しょうがいがくとリハビリテーションがくとの対話たいわ予防よぼう・ヘルスプロモーションをキーワードにして」→http://www.arsvi.com/d/hsm.htm わたしはコメンテーター。『不如意ふにょい身体しんたい』の刊行かんこういそいだのは、大会たいかいがあり、このシンポジウムがあったことも関係かんけいがなくはない。→http://www.arsvi.com/ts/2018b2b.htm

◆2018/11/17 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1064058023482540032
 「障害しょうがい学会がっかいシンポジウム2「障害しょうがいがくとリハビリテーションがくとの対話たいわ予防よぼう・ヘルスプロモーションをキーワードにして」→http://www.arsvi.com/d/hsm.htm わたしはコメンテーター。『不如意ふにょい身体しんたい』の刊行かんこういそいだのは、大会たいかいがあり、このシンポジウムがあったことも関係かんけいがなくはない。→http://www.arsvi.com/ts/2018b2b.htm

◆2018/11/17 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1063951328592809984
 「期間きかん限定げんてい会場かいじょう限定げんていでディスク+『不如意ふにょい身体しんたい販売はんばいにちめ→http://www.arsvi.com/ts/2018b2.htm  利光としみつ委託いたくほん販売はんばい続行ぞっこう障害しょうがい学会がっかい大会たいかいにちです。今日きょうほり智久ともひささんと山本やまもと勝美かつみさんへのインタビューもします。」
 ▽立岩たていわしん也@ShinyaTateiwa
 「刊行かんこう記念きねん期間きかん限定げんていディスクに『現代げんだい思想しそう連載れんさいだいかい〜152かいまでをつないだファイルを収録しゅうろくhttp://www.arsvi.com/ts/sale2018.htm この連載れんさいあと1かいわります。テキストファイルで5メガバイト、400つめ7547まいになりました。注文ちゅうもん立岩たついわまで→tae01303@nifty.ne.jp ほんになっていない部分ぶぶんはこれから。」

◆2018/11/16 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1063631459351711744
 「障害しょうがい学会がっかい大会たいかいはじまる。わたしは2かいの「アトリエ」というところで、生活せいかつ書院しょいん明石書店あかししょてんとともにほん販売はんばい。それから「うなぎいもサブレ」とかっておられるかた目立めだたないとこにあるのでおきゃくさんなかなかません。ひやかしで(も)よいのでどうぞ。→http://www.arsvi.com/ds/jsds2018.htm

◆2018/11/16 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1063563226997084160
 「刊行かんこう記念きねん期間きかん限定げんていディスクに『現代げんだい思想しそう連載れんさいだいかい〜152かいまでをつないだファイルを収録しゅうろくhttp://www.arsvi.com/ts/sale2018.htm この連載れんさいあと1かいわります。テキストファイルで5メガバイト、400つめ7547まいになりました。注文ちゅうもん立岩たついわまで→tae01303@nifty.ne.jp ほんになっていない部分ぶぶんはこれから。」

◆2018/11/15 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1063011221014700032
 「『不如意ふにょい身体しんたいだいしょう能力のうりょくあつかい」註18→「片山かたやまとも哉は「デフ・ナショナリズム」を支持しじする。その論文ろんぶんとして片山かたやま[2010][2011a][2011b]、これらをけてかれた博士はかせ論文ろんぶんとして片山かたやま[2014]」(pp.213-214)もう1箇所かしょはp.254。ほん文献ぶんけんひょうから片山かたやまぺーじにもリンク→http://www.arsvi.com/ts/2018b2b.htm
 ▽アシタカ@naushikaitoko
 「文化ぶんかをめぐる分配ぶんぱいてき正義まさよし――とくにデフ・ナショナリズムの正当せいとうとその制約せいやく条件じょうけんについて―― 立命館大学りつめいかんだいがく大学院だいがくいん先端せんたん総合そうごう学術がくじゅつ研究けんきゅう博士はかせ課程かてい 片山かたやまともhttp://www.jsds.org/jsds2008/2008html/d_katayama.htm

◆2018/11/14 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1062950949138837504
 「『不如意ふにょい身体しんたいだいしょう障害しょうがいがく)は近代きんだいたも部品ぶひんである、しかし」。1「近代きんだい、とそのつぎ?」、2「障害しょうがいとはなにか、とはわない」、3「能力のうりょく障害しょうがい」、4「批判ひはんしゃである障害しょうがいがくねがいをかなえもする」、5「しかして…」、6「では…」。こうかんがえるしかないだろうと→http://www.arsvi.com/ts/2018b2.htm
 ▽kiyoshi murakami@travelinswallow
 「立岩たていわしん也 2017/10/25 「近代きんだいつづく、そして障害しょうがい近代きんだいだから正当せいとうなものとして存在そんざいする差別さべつであり、同時どうじ近代きんだいたも部品ぶひんである、が」http://www.arsvi.com/ts/20170030.htm

◆2018/11/14 [Jsds:1225] 立岩たていわ新刊しんかん不如意ふにょい身体しんたい

http://www.arsvi.com/ts/2018b2.htm
障害しょうがいがくをどうとらえるか、基本きほんてきなところをいています。ひとつひとつは単純たんじゅんはなしですが、わせていくといろいろとえて、全体ぜんたいとらえる大枠おおわくられるとかんがえます。重要じゅうようほんだとかんがえます。にとっていただければとおもいます。土曜どようから日曜にちよう障害しょうがい学会がっかい大会たいかい
http://www.arsvi.com/ds/jsds2018.htm
でも販売はんばいします(それにまにあわせようと準備じゅんびしました)。ほかにも青土おうづちしゃの(わたしたんちょ共著きょうちょ販売はんばいします。明日あしたまでにらせてていだたけますと希望きぼうおうじることできます。

もうひとほんます(これは大会たいかいにはまにあいませんでした)。で記念きねんセールというのもやっています。
http://www.arsvi.com/ts/sale2018.htm
これもよろしかったらどうぞ。

昨日きのう
https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1062336112905994248
最初さいしょ広告こうこくしました。拡散かくさん歓迎かんげいです。

テキストデータ提供ていきょうのことはまたおらせします。

立岩たていわ しん

新刊しんかん×2+1
http://www.arsvi.com/ts/2018b2.htm
http://www.arsvi.com/ts/2018b3.htm
http://www.arsvi.com/ts/2018b1.htm

◆2018/11/13 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1062336112905994248
 「2さつつづけて青土おうづちしゃからでます。『不如意ふにょい身体しんたい――やまい障害しょうがいとある社会しゃかい』&『病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ戦後せんご――なま政治せいじ点描てんびょう』。1さつは、たとえば「障害しょうがいがく」というものがどのあたり位置いちづくかがいてあります。普通ふつうしかし肝要かんようなことをいたので、んでほしい。期間きかん限定げんてい記念きねんセール→http://www.arsvi.com/ts/sale2018.htm

◆2018/11/12 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1062181427821703170
 「障害しょうがい学会がっかい大会たいかいシンポジウムにも関連かんれんし→「上田うえださとしはもっともなことをう。しかしならばただ立派りっぱだとえばよいのか。…多田ただ富雄とみお上田うえださとし批判ひはんしていることもわすれられている、そのまえられていない。…さらに、上田うえださとし腰抜こしぬけであるという多田ただ富雄とみお批判ひはんも…。」→http://www.arsvi.com/ts/2017m1.htm

◆2018/11/09 https://twitter.com/ShinyaTateiwa/status/1061056677019959297
 「だそうです。ほん15さつ当日とうじつまにあうそうです。ためし販します。http://www.arsvi.com/ts/20181111.htm 最初さいしょ各自かくじがそれぞれはなすというような構成こうせいになるのだそうです。」
 ▽先端せんたん総合そうごう学術がくじゅつ研究けんきゅう立命館大学りつめいかんだいがく)@sentan01
 「11/11()14りついのちかん先端せんたんけん企画きかく勉強べんきょうする、研究けんきゅうする:立岩たていわしん也と千葉ちば雅也まさやにおける『きそろばん』」ですが座席ざせきすう上回うわまわるお申込もうしこみがあり抽選ちゅうせんとなりました。追加ついか申込もうしこみ当日とうじつ参加さんかはできません。大変たいへんもうわけありませんがご了承りょうしょうください。http://www.r-gscefs.jp/?p=9210

◆2018/01/01 今年ことし執筆しっぴつ予定よてい
 『出版しゅっぱんニュース』2018-1 http://www.snews.net/

 
 
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不如意ふにょい身体しんたい――やまい障害しょうがいとある社会しゃかい正誤せいごひょう

 ※はつこう訂正ていせい加筆かひつ指示しじした箇所かしょ一部いちぶ(かなりおおく※※↓)がそのままになってしまい、さいこうにそれを筆者ひっしゃ点検てんけんしませんでした。結果けっかおおくの訂正ていせい箇所かしょがそのままになりました。すみません。これから書店しょてんるものについては正誤せいごひょうはさまれます。青土おうづちしゃのHPにも正誤せいごひょう掲載けいさいされます。わたしから発送はっそうするぶんについても、正誤せいごひょうまにあいましたので(というか、『病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ戦後せんご』の発売はつばいがずれこみましたので)、正誤せいごひょう筆者ひっしゃはさんでおおくりいたします。
 ※※はつこうをもらったときぺーじうごかさずに加筆かひつ可能かのうなスペースがありました。それがひとつ。そして「はっきりと」「だめおし」のようにものをったほうがよいというようなこともおもい、そのスペースをそのために使つかおうとおもいました。それがひとつ。そこで(ふだんはわたしはほとんどそういうことをしないのですが)かなりの加筆かひつおこないました。それが反映はんえいされなかったのでした。そして、はつこうときぺーじ構成こうせい変更へんこうもされました。それで予定よてい変更へんこうくわえるとぺーじ(いわゆるノンブル)がうごいてしまうことになります。かり増刷ぞうさつということになった場合ばあいはんおなじだが、ぺーじ構成こうせいことなるということになるかもしれません。またおらせいたします。

 *凡例はんれい 訂正ていせい箇所かしょは「〇ぺーじぎょう あやま:〇〇 → ただし:〇〇」のように表記ひょうきしています。

脱落だつらく

だいしょう
◆33ぺーじ17ぎょう 「([201105])」ののちに、改行かいぎょうして以下いかぶん挿入そうにゅう
分担ぶんたん執筆しっぴつ文章ぶんしょう障害しょうがいについていたものに「障害しょうがい位置いち――その歴史れきしのために」([200703])。

◆35ぺーじ6ぎょう 「「これからのためにも、あまり立派りっぱでなくても、過去かこる」([201207])」ののちに、改行かいぎょうして以下いかぶん挿入そうにゅう
 またたとえば、加害かがいせいたいするおそれを背景はいけい精神せいしん病院びょういん入院にゅういんさせられ、それでつらいことを様々さまざま経験けいけんしたが、なんとかそこから「生還せいかん」することができたことにおいて共感きょうかんし、たたえあい、連帯れんたいしようとする。そこに「生還せいかんしゃ生存せいぞんしゃ、Survivors)」という範疇はんちゅう集合しゅうごうせいしょうじるといったことがありうるし、実際じっさいにある――たとえば「WNUSP(世界せかい精神せいしん医療いりょうユーザー・サバイバーネットワーク、World Network of Users and Survivors of Psychology)」という国際こくさい組織そしきがある。そしてここには病者びょうしゃ障害しょうがいしゃであるという自認じにんはなくてよいことになる。

だいしょう
◆95ぺーじ13ぎょう 「インタビューの全体ぜんたい公表こうひょうする。」ののちに、改行かいぎょうして以下いかぶん挿入そうにゅう
★12 幾度いくどわたし職場しょくば立命館大学りつめいかんだいがく大学院だいがくいん先端せんたん総合そうごう学術がくじゅつ研究けんきゅう生存せいぞんがく研究けんきゅうセンター)にかかわるひとたちがしてきた/している仕事しごと研究けんきゅう)を紹介しょうかいしてきた。『私的してき所有しょゆうろん』のだいはん([201305])にくわえた「いきさつ・それから――だいはんあきら・2」の註05([201305c:848-852])。なお、おなあきらの註01([201305c:848-852])では、「時代じだい雰囲気ふんいきとはべつに、しかし必然ひつぜんせいをもって、ものをいたひといたものが、そのひとたちは「学者がくしゃ」でないことがおおいのだが、あったにはあった」とべて、本書ほんしょ本章ほんしょう主題しゅだいかかわり『私的してき所有しょゆうろん』にあげたひとたちとそのひと言及げんきゅうしている場所ばしょ列挙れっきょした。なおいちろくねんに『私的してき所有しょゆうろん』の英語えいごばん刊行かんこうしたが、そこにはふたつのあきら([201305b][201305c])は収録しゅうろくしていない。
 そして『生存せいぞんがくくわだて――さわ老病ろうびょうことともらす世界せかいへ』(立命館大学りつめいかんだいがく生存せいぞんがく研究けんきゅうセンターへん[2014])。このほんは、現在げんざい進行しんこうちゅう研究けんきゅう各自かくじ紹介しょうかいする『のフロンティア――生存せいぞんをめぐる研究けんきゅう現場げんば』(渡辺わたなべ克典かつのりへん[2017])とともに、そのセンターの関係かんけいでこれまで発表はっぴょうされてきた研究けんきゅう一部いちぶ収録しゅうろく紹介しょうかいするほんで、わたしはその「あきら」([201603])で、これまでどんな仕事しごとがあってきたか、それをわたしはどうむかをいた。そのだいせつは「両方りょうほう複数ふくすうがいてかんがえられる」。その見出みだしを列挙れっきょする「なおりたい・そのままでいい」、「かたらなくてすむこと・埋没まいぼつすること」、「しかしされ・あかすことをもとめられる」、「わけをる、ことがもたらすこと」、「孤立こりつわるいわけではないが、そうもいかないとき」。
 本章ほんしょうでもいくつかその作業さぎょうれいをあげたが、ほかにもたくさんあるとともに、まったくすくない。本書ほんしょもまたもういちさつほん([201812])も、なにかの成果せいかであるより、なされてよいことをしめそうとするものだ。たとえば、いちはちねんあきには、こう精神せいしんやくがどのようなものとして(なにをなおすものとして)宣伝せんでんされ使つかわれたかとう調しらべてきた(松枝まつえだ[2008][2009][2010]松枝まつえだ亜希子あきこ研究けんきゅう博士はかせ論文ろんぶん松枝まつえだ[2018])になり、書籍しょせきになる(松枝まつえだ[2019])。
 こうして、各自かくじ作業さぎょうすす論文ろんぶんにしほんにしていくことをいくらかは手伝てつだうとともに、言葉ことばひろい、資料しりょうあつめていく。物理ぶつりてき空間くうかんとしての書庫しょこ・アーカイブを整備せいびしていくとともに、かみほんとネットじょう言説げんせつ資料しりょうをまとめていく。このことについての短文たんぶんいくつかあるが([201602][201603b][201703])、べつほん用意よういするつもりだ。ここではまずわたし個人こじんつくっている「電子でんし書籍しょせき」を列挙れっきょする(いずれも立岩たていわへんというもの)。『身体しんたい現代げんだい集積しゅうせきじゅん)――試作しさくばん差別さべつ統一とういつ戦線せんせん差別さべつ共闘きょうとうくすのき敏雄としお』([201412-])、『あたえられる生死せいし:1960年代ねんだい――『しののめ』安楽あんらく特集とくしゅう/あざらしっ重度じゅうど心身しんしん障害しょうがい/「拝啓はいけい池田いけだ総理そうり大学だいがく殿どの』([201505-])、『あおしば横塚よこつか晃一こういち横田よこたひろし:1970ねんへ/から』([201604-])、『加害かがいについて』([201609-])、『社会しゃかいモデル』([201610-])、『精神せいしん』([201611-])、『自己じこ決定けってい/パターナリズム』([201612-])、『リハビリテーション/批判ひはん――多田ただ富雄とみお上田うえださとし/…』([201710-])。いずれも随時ずいじ増補ぞうほしている、またしていく。

だいしょう
◆122ぺーじ4ぎょう 「なにかえればとおもう。」ののちに、つづけて以下いかぶん挿入そうにゅう
ただ、ふたつのことはえるはずだ。ひとつは、だめなもののはだめだとはっきりえるし、うべきである。そのうえでもうひとつ、なくせないならけだといったかまえをとらないことだ。いやなものが根絶こんぜつされなければならないとはかんがえないことが大切たいせつだとおもう。はなれられげられるなら、それだけもずいぶんよい。そして欲望よくぼうこのみはかなりの部分ぶぶん平凡へいぼん均一きんいつであるとともに、多様たようでもある。れてにならない能力のうりょくもずいぶんある。無駄むだ悲観ひかんてきにならないこと、真面目まじめになり、かえって気弱きよわになったり、よどんだりすることから、多少たしょう自覚じかくてきに、はなしてみることが大切たいせつだとおもう。

◆130ぺーじ9ぎょう 「あるということなのだろう」ののちに、改行かいぎょうして以下いかぶん挿入そうにゅう
 こわいというおもいをかちったり、んでしまったひとについてのかなしみをかたってすこらくになることは――とくにひと知性ちせいをもち観念かんねんゆうするようになってしまってからはずっとおこなってきたことであり、あらためてあたらしい「学問がくもん」などに仕立したてる必要ひつようわたしはあまりかんじないけれども――よいことである。また、ぬにさいして自分じぶんにとってよいように様々さまざま配置はいちされたり、余計よけいなものがはぶかれたすることもよいことである。ただ、わたしたちは、ごく素朴そぼく意味いみで、制御せいぎょすることはできず、つことはできないのだが、「これまでかたられてこなかった」というもんがた口上こうじょうのちかたられることは、ときに、むしろかたらないよりもよくないことがある。みずからが、自分じぶん決定けっていにより、く、うつくしく、自分じぶんらしくぬとって、おとずれる手前てまえぬことや、元気げんきなうちにぬことが、なにか制御せいぎょし、優位ゆういったり、みずからの価値かちたかめることであると主張しゅちょうれることはない。ひとはときにそんなことをおもってしまう存在そんざいだから、こうした想念そうねん完全かんぜんることはないだろうが、それはときに、はやめにってしまうほうが都合つごうのよい周囲しゅういものたち――だいしょうべたのは様々さまざま種類しゅるいひとたちを一緒いっしょにするなということだ――にとってより使つか勝手がってのよい主張しゅちょうであり、その理由りゆうからも、それがおしひろめられることをめることが必要ひつようだ。こうしたことごとをかえしてべてきた。かたられることにたいして「メタ」のつことが高級こうきゅうだとかそんなことをおもっているのではない。むしろ、かたってこられなかったといってかたしてしまうことがいつもよいことなのだというおもみ、おもみからはっする運動うんどうを、いくらかでもめることのほう大切たいせつだとっている。言葉ことばにならない状態じょうたいや、ぶつぶつと、とりとめなくかたられることのほうがまだよいのだと、そのことをうことが言論げんろん使命しめいでもあるとおもっている。

だいしょう
◆157ぺーじ7ぎょう 「すこえそうなことをべた。」ののちに、改行かいぎょうして以下いかぶん挿入そうにゅう
 この社会しゃかいにおいてよい/わるいとされるもののさかいに、そしてわるいことのそのおもみに変更へんこう余地よちはある。ただそれでも、わるいこと、責任せきにん追及ついきゅうされる部分ぶぶんのこるだろう。そうしたおこないをしたらばっせられるのはよい。しかしそのひと意図いとしてやったことでなければ、みずからの意志いしめることができなかったことなら、やはりそのひと責任せきにんえないだろう。そして、このことにかかわり、精神せいしん障害しょうがいといったある範疇はんちゅうひとたちが一律いちりつ免責めんせきているというのは誤解ごかいであり、その誤解ごかいただされる必要ひつようがある。
 つぎに、どんなったとしても、かなしいことではあるが、加害かがい行為こういがこのからまったくなくなることはないだろう。加害かがいらす手段しゅだん本人ほんにんばっしたり拘禁こうきんしたりする以外いがいに、様々さまざまにある。基本きほん一人ひとりひとりの生活せいかつをよくすることだという主張しゅちょうは、これまでさんざんわれてきたことではあるが、やはりただしいはずであり、それは先行せんこうしてなされるべきである。
 そして、犯罪はんざいをなくすため、らすためという理由りゆうで、犯罪はんざいおこなうかくりつたかいとされる集団しゅうだんぞくしているからといってそのひと(たち)を特別とくべつあつかうといったことは極力きょくりょくしないほうがよい。ここで、ふたつのことを同時どうじおこなっていく必要ひつようがある。ひとつ、かくりつたかいという俗説ぞくせつ偏見へんけんただすことに意義いぎがあり、必要ひつようであるのと同時どうじに、もうひとつ、かくりつたかいとされる集団しゅうだん範疇はんちゅう実際じっさいにあったとしても、その範疇はんちゅうぞくするひと自由じゆううばうといった措置そち基本きほんてきにとるべきでない。かくりつによる対応たいおうのぞましくない。このふたつのうちの後者こうしゃは、ときに看過かんかされることがあるのだが、大切たいせつなところだ。
 予測よそく予兆よちょうによって拘禁こうきんするといったことよりは、げんこっていることに対処たいしょするというほうがまだよいだろうというのが[201609]でべたことのひとつだ。殺人さつじん暴行ぼうこう予告よこくとうは、殺人さつじんとう予想よそうされるからというより、その予告よこく恐喝きょうかつ脅迫きょうはく侮蔑ぶべつによって対応たいおうされ、ときに処罰しょばつされるべきであるとかんがえる。そのことに犯罪はんざい範囲はんいひろ公権力こうけんりょく行使こうしされる範囲はんい拡大かくだいまね可能かのうせいはあるから、慎重しんちょうである必要ひつようはあるだろう。しかしひとつ、予想よそうによって対応たいおうするよりげんになされたおこないにたいするほうが相対そうたいてきによいとはえるだろう。またひとつ、だいしょうべたことにも関係かんけいするが、身体しんたい直接ちょくせつくわえられるがいよりも言論げんろん仕種しぐさあたえる脅威きょういほうちいさいとはかならずしもえず、後者こうしゃ規制きせいされるべき対象たいしょうである。
 これらのなかにはとくに歴史れきしてき現在げんざいてき事実じじつらずにえることもある。しかしられるべきこと、ったうえかんがえるべきこともまた多々たたある。それらについての検証けんしょう考察こうさつもまたたいしてなされていないのだから、なされるべきである。

◆157ぺーじ16‐158ぺーじ1ぎょう 註02を以下いかぶんしかえ
★02 「保安ほあん処分しょぶん」や「医療いりょう観察かんさつほう」についてはおおくの文献ぶんけんがある。もちろんそれらは必要ひつようであり、またあるものは危険きけんでもある。そしてたくさんあるが、調しらべられていない部分ぶぶんおおい。法律ほうりつ医師いし社会しゃかい運動うんどうになによってかれているものはおおいが、多様たよう医療いりょう福祉ふくし職種しょくしゅ各々おのおのについてかれたものはすくない。精神せいしんのソーシャルワーカー(PSW、資格しかくとしては精神せいしん保健ほけん祉士)が医療いりょう観察かんさつほうにどのようにたいしたのかについては樋澤ひさわ研究けんきゅう樋澤ひさわ[2008][2011]、これらから[2017])がある。看護かんごたち(はあまりうごかなかったこと)については阿部あべ[2015]に記述きじゅつがある。

だい10しょう
◆335ぺーじ6ぎょう 「ここでもまたおうずることができない。」ののちに、改行かいぎょうして以下いかぶん挿入そうにゅう☆03 『現代げんだい思想しそういちきゅうきゅうろくねんよんがつ臨時りんじ増刊ぞうかんごうが「そう特集とくしゅう・ろう文化ぶんか」。「〈障害しょうがい〉の視点してんからたろう文化ぶんか」(長瀬ながせ[1996])とうもそこに掲載けいさいされている。クァク[2017]とうについて本書ほんしょ75・250ぺーじわたしが、この主題しゅだいについて直接ちょくせつにというわけではないが、かんがえたことは「多言たげん問題もんだい覚書おぼえがき」([200708])にしるした。

だい13しょう
◆403ぺーじ8ぎょう 「だい12しょう トピック」ののちに、改行かいぎょうして以下いかぶん挿入そうにゅう
☆02 教育きょういくについてわたしいたものはすくない。韓国かんこくはなしをしたとき原稿げんこうとして[201001]。「もらったものについて・1〜17」([200711-201709])のなんかいかでいちきゅうなな年代ねんだい後半こうはんからはち年代ねんだいの「養護ようご学校がっこう義務ぎむ」をめぐってわたし周辺しゅうへんにあったことをしるしている。

誤植ごしょく

じょ
4ぺーじ17ぎょう あやま:[201609b](改題かいだいして → ただし:[201609b](改稿かいこう改題かいだいして
6ぺーじ7ぎょう あやま:この稿こうへの補足ほそく → ただし:この稿こうへの補足ほそくという位置いちづけになる

だいしょう
21ぺーじ11ぎょう あやま知能ちのうとか精神せいしんと → ただし知能ちのうとか精神せいしんとか
30ぺーじ4ぎょう あやま:あったきた → ただし:あってきた
31ぺーじ1ぎょう あやま:それは → ただし:それが
31ぺーじ13ぎょう あやまたとえば → ただし:トル
31ぺーじ15ぎょう あやま天田あまだ[2009] → ただし小泉こいずみ[2010] 再度さいど訂正ていせい:ママ
35ぺーじ1ぎょう あやまかきせいすすむ[2007] → ただしかき[2007]
35ぺーじ3ぎょう あやま伊東いとう[2018] → ただし伊東いとう[2018c]

だいしょう
36ぺーじ6ぎょう あやま:ディスアビリティ → ただし:「ディスアビリティ(disability、こちらが普通ふつうは「障害しょうがい」とやくされる)
46ぺーじ1ぎょう あやま社会しゃかいモデル → ただし社会しゃかいモデルに
49ぺーじ13ぎょう あやま:( → ただし:トル
49ぺーじ15ぎょう あやま:) → ただし:トル
57ぺーじ1ぎょう あやま:Oliver[1996:21-28] → ただし:Oliver[1996a:21-28]
57ぺーじ16ぎょう あやま:Barnes & Mercer [2010:32] → ただし:Barnes & Mercer ed.[2010:32]
57ぺーじ20ぎょう あやま北島きたじま加奈子かなこ[2017][2018] → ただし北島きたじま加奈子かなこ[2018][2019]
58ぺーじ20ぎょう あやま:[201109-] → ただし:[201109-]で
63ぺーじ15ぎょう あやま:[200707a] → ただし:[200707]

だいしょう
70ぺーじ16ぎょう あやま田島たじま[2009] → ただし田島たじま[2009b]
75ぺーじ4ぎょう あやま:こんどインタビューをひとくわえる(永山ながやま昌彦まさひこ[2018]) → ただし:すこしはなしをうかがう(中山なかやま善人よしと[2018]、永山ながやま昌彦まさひこ[2018])
78ぺーじ2ぎょう あやまうえみのり[2003] → ただしうえみのり[2003a]
78ぺーじ3ぎょう あやまうえみのり[2010b] → ただしうえみのり[2009]
78ぺーじ4ぎょう あやまうえみのり[2003] → ただしうえみのり[2003b]
78ぺーじ5ぎょう あやまうえみのり[2010a] → ただしうえみのり[2010]
79ぺーじ10ぎょう あやま論文ろんぶんいて → ただしほり[2011][2013]をいて
79ぺーじ10ぎょう あやまほり[2011] → ただしほり[2014]
88ぺーじ9ぎょう あやまてんばたけ[2013] → ただしてんばたけ[2013][2019]
91ぺーじ5ぎょう あやま土屋つちや貴志たかし[1994] → ただし土屋つちや貴志たかし[1994a][1994b]
93ぺーじ13ぎょう あやま二日ふつか[2001]がかれている。 → ただし二日ふつか[2001]がかれている(本章ほんしょう註04・89ぺーじ
94ぺーじ19ぎょう あやまけい01Tra委託いたく → ただし経営けいえい委託いたく
95ぺーじ12ぎょう あやま西沢にしざわ[2018] → ただし西沢にしざわ[2019]
95ぺーじ15ぎょう あやま:[200010]に収録しゅうろくされた → ただし:『よわくある自由じゆうへ』([200010])に収録しゅうろくされた

だいしょう
101ぺーじ9ぎょう あやま:[201707] → ただし:[201707b]
115ぺーじ7ぎょう あやま:[201710a] → ただし:[201710]

だいしょう
130ぺーじ5-6ぎょう あやま:「い」とはわれるものの → ただし:「さ」はわれるが
131ぺーじ16ぎょう あやま場合ばあいに、そのことは → ただし:なら、それは
131ぺーじ17ぎょう あやま:である → ただし:だ
131ぺーじ18ぎょう あやま:である → ただし:だ
132ぺーじ15ぎょう あやま:[201511] → ただし:『精神せいしん病院びょういん体制たいせいわり』([201511])
135ぺーじ4ぎょう あやま大野おおの[2008][2011a] → ただし大野おおの[2011b]
135ぺーじ14ぎょう あやま短文たんぶん[200810] → ただし短文たんぶん[200810b]
137ぺーじ12ぎょう あやま田島たじまへん[2014] → ただし田島たじまへん[2015]

だいしょう
153ぺーじ20ぎょう あやま:やはり今度こんどほん → ただし:『精神せいしん病院びょういん体制たいせいわり』
157ぺーじ6ぎょう あやまおなじこと → ただしおなじことをかえ
157ぺーじ10ぎょう あやま寺本てらもと[2002a] → ただし寺本てらもと晃久あきひさ[2002a]
157ぺーじ10-15ぎょう あやまわたしはといえば(…)阿部あべあかね[2015]。 → ただし:トル
158ぺーじ2ぎょう あやま:なおこのほんのとりあえずの英訳えいやくばん電子でんし書籍しょせき)を、最近さいきんようやくした。 → ただし:トル
159ぺーじ12-13ぎょう あやま:そんなひとたちのほうがとても頻繁ひんぱん登場とうじょうする。 → ただし:トル

だいしょう
163ぺーじ7ぎょう あやま:すこし心配しんぱいなところがあることもげる → ただし:すこし心配しんぱいなところがあることも、げる
165ぺーじ10ぎょう あやま刊行かんこうされた論集ろんしゅう → ただし刊行かんこうされた論集ろんしゅう岩波書店いわなみしょてん編集へんしゅうへん[1984])
169ぺーじ15ぎょう あやま決定けっていしゃではあることの → ただし決定けっていしゃであることの
200ぺーじ20ぎょう あやま高谷たかやきよししるしている → ただし高谷たかやきよししるしている(高谷たかや[2003:110-117])
208ぺーじ2‐3ぎょう あやまほん連載れんさい障害しょうがい定義ていぎについてべている部分ぶぶん検討けんとうした(ほん収録しゅうろく) → ただしだいしょう障害しょうがい定義ていぎについてべている部分ぶぶん検討けんとうした
210ぺーじ6ぎょう あやま:[2010→2018:36] → ただし:[201608→201805:36]
211ぺーじ1ぎょう あやま:もっとも → ただし:もっともな
213ぺーじ2ぎょう あやま:[201609] → ただし:[201609c]
213ぺーじ8ぎょう あやま安積あさか[1990] → ただし安積あさか[1990a]
213ぺーじ15ぎょう あやま:cf.もり[1999] → ただし豊田とよだ正弘まさひろ[1996]、もり正司せいじ[1999]とうについて別途べっと検討けんとうしたい。

だいしょう
215ぺーじ11ぎょう あやま:201301 → ただし:201305
232ぺーじ3ぎょう あやま:『社会しゃかいてき包摂ほうせつ身体しんたい――障害しょうがいしゃ差別さべつ禁止きんしほう制度せいど障害しょうがい定義ていぎことべつ処遇しょぐうめぐって』の一部いちぶ → ただし:『社会しゃかいてき包摂ほうせつ身体しんたい――障害しょうがいしゃ差別さべつ禁止きんしほう制度せいど障害しょうがい定義ていぎことべつ処遇しょぐうめぐって』(榊原さかきばら[2016])の一部いちぶ
251ぺーじ6ぎょう あやま石川いしかわ[2002:27] → ただし石川いしかわ[2002b:27]
251ぺーじ21ぎょう あやま:[201812] → ただし:[201812b]

だいしょう
274ぺーじ2ぎょう あやま:だけということにならない → ただし:だけということにはならない
283ぺーじ5ぎょう あやま状態じょうたい → ただし形状けいじょう
285ぺーじ7ぎょう あやま:[201008b] → ただし:[201009d]
287ぺーじ10ぎょう あやま:[152-154] → ただし星加ほしか[2007:152-154]
290ぺーじ8ぎょう あやま十二月じゅうにがつ → ただしいちななねん十二月じゅうにがつ
291ぺーじ3ぎょう あやま立岩たていわきしおぎじょう → ただし立岩たていわきしおぎのぼる
292ぺーじ16ぎょう あやま:[201003a] → ただし:「おもったこと+あとがき」([201003])
292ぺーじ17ぎょう あやま:[200903]、[201805]にさいろく → ただし:[200903b]――『人間にんげん条件じょうけん 増補ぞうほ新版しんぱん』([201805])にさいろく
294ぺーじ13ぎょう あやま:[201810a] → ただし:[201810]
294ぺーじ20ぎょう あやま:[201810a] → ただし:[201810]
296ぺーじ4ぎょう あやま:[201810a] → ただし:[201810]

だい10しょう
323ぺーじ2ぎょう あやま必要ひつようされるから → ただし必要ひつようとされるから
324ぺーじ2ぎょう あやま:[199505] → ただし:[199505a]
324ぺーじ11ぎょう あやま:[1990:162→2012:262] → ただし:[1990:162→2012:252]
324ぺーじ17ぎょう あやまだいさんはんが[2012]〕) → ただしだいさんはんが[2012])
329ぺーじ19ぎょう あやま:[1975] → ただし:[1975→2007:58→2009:58]
330ぺーじ14ぎょう あやま長瀬ながせ[1999] → ただし長瀬ながせ[1999]☆03
330ぺーじ14-5ぎょう あやま:〔クァク[2017]〕とうについて本書ほんしょ7・254ぺーじ] → ただし:トル
332ぺーじ16ぎょう あやま:Haraway[1991=2000]☆03 → ただし:Haraway[1991=2000]☆04
333ぺーじ10ぎょう あやま:[200010b] → ただし:[200010]
335ぺーじ7ぎょう あやま:☆03 → ただし:☆04

だい11しょう
336ぺーじ2ぎょう あやまだい10しょう(298ぺーじ)とおなじ。 → ただしだい10しょう(298ぺーじ)とどうじ(以下いか本書ほんしょわりまで同様どうよう)。
352ぺーじ6ぎょう あやま安積あさか[1990:29-31] → ただし安積あさか[1990b:29-31]
356ぺーじ9ぎょう あやま吉田よしだおさみ → ただし吉田よしだおさみ(もういちさつ著書ちょしょ吉田よしだ[2981])
356ぺーじ12, 13ぎょう あやま稲場いなば山田やまだ立岩たついわ → ただし山田やまだ立岩たていわ

だい12しょう
357ぺーじ2ぎょう あやまさいろく仕方しかたについてはだい10しょう(298ぺーじ)とおなじ。 → ただし:トル
368ぺーじ8ぎょう あやま:[199910] → ただし:[199903]
384ぺーじ14ぎょう あやま:[201707a] → ただし:[201707]

だい13しょう
385ぺーじ1ぎょう あやま:※金生きんせい由紀子ゆきこ → ただし:※初出しょしゅつ金生きんせい由紀子ゆきこ
385ぺーじ2ぎょう あやまさいろく仕方しかたについてはだい10しょう(298ぺーじ)とおなじ。 → ただし:トル
398ぺーじ11ぎょう あやま:このことをいた。 → ただし:このことをいた。☆02
402ぺーじ14ぎょう あやま列挙れっきょする。 → ただし列挙れっきょする。わたし担当たんとうしたあきらだいは、(たぶんしょうだいも)編者へんしゃからあたえられただい

だい14しょう
404ぺーじ1ぎょう あやま:※多田ただ富雄とみお → ※初出しょしゅつ多田ただ富雄とみお
404ぺーじ1-2ぎょう あやまさいろく仕方しかたについてはだい10しょう(298ぺーじ)とおなじ。 → ただし:トル
405ぺーじ18ぎょう あやま:[200307:34-47] → ただし:[200306:34-47]
406ぺーじ7ぎょう あやま立岩たていわ[2005- → ただし立岩たていわ[200510-
411ぺーじ13ぎょう あやま立岩たついわへん[2017] → ただし立岩たついわへん[201707]
416ぺーじ15-18ぎょう
あやま:は以下いかのようにかれている。/「都合つごうよく利用りようされても、専門せんもんしょうする「高齢こうれいしゃリハビリ研究けんきゅうかい」のメンバーのリハビリは、一言ひとこと反対はんたいしなかった。腰抜こしぬけというほかない」(多田ただ[200712:18])。 → ただし:については、「都合つごうよく利用りようされても、専門せんもんしょうする「高齢こうれいしゃリハビリ研究けんきゅうかい」のメンバーのリハビリは、一言ひとこと反対はんたいしなかった。腰抜こしぬけというほかない」(多田ただ[200712:18])とかれる。『現代げんだい思想しそう掲載けいさい多田おおた文章ぶんしょう多田ただ[200611a](特集とくしゅう「リハビリテーション」)、多田ただ[200803](特集とくしゅう患者かんじゃがく――生存せいぞん技法ぎほう」)。
※417ぺーじ2-3ぎょう 改行かいぎょうせずつなげる

□ブックガイド
423ぺーじ11ぎょう あやま:[200202] → ただし:[200301]
428ぺーじ16ぎょう あやま:[2009] → ただし:[2009]、松井まつい川島かわしま長瀬ながせへん[2011]
437ぺーじ10ぎょう あやま:2さつ → ただしさつ
441ぺーじ5ぎょう あやま:[200607] → ただし:[200011]
443ぺーじ16, 17ぎょう あやま編者へんしゃ → ただし著者ちょしゃ
444ぺーじ2ぎょう あやま  → ただし:トル
444ぺーじ6ぎょう あやま:[200909a] → ただし:[200909]


初出しょしゅつ

◆2017/09/01 「『障害しょうがい社会しゃかい準備じゅんびわりから3――連載れんさい・137」
 『現代げんだい思想しそう』45-(2017-9):-
◆2017/10/01 「どこからのぼっていくか――連載れんさい・138」
 『現代げんだい思想しそう』45-(2017-10):-
◆2017/11/01 不如意ふにょいなのに/だからかたること――連載れんさい・139」
 『現代げんだい思想しそう』45-(2017-10):-
◆2017/12/01 星加ほしか良司りょうじ障害しょうがいとはなにか』の1――連載れんさい・140」
 『現代げんだい思想しそう』45-(2017-10):-
◆2018/01/01 星加ほしか良司りょうじ障害しょうがいとはなにか』の2――連載れんさい・141」
 『現代げんだい思想しそう』46-(2018-01):-
◆2018/02/01 社会しゃかい科学かがくする(←星加ほしか良司りょうじ障害しょうがいとはなにか』の3)――連載れんさい・142」
 『現代げんだい思想しそう』46-(2018-02):-
◆2018/03/01 労働ろうどう編成へんせいとう星加ほしか良司りょうじ障害しょうがいとはなにか』の4――連載れんさい・143」
 『現代げんだい思想しそう』46-5(2018-3):215-229
◆2018/04/01 榊原さかきばら賢二郎けんじろう社会しゃかいてき包摂ほうせつ身体しんたい』――連載れんさい・144」
 『現代げんだい思想しそう』46-(2018-03):-
◆2018/09/01 能力のうりょくあつかい・1――連載れんさい・149」
 『現代げんだい思想しそう』46-13(2018-09):224-237
◆2018/10/01 「『不如意ふにょい身体しんたい』にくわえた部分ぶぶん――連載れんさい・150」
 『現代げんだい思想しそう』46-15(2018-10):220-237
◆2018/11/01 能力のうりょくあつかい・2――連載れんさい・151」
 『現代げんだい思想しそう』46-(2018-11):-
◇2018/12/01 「『病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ戦後せんご――なま政治せいじ点描てんびょう』――連載れんさい・151」
 『現代げんだい思想しそう』46-(2018-11):-
……
◆2010/07/01 「留保りゅうほぐ――多田ただ富雄とみお〇〇ろくねんから」
 『現代げんだい思想しそう』38-9(2010-7):196-212 資料しりょう
◆2010/08/01 「「社会しゃかいモデル」・じょ――連載れんさい・57」
 『げん 思想しそう』38-10(2010-8):22-33 [amazon][kinokuniya] ※
 http://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%C9%A5%E9%A5%C3%A5%AB%A1%BC
◆2010 09/01 「「社会しゃかいモデル」・1――連載れんさい 58」
 『現代げんだい思想しそう』38-11(2010-9):
◆2010/10/01 「「社会しゃかいモデル」・2――連載れんさい 59」
 『現代げんだい思想しそう』38-(2010-10):→社会しゃかいモデル
◆2010/11/01 「社会しゃかいさき・1――連載れんさい 60」


UP:201707 REV:201708, 0910, 1025 .. 20180903, 1108, 10, 12, 13, 14, 19, 25, 26, 28, 1207, 19, 31, 20190301
立岩たていわ しん  ◇Shin'ya Tateiwa  ◇立岩たていわしん也:青土おうづちしゃとの仕事しごと 
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