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立岩真也(研究代表者)「病者障害者運動史研究――生の現在までを辿り未来を構想する」
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病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ運動うんどう研究けんきゅう

せい現在げんざいまでを辿たど未来みらい構想こうそうする―

立岩たていわしん也(研究けんきゅう代表だいひょうしゃ) 2016/11/07 2017年度ねんど科学かがく研究けんきゅう申請しんせい書類しょるい基盤きばんB)→採択さいたく

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病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ運動うんどう研究けんきゅう
cf.2016年度ねんど書類しょるい(201510提出ていしゅつ
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立岩たていわしん也・杉田すぎた俊介しゅんすけ 2017/0/05 相模原さがみはら障碍しょうがいしゃ殺傷さっしょう事件じけん――優生ゆうせい思想しそうとヘイトクライム』青土おうづちしゃ
課題かだい番号ばんごうとうほんぺーじない

 「はじめに」の末尾まつび
 「学者がくしゃ後衛こうえいであり、学者がくしゃ仕事しごとひろいであるとおもっているところがある([2008/01/31])。いちねんあきした科学かがく研究けんきゅう申請しんせいしょを、この(いちろくねんあきまた書類しょるいを――つまりいちろく年度ねんどのものはたらなかったのでまたさねばならず――さいかえすことがあったのだが、つぎのようにいてあった。
 「なにより、高齢こうれい認知にんちしょうしゃ増加ぞうかわれ、悪意あくい偏見へんけんによってではなく、資源しげん有限ゆうげんせいをもって、社会しゃかいまもられるべきこと、ひろ意味いみでの「防衛ぼうえい」のやむをえぬ必要ひつようわれる。おおくのひとたちがそのようにおもっている。かつて優生ゆうせい思想しそうといった言葉ことばによって指弾しだんされたちからがこれからもっとつよ作動さどうする時期じきはいっていく。それに運動うんどうはどうたいしているか、またどうたいするべきか。分析ぶんせき考察こうさつ精度せいどげる必要ひつようがある。流動的りゅうどうてき現在げんざい把握はあくし、将来しょうらい展望てんぼうするためにも、これまでの経緯けいいをまとめる」(「なま現代げんだいのために・8」、[2014-(8),2015-12,118]に再掲さいけい)。
 今年ことし提出ていしゅつした書類しょるい病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ運動うんどう研究けんきゅう――せい現在げんざいまでを辿たど未来みらい構想こうそうする」([2016/11/07]全文ぜんぶんをHPでごらんになれる)でも、この箇所かしょは「おおくのひとたちがそのようにおもっている」を「おおくのひとたちが不安ふあんあきらめとをかんじている」としたほかはそのまま。そのようにおもっている。さいわころされなかったひと徐々じょじょくなっていくからいくらかあせっているのだが、そうした仕事しごとをしていこうとおもって仕事しごとをしている。

                     いちろくねんじゅういちがつじゅうななにち 立岩たていわしん也」


  *メンバーの記載きさい&リンクはこれから→メンバー

研究けんきゅう目的もくてき
① 研究けんきゅう学術がくじゅつてき背景はいけいほん研究けんきゅう関連かんれんする国内こくない国外こくがい研究けんきゅう動向どうこうおよ位置いちづけ、応募おうぼしゃのこれまでの研究けんきゅう成果せいかまえ着想ちゃくそういたった経緯けいい、これまでの研究けんきゅう成果せいか発展はってんさせる場合ばあいにはその内容ないようとう
② 研究けんきゅう期間きかんないなにをどこまであきらかにしようとするのか
③ 当該とうがい分野ぶんやにおけるほん研究けんきゅう学術がくじゅつてき特色とくしょく独創どくそうてきてんおよ予想よそうされる結果けっか意義いぎ
研究けんきゅう目的もくてき概要がいよう)※ 当該とうがい研究けんきゅう計画けいかく目的もくてきについて、簡潔かんけつにまとめて記述きじゅつしてください。

 障害しょうがいやまいゆうする人達ひとたち主張しゅちょう運動うんどうおおくは記録きろく考察こうさつもされていない。資料しりょう散逸さんいつすすみ、今後こんごしばらくなが活動かつどうしてきたひとこえ最後さいご機会きかいとなる。研究けんきゅう組織そしきし、世界せかいてきながれのなか位置いちづけつつ、その過程かていあきらかにする。Ⅰ結核けっかくハンセン病はんせんびょうとう収容しゅうよう施設しせつ批判ひはん対象たいしょうとされつつ生活せいかつのためのとりでであったことがあるなかでの運動うんどう。Ⅱ社会しゃかい政治せいじ加害かがい原因げんいんとして糾弾きゅうだんしつつみずからのうちにも対立たいりつ困難こんなん必然ひつぜんてきかかえてしまった公害こうがい薬害やくがいかかわる運動うんどう。Ⅲ医療いりょう福祉ふくし政策せいさく狭間はざまかれるなかみずからの位置いち生活せいかつ獲得かくとくようとしてなされてきた「難病なんびょう」をめぐ運動うんどう。Ⅳすべてにかかわりつつ障害しょうがいやまい位置いち転換てんかん主張しゅちょうして1970ねん前後ぜんこうあらたにあらわれた運動うんどう、それがこした波紋はもん。そしてⅤそれらを世界せかい共通きょうつうする現況げんきょう診断しんだんし、これからを展望てんぼうする。
背景はいけい経緯けいい
 これから10ねんてば証言しょうげんがまったくられなくなるだろう時期じきからはじまり、現在げんざいいたる、障害しょうがいやまいかかわるこのくにでの社会しゃかい運動うんどうについての研究けんきゅう重要じゅうようせい認識にんしきされてはおり、とくに1970年代ねんだい以降いこう身体しんたい障害しょうがいしゃ運動うんどうについての研究けんきゅういくらかなされるようになってきた。だがなお広大こうだい未踏みとう部分ぶぶんのこされており、さらに考察こうさつすべき部分ぶぶんおおのこしている。そしてその手前てまえで、よりひろ範囲はんい人々ひとびと利用りようするための資料しりょう情報じょうほう収集しゅうしゅう整理せいり発信はっしんおこな必要ひつようがある。あらたなインタビュー調査ちょうさとその記録きろく、その公表こうひょう重要じゅうようである。ただ満遍まんべんなくすべてをあつめるのはもはや不可能ふかのうだ。重要じゅうようかんがえられる部分ぶぶんたり、その検証けんしょうからあらたに調査ちょうさすべき場所ばしょつける。そのかえしの作業さぎょうはやすすめる必要ひつようがある。調査ちょうさ研究けんきゅう効果こうかてき遂行すいこうできる体制たいせいみ、個々ここ研究けんきゅう随時ずいじまとめながら、個々ここ独立どくりつしているかにおもわれる事象じしょう連関れんかんたしかめてって、この時代じだい全体ぜんたいぞうえが必要ひつよう有効ゆうこうせいがある。それがこの計画けいかく実現じつげんするなら可能かのうであるとかんがえた。
あきらかにしようとすること
 だいいちに、必要ひつようでこの研究けんきゅう可能かのうなのは、基本きほんてき具体ぐたいてき事実じじつあきらかにし、記録きろく記述きじゅつ未来みらいのこすことそのものである。種々しゅじゅ障害しょうがいやまいめぐ社会しゃかい運動うんどうやそれをにな組織そしきにんについてのこうした研究けんきゅうはなされるべき1わりもなされていない。わたしたちがやく30年間ねんかん蓄積ちくせきしてきた資料しりょうくわえ、あらたに資料しりょう渉猟しょうりょうし、証言しょうげん研究けんきゅう成果せいかつなぐ。史料しりょう資料しりょう集中しゅうちゅうさせ散逸さんいつふせぎ、文字もじされていない記憶きおく文字もじにする。現在げんざい入手にゅうしゅ困難こんなん文献ぶんけん一部いちぶについては電子でんし書籍しょせきとう電子でんし媒体ばいたいでの保存ほぞん公開こうかいすすめる。だいに、事態じたいとらえる視点してんとして、身体しんたい状態じょうたいが、なに――苦痛くつう不便ふべん差異さい加害かがい、とまずけられる――をもたらすか、それらがだれ――本人ほんにん家族かぞくとう関係かんけいしゃ医療いりょうとう供給きょうきゅうしゃ/よりひろく「社会しゃかい」…――にたいして、いかなる利益りえき不利益ふりえきをもたらすのかに着目ちゃくもくする。この視点してんをとることによって複雑ふくざつ歴史れきし過程かてい現在げんざいとをよくとらえられるとかんがえる。詳細しょうさいは4ぺーじから説明せつめいするが、とくに以下いかいつつのそう研究けんきゅうする。
 【Ⅰ】「社会しゃかい防衛ぼうえい」のために結核けっかくハンセン病はんせんびょうとう療養りょうようしゃ収容しゅうようがなされたことから、共通きょうつう利害りがいまれ、集合しゅうごうてき運動うんどうが、戦前せんぜん戦後せんごすぐにはじまった。その運動うんどう事実じじつ記録きろくはなくはない。ただ、そこに生活せいかつするひとは、その処遇しょぐう不満ふまんったから運動うんどう組織そしきしたのだが、その施設しせつ制度せいど生活せいかつささえる資源しげんでもあった。この部分ぶぶんとらえた研究けんきゅう、この時期じき運動うんどうのちにどのような影響えいきょうをもたらしたかをとらえた研究けんきゅうわずかである。そして社会しゃかい防衛ぼうえいは、定義ていぎによるが感染かんせんからの防衛ぼうえいかぎられない。まもるられることをねがうのはまずは家族かぞくだ。そのねがいは切実せつじつで、それが1960年代ねんだい初頭しょとう重度じゅうど心身しんしん障害しょうがい重心じゅうしん施設しせつきんジストロフィー施設しせつ施策しさくつながる。またこれらの施設しせつには結核けっかく療養りょうようしょ転用てんようされていくという具体ぐたいてき連続れんぞくせいもある。それはおやたちのねがいにはっし、当時とうじいこととされたから、施設しせつもとめるおやたちの組織そしきがわ記録きろく一定いってい存在そんざいするが、たとえば精神せいしん病院びょういんについて家族かぞくかいがわ推進すいしんうごきのあったことはひょうにはてこない。多面ためんてき多角たかくてき調査ちょうさによって、防衛ぼうえい対象たいしょうとされたがわ防衛ぼうえいもとめたがわ双方そうほう運動うんどうあきらかにする。
 【Ⅱ】1960年代ねんだい前半ぜんはんから、加害かがいしゃとして社会しゃかい名指なざ社会しゃかいたいするうごきが前面ぜんめんあらわれた。つまり公害こうがい薬害やくがい健康けんこう被害ひがいおおきく問題もんだいされる。これは世界せかいてきにも生命せいめい倫理りんりがく医療いりょう社会しゃかいがくといった学問がくもん領域りょういき誕生たんじょうかかわり、日本にっぽん社会しゃかいにもおおきな影響えいきょうあたえた。だが例外れいがいてき水俣病みなまたびょうについて一定いってい記録きろくのこされ研究けんきゅう組織そしきてきになされている以外いがい、またいくつか事件じけん当時とうじ資料集しりょうしゅうとう刊行かんこうぶつがある以外いがい、ほとんどまとめられ分析ぶんせきされていない。そしてそこからけとるべきはただ加害かがい注意深ちゅういぶかくしていこうといったことではないはずだ。加害かがいつぐないと生活せいかつ保障ほしょうとをどう関係かんけいさせるべきか、そこにほぼ必然ひつぜんてきあらわれるやまい障害しょうがい悲惨ひさん表象ひょうしょうをどうするかということもある。
 医療いりょう福祉ふくしおおきな政策せいさく動向どうこう紹介しょうかいする文献ぶんけん相対そうたいてきにはおおく、おおまかなことはられている。ただ【Ⅲ】どこまでをどんな理由りゆう社会しゃかいてき支援しえん対象たいしょうにさせ、またしてきたのか。病気びょうきでもあり障害しょうがいでもあるような領域りょういき、「難病なんびょう」「特定とくてい疾患しっかん」にかんする運動うんどう政策せいさく推移すいいからえてくるものがある。Ⅰの一部いちぶおやたいする同情どうじょうから、医療いりょう福祉ふくし児童じどう成人せいじん境界きょうかいに、法外ほうがいの、また複数ふくすうほう根拠こんきょをもつ制度せいどあらわれていく。さらに、Ⅱにかかわりスモンびょうたいする対応たいおうとしてはじまり、研究けんきゅうのためとして医療いりょう負担ふたん免除めんじょするという説明せつめい徐々じょじょ難病なんびょう対策たいさくはじまり、その対象たいしょうやしてきた。しかし、そうして拡大かくだいしますます複雑ふくざつになった制度せいどがそのままでよいとおもっているひとはどこにもいない。そしてなに基準きじゅんにどのような公的こうてき支出ししゅつをなすかは普遍ふへんてき主題しゅだいでもある。
 【Ⅳ】Ⅱのうごきとも連続れんぞくしつ、1970ねん前後ぜんこうあらたにあらわれた運動うんどうがある。それは社会しゃかい糾弾きゅうだんするが、その糾弾きゅうだん障害しょうがい悲惨ひさんとすること自体じたいかうのでもある。これには1960年代ねんだいまつからの社会しゃかい運動うんどう関係かんけいしている。その時期じき本人ほんにんたちにみずからの位置いち主張しゅちょう転換てんかんするうごきがあり、研究けんきゅうしゃ専門せんもんしょくしゃ集団しゅうだん一部いちぶにもみずからの営為えいいなおうごきがあった。日本にっぽんではそれには左派さは内部ないぶでの対立たいりつからんでもいた。社会しゃかい改革かいかく肯定こうてい志向しこうしたうえでの対立たいりつけてなされる主張しゅちょう(の一方いっぽう)は、ときに「極端きょくたん」なものともなる。たとえば(なおせても)「なおさなくてもよい」と主張しゅちょうする。ゆえにそのもろさをくことは容易よういだが、同時どうじにそれは――とき欧米おうべいおな領域りょういき言説げんせつより――主張しゅちょうしうることの「限界げんかい」までこうとしたとることもできる。そのうごきを跡付あとづけ、理論りろんてき考察こうさつする。
 【Ⅴ】きびしい対立たいりつもあった運動うんどう現在げんざいおおきくは障害しょうがいしゃ権利けんり条約じょうやくけた国内こくないほう制度せいど整備せいびという方向ほうこう収斂しゅうれんしつつある。それは、様々さまざま困難こんなんいながらも前進ぜんしんをもたらすだろう。ただその運動うんどうはより困難こんなん局面きょくめん遭遇そうぐうしてもいる。運動うんどうが、Ⅰの時期じきから抵抗ていこうし、Ⅳにおいて自覚じかくてき対象たいしょう批判ひはんしてきた「社会しゃかい都合つごう」が、ぶたもない資源しげん経済けいざい問題もんだいとしてあらわれている。すると医療いりょう福祉ふくしかかわる社会しゃかい運動うんどう旗印はたじるしにしてきた「自律じりつ」をつづけるだけではうまくいかない。そしてこれは世界せかいてき問題もんだいであり、Ⅳ~Ⅴが国際こくさいてきにどのようにとらえられてきたかを必要ひつようもある。くにによっても差異さいがある運動うんどう主張しゅちょうとその背景はいけい比較ひかく検討けんとうするために、催の共同きょうどう企画きかくとうすで研究けんきゅう協力きょうりょく関係かんけいきずいているJo Hanjin(かん)、Cai Cong(なか)、Colin Barnes(えい)、Fernand Vidal(西にし)、Karen Nakamura(べい)らの協力きょうりょく今後こんごたがいに議論ぎろんし、成果せいか多言たげん発信はっしんする。
意義いぎ
 学問がくもん意義いぎひとつは記録きろくすることにある。この研究けんきゅういましかできない。ほん申請しんせいとしにもそのまえすうねんも、運動うんどう中心ちゅうしんてき役割やくわりたしたひとたちがすうにんずつくなった。そのなかすうにん存命ぞんめいちゅうのききとりが実現じつげんし、現在げんざいその書籍しょせきすすめているが、その速度そくどげる必要ひつようがある。おおくのひとたちがかたろうとしているが、みずからそれを文字もじにしておおやけにできるひとすくない。それは公正こうせいでない。そしてしい。つまりもうひとつ、この研究けんきゅう実践じっせんてきな、人々ひとびと有益ゆうえきなものであろうとする。わたしたちは技術ぎじゅつひと使つかってきていくし、それを使つかえる専門せんもんも、かね政府せいふ必要ひつようであり、それをしうまく使つかっていく必要ひつようがあり、そのためにみずからが活動かつどう運動うんどうしようともする。人々ひとびとがどのようにみずからとその身体しんたい了解りょうかいし、技術ぎじゅつ使つかい、政治せいじはたらきかけ、組織そしきひと使つかっていくか、そのためにも、そのことをめぐってなにがあったのか、どんな工夫くふうがなされてきたのか、どんな困難こんなんがあってきたのかを必要ひつようがある。られた事実じじつ資料しりょう原則げんそくHPに公開こうかいし、必要ひつよう部分ぶぶん言語げんごし、だれにでも利用りようしてもらう。ここにもほん研究けんきゅうおおきな意義いぎがある。
 同時どうじ理論りろんてき貢献こうけん期待きたいされる。ほん研究けんきゅうは、「医療いりょう」「専門せんもん支配しはい」といった言葉ことばに、このくににおけるその内実ないじつあたえるものであり、同時どうじに、それらの言葉ことばなにがどこまでえるのかを吟味ぎんみし、確定かくていする作業さぎょうでもある。そしてまた、障害しょうがいしゃ運動うんどう障害しょうがいがく知見ちけんまえつつ、そこにあった「障害しょうがいしゃ病人びょうにんではない」といった主張しゅちょうをどうとらえるのか、「社会しゃかいモデル」という標語ひょうごをどの水準すいじゅんとらえるのか、これらを確認かくにん考察こうさつ社会しゃかい福祉ふくしがくそして社会しゃかい科学かがくかえしていく作業さぎょうでもある。
 そして研究けんきゅう組織そしきてきすすめる意義いぎがある。これから本格ほんかくてき研究けんきゅうすすめようという人達ひとたちちからて、日常にちじょうてき研究けんきゅう体制たいせい整備せいび確立かくりつし、個別こべつ研究けんきゅう集積しゅうせき以上いじょう効果こうかす。研究けんきゅう成果せいか発信はっしん速度そくど加速かそくさせ、研究けんきゅう成果せいかかたまりつくす。この体制たいせい恒常こうじょうてき国際こくさい発信はっしん可能かのうにする。

研究けんきゅう計画けいかく方法ほうほう
 研究けんきゅう代表だいひょうしゃ分担ぶんたんしゃは、多年たねん研究けんきゅう社会しゃかい活動かつどうからすでおおくの組織そしきにんとのつながりを研究けんきゅうすすめ、成果せいかしてきた。それに関心かんしん共有きょうゆう時間じかん意欲いよくをもって研究けんきゅうすすめている大学院生だいがくいんせい修了しゅうりょうしゃとう連繋れんけいし、調査ちょうさ研究けんきゅうたる。資料しりょうしつがありスタッフをようする研究けんきゅう機関きかん(グローバルCOEを生存せいぞんがく研究けんきゅうセンター、以下いか◆をした著書ちょしょはその成果せいか)が日常にちじょうてき活動かつどうささえる。この体制たいせいのもと、これまでの蓄積ちくせきくわえ、散逸さんいつしつつある資料しりょう収集しゅうしゅう整理せいり公開こうかいする。関係かんけいしゃへのききとり(一部いちぶ公開こうかいインタビュー)をおこない、記録きろくする(文字もじ一部いちぶについては動画どうが)。それらに詳細しょうさいな註をしたうえ書籍しょせきしていく。基礎きそ情報じょうほうまえ考察こうさつすすめ、研究けんきゅうしょとしさつ以上いじょうす。韓国かんこく中国ちゅうごく英国えいこく研究けんきゅうしゃ連携れんけいし、運動うんどう比較ひかく研究けんきゅうし、成果せいか国際こくさいてき発信はっしんする。
平成へいせい29年度ねんど研究けんきゅう円滑えんかつすすめられる体制たいせいけた調整ちょうせいをしつつ、いつつの焦点しょうてん調査ちょうさ研究けんきゅうすすめる。2人ふたりふく人達ひとたちへのききとりをもと追加ついか調査ちょうさした書籍しょせきを2さつ発行はっこう同時どうじあらたなききと調査ちょうさすすめ、公表こうひょう資料しりょう・アンケート調査ちょうさから組織そしき概要がいよう変化へんか把握はあくし、年表ねんぴょうとう作成さくせい機関きかんやビラのるい重要じゅうようなものはPDF画像がぞう、より重要じゅうようなものは文字もじコードしてウェブ公開こうかいする。
 【Ⅰ】日本にっぽんでの集合しゅうごうてき運動うんどう結核けっかく療養りょうようしょハンセン病はんせんびょう療養りょうようしょ入所にゅうしょしゃ運動うんどうからはじまった。ハンセン病はんせんびょう療養りょうようしょにおける生活せいかつ運動うんどうについては近年きんねんいくつか研究けんきゅうがある。また結核けっかく療養りょうようしゃ運動うんどうについても「朝日あさひ訴訟そしょう」を象徴しょうちょうてきなものとして運動うんどう積極せっきょくてきかかわったひとたちによる文献ぶんけんはある。ただそれがその運動うんどうにどのように連続れんぞく不連続ふれんぞくだったかについての研究けんきゅうはほぼなされていない。「防衛ぼうえい」の対象たいしょうになれば、その対象たいしょうしゃには制約せいやくせられる。施設しせつとそこでの処遇しょぐう不満ふまん批判ひはん対象たいしょうとなり、だからそこで運動うんどう生起せいきしたのだが、あてがわれたひと実際じっさいじょう生活せいかつの「よすが」でもあった。するとその処遇しょぐうたいする抗議こうぎ運動うんどうもいくらか複雑ふくざつになる。全国ぜんこく組織そしき会報かいほう合本がっぽんばんとうはあるが、距離きょりをとったその解析かいせきはなされていない。その変化へんか連続れんぞくせいう。
 施設しせつだつ施設しせつは、現在げんざい地域ちいき移行いこう」にだれもが反対はんたいしないなかで、かえってその実情じつじょうがわからなくなっているところがある。たとえば、重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがい重心じゅうしん)の施設しせつきんジストロフィー施設しせつについては、その家族かぞく切実せつじつうったえがあり、その「成果せいか」をるにいたるその足取あしどりがある程度ていど記憶きおくされ、資料しりょうのこり、わたしたちにおいても研究けんきゅうがいくらかある。だが否定ひていてき価値かち付与ふよされている精神せいしん病院びょういんについては、精神せいしん疾患しっかん精神せいしん障害しょうがい家族かぞくかいすくなくともその初期しょき病院びょういん体制たいせい肯定こうていてきであった部分ぶぶんえなくなっている。そしてこれらは家族かぞくおやまもるために、政治せいじしょくさずに政権せいけんとう政治せいじ同情どうじょう要求ようきゅう実現じつげんする。結核けっかくハンセン病はんせんびょう場合ばあいにはみずからをまもるために施設しせつ労働ろうどうしゃ革新かくしん勢力せいりょく連携れんけいする。こうした共通きょうつうせい差異さいがある。また国立こくりつ療養りょうようしょめぐ政策せいさくにおいても変化へんか連続れんぞくせいがある。つまり結核けっかく結核けっかく療養りょうよう病床びょうしょうらされていくが、そうした施設しせつひとつに重症じゅうしょう心身しんしん障害しょうがいきんジストロフィーれていく。またいっときはサリドマイド(→Ⅱ)が入所にゅうしょしていたこともある。運営うんえいかかわったひとたちが回顧かいこした文書ぶんしょがいくらかある以外いがい、これらのほぼすべてがまとめられていない。このとし代表だいひょうしゃたんちょをまず1さつ刊行かんこうする。
 【Ⅱ】これらのうごきとせっし、とくに1960年代ねんだい以降いこう、「社会しゃかいつくる」びょう障害しょうがい問題もんだいにされる。薬害やくがい公害こうがい労災ろうさいめぐ責任せきにん追及ついきゅう補償ほしょうめぐり、被害ひがい有無うむ軽重けいちょうめぐって原因げんいん追求ついきゅうし、その因果いんが関係かんけいかかわるあらそいがこる。だが、例外れいがいてき蓄積ちくせきがある水俣病みなまたびょうかかわる研究けんきゅう以外いがい社会しゃかいがくでは『薬害やくがい社会しゃかいがく』(たからがつまことへん、1986)以後いご、まとまった研究けんきゅうはない。ひとつ、責任せきにん追及ついきゅう補償ほしょう必要ひつようでありそれをようとすることが同時どうじもとめられ、あらそいを提起ていきした人達ひとたち内部ないぶ対立たいりつしょうじてしまったことが度々たびたびあった。因果いんが関係かんけい証明しょうめいもとめられ、そのことをめぐおおきな負荷ふか分断ぶんだんがもたらされた。またひとつ、社会しゃかいうったえるときやまい障害しょうがい悲惨ひさんかたらざるをえなくなる。実際じっさい悲惨ひさん境遇きょうぐうはあったのだが、のちにその表象ひょうしょうのされかたのちに(→Ⅳ)みずからによる懐疑かいぎ批判ひはん対象たいしょうにもなる。これらをかんがえるためにも、日本にっぽん血友病けつゆうびょうしゃ歴史れきし(2014)◆の著者ちょしゃ北村きたむら健太郎けんたろう薬害やくがいエイズ、C型肝炎しーがたかんえんとうめぐってなされた運動うんどうについて調査ちょうさ言論げんろん解析かいせきする。
 【Ⅲ】以上いじょうふたつはひとつに社会しゃかいがわ利害りがいによる管理かんり保護ほごとそれへの抵抗ていこう、またひとつ、加害かがいしゃとして社会しゃかい名指なざすものだったが、直接ちょくせつ原因げんいん理由りゆうがなんであれ、当人とうにんたちにとって大切たいせつなのは生活せいかつであり、治療ちりょうふく生活せいかつのための費用ひようであり、それが社会しゃかいたいしてつねもとめられてきた。そしてもとめられたがわなにもしなかったのではない。政策せいさくがわなにかはしようとおもうのだが、どこまでならみとめることにするか戸惑とまどいもする。おおきくは医療いりょう保険ほけんとう医療いりょう政策せいさく障害しょうがいしゃ施策しさく全般ぜんぱんとそれにかかわる運動うんどうがあり政策せいさくがあるが、それらについてなら一定いってい研究けんきゅう蓄積ちくせきはある。今回こんかい研究けんきゅうにおいては、それでは到底とうていりないとかんじられそれでこったできごと、制度せいど狭間はざまにあり位置いちづけにくいものにかかわってこった運動うんどうとそれへの対応たいおうって、境界きょうかい限界げんかいめぐ攻防こうぼう検証けんしょうする。まず1970年代ねんだい初頭しょとうには、人工じんこう透析とうせきについて、公費こうひ負担ふたん(1972ねん更生こうせい医療いりょう適用てきよう)にいた経緯けいい、「全国ぜんこく腎臓じんぞうびょう協議きょうぎかいぜんじんきょう)」(1971~)のかかわりが有吉ありよし玲子れいこ腎臓じんぞうびょう人工じんこう透析とうせき現代げんだい(2013)◆であきらかにされた。そのについても、とくに「難病なんびょう」とばれるようになったものがどのように位置いちづけられてきたのかをさぐる。それがⅠ・Ⅱと接続せつぞくし、偶然ぐうぜんてき事情じじょうにも左右さゆうされて今日きょういたるそのうごきをあきらかにする。難病なんびょう対策たいさくはじまりには1960年代ねんだい設立せつりつされていく疾患しっかんべつ患者かんじゃかい活動かつどうがあるが、「難病なんびょう」「特定とくてい疾患しっかん」という行政ぎょうせいてき範疇はんちゅう生成せいせい現実げんじつしたのは1970ねん前後ぜんこう薬害やくがいスモンの政治せいじ問題もんだい(Ⅱ)がかかわっている。そうしたなか政策せいさくはじまり拡大かくだいしていった過程かていがある。その制度せいどとその内実ないじつ推移すいい調査ちょうさしまとめる。それは(まだなおらない)疾患しっかんをなおすための研究けんきゅうというのもとで生活せいかつを(生活せいかつも)援助えんじょする制度せいどとしてあらわれ、それはその政策せいさく対象たいしょうになる本人ほんにん家族かぞくにおいて障害しょうがいというより(やがてなおるようになる)疾患しっかんという認識にんしきつよめるものだったが、1990年代ねんだいはいると障害しょうがいしゃ運動うんどう獲得かくとくした介助かいじょ制度せいどとう利用りようかいし、障害しょうがいしゃ運動うんどうとの接近せっきん障害しょうがいしゃとしての自己じこ規定きてい一部いちぶあらわれもする(cf.立岩たちいわ2004『ALS』◆)。同時どうじに、列挙れっきょされる疾患しっかんだけが対象たいしょうになるという制度せいどそもそもの限界げんかいゆうしつつ、対象たいしょう疾患しっかん拡大かくだいするうごきはつづいてきたが、たとえば苦痛くつうおも症状しょうじょうとする「ふく合性あいしょう局所きょくしょ疼痛とうつう症候群しょうこうぐん(CRPS)」は、やまい忌避きひされるのは苦痛くつうゆえであるのに、客観きゃっかんてき基準きじゅんがないとして認定にんていされず(米国べいこく韓国かんこくではみとめられている)、認定にんていもとめる運動うんどうつづいている(cf. 大野おおの真由子まゆこ2013「慢性まんせい疼痛とうつうと「障害しょうがい認定にんていをめぐる課題かだい」◆)。それらをって変動へんどう浮動ふどうする歴史れきし現在げんざい全体ぜんたいえがき、これからの主張しゅちょう政策せいさくのありさましめす。これ自体じたいはこのくに特異とくいこったことだが、それでもすうひゃくまんひとたちの生活せいかつ直接ちょくせつかかわる。さらに、どこまでの範囲はんい疾患しっかん障害しょうがいひろひと状態じょうたい様態ようたいかかわる費用ひようをどのような理由りゆうでどこがつのかは普遍ふへんてき問題もんだいであり、理論りろんてき検討けんとう課題かだいとなる。
 【Ⅳ】1970ねん前後ぜんごべつながれがまれる。保護ほごとしてあらわれる隔離かくり反対はんたいし(Ⅰ)、社会しゃかい問題もんだいにしつつも社会しゃかいによる身体しんたいへの危害きがい(Ⅱ)というだけでない場面ばめん問題もんだいにするながれがしょうずる。その運動うんどうはまずわがかれあいだ差異さいをはっきりさせようとした。みずからのためになされていることと他人たにんいたる)の都合つごうによってなされていることが、意図いとてきにせよ意図いとてきにせよ、曖昧あいまいにされてしまうことを指摘してきし、それに反対はんたいした。社会しゃかいささえることをもとめつつ他者たしゃたち都合つごう自分じぶんたちの身体しんたい境遇きょうぐう作用さようされることをこばんだ。だつ施設しせつはん施設しせつ鮮明せんめいにした。「優生ゆうせい思想しそう」「能力のうりょく主義しゅぎ」という言葉ことば頻用ひんようし、この社会しゃかいらしていけないからるものをようとしながら、社会しゃかい全体ぜんたい批判ひはんした。みずからを積極せっきょくてき肯定こうていするわけではないが、否定ひていされていることをつよ自覚じかくすることからはじまり、そしてなおすことに懐疑かいぎてきだった。「あおしばかい」といった組織そしき行動こうどうについては比較的ひかくてきられるようになったが、でもこうした主題しゅだいあらわれた。遺伝いでんせい部分ぶぶんふくきんジストロフィーについて、1970年代ねんだい、そのことも社会しゃかいらしめるべきだという主張しゅちょうと、それに慎重しんちょう主張しゅちょう対立たいりつし、それは組織そしき分裂ぶんれつこした。遺伝子いでんし診断しんだんめぐ議論ぎろんもなされる(cf.利光としみつ惠子えこ2012受精卵じゅせいらん診断しんだん出生しゅっしょうぜん診断しんだん――その導入どうにゅうをめぐるあらそいの現代げんだい◆)。現在げんざい入手にゅうしゅ困難こんなん出版しゅっぱんぶつ石川いしかわ左門さもん(1937~)へのききとりからこれらの軌跡きせき辿たどる。また「先天せんてんせい四肢しし障害しょうがい父母ちちははかい」(1975~)は、環境かんきょう汚染おせん様々さまざま問題もんだいにされていたその活動かつどう初期しょき環境かんきょう要因よういんうたがい、原因げんいん究明きゅうめいうったえ、その障害しょうがいをなくすための活動かつどう展開てんかいした。だがげん障害しょうがいがあってらしているどもがいるとき障害しょうがい否定ひていてきとらえてよいのか。それをかんがえていくことになる。障害しょうがいがくのアイデンティティ――日本にっぽんにおける障害しょうがいしゃ運動うんどう歴史れきしから』(2014)◆でこの組織そしきったほり智久ともひさらの研究けんきゅうをさらに発展はってんさせ、はん原発げんぱつ運動うんどうにおいて再度さいどこった加害かがい告発こくはつ障害しょうがい否定ひていめぐる「論争ろんそう」もふくめ、議論ぎろんう。また、直接的ちょくせつてき加害かがい犯罪はんざい(の可能かのうせい)の主体しゅたい名指なざされ治安ちあん医療いりょう対象たいしょうとされる精神せいしん障害しょうがいしゃ自身じしんうごきが、組織そしき規模きぼとしては家族かぞくかい全国ぜんこく組織そしきしてまったくちいさなものだったが、全国ぜんこく精神病せいしんびょうしゃ集団しゅうだん(1974~)とうによりこの時期じきはじまる。それは治安ちあん対象たいしょうになることに抵抗ていこうするとともに、疾病しっぺいとも障害しょうがいともされるみずからの状態じょうたいをどうとらえるか、身体しんたい障害しょうがいしゃうごきにも連動れんどうしつつ、こう精神せいしんやくにどうたいするかといったより具体ぐたいてきみずからのありかたかんがはじめる。これらについての研究けんきゅうは、さらに知的ちてき障害しょうがい発達はったつ障害しょうがい運動うんどう研究けんきゅうは、まったくはじまったばかりである。
 そしてこれらのうごきには、1960年代ねんだいまつからとくに障害しょうがいしゃ運動うんどうには当時とうじ左翼さよく運動うんどうにおける、共産党きょうさんとうやそれにちか組織そしきとそれに対抗たいこうする勢力せいりょくとの対立たいりつ具体ぐたいてきには障害しょうがい教育きょういくのありかたとうめぐきびしい対立たいりつ関係かんけいかかわっている。そしてそれは学問がくもん科学かがくのありかたにもかかわった。精神せいしん医療いりょう臨床りんしょう心理しんりとう学会がっかい業界ぎょうかいみずからの位置いち問題もんだいするうごきがすくなくとも一時期いちじきあった。ここでさえておくべきは「造反ぞうはん」を批判ひはんしたがわも「改革かいかく」だったことだ。「造反ぞうはん」から「極端きょくたん」な主張しゅちょうがなされ、発見はっけんしなおすことへの懐疑かいぎしめされたのにもこのことがかかわっている。双方そうほう言論げんろん実践じっせん検証けんしょうする。この時期じき以降いこうについては、立岩たていわなま技法ぎほう』(だいはん・2012)◆、各地かくちうごきについても、ていふじ邦子くにこ2011関西かんさい障害しょうがいしゃ運動うんどう現代げんだい◆、障害しょうがいがく研究けんきゅうかい中部ちゅうぶ部会ぶかいへん2015愛知あいち障害しょうがいしゃ運動うんどう――実践じっせんしゃたちがかたる』◆、神奈川かながわあおしばかい横田よこたひろし(1933~2013)へのききととうからなる『われらはあい正義せいぎ否定ひていする』(2016)◆とうがあるが、このとし全国ぜんこく精神病せいしんびょうしゃ集団しゅうだん大野おおの萌子もえこ(1936~2013)・山本やまもと眞理まり(1953~)らへのききと記録きろく整理せいりし、書籍しょせき公刊こうかんする。
 こうした「あたらしい社会しゃかい運動うんどう」は世界中せかいじゅうこった。ただすくなくともはじまりとしばらくの推移すいいおなじではない。たとえば脊髄せきずい損傷そんしょう車椅子くるまいす使用しようしゃ英国えいこく)やさほど障害しょうがいおもくないポリオのひとたち(韓国かんこくとう移動いどう手段しゅだんられれば十分じゅうぶんやっていけるといったひとたちが中心ちゅうしんとなってはじまった運動うんどうにおいては「本来ほんらいはできる」という主張しゅちょうがよりつよいのにたいして、重度じゅうど脳性のうせい麻痺まひしゃからはじまった日本にっぽん運動うんどうは、より解消かいしょう軽減けいげん困難こんなん部分ぶぶんがあることをつづける。ただ世界せかいのどこでも、支援しえんがあればひと社会しゃかいてき生産せいさんてきになりうるという主張しゅちょうつうじない場面ばめんはあり、結局けっきょく運動うんどうおな困難こんなんることにもなる。つまり単純たんじゅんな「社会しゃかいモデル」を適用てきようすればそれですむというわけではない。それはつぎのⅤの問題もんだいにもかかわっている。そのためにも各国かっこく運動うんどうを、各々おのおの研究けんきゅうしゃ協力きょうりょくながらすすめ、まずこのとし日本にっぽん運動うんどう特質とくしつについて英語えいご論文ろんぶん刊行かんこうする。
 【Ⅴ】いま日本にっぽんではいっときの騒乱そうらん対立たいりつ収束しゅうそくかっているようでもある。つまり、地域ちいき生活せいかつ自己じこ決定けっていという看板かんばんは、だれもが反対はんたいしないものになっている。とくに1980年代ねんだい以降いこう、Ⅳの時期じきうん動体どうたいぎつつより広範こうはん範囲はんいくわわる組織そしき活動かつどうしている。そしておおきくは障害しょうがいしゃ権利けんり条約じょうやく批准ひじゅん、その実施じっしじょうきょう国連こくれんへの報告ほうこく民間みんかん組織そしき報告ほうこくできる)を利用りようして、それによるほう整備せいびとうすすめようというながれになっている(cf.長瀬ながせおさむへん2012『増補ぞうほ改訂かいてい 障害しょうがいしゃ権利けんり条約じょうやく日本にっぽん』◆、長瀬ながせ監訳かんやく2013『世界せかい障害しょうがい報告ほうこくしょ』◆)。だがまずなお理論りろんてき追究ついきゅうされるべき論点ろんてんのこっている。なおすことをめぐって病者びょうしゃ障害しょうがいしゃあいだにあってきた差異さいをどのように理解りかいするのか。(障害しょうがいは)なおらないという現実げんじつ所与しょよであるかぎり、これは現実げんじつてき問題もんだいにはならないが、その前提ぜんてい不動ふどうではない。また差別さべつ禁止きんし当然とうぜん必要ひつようだとして、それは「障害しょうがい」による差別さべつたいする対応たいおうとされ、そこから除外じょがいされる能力のうりょく差異さいかかわる不利益ふりえき捨象しゃしょうされてしまうことにもなる。認定にんてい免責めんせきをもたらすが(「病人びょうにん役割やくわり」)、同時どうじ排除はいじょ理由りゆうにされるという現実げんじつ基本きほんわらない(立岩たていわ2014自閉症じへいしょう連続れんぞくたい時代じだい◆)。そしてなにより、高齢こうれい認知にんちしょうしゃ増加ぞうかわれ、悪意あくい偏見へんけんによってではなく、資源しげん有限ゆうげんせいをもって、社会しゃかいまもられるべきこと、ひろ意味いみでの「防衛ぼうえい」のやむをえぬ必要ひつようわれる。おおくのひとたちが不安ふあんあきらめとをかんじている。かつて優生ゆうせい思想しそうといった言葉ことばによってとらえられ批判ひはん対象たいしょうとなったちからが、これからもっとつよ作動さどうする時期じきはいっていく。それに運動うんどうそしてがくはどうたいすることができるか。分析ぶんせき考察こうさつ精度せいどげる必要ひつようがある。流動的りゅうどうてき現在げんざい把握はあくし、将来しょうらい展望てんぼうするためにも、これまでの経緯けいいをまとめる。
平成へいせい30年度ねんど以降いこう:2018ねんには、Ⅱの主題しゅだいについて、個々ここについての資料しりょう散逸さんいつふせぎ、文献ぶんけん資料しりょう一覧いちらんつくり、係争けいそう経緯けいい概要がいよう公開こうかいする。そのさい、「薬害やくがい被害ひがいしゃ団体だんたい連絡れんらく協議きょうぎかい」(1999~)とう協力きょうりょく、また同時どうじにその活動かつどう貢献こうけんする。Ⅳにかかわり、立岩たていわ造反ぞうはん有理ゆうり――精神せいしん医療いりょう現代げんだい(2013)◆精神せいしん病院びょういん体制たいせいわり――認知にんちしょう時代じだいに』(2015)◆と2017ねん刊行かんこうの1さつつづき、精神せいしん障害しょうがいしゃたちの運動うんどうについてインタビュー調査ちょうさ結果けっか中心ちゅうしんとした書籍しょせきをさらに1さつ刊行かんこうする。またくすのき敏雄としお(1944~2014)にかかわる記録きろくとうもちい、1970ねん前後ぜんこう社会しゃかい運動うんどう障害しょうがいしゃ運動うんどうとのかかわり(Ⅲ)についての著作ちょさくと、この研究けんきゅう企画きかくの「総論そうろん」にたる新書しんしょと、分担ぶんたん研究けんきゅうしゃによる共著きょうちょしょ刊行かんこうする。2009ねんはじまった中国ちゅうごく韓国かんこく日本にっぽん共同きょうどう研究けんきゅうフォーラムは毎年まいとし開催かいさいし、2019ねんにはとくにⅣ・Ⅴにかかわり、英国えいこく研究けんきゅうしゃにもくわわってもらい、各国かっこく運動うんどう共通きょうつうせい差異さいあきらかにする。共著きょうちょしょとう期間きかんちゅうすくなくともけいさつ書籍しょせき刊行かんこうする。海外かいがい研究けんきゅうしゃ情報じょうほう意見いけん交換こうかんしつつ、一部いちぶとしかい発行はっこう英語えいごおも言語げんごとする雑誌ざっし掲載けいさいする。

今回こんかい研究けんきゅう計画けいかく実施じっしするにたっての準備じゅんびじょうきょうおよ研究けんきゅう成果せいか社会しゃかい国民こくみん発信はっしんする方法ほうほう

ほん研究けんきゅう継承けいしょうされた主題しゅだい一部いちぶふくむグローバルCOEプログラム「生存せいぞんがく創成そうせい拠点きょてん(2007~2011年度ねんど)の活動かつどう実績じっせきがあり、同時どうじ発足ほっそくしそれを恒常こうじょうてき組織そしき立命館大学りつめいかんだいがく生存せいぞんがく研究けんきゅうセンターがある。大学だいがく予算よさん専任せんにん教員きょういん研究けんきゅういん事務じむ局員きょくいん雇用こようし、書籍しょせき雑誌ざっし機関きかんとう3まんてんあまり整理せいりして収蔵しゅうぞうする書庫しょこ研究けんきゅうかいとう利用りようできる部屋へや事務じむしつ確保かくほしている。
研究けんきゅう分担ぶんたんしゃ共同きょうどう研究けんきゅうしゃおおくが①にしるした機関きかん企画きかくかかわってきた。教員きょういん研究けんきゅうしゃでありつつ大学院生だいがくいんせいとして拠点きょてん研究けんきゅう教員きょういんとともにみずからの研究けんきゅうすすめてきた人達ひとたち日本にっぽん学術がくじゅつ振興しんこうかい特別とくべつ研究けんきゅういんとう拠点きょてん研究けんきゅういんとうつとめている人達ひとたちもいる。分担ぶんたん研究けんきゅうしゃ学会がっかい障害しょうがい学会がっかい社会しゃかい福祉ふくし学会がっかい福祉ふくし社会しゃかい学会がっかいとう)、けん研究けんきゅう雑誌ざっし書籍しょせき編集へんしゅう共著きょうちょ分担ぶんたん執筆しっぴつとうなが研究けんきゅう活動かつどうをともにしてきており、十全じゅうぜん連繋れんけい体制たいせいがある。
年間ねんかんヒットすう1200まんのウェブサイトhttp://www.arsvi.comに、ほん応募おうぼ書類しょるい(→「病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ運動うんどう」で検索けんさく関連かんれん事項じこうにん組織そしき文献ぶんけんとうやく300のぺーじにリンク)をふくめ、資料しりょう情報じょうほう成果せいか掲載けいさいしていく。研究けんきゅう成果せいかとう有用ゆうよう情報じょうほう英語えいご・コリアとうにもやくされており、その言語げんごけん人々ひとびと資料しりょう成果せいか提供ていきょうされる。すで開始かいししている日本語にほんご英語えいご・コリアのメールマガジンでも情報じょうほう発信はっしんする。上記じょうきセンターの英語えいご日本語にほんご雑誌ざっし『Ars Vivendi Journal』『生存せいぞんがく研究けんきゅう』でも特集とくしゅうむなどし、分担ぶんたん研究けんきゅうしゃ大学院生だいがくいんせいまなべPD投稿とうこう論文ろんぶん査読さどく掲載けいさいする。

 
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■メンバー

研究けんきゅう代表だいひょうしゃ事務じむきょく
 ◇立岩たていわ しん English/Korean
 ◇千田せんだ 佳世子かよこ
 ◇北村きたむら 健太郎けんたろう English

分担ぶんたん研究けんきゅうしゃ(13)
 ◇天田あまだ しろかい English/Korean
 ◇荒井あらい 裕樹ゆうき
 ◇岡部おかべ こうてん
 ◇田中たなか 恵美子えみこ
 ◇田中たなか 耕一郎こういちろう
 ◇土屋つちや よう
 ◇長瀬ながせ おさむ
 ◇野崎のさき 泰伸やすのぶ English
 ◇廣野ひろの 俊輔しゅんすけ
 ◇深田ふかた 耕一郎こういちろう
 ◇ほり 智久ともひさ English
 ◇山下やました 幸子さちこ Korean
 ◇渡辺わたなべ 克典かつのり English


 ◇青木あおき 千帆ちほ English
 ◇オ・ユンヒ(Oh YunHee)
 ◇奥平おくだいら 真砂子まさこ
 ◇小井戸こいど 恵子けいこ
 ◇こう まさいく(KAO Ya-Yu) English/Chinese
 ◇権藤ごんどう 眞由美まゆみ
 ◇ていふじ 邦子くにこ English
 ◇シン・ジュヒョン(Shin Juhyung)
 ◇杉野すぎの 昭博あきひろ
 ◇瀬山せやま 紀子のりこ
 ◇寺前てらまえ 晏治
 ◇藤原ふじわら 良太りょうた
 ◇増田ますだ 洋介ようすけ
 ◇三井みつい さよ

研究けんきゅう業績ぎょうせき

2016 以下いか査読さどくづけ論文ろんぶんについては末尾まつびに※をした
1.立岩たていわしんOn Private Property, English Version,Kyoto Books, 750p.
2.立岩たていわしん也「全面ぜんめん発達はったつ全面ぜんめんてきにはくみせないわたしがいた」(記念きねん講演こうえん),びわこ学園がくえん実践じっせん研究けんきゅう発表はっぴょうかい
3.横田よこたひろし立岩たていわしん也・臼井うすい正樹まさき『われらはあい正義せいぎ否定ひていする:脳性のうせいマヒしゃ 横田よこたひろしと「あおしば」』生活せいかつ書院しょいん,250p.
4.立岩たていわしん也・杉田すぎた俊介しゅんすけ相模原さがみはらでの事件じけんのちに』青土おうづちしゃ
5.立岩たていわしん也「ななろく殺傷さっしょう事件じけんに」『現代げんだい思想しそう』2016-12
6.立岩たていわしん也「ななろく殺傷さっしょう事件じけんに 2」『現代げんだい思想しそう』2016-10:133-157
7.立岩たていわしん也「ななろく殺傷さっしょう事件じけんに」『現代げんだい思想しそう』2016-9:196-213
8.立岩たていわしん也「なま現代げんだいのために・8~16」『現代げんだい思想しそう』2016-1:8-19~2016-11:8-19
9.立命館大学りつめいかんだいがく生存せいぞんがく研究けんきゅうセンター『生存せいぞんがくくわだて:さわ老病ろうびょうことともらす世界せかいへ』生活せいかつ書院しょいん,272p.
10.天田あまだじょうかい無届むとどけ施設しせつのリアルがげかけるもの」『現代げんだい思想しそう』2016-2:55-67
11.岡部おかべこうてん「〈自立じりつ生活せいかつ支援しえん〉のブレークスルー?」『支援しえん』6:45-57
12.田中たなか耕一郎こういちろう「『障害しょうがい基本きほん原理げんり Fundamental Principles of Disability』の検証けんしょう社会しゃかいモデル生成せいせい議論ぎろんへ」『社会福祉学部しゃかいふくしがくぶ北星ほくせい論集ろんしゅう』53:91-114
13.田中たなか耕一郎こういちろう英国えいこく隔離かくり反対はんたいする身体しんたい障害しょうがいしゃ連盟れんめい」(UPIAS)の危機きき再生さいせいをめぐって」『社会福祉学部しゃかいふくしがくぶ北星ほくせい論集ろんしゅう』53:115-138
14.廣野ひろの俊輔しゅんすけ書評しょひょう障害しょうがいがく研究けんきゅうかい中部ちゅうぶ部会ぶかいへん愛知あいち障害しょうがいしゃ運動うんどう』『支援しえん』6:55-59
15.深田ふかた耕一郎こういちろう「ケアと貨幣かへい障害しょうがいしゃ自立じりつ生活せいかつ運動うんどうにおける介護かいご労働ろうどう意味いみ」『福祉ふくし社会しゃかいがく研究けんきゅう』13:59-81 ※
16.深田ふかた耕一郎こういちろう文化ぶんか運動うんどうとしての介護かいご」『福祉ふくし労働ろうどう』151:58-67.
17.深田ふかた耕一郎こういちろう「あいだの倫理りんりもとめて:新田にったいさお公的こうてき介護かいご保障ほしょう要求ようきゅう運動うんどう」『障害しょうがいがく研究けんきゅう』11:313-320
2015/18.立岩たていわしん也『精神せいしん病院びょういん体制たいせいわり:認知にんちしょう時代じだいに』青土おうづちしゃ,430p.
19.早川はやかわ一光かずみつ立岩たていわしん也他『わらじ医者いしゃみち民主みんしゅてき医療いりょう現代げんだい青土おうづちしゃ,250p.
20.立岩たていわしん也「横塚よこつか晃一こういち障害しょうがいしゃ主張しゅちょうする」吉見よしみ俊哉としやへん万博ばんぱく沖縄おきなわ返還へんかんいちきゅうなな前後ぜんこう岩波書店いわなみしょてん,ひとびとの精神せいしん5:257-283
21.立岩たていわしん也「解説かいせつ横田よこたひろし増補ぞうほ新装しんそうばん 障害しょうがいしゃころしの思想しそう現代書館げんだいしょかん:223-249
22.立岩たていわしん也「精神せいしん医療いりょう現代げんだいへ・追記ついき10~14」『現代げんだい思想しそう』2015-1:8-19~2015-5:8-19
23.立岩たていわしん也「なま現代げんだいのために・3~9」『現代げんだい思想しそう』2015-6:8-19~2015-12:8-19
24.立岩たていわしん也編『あたえられる生死せいし:1960年代ねんだい:『しののめ』安楽あんらく特集とくしゅう/あざらしっ重度じゅうど心身しんしん障害しょうがい/「拝啓はいけい池田いけだ総理そうり大学だいがく殿どの』Kyoto Books,230p.
25.天田あまだじょうかい認知にんちしょう時代じだいにおける排除はいじょ包摂ほうせつ」『現代げんだい思想しそう』2015-3:212-230
26.天田あまだじょうかい専門せんもんてきサービスモデルへのおさまらなさこそが極限きょくげん状況じょうきょうまねく」中河なかがわ渡辺わたなべへん[2015:113-128]
27.髙見国生こつしょう/ききて天田あまだしろかい認知にんちしょう時代じだい家族かぞくかい」『現代げんだい思想しそう』43-6:74-95
28.天田あまだじょうかい渡辺わたなべ克典かつのりへん大震災だいしんさい生存せいぞんがくあおゆみしゃ,216p.
29.田中たなか耕一郎こういちろう隔離かくり反対はんたいする身体しんたい障害しょうがいしゃ連盟れんめい」における組織そしき形態けいたい構造こうぞうかんする検証けんしょう」『社会福祉学部しゃかいふくしがくぶ紀要きよう北星ほくせい論集ろんしゅう』52:103-122
30.田中たなか耕一郎こういちろう「「隔離かくり反対はんたいする身体しんたい障害しょうがいしゃ連盟れんめい」における初期しょきフレーミングの分析ぶんせき:「施設しせつ問題もんだい」の構築こうちく過程かてい中心ちゅうしんに」『北星学園大学ほくせいがくえんだいがく』52:123-143
31. 障害しょうがいがく研究けんきゅうかい中部ちゅうぶ部会ぶかいへん愛知あいち障害しょうがいしゃ運動うんどう実践じっせんしゃたちがかたる』現代書館げんだいしょかん,301p.
32.土屋つちやよう東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい障害しょうがいをもつひとの「せい」」天田あまだ渡辺わたなべへん[2015:44-63]
33.長瀬ながせおさむ監訳かんやく世界せかい障害しょうがい報告ほうこくしょ明石書店あかししょてん,567p
34.野崎のさき泰伸やすのぶ『「共倒ともだおれ」社会しゃかいえて:せい無条件むじょうけん肯定こうていへ!』筑摩書房ちくましょぼう,240p.
35.野崎のさき泰伸やすのぶ阪神はんしん淡路あわじ大震災だいしんさいでの障害しょうがいしゃ支援しえん提起ていきするもの」,天田あまだ渡辺わたなべへん[2015:84-102]
36.廣野ひろの俊輔しゅんすけ川崎かわさきバス闘争とうそうさい検討けんとう障害しょうがいしゃ直面ちょくめんした困難こんなんとは」『社会しゃかい福祉ふくしがく』55-4:43-55※ 
37.深田ふかた耕一郎こういちろう贈与ぞうよ福祉ふくしまれるところ:せい技法ぎほうとしての参与さんよ観察かんさつ福祉ふくし社会しゃかい学会がっかい福祉ふくし社会しゃかいがく研究けんきゅう』12:24-38 ※
38.渡辺わたなべ克典かつのり障害しょうがいしゃ運動うんどう背景はいけいにあるもの」障害しょうがいがく研究けんきゅうかい中部ちゅうぶ部会ぶかいへん[2015:8-20]
39.中河なかがわしんしゅん渡辺わたなべ克典かつのりへん触発しょくはつするゴフマン:やりとりの秩序ちつじょ社会しゃかいがくしん曜社.296p.
2014/40.立岩たていわしん也『自閉症じへいしょう連続れんぞくたい時代じだい』みすず書房しょぼう,352p.
41.大野おおの萌子もえこ/聞:立岩たていわしん也「わたしすじとおらない、それはやらないと」『現代げんだい思想しそう』2014-5:192-206
42.山本やまもと眞里まり/聞:立岩たていわしん也「「精神病せいしんびょうしゃ集団しゅうだん差別さべつこうする現代げんだい」『現代げんだい思想しそう』2014-5:30-49
43.立岩たていわしん也「なま現代げんだいのために・1~2」『現代げんだい思想しそう』2014-3:8-21, 2014-4:8-19
44.立岩たていわしん也「精神せいしん医療いりょう現代げんだいへ・追記ついき2~8」『現代げんだい思想しそう』2014-5:8-21~2014-11:8-19
45.立岩たていわしん也「やまい障害しょうがい諸相しょそう、そしてなおすこと・おぎなうこと・ゆだねること」障害しょうがいがく国際こくさいセミナー ,於:ソウル・イルムセンター
46.立岩たていわしん也編『身体しんたい現代げんだい記録きろく差別さべつ統一とういつ戦線せんせん差別さべつ共闘きょうとうくすのき敏雄としお』Kyoto Books,230p.
47.天田あまだじょうかいみずふくれしていく精神せいしん医療いりょう市場いちば」『現代げんだい思想しそう』2014-9:107-121
48.荒井あらい裕樹ゆうき戦後せんご障害しょうがいしゃ運動うんどう再考さいこう:「あおしばかい」の「行動こうどう綱領こうりょう」についてのノートじょうした」『季刊きかん福祉ふくし労働ろうどう』135:125-152, 136:136-152
49.田中たなか耕一郎こういちろう社会しゃかいモデルの源流げんりゅうもとめて(その1):UPIAS創設そうせつしゃポール・ハントのライフヒストリーを辿たどって」『社会福祉学部しゃかいふくしがくぶ紀要きよう北星ほくせい論集ろんしゅう』51:1-21
50.田中たなか耕一郎こういちろう社会しゃかいモデルの源流げんりゅうもとめて(その2):デイビス夫妻ふさいのディスアビリティ体験たいけん統合とうごうもとめる実践じっせんから」『社会福祉学部しゃかいふくしがくぶ紀要きよう北星ほくせい論集ろんしゅう』51:23-41
51.土屋つちやよう東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいにおける障害しょうがいをもつ当事とうじしゃによる/への支援しえん活動かつどう」『東海とうかい社会しゃかい学会がっかい年報ねんぽう』6:25-43
52.深田ふかた耕一郎こういちろう自立じりつささえる援助えんじょ全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ自立じりつ生活せいかつにおける介護かいごしゃ変容へんよう過程かてい」『立教りっきょう社会しゃかい福祉ふくし研究けんきゅう』33:13-22 ※
53.深田ふかた耕一郎こういちろう多元的たげんてき共生きょうせい社会しゃかい理論りろんのために:自立じりつ生活せいかつ運動うんどう実践じっせんから」菅沼すがぬまたかし河東田かとうだひろし河野こうの哲也てつやへん多元的たげんてき共生きょうせい社会しゃかい構想こうそう現代書館げんだいしょかん:45-63.
54.ほり智久ともひさ障害しょうがいがくのアイデンティティ:日本にっぽんにおける障害しょうがいしゃ運動うんどう歴史れきしから』生活せいかつ書院しょいん,224p.
55.渡辺わたなべ克典かつのり障害しょうがいがく障害しょうがいしゃ運動うんどう研究けんきゅう動向どうこう」『保健ほけん医療いりょう社会しゃかいがく論集ろんしゅう』25-1:24-29
2013/56.立岩たていわしん也『造反ぞうはん有理ゆうり精神せいしん医療いりょう現代げんだいへ』青土おうづちしゃ,434p.
57.立岩たていわしん也『私的してき所有しょゆうろん だいはん生活せいかつ書院しょいん,973p.
58.立岩たていわしん也「障害しょうがいしゃ自立じりつ生活せいかつ運動うんどう藤村ふじむら正之まさゆきへんきょうはたらけせい福祉ふくし社会しゃかいがく東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい: 29-48
59.立岩たていわしん也「災厄さいやくむかう:本人ほんにんたち・後方こうほうから」『学術がくじゅつ動向どうこう』18-11:19-26
60.天田あまだじょうかいへん体制たいせい歴史れきし時代じだいせんきなおす』らくきた出版しゅっぱん,608p.
61.天田あまだじょうかい戦時せんじ福祉ふくし国家こっかのもとでのハンセン病はんせんびょう政策せいさく乞食こじき労働ろうどう都市としざつぎょう労働ろうどう編成へんせい天田あまだへん[2013:19-32]
62.天田あまだじょうかいいらくの自殺じさつ:ポスト経済けいざい成長せいちょう時代じだいちょう高齢こうれい社会しゃかいから排除はいじょされるひとたち」『現代げんだい思想しそう』2013-5:98-109
63.長瀬ながせおさむ障害しょうがいしゃ権利けんり条約じょうやく障害しょうがいしゃ差別さべつ禁止きんし法制ほうせい実施じっし課題かだい」『障害しょうがいがく国際こくさいセミナー2012:日本にっぽん韓国かんこくにおける障害しょうがいやまいをめぐる議論ぎろん』,生存せいぞんがく研究けんきゅうセンター報告ほうこく20:16-49
64.廣野ひろの俊輔しゅんすけ府中ふちゅう療育りょういくセンター闘争とうそう背景はいけい:なぜ、この施設しせつ闘争とうそうこったのか」『福祉ふくし社会しゃかい科学かがく』2:33-55 ※
65.深田ふかた耕一郎こういちろう福祉ふくし贈与ぞうよ全身ぜんしんせい障害しょうがいしゃ新田にったいさお介護かいごしゃたち』生活せいかつ書院しょいん,674p.
66.深田ふかた耕一郎こういちろう障害しょうがいしゃ自立じりつ生活せいかつ介助かいじょ庄司しょうじ洋子ようこ自立じりつ福祉ふくし現代書館げんだいしょかん:173-192
67.深田ふかた耕一郎こういちろう介助かいじょしゃ課題かだいあし文字もじむということ」杉田すぎた俊介しゅんすけ瀬山せやま紀子のりこ渡邉わたなべみがくへん障害しょうがいしゃ介助かいじょ現場げんばからかんがえる生活せいかつ労働ろうどう:ささやかな「介助かいじょしゃがく」のこころみ』明石書店あかししょてん:59-92.
68.杉野すぎの昭博あきひろ障害しょうがいしゃ運動うんどうにおけるおや葛藤かっとう副田そえだ義也よしやへん福祉ふくし社会しゃかいがく2』東京大学とうきょうだいがく出版しゅっぱんかい
69.ほり智久ともひさ専門せんもんしょくであることの否定ひていから専門せんもんせい限定げんていてき肯定こうていあるいは資格しかく重視じゅうしへ:日本にっぽん臨床りんしょう心理しんり学会がっかいの1970/80年代ねんだい」『社会しゃかいがく評論ひょうろん』64-2:257-274 ※
70.後藤ごとう悠里ゆうり渡辺わたなべ克典かつのりひがしアジアにおける障害しょうがいしゃ差別さべつ禁止きんしほう制定せいていよしみじょう香港ほんこん韓国かんこく質的しつてき調査ちょうさより」川端かわばた美季みき吉田よしだ幸恵ゆきえあさひへん障害しょうがいがく国際こくさいセミナー2012』:120-129
2012/71.安積あさか純子じゅんこ尾中おちゅうぶん哉・岡原おかはら正幸まさゆき立岩たていわしん也『なま技法ぎほういえ施設しせつらす障害しょうがいしゃ社会しゃかいがく だいはん生活せいかつ書院しょいん,366p.
72.立岩たていわしん也「多様たよう複雑ふくざつでもあるが基本きほん単純たんじゅんであること」安積あさか[2012:499-548]
73.立岩たていわしん也「共助きょうじょたい障害しょうがいしゃ――ぜん世紀せいきまつからのやくじゅうねん安積あさか[2012:549-603]
74.立岩たていわしん也・堀田ほった義太郎よしたろう差異さい平等びょうどう障害しょうがいとケア/有償ゆうしょう無償むしょう青土おうづちしゃ,366p.
75.立岩たていわしん也・有田ありたひとし生死せいしかたおこない・1:尊厳そんげん法案ほうあん抵抗ていこう生命せいめい倫理りんりがく生活せいかつ書院しょいん,241p.
76.立岩たていわしん也「うしろにいてびろっていくこと:震災しんさい障害しょうがいしゃ病者びょうしゃ」『福祉ふくし社会しゃかいがく研究けんきゅう』9:81-97
77.立岩たていわしん也「これからのためにも、あまり立派りっぱでなくても、過去かこる」『精神せいしん医療いりょう』67:68-78
78.立岩たていわしん也「共助きょうじょたい障害しょうがいしゃぜん世紀せいきまつからのやくじゅうねん安積あさか[2012:549-603]
79.TATEIWA S. "Family/Gender/Capital:Sketches" Ars Vivendi Journal 2:28-49
80.天田あまだじょうかいへん差異さい繋争けいそうてん現代げんだい差別さべつく』ハーベストしゃ, 298p.
81.天田あまだじょうかい歴史れきし体制たいせい理解りかいして研究けんきゅうする:社会しゃかい学会がっかい体制たいせい歴史れきし現在げんざい」『保健ほけん医療いりょう社会しゃかいがく論集ろんしゅう』23-1:56-69
82.天田あまだじょうかい体制たいせい歴史れきしえがくこと」角崎すみざき洋平ようへい松田まつだ有希子ゆきこへん歴史れきしから現在げんざいへのアプローチ』生存せいぞんがく研究けんきゅうセンター報告ほうこく17:408-427
83.天田あまだじょうかい精神せいしん医学いがくのエコノミー:統治とうちシステムの不断ふだん編成へんせい天田あまだへん[2012:267-294]
84.天田あまだじょうかいろうの10ねん」『現代げんだい思想しそう』2012-6:56-69
85.田中たなか耕一郎こういちろう「<重度知的障害者>とケアの分配ぶんぱいについて」『北星学園大学ほくせいがくえんだいがく』49:61-73
86.長瀬ながせおさむへん増補ぞうほ改訂かいてい 障害しょうがいしゃ権利けんり条約じょうやく日本にっぽん概要がいよう展望てんぼう生活せいかつ書院しょいん,398p.
87.NAGASE O."Disability Policy Reform in Compliance with the CRPD -Case of Japan", International Forum on the Development of the Disabled, 中國ちゅうごく人民じんみん大學だいがく
88.MATSUI A.; NAGASE O,; SHLDON A.; GOODLEY D. et al. eds. Creating a Society for All: Disability and Economy, Disability Press, University of Leeds,200p.
89.野崎のさき泰伸やすのぶ中絶ちゅうぜつ規範きはん理論りろんのために:胎児たいじ権利けんり女性じょせい権利けんりとの対立たいりつえて」『現代げんだい生命せいめい哲学てつがく研究けんきゅう』1:11-24
90.権藤ごんどう眞由美まゆみ野崎のさき泰伸やすのぶへん医療いりょう機器きき一緒いっしょまちらすために』生存せいぞんがく研究けんきゅうセンター,192p.
91.野崎のさき泰伸やすのぶ「「障害しょうがいしゃまれるから」原発げんぱつはいけないのか」『月刊げっかん部落ぶらく解放かいほう』2012-1:12-23
92.廣野ひろの俊輔しゅんすけ自立じりつ生活せいかつ運動うんどうにおける海外かいがい情報じょうほう受容じゅよう系譜けいふ:1970年代ねんだい前半ぜんはんから1980年代ねんだい前半ぜんはん素描そびょう」『大分大学おおいただいがく教育きょういく福祉ふくし学部がくぶ紀要きよう』17:1-19
93.深田ふかた耕一郎こういちろう自立じりつ支援しえんするとはいかなることか:在宅ざいたく障害しょうがいしゃ福祉ふくし臨床りんしょう社会しゃかいがく」『立教りっきょう社会しゃかい福祉ふくし研究けんきゅう』31:24-32 ※
94.渡辺わたなべ克典かつのり愛知あいちから/の障害しょうがいしゃ運動うんどうかんがえる」『障害しょうがいがく研究けんきゅう』8:10-14
2011以前いぜん/95.荒井あらい裕樹ゆうき障害しょうがい文学ぶんがく:「しののめ」から「あおしばかい」へ』現代書館げんだいしょかん,253p.(2011)
96.荒井あらい裕樹ゆうき隔離かくり文学ぶんがくハンセン病はんせんびょう療養りょうようしょ自己じこ表現ひょうげん書肆しょしアルス,341p.(2011)
97.野崎のさき泰伸やすのぶせい肯定こうていする倫理りんりへ:障害しょうがいがく視点してんから』白澤しらさわしゃ,216p.(2011)
98.天田あまだじょうかい『〈おとろえゆくこと〉の社会しゃかいがく 増補ぞうほ改訂かいていばん多賀たが出版しゅっぱん,684p.(2010)
99.ADDLAKHA R.; BLUME S.: DEVLIEGER P.J.; NAGASE O.;WINANCE M. eds.Disability and Society: A Reader, Orient Blackswan, 478p. (2009)
100.立岩たていわしん也『ただせい筑摩書房ちくましょぼう,424p.(2009)
101.立岩たていわしん也『筑摩書房ちくましょぼう,374p.(2008)
102.山下やました幸子さちこ『「健常けんじょう」であることをつめる:いちきゅうなな年代ねんだい障害しょうがい当事とうじしゃ健全けんぜんしゃ運動うんどうから』,生活せいかつ書院しょいん,243p.(2008)
103.長瀬ながせおさむ障害しょうがいしゃ権利けんり条約じょうやく日本にっぽん概要がいよう展望てんぼう生活せいかつ書院しょいん,307p.(2008)
104.立岩たていわしん也『ALS:不動ふどう身体しんたいいきする機械きかい医学書院いがくしょいん,449p.(2004)

■これまでにけた研究けんきゅうとその成果せいかとう
本欄ほんらんには、研究けんきゅう代表だいひょうしゃおよ研究けんきゅう分担ぶんたんしゃがこれまでにけた研究けんきゅうけん所属しょぞく研究けんきゅう機関きかんより措置そちされた研究けんきゅうしょう地方ちほう公共こうきょう団体だんたい研究けんきゅう助成じょせい法人ほうじん民間みんかん企業きぎょうとうからの研究けんきゅうとう。なお、現在げんざいけている研究けんきゅうふくむ。)による研究けんきゅう成果せいかとうのうち、ほん研究けんきゅう立案りつあんかされているものを選定せんていし、けんとそれ以外いがい研究けんきゅうけて、つぎてん留意りゅうい記述きじゅつしてください。

しん学術がくじゅつ領域りょういき研究けんきゅう研究けんきゅう課題かだい提案ていあんがた)・「ことなる身体しんたいのもとでの交信こうしん――本当ほんとう実用じつようのための仕組しくみ思想しそう」・平成へいせい20~22・代表だいひょう立岩たていわしん也+分担ぶんたん天田あまだしろかい 23,000せんえん →報告ほうこくしょとして『視覚しかく障害しょうがい学生がくせい支援しえん技法ぎほう』(2000)『どう 増補ぞうほ改訂かいていばん』(1000)を刊行かんこうに、肢体したい不自由ふじゆうしゃのスイッチ(+PC)を使つかった交信こうしん技法ぎほう手話しゅわ通訳つうやく制度せいど実態じったいとうについて研究けんきゅうし、論文ろんぶん発表はっぴょう学会がっかい報告ほうこく
基盤きばん研究けんきゅうB・「分配ぶんぱい支援しえん未来みらい」・16~19・代表だいひょう立岩たていわしん也 15,700せんえん成果せいか報告ほうこくしょとして『闘争とうそう遡行そこう』、『生存せいぞんあらそい』、『<障害しょうがいしゃ自立じりつ支援しえん法案ほうあん関連かんれん資料しりょう』、 『まずしい国々くにぐにでのエイズ治療ちりょう実現じつげんへのあゆみ Ⅰ~Ⅳ』、ひとし書籍しょせきとして立岩たていわ自由じゆう平等びょうどう』、『ALS』、『所有しょゆう国家こっかのゆくえ』、『ぜいなおす』、『ベーシックインカム』、『差異さい平等びょうどう――障害しょうがいとケア/有償ゆうしょう無償むしょうとう
基盤きばん研究けんきゅうB・「患者かんじゃ主導しゅどうがた科学かがく技術ぎじゅつ研究けんきゅうシステム構築こうちくのための基盤きばんてき研究けんきゅう」・18~20・代表だいひょう松原まつばら洋子ようこ分担ぶんたん立岩たていわしん也・11,000せんえん 患者かんじゃ技術ぎじゅつしゃ研究けんきゅうしゃとのありかた今後こんごについて研究けんきゅう
基盤きばん研究けんきゅうB・「生命せいめい科学かがく技術ぎじゅつ公共こうきょうせい生活せいかつしゃ利益りえきをめぐるしょ問題もんだい歴史れきしてき社会しゃかいてき倫理りんりてき研究けんきゅう」・15~17・代表だいひょう松原まつばら洋子ようこ分担ぶんたん立岩たていわしん也・12,500せんえん 科学かがく技術ぎじゅつ病者びょうしゃ障害しょうがいしゃとのありかたについての哲学てつがくてき社会しゃかいがくてき歴史れきしがくてき考察こうさつおこなった。
基盤きばん研究けんきゅうC ・「障害しょうがい女性じょせいをめぐる差別さべつ構造こうぞうへの「交差こうさせい概念がいねんもちいたアプローチ」・28~31・代表だいひょう土屋つちやよう分担ぶんたん渡辺わたなべ克典かつのり 4,550せんえん
基盤きばん研究けんきゅうC・「現代げんだい社会しゃかいにおけるいをめぐる社会しゃかい構想こうそう編成へんせいかんする研究けんきゅう」・25~29・代表だいひょう天田あまだしろかい、5,200せんえん
基盤きばんC・「障害しょうがいしゃ権利けんり条約じょうやく実施じっし過程かてい」・25~30・代表だいひょう長瀬ながせおさむ 3,000せんえん
基盤きばんS・「社会しゃかいてき障害しょうがい経済けいざい理論りろん実証じっしょう研究けんきゅう」24~29・代表だいひょう:松井まつい彰彦あきひこ分担ぶんたん:長瀬ながせ148,070せんえん
若手わかて研究けんきゅうB・「自立じりつ生活せいかつセンターのアドヴォカシー機能きのうかんする実証じっしょうてき研究けんきゅう」・24~27,代表だいひょう廣野ひろの俊輔しゅんすけ・1,700せんえん
若手わかて研究けんきゅうB・「戦後せんご日本にっぽん社会しゃかいにおける〈い〉と〈高齢こうれい〉をめぐる表象ひょうしょう記憶きおく政治せいじ」・20~23・代表だいひょう天田あまだしろかい研究けんきゅう経費けいひ 3,300せんえん 戦後せんご日本にっぽん社会しゃかいにおける経済けいざい成長せいちょう背景はいけい高齢こうれいしゃ政策せいさく歴史れきしがいかにかたちづくられてきたのかを分析ぶんせきした。
若手わかて研究けんきゅうB・「病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ当事とうじしゃ運動うんどうかんする比較ひかく研究けんきゅう」・21~22・代表だいひょう渡辺わたなべ克典かつのり・1,700せんえん 障害しょうがいしゃ運動うんどう、とくに吃音きつおんしゃたちの運動うんどう歴史れきしてき経緯けいいい、疾病しっぺい障害しょうがいをもつひとたちの運動うんどう各国かっこく運動うんどうとの比較ひかく検討けんとうおこなった。

――――【その研究けんきゅう】――――
明治めいじ安田やすだこころの健康けんこう財団ざいだん研究けんきゅう助成じょせい・「意思いし決定けってい支援しえん研究けんきゅう」・28・代表だいひょう立岩たていわしん也・500せんえん
村田むらた学術がくじゅつ振興しんこう財団ざいだん研究けんきゅう助成じょせい・「障害しょうがいがく国際こくさいセミナー」・28・代表だいひょう長瀬ながせおさむ分担ぶんたん立岩たていわしん也・渡辺わたなべ克典かつのり・500せんえん
◆グローバルCOEプログラム・「「生存せいぞんがく創成そうせい拠点きょてん――さわ老病ろうびょうことともらす世界せかい創造そうぞう」・19~23・代表だいひょう立岩たていわしん也+分担ぶんたん天田あまだしろかい・113,800せんえん Ⅰ「集積しゅうせき考究こうきゅう」・Ⅱ「学問がくもんくみかわ」・Ⅲ「連帯れんたい構築こうちく」(このたび研究けんきゅうおもにプログラムのⅠの一部いちぶぐもの)。「生存せいぞんがくセンター報告ほうこく」を22さつ発行はっこう雑誌ざっし生存せいぞんがく』(生活せいかつ書院しょいんかん)を毎年まいとし刊行かんこう(27ねんだいごう)。たんちょ共著きょうちょへんしょ75さつ翻訳ほんやく分担ぶんたん執筆しっぴつ94さつ終了しゅうりょう刊行かんこうふくむ)。評価ひょうかはB。海外かいがいへの発信はっしん強化きょうかとう指摘してきされた。それも英文えいぶん『Ars Vivendi Journal』(23ねん創刊そうかん)の刊行かんこうつづける(27ねんだいごう
厚生こうせい労働ろうどう科学かがく研究けんきゅう補助ほじょきん希少きしょうせい難治なんじせい疾患しっかん神経しんけいすじ難病なんびょう疾患しっかん進行しんこう抑制よくせい治療ちりょう効果こうかるためのあらたな医療いりょう機器きき生体せいたい電位でんいとう随意ずいいコントロールされた下肢かし装着そうちゃくがた補助ほじょロボット(HAL-HN01)にかんする医師いし主導しゅどう治験ちけん実施じっし研究けんきゅう」・26,代表だいひょう中島なかじまたかし分担ぶんたん立岩たていわしん也,256,800せんえん 技術ぎじゅつ利用りようしゃにとっての開発かいはつ優先ゆうせん順位じゅんい将来しょうらいしょうじうる問題もんだいてん検討けんとう
厚生こうせい労働ろうどう科学かがく研究けんきゅう補助ほじょきん新規しんき薬剤やくざい機器きき研究けんきゅう開発かいはつ必要ひつようとする難治なんじせい神経しんけいすじ疾患しっかん患者かんじゃにおけるナラティブにもとづく難治なんじせい疾患しっかんデータベースと臨床りんしょう評価ひょうかほうかんする研究けんきゅう」・26,代表だいひょう橋本はしもとみさお,分担ぶんたん立岩たていわしん也,5,000せんえん 立岩たていわ患者かんじゃ自身じしんによる情報じょうほう収集しゅうしゅう提供ていきょうする体制たいせい整備せいびについて検討けんとう大学だいがくのウェブサイトに各種かくしゅ難病なんびょうについての情報じょうほう収集しゅうしゅう提供ていきょうした。
独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん福祉ふくし医療いりょう機構きこう助成じょせいきん地域ちいき活動かつどう支援しえん事業じぎょう」・「重度じゅうど障害しょうがいしゃITコミュニケーション支援しえん事業じぎょう」・22・代表だいひょう立岩たていわしん也+分担ぶんたん北村きたむら健太郎けんたろう・570せんえん
◆みずほ福祉ふくし助成じょせい財団ざいだん研究けんきゅう助成じょせい・「効率こうりつてきかつ持続じぞく可能かのう手話しゅわ通訳つうやく制度せいど構築こうちく可能かのうせいかんする研究けんきゅう」・21~22・代表だいひょう坂本さかもといさおひとし分担ぶんたん立岩たていわしん也・1,230せんえん

人権じんけん保護ほごおよ法令ほうれいとう遵守じゅんしゅへの対応たいおう公募こうぼ要領ようりょうぺーじ参照さんしょう
 「日本にっぽん社会しゃかい学会がっかい倫理りんり綱領こうりょう」(2005)を遵守じゅんしゅする。またかく研究けんきゅうしゃは、かく大学だいがくにおける指針ししんとうがある場合ばあいにはその規定きていにもしたがう。立命館大学りつめいかんだいがくにおいては「立命館大学りつめいかんだいがくにおけるひと対象たいしょうとする研究けんきゅう倫理りんり指針ししん」(2009、http://www.ritsumei.jp/research/c10_01j.html)にもとづき、ひと対象たいしょうとする研究けんきゅう倫理りんり審査しんさける。
とりわけききと調査ちょうさにおいてられた情報じょうほうあつかいに細心さいしん注意ちゅういはらうことはうまでもない。機関きかん機関きかん公開こうかいにあたっては、それらがすべてのひとへの公開こうかい意図いとあるいは予期よきしていていないものである場合ばあいのあることに留意りゅういし、発行はっこうしゃ協議きょうぎし、固有こゆうめいについてはとくに留意りゅういするなど慎重しんちょうあつかう。また当然とうぜんのことではあるが、研究けんきゅう成果せいかは、かならずその研究けんきゅう協力きょうりょくしてくださった方々かたがたにおおくりする。

研究けんきゅう経費けいひ妥当だとうせい必要ひつようせい
 ほん研究けんきゅう拠点きょてんとなる場所ばしょは・資料しりょうしつはあり、そこに基本きほんてき機材きざいはある。研究けんきゅうしゃ各自かくじ必要ひつようなもののおおくはすでにあるだろうし、また各自かくじえることもできるだろう。そこで機器ききとう購入こうにゅう費用ひようはこの研究けんきゅうから支出ししゅつしないものとする。
 【謝金しゃきんについて】しるしてきたように、必要ひつようなのはひとはたらきである。そこに研究けんきゅうおおくを使つかう。情報じょうほう入手にゅうしゅ入力にゅうりょく一部いちぶについてはスキャン+り(画像がぞう→PC可読かどく文字もじコード)ソフトの使用しよう校正こうせい)・整理せいり・(おもにHPへの)掲載けいさい実地じっち調査ちょうさかかわる連絡れんらく調整ちょうせい、さらに調査ちょうさ記録きろく文字もじとうについては大学院生だいがくいんせい実務じつむだい部分ぶぶんにない、そのはたらきにたいして時給じきゅう支払しはらうことを基本きほんにする。時給じきゅう単価たんかとうは、所属しょぞく機関きかんさだめる規定きていしたが記載きさいしたもので、妥当だとうなものである。録音ろくおんデータの文字もじなどは業者ぎょうしゃ依頼いらいしてもその分野ぶんやかんする専門せんもんてき知識ちしきがないため、そのまま使つかえるものがかえってくることのほうすくない。またその作業さぎょう自体じたいがとくに若手わかて研究けんきゅうしゃ自身じしん研究けんきゅうむすびつきもする。この調査ちょうさ研究けんきゅう全体ぜんたいについて、研究けんきゅうしょくこころざひと自身じしん仕事しごとをしてもらい、妥当だとうがく謝金しゃきん支出ししゅつし、それを代表だいひょうしゃ所属しょぞくする立命館大学りつめいかんだいがくのリサーチオフィスが適正てきせい管理かんりする。
 【書籍しょせき資料しりょうについて】一般いっぱんてき学術がくじゅつ文献ぶんけんすでにほぼそろっているし、図書館としょかんとうでも利用りようできるから、小規模しょうきぼ組織そしき地域ちいきべつ組織そしき過去かこ機関きかん自費じひ出版しゅっぱん刊行かんこうされた書籍しょせき報告ほうこくしょ・パンフレットとう現在げんざい入手にゅうしゅむずかしいものを中心ちゅうしん古書こしょふくめて収集しゅうしゅう整理せいりする。その入手にゅうしゅ整理せいりのための作業さぎょう必要ひつようとなり、またその作業さぎょうのために一定いってい知識ちしきようする。人件じんけんはそのためにも使つかわれる。すでにその活動かつどうはじめており、グローバルCOE期間きかんちゅう(2012=平成へいせい24年度ねんどからこの制度せいど自体じたいがなくなった)にも、収集しゅうしゅうした資料しりょう調しらべるために、おおくの研究けんきゅうしゃがその資料しりょうけん研究けんきゅう議論ぎろん)をおとずれた。今後こんごも、資料しりょう整理せいりされ、代表だいひょうしゃ所属しょぞく研究けんきゅう機関きかん資料しりょうしつはいされるとともに、HPのデータベースからだれもがその所在しょざい確認かくにんでき、内容ないようることができるようにする。
 【外国がいこく旅費りょひについて】中国ちゅうごく韓国かんこく日本にっぽん台湾たいわん香港ほんこんによる国際こくさい研究けんきゅうフォーラムを毎年まいとし開催かいさいしてきており、各国かっこく交代こうたい開催かいさい担当たんとうしているため、としによっては海外かいがいからの招聘しょうへい開催かいさいかかわる費用ひようがかかるが、それについては別途べっと研究けんきゅう獲得かくとくするようつとめる。この企画きかく並行へいこうして海外かいがい調査ちょうさおこない、その経費けいひ一部いちぶ研究けんきゅうから支出ししゅつする。


 
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課題かだい番号ばんごうとう

課題かだい番号ばんごう:17H02614
決定けってい予算よさん金額きんがく → 16,510せんえん直接ちょくせつ経費けいひ:12,700せんえん間接かんせつ経費けいひ:3,810せんえん)  ※研究けんきゅう期間きかん(2017ねん4がつ1にち~2020ねん3がつ31にち全体ぜんたい配分はいぶんがくです。 ◆https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-17H02614/


UP:2016 REV:20161206, 20180321
病者びょうしゃ障害しょうがいしゃ運動うんどう研究けんきゅう  ◇立岩たていわ しん  ◇Shin'ya Tateiwa 
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