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臓器移植 Organ Transplantation/脳死
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臓器ぞうき移植いしょく脳死のうし

Organ Transplantation / Brain Death
2001  2002  2003  2004  2005  2006  2007  2009  2010-19
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last update:20171205


生存せいぞんがく創成そうせい拠点きょてん関係かんけいしゃによる文章ぶんしょう[PDF/テキストデータあり]
一宮いちのみや 茂子しげこ,2010.3,『Core Ethics』6: 13-23.
  「生体せいたいきも移植いしょくドナーの負担ふたん責任せきにんをめぐって――親族しんぞく家族かぞくあいだにおけるドナー決定けっていプロセスのインタヴュー分析ぶんせきから」 [PDF]
一宮いちのみや 茂子しげこ,2010.3,『Core Ethics』6: 509-518.
「膵島移植いしょくレシピエントの期待きたい現実げんじつ――1がた糖尿とうにょうびょう患者かんじゃのインタビュー調査ちょうさより」[PDF]


しんちゃく

児玉こだま 真美まみ 2015/12/29 「生命せいめい維持いじ継続けいぞくもとめて父親ちちおやじゅうって病院びょういんんだら、そのさわぎのあいだに「脳死のうし」の息子むすこ意識いしき回復かいふくした「無益むえき治療ちりょう事件じけん (TXしゅう)」
 http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara2/64976780.html

生存せいぞんがくHPうち関連かんれんファイル・全文ぜんぶんデータ

 □全文ぜんぶんファイル
 ◇皆吉みなよし あつしたいら 2010/05/16 だい36かい日本にっぽん保健ほけん医療いりょう社会しゃかい学会がっかい  発表はっぴょう要旨ようし
  臓器ぞうき移植いしょくの「公平こうへいせい」と親族しんぞくへの優先ゆうせん提供ていきょう――「脳死のうし臓器ぞうき移植いしょく問題もんだい歴史れきしてき現在げんざい
 ◇児玉こだま 真美まみ 2010/08/**腎臓じんぞうペア交換こうかん臓器ぞうき提供ていきょう安楽あんらく介護かいご保険ほけん情報じょうほう』 2010ねん8がつごう
 ◇児玉こだま 真美まみ 2011/04/** 「1つのながれにつながっていく 移植いしょく医療いりょう自己じこ決定けっていと「無益むえき治療ちりょう」」月刊げっかんかい
  まもる保険ほけん情報じょうほう』2011ねん4がつごう
 
 □事項じこう
  ◆臓器ぞうき移植いしょくについて
  ◆文献ぶんけんリスト(すこしだけ)
  ◆かん移植いしょく生体せいたいきも移植いしょく
  ◆じん移植いしょく
  ◆角膜かくまく移植いしょく
  ◆骨髄こつづい移植いしょく
  ◆膵島移植いしょく
  ◆臓器ぞうき売買ばいばい
  ◆ヒト細胞さいぼう組織そしき
  ◆和田わだ心臓しんぞう移植いしょく事件じけん

  ◆臓器ぞうき提供ていきょう安楽あんらく
  ◆人工じんこう臓器ぞうき
  ◆サバイバル・ロッタリー survival lottery

  ◆臓器ぞうき移植いしょくほうなお市民しみんネットワーク

  ◆2001  ◆2002  ◆2003  ◆2004  ◆2005  ◆2006  ◆2007  ◆2009  ◆2010  ◆2011
 
 

向井むかいうけたまわ 20010130 脳死のうし移植いしょくはどこへく?』, 晶文社しょうぶんしゃ,317p. 1800えん
 *著者ちょしゃより送付そうふいただいたこのほん1500えん送料そうりょうでおおくりします。→なくなりました

◆20001123 京都きょうと大学だいがく新聞しんぶんしゃ11がつさい講演こうえんかい
 移植いしょく医療いりょうをつくる〜ねらわれるあなたの臓器ぞうき〜」
 講師こうし山口やまぐち研一郎けんいちろう脳外科のうげか現代げんだい医療いりょうかんがえるかい代表だいひょう
◆20001117 臓器ぞうき移植いしょくほう見直みなおし 超党派ちょうとうはで「脳死のうしひと」に反対はんたいするかい発足ほっそく(↓)
◆20001116 超党派ちょうとうは生命せいめい倫理りんり議員ぎいん連盟れんめい 移植いしょくほう見直みなおしで議論ぎろんはじめる(↓)
◆「脳死のうし臓器ぞうき移植いしょくによる人権じんけん侵害しんがい監視かんし委員いいんかい大阪おおさか 20001113
 「要望ようぼうしょ」→生命せいめい倫理りんり研究けんきゅう議員ぎいん連盟れんめい
 http://fps01.plala.or.jp/~brainx/new_page_11.htm
◆200010  生命せいめい倫理りんり議員ぎいん連盟れんめい 脳死のうし臓器ぞうき提供ていきょう15さい未満みまんも…ほう運用うんよう見直みなお検討けんとう(↓)
◆20001016 臓器ぞうき移植いしょくほう施行しこうからまる3ねん
◆20001016 全国ぜんこく心臓しんぞうびょう子供こどもまもかい胆道たんどう閉鎖へいさしょう子供こどもまもかいなど8団体だんたい,15さい未満みまん小児しょうにからの脳死のうしでの臓器ぞうき提供ていきょう可能かのうにするよう厚生省こうせいしょう要請ようせい
 「心臓しんぞう移植いしょく必要ひつようおさな子供こどもたちはほう施行しこう海外かいがいわたらざるをない」などとうったえる。  8団体だんたいは、小児しょうに脳死のうし移植いしょくができない現状げんじょうについて、国会こっかい議席ぎせきつ11政党せいとう対象たいしょう実施じっししたアンケートを公表こうひょう回答かいとうしたのは民主みんしゅ共産きょうさんの2とうだけで、民主みんしゅは「とうとしてのかんがえはまとめていない」、共産きょうさんは「慎重しんちょう態度たいどらざるをない」といずれも慎重しんちょう姿勢しせいしめした。
◆20001016 宗教しゅうきょう法人ほうじん大本おおもと」(京都きょうと亀岡かめおか奥田おくだ宗弘むねひろ代表だいひょう役員やくいん)は、脳死のうし臓器ぞうき移植いしょく反対はんたいする立場たちばから、やく46まんにんぶん署名しょめいどうほう見直みなおしをもとめる要望ようぼうしょ厚生省こうせいしょう提出ていしゅつした。
 要望ようぼうしょなかで(1)本人ほんにん承諾しょうだくなしに臓器ぞうき摘出てきしゅつおこなわない(2)15さい未満みまん臓器ぞうき提供ていきょうみとめない(3)6さい未満みまん小児しょうに脳死のうし判定はんていをしない――などをもとめた。
 今年ことしがつ東京とうきょう京都きょうとなどで実施じっしした街頭がいとうアンケート(回答かいとうすう5194にん)の結果けっか発表はっぴょうした。「脳死のうし植物しょくぶつ状態じょうたいちがいがかる」とこたえたひとは26・4%にとどまり、ドナーカード(臓器ぞうき提供ていきょう意思いし表示ひょうじカード)をっているひとは12・8%だった。
森岡もりおか正博まさひろ 200010 「臓器ぞうき移植いしょくほう本人ほんにん意志いし表示ひょうじ原則げんそく堅持けんじせよ」
 『世界せかい』2000-10
 (厚生省こうせいしょう研究けんきゅうはんあんたいする反論はんろん対案たいあん
土井どい 健司けんじ 20000901 「隣人りんじんあい美名びめいのもとに――脳死のうし移植いしょくたいするキリスト教きりすときょうてき視点してんからの問題もんだい提起ていき
 『現代げんだい思想しそう』2000-09
池田いけだ 清彦きよひこ 20000401 『臓器ぞうき移植いしょく わが,せずされず』 小学館しょうがくかん文庫ぶんこ,222p. 495
 →◆文献ぶんけんリスト(すこしだけ)
◆20000418
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市民しみん衆参しゅうさん両院りょういん議員ぎいん共催きょうさいによるシンポジウム
臓器ぞうき移植いしょくほう成立せいりつから3ねん・いまあらためて脳死のうし臓器ぞうき移植いしょく
====================================================

日時にちじ:2000ねんがつ18にち)15:00−18:00
会場かいじょう衆議院しゅうぎいんだい議員ぎいん会館かいかんだいいち会議かいぎしつ
主催しゅさい臓器ぞうき移植いしょくほう成立せいりつねん・いまあらためて脳死のうし臓器ぞうき移植いしょくうシンポジウム
   実行じっこう委員いいんかい
市民しみんがわ連絡れんらくさき向井むかいうけたまわ tel 03-3397-3537 fax 03-3397-5190
議員ぎいんがわ連絡れんらくさき衆院しゅういん議員ぎいん金田かねだ誠一せいいち事務所じむしょ tel 03-3508-7622 fax 03-3508-3252
プログラム
1)主催しゅさいしゃあいさつ:議員ぎいんがわ市民しみんがわ
2)ひかりせき忠敬ちゅうけい弁護士べんごしもと脳死臨調のうしりんちょう参与さんよ
  「厚生省こうせいしょう研究けんきゅうはんによる「3ねん見直みなおしにけての提言ていげん」を批判ひはんする」
3)山口やまぐち よう順天堂大学じゅんてんどうだいがく病院びょういんふく院長いんちょう循環じゅんかん内科ないか教授きょうじゅ
  「脳死のうし臓器ぞうき移植いしょく」という医療いりょう現代げんだい社会しゃかいにどう位置いちづけられるか」
   −医療いりょう倫理りんり社会しゃかい経済けいざい視点してんから−
4)古川ふるかわ哲雄てつお東京医科歯科大学とうきょういかしかだいがく教授きょうじゅ神経しんけいない科学かがく
  「脳死のうししゃ本当ほんとう意識いしきはないのか−神経しんけい内科ないか立場たちばから−」
5)濱邊はまべ裕一ひろいち都立とりつすみひがし病院びょういん救命きゅうめい救急きゅうきゅうセンター医長いちょう
  「救命きゅうめいとして再度さいどう。脳死のうしあらためて「ひと」ではない」
6)ぬでじま次郎じろう三菱みつびし科学かがく生命せいめい科学かがく研究所けんきゅうじょ主任しゅにん研究けんきゅういん
  「移植いしょくほうみっつの欠陥けっかん見直みなおすべきしんのポイントはなにか−」
7)主催しゅさいしゃからのメッセージ:議員ぎいん市民しみん

臓器ぞうき移植いしょくほう改正かいせいあん反対はんたいサイト *
 http://ishokuho.tripod.co.jp/
森岡もりおか正博まさひろさんのホームページの臓器ぞうき移植いしょくほう関連かんれん特設とくせつページ *
 http://member.nifty.ne.jp/lifestudies/ishokuho.htm
◆ぬでじま 次郎じろう 200003
 「「ヒト組織そしき移植いしょくとうへの利用りようのありかたについて(あん)」にたいする意見いけん
きた嘉昭よしあき若林わかばやしただし福西ふくにし勇夫いさおはりはらやすし窪田くぼた敬一けいいち高山たかやま忠利ただとし河原崎かわらざき秀雄ひでお幕内まくうち雅敏まさとし
 20000315 「海外かいがい渡航とこう脳死のうし臓器ぞうき移植いしょく患者かんじゃなまおよ健康けんこう文化ぶんかかんする研究けんきゅう
 ――日本人にっぽんじん直面ちょくめんしたときの心理しんりめんかんする研究けんきゅうふくめて」
だいかい健康けんこう文化ぶんか研究けんきゅう助成じょせいろん文集ぶんしゅう 平成へいせい10年度ねんど』pp.41-49
 発行はっこうしゃ財団ざいだん法人ほうじん明治生命めいじせいめい厚生こうせい事業じぎょうだん
 〒160-0023 新宿しんじゅく西新宿にししんじゅく1-8-3小田急明治生命おだきゅうめいじせいめいビル9F
 03-3349-2829
澤田さわだ 愛子あいこ 19991210 『こんなお脳死のうし臓器ぞうき移植いしょく だいはん』 あずましんどう,204p. 2000
山内やまうち 一也かずや 19990924 異種いしゅ移植いしょく――21世紀せいき驚異きょうい医療いりょう河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ,257p. ISBN-10: 4309251196 ISBN-13: 978-4309251196 [amazon][kinokuniya] ot-0
玉井たまい 真理子まりこ 19990301
 脳死のうし臓器ぞうき移植いしょくしんのケアを」
 『信濃毎日新聞しなのまいにちしんぶん』19990301
日本にっぽん社会しゃかい臨床りんしょう学会がっかい 1997
 「脳死のうし臓器ぞうき移植いしょくのいかなる合法ごうほうにも反対はんたいする」
 http://yamasr50.edu.ibaraki.ac.jp/novo/nousihantai.html
 日本にっぽん社会しゃかい臨床りんしょう学会がっかいだいかい総会そうかい決議けつぎ
 『社会しゃかい臨床りんしょう雑誌ざっし』5-2:15-16(1997/08/31発行はっこう
森岡もりおか 正博まさひろ 19890306 『脳死のうしひと――生命せいめいがく視点してんから』 東京書籍とうきょうしょせき,237p. ISBN-10: 4487752183 ISBN-13: 978-4487752188 [amazon][kinokuniya] ※  →19910614 福武ふくたけ文庫ぶんこ,259p. ISBN-10: 4828832025 ISBN-13: 978-4828832029 [amazon][kinokuniya] ※  →20000720 脳死のうしひと――生命せいめいがく視点してんから(増補ぞうほ決定けっていばん)』法蔵館ほうぞうかん,271p. ISBN-10: 4831856037 ISBN-13: 978-4831856036 \2520 [amazon][kinokuniya] ot ot-bg 

 
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■ホームページ

◆「脳死のうし」・臓器ぞうき移植いしょく反対はんたいする関西かんさい市民しみんかい
 http://fps01.plala.or.jp/~brainx/
臓器ぞうき移植いしょくほう改正かいせいあん反対はんたいサイト
 http://ishokuho.tripod.co.jp/
森岡もりおか正博まさひろさんのホームページの臓器ぞうき移植いしょくほう関連かんれん特設とくせつページ
 http://member.nifty.ne.jp/lifestudies/ishokuho.htm
日本にっぽん移植いしょくしゃ協議きょうぎかい
 http://www.sts-net.co.jp/jtr/
 (患者かんじゃ団体だんたい日本にっぽん移植いしょくしゃ協議きょうぎかい」のホームページ)
静岡しずおかけん腎臓じんぞうバンク
 (歴史れきし組織そしき紹介しょうかいけんじじん登録とうろく案内あんない移植いしょく希望きぼうしゃ登録とうろく案内あんない、コーディネーター情報じょうほう、イベント案内あんない質問しつもんコーナーとう
 http://www.hama-med.ac.jp/w3/jinbank/index-j.html
じん移植いしょく現況げんきょう金沢医科大学かなざわいかだいがく
 http://www.kanazawa-med.ac.jp/~urol/transplant/index.html
 (腎臓じんぞう移植いしょく解説かいせつけんじじん移植いしょく生体せいたいじん移植いしょく案内あんない石川いしかわけん腎臓じんぞう移植いしょくコーディネーターのページなど)
◆トリオ・ジャパン
 http://square.umin.u-tokyo.ac.jp/trio/
 (TRIO(国際こくさい移植いしょくしゃ組織そしき)の日本にっぽん支部しぶ移植いしょくしゃやその家族かぞくをサポート)
移植いしょく医療いりょう推進すいしんのページ LIFORCE(LIFE FORCE)
 http://www.alles.or.jp/~kt/isyoku.htm
 (東京都立大学とうきょうとりつだいがく都市とし研究所けんきゅうじょ地域ちいき保健ほけん福祉ふくし研究けんきゅうしつ運営うんえい骨髄こつづい移植いしょく関連かんれん情報じょうほうとう
移植いしょく広場ひろばじん移植いしょく up to date)
 http://www.ishoku.crown.co.jp/
 (名古屋第二赤十字病院なごやだいにせきじゅうじびょういん移植いしょく外科げか腎臓じんぞう移植いしょくけた患者かんじゃかい朋友ほうゆうかい)のページ。)
東京大学とうきょうだいがく医科いかがく研究所けんきゅうじょ附属ふぞく病院びょういん 外科げか移植いしょく
 http://ishoku.ims.u-tokyo.ac.jp/WelcomeJ.html
 (じん移植いしょく患者かんじゃけマニュアルあり)
◆「ビバ トランスプランテーション」(臓器ぞうき移植いしょく応援おうえんだん
 http://ishoku.ims.u-tokyo.ac.jp/viva/viva1.html
阿部あべ知子ともこさん(小児科しょうにか衆議院しゅうぎいん議員ぎいん社民党しゃみんとう
 http://www.abetomoko.com./

 
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法律ほうりつ政令せいれい声明せいめい 等々とうとう

◆スウェーデン・臓器ぞうき移植いしょくほう[ Lag (1995:831) om transplantation m.m.]
 http://www.senshu-u.ac.jp/~thj0090/rex16.htm

 

臓器ぞうき移植いしょくかんする世論せろん調査ちょうさ平成へいせい10ねん10がつ結果けっか
 http://www.sorifu.go.jp/survey/zouki-isyoku.html
 総理府そうりふ広報こうほうしつ
______________________________________________________

調しらべ 査 の がい よう
調査ちょうさ目的もくてき
臓器ぞうき移植いしょくかんする国民こくみん意識いしき調査ちょうさし、今後こんご施策しさく参考さんこうとする。


調査ちょうさ項目こうもく
(1)臓器ぞうき移植いしょくかんする法律ほうりつについて
(2)臓器ぞうき提供ていきょう意思いし表示ひょうじカードについて
(3)臓器ぞうき提供ていきょう意思いしについて
(4)外国がいこく移植いしょく手術しゅじゅつけることについて


調査ちょうさ対象たいしょう
(1)母集団ぼしゅうだん全国ぜんこく20さい以上いじょうもの
(2)標本ひょうほんすう : 3,000にん
(3)抽出ちゅうしゅつほうそうだん無作為むさくい抽出ちゅうしゅつほう

日本にっぽん社会しゃかい臨床りんしょう学会がっかい 1997
 「脳死のうし臓器ぞうき移植いしょくのいかなる合法ごうほうにも反対はんたいする」
 http://yamasr50.edu.ibaraki.ac.jp/novo/nousihantai.html
 日本にっぽん社会しゃかい臨床りんしょう学会がっかいだいかい総会そうかい決議けつぎ
 『社会しゃかい臨床りんしょう雑誌ざっし』5-2:15-16(1997/08/31発行はっこう

……

1979/12/18
角膜かくまくおよじん(じん)臓の移植いしょくかんする法律ほうりつ
1986/01/15
厚生省こうせいしょう脳死のうしかんする研究けんきゅうはん脳死のうし判定はんてい指針ししんおよび判定はんてい基準きじゅん
 『ジュリスト』0852:247-235
 『判例はんれいタイムズ』37-03:96-80
1989/12/08
臨時りんじ脳死のうしおよ臓器ぞうき移植いしょく調査ちょうさかい設置せっちほう(1989ほう70)
1990/01/26
臨時りんじ脳死のうしおよ臓器ぞうき移植いしょく調査ちょうさかい設置せっちほう施行しこうれい(1991政令せいれい8)
1991/06/14
臨時りんじ脳死のうしおよ臓器ぞうき移植いしょく調査ちょうさかい脳死のうしおよ臓器ぞうき移植いしょくかんする重要じゅうよう事項じこうについて(中間なかま意見いけん)」

◇「死亡しぼうした胎児たいじ新生児しんせいじ臓器ぞうき研究けんきゅうもちいることの是非ぜひ許容きょよう範囲はんいについての見解けんかい

◆1995/06/12 公開こうかい質問しつもんじょうおよ要望ようぼうしょ東京女子医科大学とうきょうじょしいかだいがくだいさん外科げかがネットワークをとおさずにった輸入ゆにゅうじん移植いしょくについて」
◆1995/06/27 日本にっぽん腎臓じんぞう移植いしょくネットワーク・記者きしゃ会見かいけん
◆1995/08/04 日本にっぽん腎臓じんぞう移植いしょくネットワーク関東甲信越かんとうこうしんえつブロック回答かいとう
◆1995/??/?? USじん問題もんだい中央ちゅうおう評価ひょうか委員いいんかい報告ほうこくしょ
◆1995/08/22 日本にっぽん移植いしょく学会がっかい雑誌ざっし移植いしょく』30かんだい31かい日本にっぽん移植いしょく学会がっかい総会そうかい臨時りんじごう収載しゅうさい演題えんだい『INF-αあるふぁ併用へいよう HCV陽性ようせいドナーから陰性いんせいレシピエントへのじん移植いしょく』にたいする公開こうかい質問しつもんじょう


◆1998/07/15 『朝日新聞あさひしんぶん大阪おおさか朝刊ちょうかん 4 ぺーじ オピニオンめん O980715M04--02
 自己じこ決定けってい土壌どじょうづくりを 臓器ぞうき移植いしょくほう制定せいていねん意思いし表示ひょうじ課題かだい大阪おおさか

 
 
◆2009/02/27 「脳死のうし移植いしょく:10ねんで81けん いのちのリレーひろがらぬもどかしさ」 (※暫定ざんていてきにおいています。移動いどう予定よてい。)
毎日新聞まいにちしんぶん野田のだたけし関東かんとうすすむ慈)2009ねん2がつ27にち 230ふん 更新こうしん:2がつ27にち 516ふん
http://mainichi.jp/select/today/news/20090227k0000m040151000c.html

脳死のうし臓器ぞうき提供ていきょう件数けんすう 臓器ぞうき移植いしょくほうもとづく国内こくないはつ脳死のうし移植いしょく手術しゅじゅつ(99ねんがつ)から、28にちで10ねんとなるのをまえに、最初さいしょしん移植いしょくきも移植いしょくけたともに50だい男性だんせいにん毎日新聞まいにちしんぶん取材しゅざいおうじた。拒絶きょぜつ反応はんのうおさえるために免疫めんえき抑制よくせいざいつづけるなどの制約せいやくはあるが、「普通ふつうひとわらない生活せいかつごしている。いただいた勇気ゆうきを、つぎほうつたえたい」とかたる。10年間ねんかん脳死のうし臓器ぞうき提供ていきょうけい81けん。「(移植いしょくつ)仲間なかまおもうとすくない」と指摘してきした。
 しん移植いしょくは、大阪大おおさかだい病院びょういん大阪おおさか吹田すいた)で実施じっしされた。男性だんせい病気びょうきしん機能きのう低下ていかする肥大ひだいがた心筋しんきんしょうだった。現在げんざい体調たいちょうから、取材しゅざいには文書ぶんしょ回答かいとうした。会社かいしゃいん仕事しごと定年ていねん退職たいしょくし、家庭かてい菜園さいえん旅行りょこうたのしむ。移植いしょくしゃ同士どうし交流こうりゅうにも参加さんか移植いしょくしゃスポーツ大会たいかいではボウリングやウオーキングの競技きょうぎ出場しゅつじょうした。
 毎年まいとし、ドナー(臓器ぞうき提供ていきょうしゃ)の家族かぞく感謝かんしゃ気持きもちをしたためた手紙てがみを、日本にっぽん臓器ぞうき移植いしょくネットワーク(東京とうきょう)をつうじてしている。返事へんじはないが、「いつまでもいただいた心臓しんぞう仲良なかよきていきたい」とねがう。
 免疫めんえき抑制よくせいざい服用ふくようともな感染かんせんしょう防止ぼうしのためなどのなまものをべられないといった生活せいかつじょう制約せいやくがある。しかし男性だんせいは「制約せいやくまもることで、元気げんきでいることができる。まったくになっていません」とし、「健康けんこう管理かんりには人一倍ひといちばい注意ちゅういしています」とべた。
 かん移植いしょく信州大しんしゅうだい病院びょういん長野ながのけん松本まつもと)で実施じっしされた。男性だんせい病名びょうめいは、手足てあし感覚かんかく運動うんどうがまひする遺伝いでんせい難病なんびょう「FAP(家族かぞくせいアミロイドポリニューロパチー)」。通院つういんさき取材しゅざいおうじ、「10ねんきながらえてきた。その背景はいけいに1にんがあるのをおもめている」と感謝かんしゃした。
 日本にっぽん臓器ぞうき移植いしょくネットワークによると、脳死のうししゃから臓器ぞうき提供ていきょうけたのは345にん。うち、最初さいしょ2人ふたり男性だんせいふくやくわり、305にん生存せいぞんしている。【野田のだたけし関東かんとうすすむ慈】


◆20001119
臓器ぞうき移植いしょくほう見直みなおし 「脳死のうしひと」に反対はんたいするかい発足ほっそく ちょうとう
NHKニュース速報そくほう
 「臓器ぞうき移植いしょくほう」の見直みなおしに関連かんれんして、きょう超党派ちょうとうは国会こっかい議員ぎいんのグループが脳死のうしひととすることに反対はんたいするかい発足ほっそくさせ、いま法律ほうりつ問題もんだいてん検討けんとうしていくことになりました。
 「臓器ぞうき移植いしょくほう」は今年ことし施行しこうからさんねん見直みなおしの時期じきむかえましたが、きょう発足ほっそくした議員ぎいんかいは、脳死のうしひととしない立場たちばからいま法律ほうりつ問題もんだいてん検討けんとうすることにしたものです。
 きょうの会合かいごうでは、発起人ほっきにんが「いま法律ほうりつでは、臓器ぞうき提供ていきょうする場合ばあい脳死のうしひととすることがさだめられているが、国民こくみんあいだにはさまざまな死生しせいかん宗教しゅうきょうかんがあることに配慮はいりょしていきたい」とあいさつし、今後こんご活動かつどうについてはないました。
 そして、これまでにおこなわれた脳死のうし判定はんてい臓器ぞうき移植いしょくにかかわった医師いしをはじめ、法律ほうりつ専門せんもん宗教しゅうきょう関係かんけいしゃなどから幅広はばひろ意見いけんくことにしました。
 臓器ぞうき移植いしょくほう見直みなおしについては、超党派ちょうとうはの「生命せいめい倫理りんり研究けんきゅう議員ぎいん連盟れんめい」が臓器ぞうき移植いしょくすすめていく立場たちばから検討けんとうはじめていますが、きょう発足ほっそくした議員ぎいんかいでは、「早急そうきゅう見直みなおしではなく、文化ぶんか価値かちかん視点してんから議論ぎろんふかめていきたい」とはなしています。
[2000-11-17-19:00]

脳死のうし移植いしょく独自どくじ検証けんしょう 慎重しんちょう国会こっかい議員ぎいんあらたなかい
共同通信きょうどうつうしんニュース速報そくほう
 超党派ちょうとうは国会こっかい議員ぎいん構成こうせいする「脳死のうしひととしない立場たちばから脳死のうし臓器ぞうき移植いしょくかんがえる議員ぎいんかい」(金田かねだ誠一せいいち代表だいひょう)がじゅうななにち設立せつりつ発起人ほっきにんかいひらいた。
 脳死のうし移植いしょく反対はんたい、または慎重しんちょう姿勢しせいしゅうまいり両院りょういん議員ぎいんじゅうななにんかいへの参加さんか表明ひょうめい。これまで実施じっしされた脳死のうし移植いしょく事例じれい独自どくじ検証けんしょうし、臓器ぞうき移植いしょくほう問題もんだいてんかびがらせるのがねらい。
 いちれい脳死のうし判定はんてい実施じっしした高知こうち赤十字せきじゅうじ病院びょういんなど臓器ぞうき提供ていきょう病院びょういん医師いしらをまねいて当時とうじくわしい状況じょうきょうくほか、海外かいがい事例じれい調査ちょうさする。またクローン技術ぎじゅつ再生さいせい医学いがくなど生命せいめい倫理りんり全般ぜんぱん検討けんとう視野しやれている。
 すでにべつの「生命せいめい倫理りんり研究けんきゅう議員ぎいん連盟れんめい中山なかやま太郎たろう会長かいちょう)」が、臓器ぞうき移植いしょくほう適用てきよう拡大かくだいけた議論ぎろんはじめている。国会こっかいでのほう見直みなお議論ぎろんはじまれば、かいとしてどう議連ぎれん反対はんたい立場たちばまわるとみられている。
[2000-11-17-18:06]

◆20001116
移植いしょくほう見直みなおしで議論ぎろんはじまる 超党派ちょうとうは生命せいめい倫理りんり議員ぎいん連盟れんめい
共同通信きょうどうつうしんニュース速報そくほう
 超党派ちょうとうは国会こっかい議員ぎいん構成こうせいする生命せいめい倫理りんり研究けんきゅう議員ぎいん連盟れんめい中山なかやま太郎たろう会長かいちょう)はじゅうろくにち総会そうかいひらき、施行しこうからさんねん経過けいかした臓器ぞうき移植いしょくほう見直みなお問題もんだいについて検討けんとうはじめた。どう議員ぎいん連盟れんめい改選かいせん総会そうかいひらくのははじめてで、今後こんご議論ぎろんかさねて見直みなおあんをまとめ、来年らいねんにも国会こっかい提出ていしゅつする。
 現行げんこうほうみとめていないじゅうさい未満みまんからの臓器ぞうき提供ていきょう最大さいだい焦点しょうてん中山なかやまは「現行げんこうほう成立せいりつのように党派とうはえた個人こじん立場たちば議論ぎろんふかめ、議員ぎいん提案ていあんすべきだ」との方針ほうしんしめした。
 このじゅういちにん議員ぎいん参加さんか幼稚園ようちえんやPTA関係かんけいしゃから意見いけん聴取ちょうしゅした。全日本ぜんにほん私立しりつ幼稚園ようちえん連合れんごうかい平林ひらばやし忠正ただまさ専務せんむ理事りじは「本人ほんにん意思いし原則げんそく大切たいせつだが、なかにはしっかりした意思いし子供こどももいる。一律いちりつ年齢ねんれい提供ていきょう意志いしてるのはどうか」とかたった。
 河村かわむら建夫たけお衆院しゅういん議員ぎいんは「移植いしょく医療いりょう公的こうてき教育きょういく課題かだいとしてげるべきではないか」と提案ていあん。また脳死のうし移植いしょく反対はんたい立場たちばから参加さんかした社民党しゃみんとう阿部あべ知子ともこ衆院しゅういん議員ぎいんは「提供ていきょう施設しせつとなることがおお救急きゅうきゅう病院びょういん医療いりょう体制たいせいのチェックが先決せんけつ」と見直みなお議論ぎろんをけんせいした。
りょう
[2000-11-16-19:21]

臓器ぞうき移植いしょくほう施行しこうねん 超党派ちょうとうは議員ぎいん連盟れんめいほう見直みなおしで関係かんけいしゃ
NHKニュース速報そくほう
 法律ほうりつ施行しこうされて今年ことしさんねんになる「臓器ぞうき移植いしょくほう」について、超党派ちょうとうは国会こっかい議員ぎいんつくる「生命せいめい倫理りんり研究けんきゅう議員ぎいん連盟れんめい」がきょう会合かいごうひらき、法律ほうりつ見直みなおしについて関係かんけいしゃから意見いけんきました。
 臓器ぞうき移植いしょくほうでは、脳死のうし段階だんかい臓器ぞうき提供ていきょうできるのはじゅうさい以上いじょうとされていることから、ちいさなどもの患者かんじゃは、いま法律ほうりつのもとでは事実じじつじょう移植いしょくけることができず、患者かんじゃ団体だんたいなどから法律ほうりつ見直みなおしをもとめる要望ようぼうされていました。
 こうした状況じょうきょうけて「生命せいめい倫理りんり研究けんきゅう議員ぎいん連盟れんめい」では、ちいさなどもからの臓器ぞうき提供ていきょうについて検討けんとうするため、きょう教育きょういく関係かんけいしゃなどをんで意見いけんきました。
 このなかで、全国ぜんこく幼稚園ようちえん団体だんたい代表だいひょうからは「明確めいかく意思いし表示ひょうじができないどもからの臓器ぞうき提供ていきょうは、慎重しんちょうかんがえるべきだ」という意見いけんされました。
 臓器ぞうき移植いしょくほうをめぐっては、このほかにも脳死のうし判定はんていのありかた移植いしょくにかかった費用ひようだれ負担ふたんするかなどの問題もんだい指摘してきされていて、議員ぎいん連盟れんめいでは今後こんご関係かんけいしゃからききとりをおこない、法律ほうりつ見直みなおしについて検討けんとうすることにしています。
[2000-11-16-19:21]

 

◆200010 脳死のうし臓器ぞうき提供ていきょう15さい未満みまんも…ほう運用うんよう見直みなお検討けんとう
読売新聞よみうりしんぶんニュース速報そくほう
 超党派ちょうとうは国会こっかい議員ぎいんによる「生命せいめい倫理りんり研究けんきゅう議員ぎいん連盟れんめい」(会長かいちょう中山なかやま太郎たろうもと外相がいしょう)はじゅうさんにちまでに、現在げんざい制限せいげんされているじゅうさい未満みまん脳死のうししゃからの臓器ぞうき提供ていきょう可能かのうにすることを視野しやに、臓器ぞうき移植いしょくほう運用うんよう見直みなおしを検討けんとうする方針ほうしんかためた。
 心臓しんぞうびょうなどの小児しょうに患者かんじゃへの臓器ぞうき移植いしょくには、臓器ぞうきちいさいどもの患者かんじゃからの臓器ぞうき提供ていきょう必要ひつようとなるためだ。どう議員ぎいん連盟れんめいは、今月こんげつちゅうにも検討けんとうをスタートさせる。ただ、現行げんこう制度せいどえることに反対はんたい議員ぎいんもいるため、議論ぎろんくしたうえで、はやければ来春らいしゅんまでに運用うんよう改善かいぜんはかるよう政府せいふもとめるかんがえだ。
 いちきゅうきゅうななねんじゅうがつ施行しこうされた臓器ぞうき移植いしょくほうは、脳死のうしひとからの臓器ぞうき提供ていきょうに、〈1〉本人ほんにん意思いし文書ぶんしょ確認かくにんする〈2〉家族かぞく承諾しょうだく――の双方そうほう必要ひつようとしている。どうほうには臓器ぞうき提供ていきょうについての年齢ねんれい制限せいげん明記めいきされていないが、立法りっぽう過程かていでの議論ぎろんもとづき、厚生省こうせいしょう提供ていきょうしゃ民法みんぽう遺言ゆいごん可能かのう年齢ねんれいじゅんじてじゅうさい以上いじょうかぎっている。
 このため小児しょうに患者かんじゃは、米国べいこくなどに渡航とこうして移植いしょく機会きかいつしかなかった。
 見直みなお作業さぎょうでは、じゅうさい未満みまんであっても意思いし表示ひょうじみとめるかどうかなどが焦点しょうてんになるものとられるが、意思いし不明ふめい場合ばあい家族かぞく承諾しょうだくだけで臓器ぞうき提供ていきょうできるようにする場合ばあいは、どうほう改正かいせいむことになる。じゅうさい未満みまん脳死のうししゃからの臓器ぞうき提供ていきょうみとめることには国民こくみん感情かんじょう問題もんだいもあり、議論ぎろんぶのは必至ひっしだ。

 

脳死のうし(brain death)

立岩たていわ私的してき所有しょゆうろんより

だいしょう他者たしゃ」pp.146-147

「……
 以上いじょう道具どうぐとしての価値かち下落げらくあるいは上昇じょうしょうである。このときには、その道具どうぐ制御せいぎょするがわにあるわたしのこっている。わたし――制御せいぎょするがわわたし――の固有こゆうせいうしなわれていくのではない。ただその変容へんよう、(道具どうぐの)機能きのう向上こうじょう可能かのうにするものは技術ぎじゅつであって、変容へんようをもたらそうとするそのひと自身じしんちからによってなされるものではない。そこでそのわたしはある「趣味しゅみ」をっているわたしとしてのこることになる。
 そのわたしもいなくなることがあるだろうか。わたしわたしであることをわたしのうはたらきにもとめるなら、のう特権とっけんせい保存ほぞんされているかぎ問題もんだいはそれほどおおきくならないともえる。実際じっさい脳死のうししゃからの臓器ぞうき移植いしょくみとめられるときにはこうした論理ろんりはたらいている。のうたいする操作そうさは「わたし」の特権とっけんせいおびやかすために抵抗ていこうがある。そして実際じっさいのう移植いしょく困難こんなんでもある。しかし、それが可能かのうになり、その「わたし自体じたいえられていく可能かのうせいかんがえられないわけではない。そしてここにわたし自身じしんえてしまおうとおもわたしすでにいる。そのわたしわたしのう改変かいへん意図いと決定けっていするのであり、それもまた「自己じこ決定けってい」ではある。自己じこ決定けってい原理げんり真面目まじめつらぬこうとすれば、この原理げんりのもとではこのことは許容きょようされる。まさしく自由じゆう主義しゅぎしゃであろうとするもの同意どういもとづいたのうえをみとめなくてはならない(だいしょうせつ)。」

だいしょう線引せんひ問題もんだいという問題もんだい」pp.177-178

なにほろぼしてよいのかよくないのか、その「客観きゃっかんてき」な基準きじゅんはない。それは、まずだいいちには、うまでもないことだが、これが「規範きはん」をめぐることだからである。「科学かがくてき」な手段しゅだんによって、あるものがある状態じょうたいであるかかを――たとえば脳死のうし状態じょうたいであるかかを――測定そくていすることができたとしても、それはひとまずそれだけのことであり、ある状態じょうたい発見はっけんやある基準きじゅんもとづく測定そくてい結果けっか自体じたい基準きじゅんあたえることはけっしてない。」

だいしょう線引せんひ問題もんだいという問題もんだい」pp.193-195

「……
 このようにうことは、Aの論理ろんりからたとえば嬰児えいじ資格しかくしゃとする議論ぎろんからはなれたところにある。A'とB'が指示しじする範囲はんい実質じっしつてきにはほとんどかさなっている。まれてはじめていることと、その世界せかい存在そんざいすることはつながっている。けれども、A'ひとひとなかあらわれたことにおいてすでひとであるとおもうことから、B'そのひとにおいて世界せかいがあることをいた状態じょうたい空白くうはくという状態じょうたいがありえないのではない。この場合ばあいには、他者たしゃにおいて世界せかいがあるとえない。このときにも、わたしはそのものひと他者たしゃおもうことがあるだろう。ただその当人とうにんにおいて空白くうはくである以上いじょうは、わたしだけがそのしゃのことをおもっている、わたし他者たしゃであるとおもうということだけがのこっている、だからそのかぎりで、そのしゃそくしてなにおもっていることとはちがう、とはえるだろうとおもう。
 この状態じょうたいをどうかんがえるか。「脳死のうし」についてかんがえるのが困難こんなんなのはこのことに関係かんけいする。問題もんだいとなっており、問題もんだいとすべき一切いっさい事実じじつ問題もんだい、そして事実じじつ確認かくにんできるかという理論りろんてき問題もんだいはぶき、はかがたいことをはかれるとするあやうさとそのあやうさに周囲しゅういものたち様々さまざま利害りがいからあやうさをここでき、もしかりに、脳死のうしという状態じょうたいがそのひとにおいてまったくの空白くうはくでありそこから回復かいふくすることがない状態じょうたいであるとしたらどうだろう。あるもの人工じんこう呼吸こきゅうとうめることができるとおもう。問題もんだいはないと判断はんだんするのはわたしである。さらに、その臓器ぞうき利用りようするのはわたしいたる)であり、そのように利用りようしたいとおもうのはたしかにこちらの都合つごうである。だが他方たほうで、そうとめないものもまた、やはりわたしおもいとして、そのようにおもっているのである。死体したいである、物体ぶったいであるとおもえず、んでいない(生命せいめいうばうべきではない)存在そんざいだとかんがえ、いわゆるさん徴候ちょうこうつのもわたしいたる)である。もちろん、前者ぜんしゃは「科学かがくてき」な立場たちばだからまさしく、後者こうしゃはそうでないなどいうことではまったくない。「科学かがく」は状態じょうたいについての情報じょうほう提供ていきょうするだけであり、まず両者りょうしゃひとしくわたしたちおもいなのであり、このかぎりでは両者りょうしゃ等価とうかであるとる。
 そのうえで、つぎに、このまったくの空白くうはくにはその存在そんざい独自どくじという契機けいきけているというる。だから、後者こうしゃのようにおもうことが、なにかその存在そんざいとの「共同きょうどうせい」のうえ成立せいりつしているとかんがえるのはあやまっている。はしてきにその存在そんざいとの「共同きょうどう」は不可能ふかのうなことであり、むしろ、このおもいは、わたしからのおもいとしてしか存在そんざいしないのならば――なにかのためにその存在そんざいもちいよう、なに不都合ふつごうなことになるからんだことにしようといった水準すいじゅんとはことなった水準すいじゅんで――、より「わたしいたる中心ちゅうしんてきおもいであるというるのではないか◆17。
 そのことをみとめたうえでどのようにかんがえるかである。一方いっぽうで、あるひとがその空白くうはく状態じょうたいにある存在そんざいまえにして、その生命せいめいうばってならないとおもっている。この場合ばあいに、そのひとおもいがなにかおかしなものだとはえない。さきべたことをみとめてもらえるなら、わたしたちがそのような世界せかいに(も)きていることはたしかなのであるから。そしてもちろん、この空白くうはく状態じょうたいにいる存在そんざい生存せいぞんうばえるという積極せっきょくてき理由りゆうあらわれてこない。B'でないことは、その生存せいぞんめてよい積極せっきょくてき理由りゆうにはならない。ただうばってはならないことの理由りゆうよわめるものではある。A'を優先ゆうせんするか、よりつよい=せまいがやはりうばえないことをわたしたちおもわせる決定的けっていてき条件じょうけんであるB'をたしていないことをどこまで考慮こうりょするか。いずれかにけっする絶対ぜったいてきこたえはない。それは、両者りょうしゃともがわたしたち現実げんじつのかなりふかいところに根差ねざしているからだとかんがえる。
 脳死のうし状態じょうたいからの臓器ぞうき移植いしょくというここで主題しゅだいとしない事柄ことがらはずせば、B'からA'のあいだ時間じかんぎるのをわたしたちはただっていればよいのだから、このいにたいするこたえ未定みていにしておいたままでも、現実げんじつてき問題もんだいはそうこらない。ただ、もうすこしだけかんがえをすすめることはできる。脳死のうしということでなく、一切いっさい生物せいぶつてき生理せいりてき生存せいぞんわったのちも、ひとはその存在そんざいきているとおもい、破壊はかいしないようにしようとおもうことはできる。きているように保存ほぞんつづけることもできるかもしれない。しかし、このようなでよりはっきりとあきらかになるのは、それがそのように保存ほぞんしようとするわたしおもいだけにはっしていることである。すで生存せいぞんめた存在そんざいにとってすできられ受容じゅようされるものでなくなっている身体しんたいをそのままに保存ほぞんしようとすることは、かつてその身体しんたい受容じゅようしてそれとともにあった存在そんざいからはなれ、それをわたしがわこうとするおこないではないか。そのような権利けんりわたしにあるとえるだろうか。
 すくなくとも、そのひとが、みずからにとって世界せかい一切いっさいわったうえでの生存せいぞん生存せいぞんえたのちでの保存ほぞん放棄ほうきしようとするのであれば、わたしにとっての他者たしゃ意味合いみあいではなく、他者たしゃがあることそのものが尊重そんちょうされなくてはならないという立場たちばからは、そのひと意志いししたがうべきであることになるだろう。
 本節ほんぶしべようとしたことをすこえたところまで、いささか不用意ふよういに、はなしすすめてしまった。けれども、こうした主題しゅだいについてかんがえるのであれば、最低さいてい以上いじょうさえておくべきだとおもう。だいしょうで「出生しゅっしょうぜん診断しんだん」「選択せんたくてき中絶ちゅうぜつ」という、やはりすこしもあかるくない主題しゅだいについてかんがえることになるのだが、そこではここでべたことと一部いちぶおなじことをい、またべつのことをべることになる。それを、いずれも生存せいぞん資格しかく問題もんだいでありおな問題もんだいだとかんがえるのだとすれば、それは粗雑そざつ思考しこうであり、論理ろんりしょうするものが、わたしたちおもったりなやんだりする現実げんじつ――それも、論理ろんりあやつることを仕事しごとをするひと論理ろんりしょうするものよりは複雑ふくざつではあろうが、ある論理ろんりそなえている――にいていないということだとかんがえる。

だいしょう線引せんひ問題もんだいという問題もんだいちゅう14 p.212

脳死体のうしたい利用りようについてGaylin[1974]、あかはやしあきら森岡もりおか正博まさひろ[1988]、森岡もりおか赤林あかばやし[1989]、森岡もりおか[1994:127-142]。脳症のうしょう臓器ぞうき提供ていきょうげんとしての利用りようについてShewmon et.al.[1989]。胎児たいじ医学いがく研究けんきゅうへの利用りようについて品川しながわ信良のぶよし[1988a]。」

だいしょう線引せんひ問題もんだいという問題もんだいちゅう17 p.212

小松こまつ美男よしお[1996]の主張しゅちょうをそのまま肯定こうていしない。脳死のうししゃ障害しょうがいしゃ範疇はんちゅうなかかんがえることができるかといういについて、たとえば森岡もりおか正博まさひろ[1989]が範疇はんちゅうなかろんじ、繁男しげお[1993]はこうしたかんがかた否定ひていしている。脳死のうしとし脳死のうししゃからの臓器ぞうき移植いしょく容認ようにんすることを障害しょうがいしゃ差別さべつとして批判ひはんする障害しょうがいしゃ運動うんどう主張しゅちょう検討けんとう本書ほんしょでは省略しょうりゃくする。脳死のうし臓器ぞうき移植いしょく全般ぜんぱんかかわる資料集しりょうしゅうとして中山なかやま研一けんいちへん[1992]。」

立岩たついわ 1998/06/05
 脳死のうしども」
 小児しょうに神経しんけい学会がっかい大会たいかいシンポジウム

立岩たついわ 199903 「遺伝子いでんし技術ぎじゅつ社会しゃかい――限界げんかいしめいと可能かのうせいひらい」ちゅう
 『科学かがく』1999-03(科学かがく’800ごう記念きねん特集とくしゅうごう(いま,科学かがく のなにわれているのか)
 ※『科学かがく』のホームページ http://www.iwanami.co.jp/kagaku/


前者ぜんしゃについて。強制きょうせいされてはならないとはとりあえずえるだろう。しかし同意どういしているならかまわないとえるか。これは、みずからが犠牲ぎせいになる、「る」おこないである。自己じこ犠牲ぎせい賞賛しょうさんされるおこないだが、犠牲ぎせいになることをみと推奨すいしょうすることができるか。犠牲ぎせいについて、これまでわたしたちはたいしたことをかんがえず、めてこなかった。そうしたことがおこなわれたりおこなわれなかったりするのは、ざされた極限きょくげん状況じょうきょうであり、そのときどうするかはそのかんがえるしかなかったからである。しかし移植いしょく日常にちじょうてき可能かのうせいをもつことととしてあらわれてくる。このとき、「犠牲ぎせい」をどうあつかうかという難題なんだい社会しゃかいかかえることになる。
 わたし自身じしん脳死のうしをどうかんがえたらよいか定見ていけんていない。だが、基本きほん問題もんだいが「脳死のうしか」ではなく「なにであるか」であることはわかる。「なにか」といういにこたえることができ、つぎ脳死のうし状態じょうたいがどんな状態じょうたいかを記述きじゅつできるなら、「脳死のうしとしてよいか」といういにこたえられる。つぎに、「」とはA:状態じょうたいしめすとともに、B:どのように存在そんざいぐうするのかをしめすものであることを確認かくにんすること。A:「このにいない」、つまりすくなくとも普通ふつう仕方しかたでは、そのひとと(そのひとのそのひと自身じしんとのかかわりをもふくめた、この)世界せかいとのつながりがなくなることをとすることがある。そしてこのとき、B:いたりめたり、そういの過程かていはいってよいとされる。わたし自身じしんは、われていることがしんずるにるなら、「あるしゅの」脳死のうし状態じょうたいは、わたしたちがおもとしてきた状態じょうたいかさなるとかんがえる。つぎに、とらかたひとによってことなるときにどうかんがえるべきかという問題もんだいがある(cf.[1997:191-195][1999a])。これらをかんがえたうえで、さらに移植いしょくについて、一人ひとりひと生命せいめい生活せいかつ一人ひとりひととがえになることをめぐあやうさをかんがえることになる。」

◆ずっと以前いぜんつくった資料しりょう

背景はいけい
 医療いりょう技術ぎじゅつ進展しんてんによって 集中しゅうちゅう治療ちりょうしつ(ICU intensive care unit)
 レスピレーター=人工じんこう呼吸こきゅう ICUについて森岡もりおか[1989]とう

☆どういう状態じょうたい
 脳死のうしのう機能きのう停止ていしのうあつすすむのうへのりゅう途絶とぜつ機能きのう停止ていし
 はい心臓しんぞう機能きのう機械きかいによって維持いじ
 死者ししゃの1%じゃく脳死のうし状態じょうたい
 いちせい病変びょうへんのうそのものがなんらかの障害しょうがいける)が原因げんいんのう血管けっかん障害しょうがい 64.5%
 頭部とうぶ外傷がいしょう17.9% のうしゅよう 6.1% 頭蓋とうがいない炎症えんしょうせい疾患しっかん 2.0% その 1.0%
 せい病変びょうへん原因げんいん窒息ちっそく 3.0% しん停止ていし 2.4% その 2.3%
 (厚生省こうせいしょう研究けんきゅうはん[1984] →竹内たけうち[1988:29-31])
 脊髄せきずいきている(竹内たけうち[1988:51])

脳死のうしとしてみとめるか・脳死のうし基準きじゅん
 判定はんてい問題もんだいのう全体ぜんたい機能きのう停止ていしをどのようにるか?
 世界せかいてき統一とういつ基準きじゅんはない ぜん脳死のうし脳幹のうかん 日本にっぽん前者ぜんしゃ(これが一般いっぱんてき
イギリスは後者こうしゃ(Pallis[83],うた[88]とう
 脳幹のうかんせつへの反論はんろん立花たちばな[86][88]
 脳波のうはだけでは判定はんていできない
文献ぶんけん
 脳死のうし肯定こうてい臓器ぞうき移植いしょく推進すいしん中川なかがわへん[ ]塩見しおみ[89] [多数たすう入力にゅうりょく
歴史れきし
020000 米国べいこくのクッシング Harvey Cushing(近代きんだい外科げかちち)はじめて脳死のうし状態じょうたい
    ついての記述きじゅつ
    Some Experimental and Clinical Observations concerning States of
    Increased Intractional Tension,
    American Journal of the Medical Science
    (竹内たけうち[1988:53])
    当時とうじ脳死のうしとしてはあまり問題もんだいにならない
    (福間ふくま[1987:29])
590000 フランスの医師いしギュロンとモレー,フィッシュゴールトとマチス,および
    ジュベーが脳死のうし状態じょうたい患者かんじゃ23れいについてComa depasse(昏睡こんすいえた状態じょうたい
    として報告ほうこく福間ふくま[1987:28])
・・・・・・ 世界せかい麻酔ますい学会がっかい会長かいちょうマ法王まほうおうにあてて質問しつもんじょう
590000 マ法王まほうおうピオ12せい生命せいめい延長えんちょう」という表題ひょうだい回答かいとうをよせる
    (福間ふくま[1987:29])
630300 米国べいこく世界せかいはつ肝臓かんぞう移植いしょく実施じっし 671203 みなみアフリカ共和きょうわこくはつ心臓しんぞう移植いしょく(→以下いか臓器ぞうき移植いしょくについては別項べっこう
680800 ハーバード大学だいがく脳死のうし特別とくべつ委員いいんかい報告ほうこく
    「可逆かぎゃくてき昏睡こんすい irreversible coma」の定義ていぎ
    のう永久えいきゅう機能きのううしなった状態じょうたい @刺激しげきたいする反応はんのうせい A呼吸こきゅう停止ていし
    B反射はんしゃ消失しょうしつ C脳波のうは平坦へいたん竹内たけうち[1988:58]福間ふくま[1987:40-42])
680000 世界せかい医師いしかい シドニー宣言せんげん脳死のうしかんする見解けんかい発表はっぴょう
680000 シュワブ 脳死のうし判定はんてい基準きじゅん発表はっぴょう
710000 ミネソタ大学だいがく基準きじゅん福間ふくま[1987:42-43])
720000 スカンジナビア基準きじゅん
760000 英国えいこく 基準きじゅん発表はっぴょう福間ふくま[1987:45-47],くわしくはうた[88])
780000 合衆国がっしゅうこく 「医療いりょうおよび生物せいぶつがくてきならびに行動こうどう科学かがくてき研究けんきゅうにおける倫理りんりてきもろ
    問題もんだい研究けんきゅうのための大統領だいとうりょう委員いいんかい発足ほっそく
801013 BBCテレビ番組ばんぐみ「パノラマ」で
    「臓器ぞうき移植いしょく――提供ていきょうしゃしんんでいるか」の放映ほうえい 議論ぎろん
    (うた[88])
810000 英国えいこくジェネット教授きょうじゅ 600あまりの脳死のうしれい検討けんとうして基準きじゅんただしいことを発表はっぴょう
810000 合衆国がっしゅうこく 大統領だいとうりょう委員いいんかい報告ほうこく
    「定義ていぎすること――決定けっていにおける医学いがくてき法的ほうてき倫理りんりしょ問題もんだいにつ
    いての報告ほうこく
    (福間ふくま[1987:47-50]竹内たけうち[1988:108-110])

日本にっぽん 脳死のうし移植いしょく関係かんけい年表ねんぴょう

680800 札幌医大さっぽろいだい和田わだ寿郎としお教授きょうじゅ日本にっぽんはつ心臓しんぞう移植いしょく実施じっし 681001 日本にっぽん脳波のうは学会がっかい脳死のうし脳波のうはかんする委員いいんかい発足ほっそく
    だいかい会合かいごう
    大脳だいのう半球はんきゅうのみならず脳幹のうかんふくめたのう全体ぜんたい機能きのう永久えいきゅううしなったことをもっ
    て脳死のうしとする。=新潟にいがた宣言せんげん竹内たけうち[1988:58])
690000 どう委員いいんかいちゅうあいだ報告ほうこくなか脳死のうし概念がいねんあきらかにする
700000 「脳死のうし脳波のうは――日本にっぽん脳波のうは学会がっかい脳死のうし脳波のうはかんする委員いいんかいしょう委員いいんかい
    報告ほうこく発表はっぴょう
730000 だいかい国際こくさい脳神経のうしんけい外科げか学会がっかい東京とうきょう)で植木うえき幸明こうみょう教授きょうじゅ日本にっぽん脳死のうし判定はんてい基準きじゅん
    を報告ほうこく
741100 日本にっぽん脳波のうは学会がっかい脳死のうし脳波のうはかんする委員いいんかい脳死のうし判定はんてい基準きじゅん
    (「のう急性きゅうせいいちせい粗大そだい病変びょうへんにおける『脳死のうし』の判定はんてい基準きじゅん」)を発表はっぴょう
    日本にっぽん最初さいしょ
    (福間ふくま[1987:43-45]竹内たけうち[1988:58-59,78])
791200 「角膜かくまくおよ腎臓じんぞう移植いしょくかんする法律ほうりつ公布こうふ 830000 厚生省こうせいしょう脳死のうしかんする研究けんきゅうはん発足ほっそく ?
840400 厚生省こうせいしょう脳死のうしかんする研究けんきゅうはん発足ほっそく 850200 超党派ちょうとうは国会こっかい議員ぎいんが「生命せいめい倫理りんり研究けんきゅう議員ぎいん連盟れんめい」を発足ほっそく 851200 厚生省こうせいしょう脳死のうしかんする研究けんきゅうはん」が「脳死のうし判定はんてい指針ししんおよび判定はんてい基準きじゅん」     (竹内たけうち基準きじゅん)を発表はっぴょう      @ふか昏睡こんすい A自発じはつ呼吸こきゅう消失しょうしつ 
    B瞳孔どうこう固定こてい C脳幹のうかん反射はんしゃ消失しょうしつ のすべてで脳死のうし状態じょうたい確認かくにんされ,かつ,
    脳波のうは測定そくていとう福間ふくま[1987:50-52]竹内たけうち[1988:75-106 ]
    以上いじょう竹内たけうち[1988]のほか福間ふくま[1987]
880112 日本にっぽん医師いしかい生命せいめい倫理りんり懇談こんだんかい脳死のうしおよび臓器ぞうき移植いしょくについての最終さいしゅう報告ほうこく
    (立花たちばな[1988:297-319]に転載てんさい
    この報告ほうこくたいする批判ひはんとして立花たちばな[1988])
891100 島根しまね医大いだい日本にっぽんはつ生体せいたい部分ぶぶんきも移植いしょく実施じっし 900300 「臨時りんじ脳死のうしおよ臓器ぞうき移植いしょく調査ちょうさかい」(脳死臨調のうしりんちょう発足ほっそく 900800 阪大はんだい倫理りんり委員いいんかい日本にっぽんはじめて心臓しんぞう移植いしょく承認しょうにん 920100 脳死臨調のうしりんちょうが「脳死のうしひと」として脳死のうし臓器ぞうき移植いしょくみとめる最終さいしゅう答申とうしん発表はっぴょう 920300 日弁連にちべんれん脳死臨調のうしりんちょう最終さいしゅう答申とうしん反対はんたいする意見いけんしょ発表はっぴょう 940400 議員ぎいん立法りっぽうとして「脳死のうしひと」とする「臓器ぞうき移植いしょくかんする法律ほうりつあん」を     衆議院しゅうぎいん提出ていしゅつ 960900 衆院しゅういん解散かいさんともな法案ほうあん廃案はいあんに 961000 日本にっぽん移植いしょく学会がっかい法律ほうりつ成立せいりつたず脳死のうし臓器ぞうき移植いしょく実施じっしするためのガイド     ライン作成さくせい開始かいし 961200 臨時りんじ国会こっかい法案ほうあんさい提出ていしゅつ 970100 日本にっぽん救急きゅうきゅう学会がっかいが「法案ほうあん成立せいりつまえ脳死のうし移植いしょくには協力きょうりょくできない」との見解けんかいを     まとめる 970300 衆院しゅういん厚生こうせい委員いいんかい法案ほうあん審議しんぎ脳死のうしひととしない対案たいあん提出ていしゅつされる 970400 日本にっぽん移植いしょく学会がっかいが「ひらかれた脳死のうし移植いしょくおこなうため」のガイドラインを発表はっぴょう 970400 衆院しゅういんで「脳死のうしひと」とする法案ほうあん可決かけつ 970600 臓器ぞうき提供ていきょう場合ばあいかぎ脳死のうしひととする修正しゅうせいあん参院さんいん提出ていしゅつされ可決かけつほう     あん成立せいりつ。 971000 臓器ぞうき移植いしょくほう施行しこう
[これ以降いこうのDATA入力にゅうりょく

他方たほうで…大脳皮質だいのうひしつ神経しんけい細胞さいぼうは 140おく なにかを「っている」とき,その18まん
 しかはたらいていない。それで判定はんていできるのか,といった疑問ぎもん
 (『技術ぎじゅつ人間にんげん』85-3:35)
 判定はんてい基準きじゅんについて徹底的てっていてきろんじたものとして立花たちばな[1986][1988]
・1983 合衆国がっしゅうこく脳死のうし状態じょうたい出産しゅっさん
 1.26脳死のうし状態じょうたい 3.29出産しゅっさん(31しゅう) 同日どうじつ 人工じんこう呼吸こきゅうはずされしん停止ていし
 (Shraden[1986]→うた(in福間ふくま)[1987:203]
 脳死のうし診断しんだんされたのち自発じはつ呼吸こきゅうがあったというれい(……)とう

☆なぜ なにのために
もっと重要じゅうようなのは臓器ぞうき移植いしょく臓器ぞうき移植いしょくこう
・@訓練くんれん A試験しけん B実験じっけん C貯蔵ちょぞう D収穫しゅうかく E製造せいぞう
 (Gaylin[1974]→森岡もりおか[1989:102-103])
医療いりょう資源しげんとしての利用りよう A臓器ぞうき移植いしょくのドナーとして B貯蔵庫ちょぞうことして 
 C工場こうじょうとして
医学いがく応用おうようのための利用りよう A人体じんたい実験じっけんけいとして B教育きょういくのために
 (赤林あかばやし森岡もりおか[1988]森岡もりおか赤林あかばやし[1988]→森岡もりおか[1989:104-107])
 1988 脳死体のうしたい臨床りんしょう医学いがく実験じっけん論文ろんぶん(Coller et. al.[1988])発表はっぴょう 脳死のうしにな
 った78さい男性だんせい身体しんたいに,モノクローナル抗体こうたい注入ちゅうにゅうして血液けつえき分析ぶんせきかえし,
 られたデータを吟味ぎんみしたもの 同誌どうし論説ろんせつでJ・ラ・ピューマは,最近さいきんおやしゃ
 倫理りんり委員いいんかい承諾しょうだくが あり,重要じゅうようせいのある研究けんきゅうであれば,脳死体のうしたいもちいた研究けんきゅう
 倫理りんりてき許容きょようできるとべている(森岡もりおか[1989:134])
死亡しぼう胎児たいじ利用りよう
 合衆国がっしゅうこくでは胎児たいじ細胞さいぼうにコード番号ばんごうがふられて,業者ぎょうしゃ国際こくさいてき販売はんばいしている 
 日本にっぽんでもにいれることができる
 (大日本製薬だいにっぽんせいやく株式会社かぶしきがいしゃラボラトリープロダクツ[  ]→ 森岡もりおか[1989:128])

☆どうしててきたのか どういう問題もんだいてくるのか?

1.何時いつときとするか?
従来じゅうらいさん徴候ちょうこう呼吸こきゅう停止ていし心臓しんぞう停止ていし瞳孔どうこう拡大かくだい
日本にっぽん場合ばあい法律ほうりつにおいてどういう状態じょうたいとするかという定義ていぎあたえられてい
 ない( 前述ぜんじゅつ)が,基本きほんてきに3徴候ちょうこうもちいられてきた(このさん徴候ちょうこう時点じてん
 もすべての細胞さいぼうが 機能きのう停止ていししているわけではない。たとえば,毛髪もうはつびる)
周囲しゅういひと脳死のうし状態じょうたいとしてれることができるか。のうがドロドロにな
 っているといわれるが,脳死のうし状態じょうたい初期しょきにはそういうことはない。血色けっしょくとう
 ているのとわらない。んでいるという実感じっかんがわかないことがある。
 (中島なかじま[85])
 これを科学かがくてきってすませるわけにはいかない
・どのように決定けっていするのか 医師いし? 法律ほうりつ
 「脳死のうし立法りっぽう制定せいていうごき(生命せいめい倫理りんり研究けんきゅう議員ぎいん連盟れんめいへん[85]中山なかやま太郎たろう[89]…)

2.何故なぜ
臓器ぞうき移植いしょく 脳死のうしというものが実際じっさいじょう問題もんだいとして登場とうじょうしてきた背景はいけいには,まずな
 により臓器ぞうき移植いしょく要請ようせいがあった。
・コスト…集中しゅうちゅう治療ちりょうしつでの延命えんめい処置しょち高額こうがく経費けいひがかかるのはかく
苦痛くつうからのがれる 無意味むいみせい延命えんめいよりも…
 だが「んだほうしあわせ」といういいかた…? 他者たしゃ論理ろんり優先ゆうせんされた場合ばあいには…?
 →自己じこ決定けってい @事前じぜん承諾しょうだく カレン裁判さいばん場合ばあい以前いぜんそういうことになったら
 んだほうがいいとったことがあったというだけ →現在げんざいすでべたように文書ぶんしょ
 その場所ばしょでの意思いし表示ひょうじ だが,それは本当ほんとう本人ほんにん意志いしだといえるか。
 にぎわになってにたいとおもうか(脳死のうし植物しょくぶつ状態じょうたい場合ばあいは,意識いしきはないとさ
 れる が…) A苦痛くつうから @・A周囲しゅういたいする気兼きがね?
 もうひとわれていることとして 周囲しゅういひとたいするかんがかた


ほん

渡辺わたなべ 淳一じゅんいち 19910910 『いま脳死のうしをどうかんがえるか』講談社こうだんしゃ,277. ISBN-10:4062051990 ISBN-13:978-4062051996 \1200 [amazon][kinokuniya]※ ot
せらおか 吉彦よしひこ仲谷なかたに 達也たつや へん 20010630 じん移植いしょく医療いりょう経済けいざい東京とうきょう医学いがくしゃ,170p. ASIN: 4885631327 3675 [amazon] ※,


REV:...20080407, 0727, 20090301, 0601, 0716, 1217, 1225, 20100122, 0427, 1108, 20111011, 20130927, 20171205
  ◇生命せいめい倫理りんりがく] (bioethics)  ◇歴史れきし年表ねんぴょう  
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