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ボランティア
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ボランティア・募金ぼきん・…


last update:20110414

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい関連かんれん cf.災害さいがい障害しょうがいしゃ病者びょうしゃ

募金ぼきん関連かんれん情報じょうほう

◆2011/05/19
 DPI日本にっぽん会議かいぎメールマガジン(11.05.19)だい294ごうより

こんにちは、DPIメルマガ編集へんしゅうです。

宮城みやぎけん福島ふくしまけん岩手いわてけんかく被災ひさいさわがいしゃ支援しえんセンターでは、
日夜にちや現地げんちでの相談そうだん支援しえん被害ひがい状況じょうきょう調査ちょうさなどっていますが、
深刻しんこく人手ひとで不足ふそくとなっています。

障害しょうがいしゃ救援きゅうえん本部ほんぶでは、被災ひさいさわがいしゃセンターにおける
ボランティア活動かつどうにご協力きょうりょくいただけるほうつのっています。

活動かつどう場所ばしょは、岩手いわて宮城みやぎ福島ふくしまのいずれかです。
活動かつどう内容ないようは、被災ひさい障害しょうがいしゃ状況じょうきょう調査ちょうさ、ニーズ把握はあく個別こべつ支援しえんなどですが、
被災ひさいさわがいしゃセンターの支援しえん活動かつどう様々さまざまですので、
専門せんもん知識ちしきかせない場合ばあいもありますが、どんな活動かつどうでも被災ひさいした方々かたがた支援しえんにつながります。

週間しゅうかん以上いじょう活動かつどう可能かのうほう歓迎かんげいしますが、短期間たんきかんでもご相談そうだんください。ご協力きょうりょくをおねがいいたします。

申込もうしこみ用紙ようし(pdf) http://www.j-il.jp/temporary/3prefvolaapp.pdf
申込もうしこみ用紙ようし(エクセル)http://www.j-il.jp/temporary/3prefvolaapp.xls

[わせ・もうさき]
東北とうほく関東大震災かんとうだいしんさい障害しょうがいしゃ救援きゅうえん本部ほんぶ担当たんとう高木たかぎ
TEL:042-631-6620  FAX:042-660-7746  e-Mail:9enhonbu@gmail.com

●おねがい●
 ・障害しょうがいしゃかかわる経験けいけんが1ねん以上いじょうあるほう歓迎かんげいします。
 ・活動かつどう期間きかん最低さいてい週間しゅうかんねがいします。
 ・「被災ひさいさわがいしゃセンター」の支援しえん活動かつどうはさまざまです。専門せんもん分野ぶんや専門せんもん知識ちしき
  かせない場合ばあいもありますが、どんな活動かつどうにも参加さんかしていただきます。
 ・どの活動かつどうでも被災ひさいしたさわがいしゃ方々かたがたへの支援しえんにつながります。
 ・活動かつどうちゅうは「被災ひさいさわがいしゃセンター」の一員いちいんとして活動かつどうしていただきます。
 ・活動かつどうとおして情報じょうほう秘密ひみつ厳守げんしゅをおねがいしています。
 ・個人こじん参加さんかほうはおまいの地域ちいきでの「ボランティア保険ほけん加入かにゅうをおすすめします。
   (ボランティア保険ほけん社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかいあつかっています。)
 ・現地げんちまでの交通こうつう滞在たいざいちゅう食費しょくひ自己じこ負担ふたんとなります。
活動かつどうちゅう生活せいかつについて●
 ・宿泊しゅくはく施設しせつ準備じゅんびしていますのでそちらに宿泊しゅくはくしていただきます。(共同きょうどう生活せいかつです。)
 ・派遣はけんさきではライフラインや物流ぶつりゅうがほとんど復旧ふっきゅうしていて、通常つうじょう生活せいかつおくれます。
 ・洗濯せんたくはありませんがちかくにコインランドリーがあります。
 ・入浴にゅうよく宿泊しゅくはく施設しせつにありますし、ちかくに銭湯せんとうもあります。
ものについて●
 ・活動かつどううごきやすい服装ふくそう) ・保険ほけんしょう洗面せんめん用具ようぐ(タオル、ブラシなど)
 ・防寒ぼうかんさむ対策たいさく) ・現金げんきん
 (りないものがあっても、購入こうにゅうできる環境かんきょうなので心配しんぱいいりません!布団ふとんはあります!)

----(以下いか、メールフォーム)-----

被災ひさいさわがいしゃセンターふくしま・みやぎ・いわてさんけん共通きょうつう
ボランティア申込もうしこみしょ   (申込もうしこみ  /  )

名前なまえ(ふりがな):
住所じゅうしょ
生年月日せいねんがっぴ:       (年齢ねんれい  とし) 
所属しょぞく機関きかん:  
紹介しょうかいしゃ
資格しかく運転うんてん免許めんきょ/介助かいじょなど):
特技とくぎ専門せんもん分野ぶんや
活動かつどう希望きぼう期間きかん:   つき  にち〜  がつ  にち  その希望きぼう
活動かつどう場所ばしょ希望きぼう場所ばしょ なし  あり(     )  福島ふくしま不可ふか

活動かつどう場所ばしょ希望きぼう箇所かしょがある場合ばあい岩手いわて宮城みやぎ福島ふくしまのいずれかをおきください。
 希望きぼうがない場合ばあいは、こちらのほうで派遣はけんさきめさせていただきます。
 また福島ふくしまについては原発げんぱつ影響えいきょうがあるため、希望きぼうさきがない場合ばあいでも
 派遣はけん可能かのうかどうかをご自身じしん選択せんたくしてください。

障害しょうがいしゃ救援きゅうえん本部ほんぶ最新さいしん情報じょうほうはこちら↓
http://shinsai-syougaisya.blogspot.com/

◆2011/05/06 障害しょうがいしゃ救援きゅうえん本部ほんぶより
関係かんけい各位かくい 障害しょうがいしゃ救援きゅうえん本部ほんぶでは、現在げんざい現地げんち障害しょうがいしゃ救援きゅうえん活動かつどうにご協力きょうりょくいただけるボランティアのほう募集ぼしゅうしています。ゴールデンウィークは、人手ひとで不足ふそくになります。
活動かつどう場所ばしょは、岩手いわて宮城みやぎ福島ふくしまのいずれかです。
障害しょうがいしゃ救援きゅうえん活動かつどうにはいきなが支援しえん必要ひつようです。
活動かつどう内容ないようは、被災ひさい障害しょうがいしゃ状況じょうきょう調査ちょうさ、ニーズ把握はあく個別こべつ支援しえんなど。(申込もうしこみ用紙ようし共通きょうつうです。)
1週間しゅうかん以上いじょう現地げんち活動かつどう可能かのうほう、ぜひご協力きょうりょくをおねがいいたします。
[わせ・もうさき]東北とうほく関東大震災かんとうだいしんさい障害しょうがいしゃ救援きゅうえん本部ほんぶ担当たんとう高木たかぎ
〒192-0046 東京とうきょう八王子はちおうじ明神みょうじんまち4-11-11-1F TELてる:042-631-6620 FAXふぁっくす:042-660-7746
E-mail:9enhonbu@gmail.com
http://shinsai-syougaisya.blogspot.com/

◆2011/04/11更新こうしん 日本にっぽんユニバ震災しんさい対策たいさくチームより義援金ぎえんきん・ボランティア募集ぼしゅう
 http://www.ud-web.com/shinsai/
世田谷せたがやボランティア協会きょうかい 専門せんもんボランティア事前じぜん登録とうろく
 http://www.otagaisama.or.jp/
全国ぜんこくコミュニティライフサポートセンター(CLC) 東北とうほく関東大震災かんとうだいしんさい 被災ひさいでの看護かんごしょく介護かいごしょくとうのボランティア募集ぼしゅう
 http://www.clc-japan.com/jishin_b.html
全国ぜんこく社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい 災害さいがいボランティア募集ぼしゅうじょうきょうについて
 http://www.shakyo.or.jp/saigai/touhokuzisin.html
全国ぜんこく社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい 災害さいがいのボランティア活動かつどうについて
 http://www.shakyo.or.jp/saigai/katudou.html
市民しみんキャビネット災害さいがい支援しえん部会ぶかい生命せいめい維持いじかかわる物資ぶっし提供ていきょうのおねがい」
 http://citycabinet.npgo.jp/

緊急きんきゅう災害さいがい電話でんわ無料むりょう通訳つうやく情報じょうほう
 http://www.bricks-corp.com/

厚生こうせい労働省ろうどうしょう 「東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしんのボランティアを希望きぼうしている皆様みなさまへ」
 http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=161833

◆KVネット 「東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん被災ひさいでボランティアしたいとおもっているほうへ」
 http://www.kvnet.jp/touhoku_jishin.html

福井ふくいけん 「平成へいせい23ねん(2011ねん東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしんともな災害さいがいボランティア登録とうろくのおねがい」
 http://info.pref.fukui.jp/danken/npo/060_sv/touhokujisin.php

厚生こうせい労働省ろうどうしょう平成へいせい23ねん東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしんとうにおけるボランティア・NPO活動かつどう支援しえんのための募金ぼきん」について
 http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=161831

神戸大学こうべだいがく文学部ぶんがくぶ歴史れきし資料しりょうネットワーク 2011/03 かみ東北とうほく地方ちほう太平洋たいへいようおき地震じしん東北とうほく関東大震災かんとうだいしんさい)による被災ひさい歴史れきし資料しりょう保全ほぜん活動かつどうへの支援しえん募金ぼきんのおねが

 
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 *以下いか千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?』(1996)の作成さくせいのものでしかなく、やくつものではありません。

 ◆ホームページ(↓)
 ◆ガイドブック(↓)
 ◆ボランティア「政策せいさく」(↓)
 ◆ボランティアの評価ひょうか(↓)
 ◆寄付きふきんぜい控除こうじょについての理論りろん(↓)
 ◆寄付きふ・マッチングファンド(↓)
 ◆企業きぎょうじんのボランティア(↓)
 ◆ボランティア・マネジメントinUSA(↓)
 ◆文献ぶんけん

◆200010
 早瀬はやせのぼるさんより「「奉仕ほうし活動かつどう義務ぎむ」に反対はんたいし、自主じしゅてきな「ボランティア学習がくしゅう推進すいしんもとめる要望ようぼうしょ賛同さんどう要請ようせい
◆200010
 奉仕ほうし活動かつどう義務ぎむ」をかんがえる緊急きんきゅう教育きょういくフォーラム

 

■ホームページ・団体だんたい

郵政省ゆうせいしょう国際こくさいボランティア貯金ちょきん
 http://www.mpt.go.jp/Voluntary-Aid/voluntary-home-J.html
◆ViVa! ボランティア情報じょうほうサポートプロジェクト
 http://www.jca.ax.apc.org/viva/
◆ハローねっと・ボランティア
 http://www.wnn.or.jp/wnn-v/
◆ボランティアワールド / NEC
 http://www.nhk.or.jp/nhkvnet/
◆NECボラネット
 http://www1.meshnet.or.jp/~volanet/index.html

日本にっぽんボランティア学会がっかい

 
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■ガイドブック/NPO・NGOリスト

◆あしたの日本にっぽんつくかい へん 1989 『ハンドブック どものための地域ちいきづくり』,晶文社しょうぶんしゃ,249p.,2200えん
◆イエローリポーツ へん 1994 『ボランティアをはじめよう──自分じぶんった活動かつどうさがすガイドブック』,実務教育出版じつむきょういくしゅっぱん,253p.,1200えん
◆NGO情報じょうほうきょく へん 1993 『いっしょにやろうよ国際こくさいボランティア──NGOガイドブック』,三省堂さんせいどう,197p. ISBN:4385355258,1500えん
◆NGO活動かつどう推進すいしんセンター へん 1994 『NGOダイレクトリー'94』,
 NGO活動かつどう推進すいしんセンター,294p.,2500えん
◆グラスルーツ in かながわプロジェクト へん 1993 『(もっと)2神奈川かながわ!――地域ちいきたのしくきるひとてん・グループのエコロジカル ネットワーク リスト』,グラスルーツ in かながわプロジェクト(横浜よこはまなか弁天通べんてんどおり3-26-3A アリスセンター気付きつけ 045-212-5835 FAX 045-201-4807),317p.,1700えん
講談社こうだんしゃ へん 1994 『ボランティア はじめのいち』,講談社こうだんしゃ,222p.,1300えん
笹川ささかわ平和へいわ財団ざいだん日本語にほんご教育きょういくプログラム専門せんもん委員いいんかい 1994 『くさ日本語にほんご教育きょういく事例じれいしゅう』,笹川ささかわ平和へいわ財団ざいだん,98p.,非売品ひばいひん
◆『自然しぜん生活せいかつ編集へんしゅう へん 1992 『もうひとつの日本にっぽん地図ちず 1992〜1993──いのちのネットワーク』,野草やそうしゃ発売はつばい新泉しんいずみしゃ,467p.,2215えん
全国ぜんこく社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい へん 1990 『住民じゅうみん参加さんかがた在宅ざいたく福祉ふくしサービス団体だんたい一覧いちらん』,全国ぜんこく社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい
全国ぜんこく自立じりつ生活せいかつセンター協議きょうぎかい運営うんえいそののサービスしょう委員いいんかい 1994
 『全国ぜんこく自立じりつ生活せいかつセンター協議きょうぎかい年鑑ねんかん 1993.4〜1994.3』,72p.,1000えん
根本こんぽん 悦子えつこ+アルス 1993 『患者かんじゃのための医療いりょうガイド』,三省堂さんせいどう,243p.,1600えん
◆パンドラ へん 1989 『東京とうきょうおんなおたすけほん PartU』,パンドラ,発売はつばい現代書館げんだいしょかん,187p.,1030えん
◆ボランティア活動かつどう研究けんきゅうかい へん 1995 『全国ぜんこくボランティアグループ・団体だんたいガイド』,ジャニス,発売はつばい:メディアパル,302p.,1750えん
◆ボランティア・ワークショップ へん 1994 『ボランティアブック──これからはじめるあなたに』,ブロンズしんしゃ,317p.,1900えん
◆───── 1995 『定年ていねんからのボランティア』,ブロンズしんしゃ,277p.,1800えん
堀越ほりこし 栄子えいこ根本こんぽん 悦子えつこ へん 1991 『ふれあいの医療いりょうガイド──医者いしゃってもわからないことがわかるほん』,学陽書房がくようしょぼう,387p.,2300えん
◆Hollender, Jeffrey・グループたまき へん 1995 『地球ちきゅう未来みらいあかるい──ボランティア&市民しみん活動かつどう徹底てっていガイド』,ダイヤモンド社だいやもんどしゃ,158p.,1500えん [2]
◆ほんの 企画きかく編集へんしゅう 1994 『実践じっせん市民しみんボランティアガイド』,ほんの,269p.,1600えん
◆マスコミ情報じょうほうセンター へん 1995a 『ボランティア便利べんりちょう'95』,マスコミ情報じょうほうセンター,発売はつばい朝日新聞社あさひしんぶんしゃ,352p.,1600えん
松田まつだ のぼる小木曽こぎそ 洋司ようじ西山にしやま 哲郎てつろうなり もとあきら  20081020 市民しみんがく挑戦ちょうせん――ささえあう市民しみん公共こうきょう空間くうかんもとめて――』あずさ出版しゅっぱんしゃ,346p. ISBN-10:4872622249 ISBN-13:9784872622249 \2800 [amazon][kinokuniya] ※ pp s4300000 d00p s03 (新規しんき)
横浜よこはま女性じょせい協会きょうかい へんおんなのネットワーキング・プロジェクト 製作せいさく 1993 『おんなのグループ 活動かつどう資金しきんづくりのほん──助成じょせい機関きかん全国ぜんこくリストづけ』,学陽書房がくようしょぼう,181p.,1800えん
横浜よこはま女性じょせいフォーラム 1991 『新版しんぱんおんなのネットワーキング──おんなのグループ全国ぜんこくガイド』,学陽書房がくようしょぼう,422p.,2800えん
早稲田わせだ教育きょういく出版しゅっぱん編集へんしゅう 1995 『アフタあふたふぁいぶ休日きゅうじつのボランティア』,早稲田わせだ教育きょういく出版しゅっぱん早稲田わせだ教育きょういく出版しゅっぱん,230p.,1300えん
松田まつだ のぼる小木曽こぎそ 洋司ようじ西山にしやま 哲郎てつろうなり もとあきら  20081020 市民しみんがく挑戦ちょうせん――ささえあう市民しみん公共こうきょう空間くうかんもとめて――』あずさ出版しゅっぱんしゃ,346p. ISBN-10:4872622249 ISBN-13:9784872622249 \2800 [amazon][kinokuniya] ※ pp s4300000 d00p s03 (新規しんき)

 
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久保田くぼた 武男たけお 19970510 太陽たいよういえ物語ものがたり太陽たいよういえ後援こうえんかい,218p. 1575 ISBN-10: 4877510168 ISBN-13: 978-4877510169 [amazon] ※ v05
田貝たがい もん へん柳田やなぎだ 邦男くにお黒田くろだ 裕子ゆうこ大賀おおが 重太郎しげたろう村井むらい 雅清まさきよ 20060331 『ボランティアが社会しゃかいえる――ささいの実践じっせん関西かんさい看護かんご出版しゅっぱん,202p. ISBN-10: 9784906438785 ISBN-13: 978-4906438785 1680 [amazon][kinokuniya] ※ v05.d10.

■ボランティア「政策せいさく

 1992ねんから1993ねん政府せいふ審議しんぎかい答申とうしん

生涯しょうがい学習がくしゅう審議しんぎかい[1992]=
 「今後こんご社会しゃかい動向どうこう対応たいおうした生涯しょうがい学習がくしゅう振興しんこう方策ほうさくについて(答申とうしん)」
 (1992.7.29 だいだいしょう「ボランティア活動かつどう支援しえん推進すいしんについて」),

厚生省こうせいしょう[1993]=
 「国民こくみん社会しゃかい福祉ふくしかんする活動かつどうへの参加さんか促進そくしんはかるための措置そちかんする基本きほんてき
 な指針ししん」(1993.4.14 厚生省こうせいしょう告示こくじだい117ごう
 (これについて栃木とちぎ[1993])

中央ちゅうおう社会しゃかい福祉ふくし審議しんぎかい地域ちいき福祉ふくし専門せんもん分科ぶんかかい[1993]=
 「ボランティア活動かつどう中長期ちゅうちょうきてき振興しんこう方策ほうさくについて(意見いけん具申ぐしん)」(1993.7.29)

生涯しょうがい学習がくしゅう審議しんぎかい 1992
 「今後こんご社会しゃかい動向どうこう対応たいおうした生涯しょうがい学習がくしゅう振興しんこう方策ほうさくについて(答申とうしん)」(1992.7.29)
 →『ボランティア活動かつどう研究けんきゅう』8:55-60,
 『月刊げっかん福祉ふくし』77-4(1994.2):222-228(抜粋ばっすい

「ボランティア問題もんだいかんする関係かんけい省庁しょうちょう連絡れんらく会議かいぎ設置せっちについて」(19950203)

 

■ボランティアの評価ひょうか

 小熊こぐま[1993],田代たしろ[1994d:57-58],永井ながい[1995],早瀬はやせ[1995:118-121],
池田いけだ[1995]とう議論ぎろんがある。

小熊こぐま ひとし  1993 「入学にゅうがく試験しけんとボランティア活動かつどう
   『月刊げっかん社会しゃかい教育きょういく』37-12(1993-12):6-66
田代たしろ 正美まさみ 1994d 「企業きぎょうとボランティア」(シリーズ ボランティア革命かくめい・6)
   『月刊げっかん福祉ふくし』(1995-6):56-59
早瀬はやせ のぼり  1995 『元気印げんきじるしボランティア入門にゅうもん──「自由じゆう」と「共感きょうかん」の活動かつどうろん
   大阪おおさかボランティア協会きょうかい,ボランティア・テキストシリーズ10,168p.,900えん
池田いけだ 幸也ゆきや 1995 「ボランティア“評価ひょうか”と学校がっこう可能かのうせい
   日本にっぽん青年せいねん奉仕ほうし協会きょうかいボランティア白書はくしょ編集へんしゅう委員いいんかいへん[1995:120-127]
※ ※(社)しゃだんほうじん日本にっぽん青年せいねん奉仕ほうし協会きょうかいボランティア白書はくしょ編集へんしゅう委員いいんかい へん 1995 『ボランティア
   白書はくしょ 1995年版ねんばん──「ボランティアライフしん時代じだい」』,日本にっぽん青年せいねん奉仕ほうし協会きょうかい
   248p.,3000えん
中野なかの 敏男としお 19990501 「ボランティア動員どういんがた市民しみん社会しゃかいろん陥穽かんせい
   『現代げんだい思想しそう』27-05(1999-05):072-093 1238

立岩たていわ しん也 19960229 活動かつどう評価ひょうかするということ」
 (千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?』だいしょうづけろん
立岩たていわ しん也 1998/12/** 大学だいがくかよいながら世間せけんる──ボランティア活動かつどう大学だいがく
 『たんTommorow』(信州大学医療技術短期大学しんしゅうだいがくいりょうぎじゅつたんきだいがく
田貝たがい こうもん 200802 自立じりつ支援しえん実践じっせん――阪神はんしん淡路あわじ打診だしんぎわ共同きょうどう市民しみん社会しゃかい――』あずましんどう,342p. ISBN-10:4887137974 ISBN-13:9784887137974 \3800 [amazon][kinokuniya] s ※

 
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公益こうえき信託しんたく

くろえい英樹ひでき 19960229 「どのようにおかねながれをつくるか」(千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?──営利えいり組織そしき社会しゃかいがくだいしょう)より

 1922ねん信託しんたくほう制定せいていされているから,公益こうえき信託しんたくという制度せいど自体じたいふるくからあるとえるのだが,実際じっさいにははん世紀せいき以上いじょうにわたってこの制度せいど使つかわれない状況じょうきょうつづき,ようやく1977ねんに2けん誕生たんじょうし,以後いごえてきている。
 公益こうえき信託しんたくは,信託しんたく銀行ぎんこうなどの受託じゅたくしゃ一定いってい財産ざいさん信託しんたく設定せっていし,主務しゅむ官庁かんちょうから許可きょかれば原則げんそくてきには成立せいりつする。その運用うんようえき元本がんぽん公益こうえき活動かつどうおこなう。信託しんたく銀行ぎんこうとう受託じゅたくしゃ)がその管理かんり運用うんようおよび日常にちじょう運営うんえいとうたる。ひと雇用こようしたり事務所じむしょ確保かくほしたりする必要ひつようはない。助成じょせい財団ざいだん同様どうよう機能きのうつが,システムとしては財団ざいだんより単純たんじゅんで,設立せつりつにともなうコストは財団ざいだん設立せつりつよりすくなくてすむ。
 (社)しゃだんほうじん信託しんたく協会きょうかい公益こうえき信託しんたく要覧ようらん 平成へいせい年版ねんばん』によると,日本にっぽん公益こうえき信託しんたくは,91ねんがつまつで344けん信託しんたく財産ざいさん残高ざんだかは268.6おくえんとなっている(1ねんで,40けん,57おくえん増加ぞうか)。財団ざいだんことなり資金しきんりょう比較的ひかくてきちいさく,当初とうしょ信託しんたく財産ざいさん(91ねんがつまつ総額そうがく207.9おくえん)の規模きぼ全体ぜんたいの4ぶんの3が5000まんえん未満みまんやく40%が2000まんえん未満みまんであり,5おくえん以上いじょうは1.7%(6けん)である。目的もくてきべつでは,奨学しょうがくきん給付きゅうふ29.1%,医学いがく研究けんきゅう医学いがく教育きょういく振興しんこう11.9%,学術がくじゅつ研究けんきゅう助成じょせい 8.4%と,教育きょういく関係かんけい助成じょせいおおい。(経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992:324-325])
 依託いたくしゃは「個人こじん過半数かはんすうめており,信託しんたく財産ざいさんが5おくえん以上いじょう単一たんいつ企業きぎょう設定せっていした公益こうえき信託しんたくとなると,富士ふじフィルム・グリーンファンドなどきわめてかぎられてくる。」(電通でんつう総研そうけんへん[1991:219]。経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992:320]には企業きぎょう主体しゅたいとなった公益こうえき信託しんたくとして,「世界せかい愛鳥あいちょう基金ききん」(1991ねんがつまつで2おくえん目標もくひょうは10おくえん),「文化ぶんか基金ききん」(5おくえん)の事例じれい紹介しょうかいされている。)「しかし,管理かんり運営うんえいコストが財団ざいだんほどかからないにもかかわらず,助成じょせい財団ざいだんとほぼおな機能きのうたせることから企業きぎょうのフィランソロピー活動かつどう対象たいしょうとして注目ちゅうもくあたいするシステムであろう」(電通でんつう総研そうけんへん[1991:219])といった,企業きぎょうによる公益こうえき活動かつどうとのかかわりについての指摘してきがある。

(社)しゃだんほうじん信託しんたく協会きょうかい 1989 『公益こうえき活動かつどう信託しんたく』,(社)しゃだんほうじん信託しんたく協会きょうかい
(社)しゃだんほうじん信託しんたく協会きょうかい 1991 『公益こうえき信託しんたく』,(社)しゃだんほうじん信託しんたく協会きょうかい

※100 東京とうきょう千代田ちよだ大手町おおてまち2-6-2日本にっぽんビル6F 03-3241-7135

 
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寄付きふ

寄付きふ

くろえい英樹ひでき 19960229 「どのようにおかねながれをつくるか」(千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?──営利えいり組織そしき社会しゃかいがくだいしょう)より

 『社会しゃかい貢献こうけん白書はくしょ 1992年版ねんばん』(経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992])に掲載けいさいされているかず
もちい,日米にちべい寄付きふ状況じょうきょう比較ひかくしたデータをみる(ひょう3)。
 ただしこの数値すうちにはいくつか注釈ちゅうしゃく必要ひつようである。まず日本にっぽん個人こじん寄付きふ数値すうちは,
国税庁こくぜいちょうの「税務ぜいむ統計とうけいからみた申告しんこく所得しょとくぜい実態じったい」で推計すいけいされているであり,所得しょとく
ぜい寄付きふきん控除こうじょ対象たいしょうとなった金額きんがくであって,寄付きふきん控除こうじょ対象たいしょうとならない寄付きふや,
対象たいしょうとなりえても申告しんこくしていない寄付きふとうふくまれていない。だから実態じったいとはおおきな
乖離かいりがある(経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992:302-303])。

       ひょう3 個人こじん企業きぎょうによる寄付きふ日米にちべい比較ひかく(1990ねん

個人こじん 財団ざいだん 遺贈いぞう けい 企業きぎょう 企業きぎょう財団ざいだん けい 総計そうけい
にち   342   54       396 1 5491   196 5687 1   6083 1
べい 132340 9490  10140 151970 209 7670 1820 9490 0.91 161460 14.5
      (経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992:287-288,313-316]の数値すうち利用りよう

  単位たんいおくえん個人こじん1,018,000おくドル,企業きぎょう59おくドルを1ドル=130えん換算かんさん
ひだり項目こうもくをGNP(日本にっぽんちょうドル,アメリカ5.5ちょうドル)でった数値すうち
  したとき比率ひりつ日本にっぽんを1とする)。出典しゅってんについては本文ほんぶん参照さんしょう ★04

 べつ推計すいけいがある。「全国ぜんこく消費しょうひ実態じったい調査ちょうさ」(総理府そうりふ統計とうけいきょく)では,1989ねんの1世帯せたいあたどしあいだ寄付きふきん支出ししゅつは4692えんであり(調査ちょうさ対象たいしょう9月くがつ〜11がつの1ケ月かげつ平均へいきん支出ししゅつがく単純たんじゅんに12ばいしたもの)に世帯せたいすう(89ねんで4056世帯せたい)をかけて全国ぜんこくぜん世帯せたい寄付きふきん支出ししゅつもとめると,1900おくえんきょう推計すいけいされる(山内やまうち[1993:62])。1人ひとり 1500えんきょうといったところか。実感じっかんとしても,だいたいそんなものではないかとおもう。このでアメリカと比較ひかくしてみると,GNPで,日本にっぽん1にたいしてアメリカ38となる。アメリカの 211ぶんの1(個人こじん財団ざいだんぶんのぞく)といったはなはだしいちがいではなくなる。
 つぎ個人こじん財団ざいだんについて。これは,助成じょせい財団ざいだん助成じょせい事業じぎょうがくから企業きぎょう財団ざいだん助成じょせいがくいてみた数字すうじ(249おく−196おく=54おく)だが,両者りょうしゃ各々おのおのことなった調査ちょうさからられた数字すうじであり,およそ正確せいかくがくとはえない。前者ぜんしゃは,(財)ざいだんほうじん助成じょせい財団ざいだん資料しりょうセンターが1991ねんがつった調査ちょうさ回答かいとうをよせた 394の助成じょせい財団ざいだん個人こじん財団ざいだんが112・企業きぎょう財団ざいだん229)についての1990年度ねんど事業じぎょう総額そうがくであり,これが249おく5000まんえん(290財団ざいだん)となっている(経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992:313])。後者こうしゃ(財)ざいだんほうじん公益こうえき法人ほうじん協会きょうかいおこなった調査ちょうさ後述こうじゅつ)によるもので,393の企業きぎょう財団ざいだんについての数字すうじである。
 つぎ企業きぎょうによる寄付きふさきひょうかぎり,企業きぎょう寄付きふについて,アメリカと日本にっぽんあいだおおきなちがいはない。直接ちょくせつ寄付きふだけについてGNPでみると,むしろ日本にっぽん企業きぎょう寄付きふほう上回うわまわっている。
 ただし,これにも留保りゅうほがつく。さき日本にっぽん企業きぎょう寄付きふきん数値すうちは,国税庁こくぜいちょうの「税務ぜいむ統計とうけいから法人ほうじん企業きぎょう実態じったい」による(1990ねんについて国税庁こくぜいちょう企画きかくへん[1992],今田いまだ[1993a:136ー137]に紹介しょうかい)ものだが,これは政党せいとうへの献金けんきんなどをふく寄付きふすべてであり,公益こうえき活動かつどうへの寄付きふかぎられていない。個別こべつ企業きぎょうについても,その寄付きふきん金額きんがく対象たいしょう分野ぶんやはほとんど公表こうひょうされていない(今田いまだ[1993a:136])。
 ただ以上いじょう考慮こうりょれたじょうでも,個人こじんによる寄付きふ遺贈いぞうふくむ)のおおきい。また,財団ざいだん★05による助成じょせい寄付きふ日本にっぽんではすくない。とく日本にっぽん企業きぎょう場合ばあい直接ちょくせつ寄付きふほうがはるかにおおい。日本にっぽん社団しゃだん法人ほうじん財団ざいだん法人ほうじん,いわゆる民法みんぽう法人ほうじんかずは,1990年度ねんどまつ社団しゃだん法人ほうじんが11602,財団ざいだん法人ほうじんが12439(経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992:312]),このなか個人こじん財団ざいだん企業きぎょう財団ざいだんおよ募金ぼきん財団ざいだん)のかず内訳うちわけしめ統計とうけいはないが,(財)ざいだんほうじん公益こうえき法人ほうじん協会きょうかい調査ちょうさは,1991ねんがつ現在げんざい日本にっぽん企業きぎょう財団ざいだんすうやく460と推計すいけいしており,403財団ざいだん助成じょせい事業じぎょうのみをおこなっている財団ざいだんは241)の事業じぎょうについて報告ほうこくしているが,このうち393財団ざいだん助成じょせい事業じぎょうが 196おくえん事業じぎょう334おくえん)(経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992:313],今田いまだ[1993a:138])となっている。特徴とくちょうてきなのは,助成じょせいがた財団ざいだんおおくは研究けんきゅう助成じょせいおも目的もくてきとしたもので,しかも理科りかけいこう医学いがく)を対象たいしょうとした科学かがく技術ぎじゅつ自然しぜん科学かがく振興しんこうする財団ざいだん非常ひじょうおおいことである。福祉ふくし芸術げいじゅつ文化ぶんか国際こくさい交流こうりゅう目的もくてきとした財団ざいだんあらわれだし,多様たよう分野ぶんやへの寄付きふおこなわれてはきているが,産業さんぎょう振興しんこう直接ちょくせつ関連かんれんした部分ぶぶんへの寄付きふ中心ちゅうしんとなっていることはいなめない。★06

共同きょうどう募金ぼきん

くろえい英樹ひでき 19960229 「どのようにおかねながれをつくるか」 (千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?』だいしょう)より

 共同きょうどう募金ぼきん運動うんどうたいする北海ほっかい道民どうみん意識いしき調査ちょうさによると,配分はいぶん生活せいかつ保護ほご行政ぎょうせい福祉ふくし予算よさん難民なんみん救済きゅうさい使つかわれているとこたえたりつが,社会しゃかい福祉ふくし協議きょうぎかい上回うわまわっていて,理解りかい難点なんてんがある。実施じっし団体だんたい地方自治体ちほうじちたいこたえたのが43.2%で,民間みんかん団体だんたいの23.8%,わからないの28.8%を上回うわまわっていることからも,理解りかいされていない実態じったいがうかがわれる。また共同きょうどう募金ぼきん協力きょうりょくしたかかのいに,協力きょうりょくしなかったとこたえたひと(12.9%)にその理由りゆういたところ「使途しと不明ふめい使途しと疑問ぎもん」という理由りゆう上位じょうい位置いちする(そのに「強制きょうせいてき」,「くに責任せきにん」,「街頭がいとうでしつこい」,「マンネリ」など)。協力きょうりょくするにせよしないにせよ,どの機関きかん団体だんたいあつかい,どの分野ぶんやどの団体だんたい配分はいぶんされるかはほとんどといってよいほどられていない。共同きょうどう募金ぼきん配分はいぶんきん地域ちいき福祉ふくしやその活動かつどうささえる主要しゅよう民間みんかん財源ざいげんであるが,今後こんご共同きょうどう募金ぼきん活動かつどうについては56.3%がさかんにすべきとかんがえ,そのためには使途しと明示めいじ募金ぼきん方法ほうほう工夫くふう広報こうほう活動かつどうなどがげられている。(木村きむら[1994:22-27])。
 募金ぼきんとは,めぐまれない人達ひとたちへのおかねながれであり,そこには悪意あくい背徳はいとくなどはい余地よちはないとかんがえているのではないだろうか。だから,なにわなくても誠実せいじつ実行じっこうされるはずだ,これでこまっているひとすこしはらくになるだろう,とおもうことになるのだろう。そのことが使途しと明確めいかくせい目的もくてき意識いしき稀薄きはく募金ぼきん年中ねんじゅう行事ぎょうじ)をこすことになる。1992ねん共同きょうどう募金ぼきん実績じっせきがくやく 170おくえん一般いっぱん募金ぼきんのみ,歳末さいまつたすけあいをくわえると 250おくえんちょう)である。たしかにおおきながくであるが,かけられている手間てまかんがえるとどうだろうか。国民こくみんひろそう関心かんしん喚起かんきするという意味いみがあるにもせよ,効率こうりつてきであるとはえないようにおもう。これをやしていくには,有効ゆうこうに,有意義ゆういぎ使つかわれていることをしめし,共同きょうどう募金ぼきんにおかねれることに魅力みりょくかんじるようにアピールしていく姿勢しせい必要ひつようだろう。ただ,募金ぼきんばこにおかねれるというとき普通ふつうどれほどのがくかんがえるか。また,いちいち寄付きふきんぶくろまわり,大抵たいてい場合ばあい横並よこならびに寄付きふの「相場そうば」がなんとなくまり,みながそれにわせるといったことが一般いっぱんてきだ。そして,寄付きふしゃ寄付きふさき指定していできないことや,うすひろ配分はいぶんされるという配分はいぶんのありかたかんがえると,現状げんじょうのシステムを基本きほんてき踏襲とうしゅうしていった場合ばあい,どこまでびが期待きたいできるか,また民間みんかん団体だんたい資金しきんげんとしてどこまでたよれるものになるか。

国際こくさいボランティア貯金ちょきん

くろえい英樹ひでき 19960229 「どのようにおかねながれをつくるか」(千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?』だいしょう)より

 国際こくさいボランティア貯金ちょきんは,NGO援助えんじょのために郵政省ゆうせいしょうが1991ねんがつからはじめた。
もうしゃつのり,それにおうじたひと通常つうじょう預金よきん利子りしの20%が,毎年まいとしがつ自動的じどうてき
に「ボランティア口座こうざ」におくられるというものである。加入かにゅうしゃは1777まんにん(1995ねん
がつまつ)→やく1828まんにん(1995ねんがつまつ)(『国際こくさいボランティア貯金ちょきん通信つうしん』19:4)。

     ひょう5 国際こくさいボランティア貯金ちょきん配分はいぶん実績じっせき

年度ねんど 配分はいぶんがく 受益じゅえきNGO がく/NGO
1991 11おく 905まんえん 104団体だんたい  1066まんえん
1992 27おく1580まんえん 189団体だんたい  1437まんえん
1993 24おく1849まんえん 190団体だんたい  1273まんえん
1994 25おく1905まんえん 197団体だんたい  1278まんえん
1995 28おく1075まんえん 235団体だんたい  1196まんえん
 (『朝日新聞あさひしんぶん』1994-8-3:4,『国際こくさいボランティア貯金ちょきん通信つうしん』)

 たとえば「アジア医師いし連絡れんらく協議きょうぎかい」(AMDA)は年間ねんかんやく2200まんえん,「日本にっぽん国際こくさい
ランティアセンター」(JVC)は年間ねんかんやく9800まんえん配分はいぶんけている(1995年度ねんど)。
 新聞しんぶん記事きじ(『朝日新聞あさひしんぶん』1994-8-3:4「元気げんきいっぱい日本にっぽんのNGO」ちゅうの「活動かつどうささえ
える「国際こくさいボランティア貯金ちょきん」」)は,JVCの総務そうむ担当たんとうのスタッフ柴田しばた直史なおふみさん
はなしつぎのようにまとめている。

「ソマリアなどの救援きゅうえんプロジェクトがまると,スタッフはとりあえず自費じひ
した。その日本にっぽんのこったスタッフが寄付きふきんあつめに奔走ほんそうする。プロジェクトが
失敗しっぱいすれば寄付きふあつまらず,スタッフが自腹じばらることもあった。
 寄付きふきんあつめに人手ひとでられることもいたかった。現地げんち活動かつどうまわすエネルギーをけず
れることになるからだ。
 「ボランティア貯金ちょきんができてから,募金ぼきん人手ひとで活動かつどう使つかえるようになったのは
だいたすかりでした。」
 さらに,専従せんじゅうスタッフに給料きゅうりょうはらえるようになった。郵政省ゆうせいしょう人件じんけんみとめてい
ないが,事業じぎょうまわせる資金しきんができたため,… 給料きゅうりょう支払しはらいができるようになったの
だ。
 「わたし場合ばあい大卒だいそつ34さい,3にん家族かぞくで,手取てどり22まんえんおおくはないが,生活せいかつ心配しんぱい
はなくなった。生活せいかつきがいの両立りょうりつ可能かのうになったのです。」と柴田しばたさんははなす。」

 NGOのがわとしては,募金ぼきん活動かつどう代行だいこうしてもらうことによって,資金しきんあつめの手間てま
はぶける。また,1団体だんたいわたがく比較的ひかくてきおおく,実質じっしつてき活動かつどう使つかうことができる。
また募金ぼきんあつめるがわとしては,比較的ひかくてき手間てまのかからない方法ほうほうである。そして,募金ぼきん
するがわとしては,目的もくてき比較的ひかくてき明確めいかくなので,募金ぼきんしようというになりやすいとい
うこともえそうだ。

●ユナイテッド・ウェイ

くろえい英樹ひでき 19960229 「どのようにおかねながれをつくるか」(千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?──営利えいり組織そしき社会しゃかいがくだいしょう)より

 さらにだい規模きぼ寄付きふあつ配分はいぶんする組織そしきがアメリカにはある。資金しきん供給きょうきゅう仲介ちゅうかい
せきとして「連合れんごう資金しきん供給きょうきゅう機関きかん(Federated Founder)」とばれるものがあり,サ
ービス提供ていきょう機関きかんのために民間みんかんから献金けんきんあつめているのである。なかでもおおきなのは
「ユナイテッド・ウェイ」である。これは,やく2300の地方ちほう共同きょうどう募金ぼきんかい」によって
つくられたネットワークで,地域ちいき社会しゃかいサービス機関きかんにかかわって,個人こじん対象たいしょうにし
募金ぼきん活動かつどうおこなう。ここで採用さいようされているのが「職場しょくば勧誘かんゆう」とづけられた方法ほうほう
ある。職場しょくばはたら人々ひとびと直接ちょくせつ寄付きふうったえ,寄付きふ約束やくそくした金額きんがくは,雇用こようしゃ給料きゅうりょう
ごとに自動的じどうてき給料きゅうりょう小切手こぎってから控除こうじょするシステムである。1990ねんに,アメリカ全土ぜんど
にある地方ちほうユナイテッド・ウェイは総額そうがく31おくドルの寄付きふあつめた。
 従来じゅうらい配分はいぶんさきはユナイテッド・ウェイ公認こうにんの「会員かいいん機関きかん」にかぎられていたが,それ
たいする非難ひなんたかまり,その結果けっか地方ちほうユナイテッド・ウェイのおおくが,寄付きふしゃ
寄付きふさき指定していできるという「寄付きふしゃによる選択せんたく方式ほうしきをとるようになった。
(Salamon[1992=1994:50-51])
 また,アメリカではNPOにわり募金ぼきん活動かつどう専門せんもんてきかかわる個人こじん会社かいしゃがある。
おおきなNPOは常勤じょうきんのスタッフとして募金ぼきん活動かつどう専門せんもんやとっている。これらの募金ぼきん
活動かつどう専門せんもん職業しょくぎょう組合くみあいつくり,ネットワークをんで研究けんきゅう集会しゅうかい訓練くんれんおこなっている。
また,営利えいり募金ぼきん活動かつどう会社かいしゃは,営利えいり団体だんたいから募金ぼきんキャンペーン運営うんえい委託いたくひろ
むくい活動かつどうおこなっている。(Salamon[1992=1994:52-53])

寄付きふきんぜい控除こうじょについて

◆NPO法人ほうじん税制ぜいせい支援しえん措置そち実現じつげんのための寄附きふYES!99にん委員いいんかい
 http://c-s.vcom.or.jp/group/group39.html
石塚いしづか美由紀みゆき 19960229 「アメリカのNPO活動かつどう日本にっぽん市民しみん活動かつどう」(千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?』だいしょう)より

 「寄付きふきんぜい控除こうじょは,政府せいふによる暗黙あんもく補助ほじょきん(an implicit tax subsidy)であるともわれる(James & Rose-Ackerman[1986=1993],とう)。寄付きふきんぜい控除こうじょ正当せいとうする理論りろんとして「補助ほじょ理論りろん」(Subsidy theory)と「公平こうへい理論りろん」(Equity theory)がある。
 「補助ほじょ理論りろん」とは,慈善じぜん団体だんたいおこな公益こうえき供給きょうきゅうは,一般いっぱん市場いちばになじむものではないので政府せいふからの補助ほじょおこな必要ひつようがある。これを政府せいふから直接ちょくせつ補助ほじょきん支出ししゅつするのではなく,寄付きふ控除こうじょという税制ぜいせいじょう補助ほじょきんとするほう経済けいざいてき効率こうりつてきであるというかんがかたである。
 「公平こうへい理論りろん」とは,慈善じぜん目的もくてき寄付きふはもともと自分じぶん利益りえきもとめるためにおこなわれるのではなく,所得しょとく課税かぜい納税のうぜいしゃ現実げんじつ享受きょうじゅする収支しゅうしたいするものになすべきだとすれば,利他りたてき目的もくてき寄付きふをした場合ばあいと,自己じこ利益りえきのために資材しざい費消ひしょうした場合ばあいとを同等どうとう課税かぜいするのは妥当だとうとはいえない。したがって課税かぜい公平こうへいというかんがかたち,慈善じぜん目的もくてき寄付きふきんには課税かぜいせず控除こうじょをして公平こうへいはかるべきだ,というかんがかたである。(公益こうえき法人ほうじん公益こうえき信託しんたく税制ぜいせい研究けんきゅうかいへん[1990],雨宮あまみや[1993:296-298]に紹介しょうかい
 また寄付きふするがわからすると,自分じぶんでは直接ちょくせつ使つかわれかた特定とくていすることができない政府せいふへの税金ぜいきんおさめるわりに,地元じもと地域ちいき社会しゃかい公益こうえきてき活動かつどうをしているNPOにべつの「税金ぜいきん」を直接ちょくせつおさめる選択せんたくけんをもてる。」

 「…アメリカでは寄付きふきんによるぜい控除こうじょがNPOの寄付きふうながしていることは前述ぜんじゅつしたが,日本にっぽん寄付きふきんぜい控除こうじょ制度せいどはアメリカほどととのってはいない。日本にっぽん個人こじん寄付きふをする場合ばあいぜい控除こうじょけられるのは寄付きふをする相手あいてが,くに地方ちほう公共こうきょう団体だんたい,「特定とくてい公益こうえき増進ぞうしん法人ほうじん」の場合ばあいと,大蔵おおくら大臣だいじんによる「指定してい寄付きふきん」にかぎられている。
 「特定とくてい公益こうえき増進ぞうしん法人ほうじん」とは,所得しょとく税法ぜいほう施行しこうれい 217じょうもとづき認定にんていされ,事業じぎょう目的もくてきについてこまかい規定きていがあり,その運営うんえい組織そしきおよ経理けいり適当てきとうであるとみとめられること,相当そうとうみとめられる業績ぎょうせき期待きたいできること,れた寄付きふきんによりその役員やくいんまた使用人しようにん特別とくべつ利益りえきけないこと,その適当てきとう運営うんえいがされているものと認定にんていされたものときびしい条件じょうけんがある。また,特定とくてい公益こうえき増進ぞうしん法人ほうじんは,特別とくべつ場合ばあいのぞ民法みんぽうだい34じょうもとづく公益こうえき法人ほうじんのみを対象たいしょう認定にんていされる。
 大蔵おおくら大臣だいじんによる「指定してい寄付きふきん」とは,民法みんぽうだい34じょうもとづく公益こうえき法人ほうじん,その公益こうえき目的もくてきとする事業じぎょうおこな法人ほうじん団体だんたいかんする寄付きふきんで,@ひろ一般いっぱん募集ぼしゅうされること,A教育きょういくまた科学かがく振興しんこう文化ぶんか向上こうじょう社会しゃかい福祉ふくしへの貢献こうけん,その公益こうえき増進ぞうしん寄与きよするための支出ししゅつで,緊急きんきゅうようするものにてられることが確実かくじつであること,がみとめられなければならない。それにくわえ,大蔵おおくら大臣だいじん指定していは,@寄付きふきん募集ぼしゅうしようとする法人ほうじんまた団体だんたいいとな事業じぎょう内容ないようおよ寄付きふきん使途しと,A寄付きふきん募集ぼしゅう目的もくてきおよ目標もくひょうがくならびにその区域くいきおよ対策たいさく,B寄付きふきん募集ぼしゅう期間きかん,C募集ぼしゅうした寄付きふきん管理かんり方法ほうほう,D寄付きふきん募集ぼしゅうかんする経費けいひ,の審査しんさによりおこなわれる。
 これらの寄付きふきん特定とくてい寄付きふきんばれ,年間ねんかん所得しょとくの25%−1まんえんまでがぜい控除こうじょ対象たいしょうとなる。特定とくてい公益こうえき増進ぞうしん法人ほうじんにしろ,大蔵おおくら大臣だいじんによる指定してい寄付きふきんにしろ,認定にんてい対象たいしょうとなるのは法人ほうじんかくのあるものにかぎられ,任意にんい団体だんたい除外じょがいされている。任意にんい団体だんたいとして活動かつどうしている市民しみん団体だんたいへの個人こじんによる寄付きふきんぜい控除こうじょにはならないのである。まず,法人ほうじん取得しゅとくというかべえないことには,寄付きふきんぜい控除こうじょはなされないのである。
 法人ほうじん寄付きふおこな場合ばあいは,個人こじん寄付きふおこな場合ばあいと,ぜい優遇ゆうぐう措置そちおおきくことなってくる。「贈与ぞうよまた無償むしょう供与きょうよとしておこなわれた財産ざいさんてき給付きゅうふのうち,法人ほうじん事業じぎょう遂行すいこう直接ちょくせつ関係かんけいのないもの」はすべて寄付きふきんとされる。くに地方ちほう公共こうきょう団体だんたいへの寄付きふきんなどをふく特定とくてい寄付きふきん以外いがいの,いわゆる一般いっぱん寄付きふきんにもぜい優遇ゆうぐう措置そちがあり,寄付きふ相手あいて個人こじん寄付きふをする場合ばあいのように制限せいげんされていない。したがって,寄付きふかならずしも公共こうきょうてき寄付きふかぎられていない。
 日本にっぽんでは,個人こじん寄付きふをするより法人ほうじん寄付きふをすることにかんして制度せいど寛容かんようであるといえる。実際じっさい日本にっぽん寄付きふきん支出ししゅつ法人ほうじんによる寄付きふ寄付きふ総額そうがくめる割合わりあいは94.14%(1990ねん)と非常ひじょうたかい。それにたいしアメリカは 5.1%である。アメリカでは個人こじん寄付きふがかなり一般いっぱんてきである。1989ねん個人こじん所得しょとくによる寄付きふ平均へいきん2.19%である。75%の世帯せたい年間ねんかん平均へいきん 978ドルを寄付きふしている。(岡部おかべ[1993:14],本間ほんま[1993:63-71])(→だいしょう)」

 「日本にっぽんにおける公益こうえき活動かつどうたいする税制ぜいせい寄付きふかかわる税制ぜいせいについては,総合そうごう研究けんきゅうひらく
はつ機構きこう[1994:22-32],経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992:287-296](寄付きふきん税制ぜいせい)。宮内くない
[1992]には寄付きふきん税制ぜいせい民間みんかん助成じょせい効果こうかについて具体ぐたいてき試算しさんがある。に,橋本はしもと
古田ふるたほんあいだへん[1986],石村いしむら[1988][1992][1994],公益こうえき法人ほうじん公益こうえき信託しんたく税制ぜいせい
研究けんきゅうかいへん[1990],雨宮あまみや[1993],とう。また,今田いまだ[1993:127-135]は制度せいど変遷へんせん
をまとめている。」

雨宮あまみや 孝子きょうし 1993 「フィランソロピー税制ぜいせい現状げんじょう課題かだい──とく寄付きふきん税制ぜいせい中心ちゅうしんとして」,はやし山岡やまおかへん[1993:277-302] [1]
公益こうえき法人ほうじん公益こうえき信託しんたく税制ぜいせい研究けんきゅうかいへん 1990 『フィランソロピー税制ぜいせい基本きほんてき課題かだい』,(財)ざいだんほうじん公益こうえき法人ほうじん協会きょうかい [1]
James, Estelle ; Rose-Ackerman, Susan 1986 The Nonprofit Enterprise in Market Economies, Harwood Academic Publishers=1993 田中たなかたかしぶんやく,『営利えいり団体だんたい経済けいざい分析ぶんせき──学校がっこう病院びょういん美術館びじゅつかん,フィランソロピー』,多賀たが出版しゅっぱん,141p.,ISBN:4811533518,2369えん [1]
はやし 雄二郎ゆうじろう山岡やまおか 義典よしのり へん 1993 『フィランソロピーと社会しゃかい──その日本にっぽんてき課題かだい』,ダイヤモンド社だいやもんどしゃ,356p. ISBN:4478300453,2900えん [5]


 
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■マッチング・ギフト

伊澤いさわ敦史あつし 19960229 「企業きぎょう社会しゃかい貢献こうけん活動かつどうについて」
 (千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ
 『NPOがえる!?──営利えいり組織そしき社会しゃかいがくだいしょう)より

 まだかずとしてはすくないが,最近さいきん注目ちゅうもくされている制度せいどとして,「マッチングギフト
制度せいど」がある(経済けいざい団体だんたい連合れんごうかいへん[1992:283,285-286],笹川ささかわ平和へいわ財団ざいだんコーポレー
ト・シチズンシップ研究けんきゅうかいへん[1990:100-108])
 これは,従業じゅうぎょういんなんらかの寄付きふをする場合ばあいに,企業きぎょうがわもこれに上乗うわのせして,ある
一定いっていがく拠出きょしゅつして同一どういつ対象たいしょう寄付きふをするというシステムである。「マッチングギ
フト制度せいど」は最近さいきんになって日本にっぽんでもられはじめている。
 エッソ石油せきゆでは1979ねんはや時期じきからおこなわれている。学校がっこう教育きょういく充実じゅうじつ目的もくてきとし
たもので,社員しゃいんやその家族かぞく卒業そつぎょう在学ざいがくしている学校がっこう自発じはつてき寄付きふおこなうとき,
会社かいしゃ同額どうがく寄付きふするというものである。申請しんせいせい会社かいしゃ承認しょうにんがいるが,寄贈きぞうしたのち
は,けたがわがそれぞれの裁量さいりょう活用かつようできる。(電通でんつうCCへん[1994:65-66])。
 また,この制度せいどはアメリカでさかんにおこなわれ,リーバイ・ストラウスしゃれい
ば,社員しゃいん公益こうえき事業じぎょう寄付きふした場合ばあい,1000ドルを限度げんど同額どうがく寄付きふするといったも
のがある。
 また,大阪おおさかガスでは「コミュニティギフト制度せいど」といって,社員しゃいん地域ちいき活動かつどう
ているボランティア団体だんたい対象たいしょうに,申請しんせいしゃつうじて団体だんたい活動かつどう必要ひつよう器材きざい備品びひん
購入こうにゅうしたり,資金しきん援助えんじょする制度せいどもうけている。
 両者りょうしゃ共通きょうつうするのは,結果けっかだけをると企業きぎょう寄付行為きふこういおこなっているのではある
が,社員しゃいん主体しゅたいてきかかわっている社会しゃかい貢献こうけん活動かつどうたいする支援しえんにも同時どうじになっている
てんである。これは,活動かつどう熱心ねっしん社員しゃいんにとってやりやすい環境かんきょうあたえるだけでなく,
社員しゃいんにもボランティア活動かつどう寄付行為きふこういへの関心かんしんけさせることになる(田代たしろ
[1994:119])。

 
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企業きぎょうじんのボランティア

新刊しんかん

高橋たかはし 陽子ようし 19970815 『フィランソロピー入門にゅうもん──社会しゃかい貢献こうけん,そして自分じぶんさがしの社会しゃかい参加さんか』,日本にっぽんフィランソロピー協会きょうかい発売はつばい海南かいなん書房しょぼう,207p. 2000

……

佐野さの剛士たけし成井なるい正之まさゆき 「企業きぎょうじんのボランティア活動かつどう──ふたつのボランティア・グループ,そしてボランティアする契機けいき
土屋つちやよう 「レジャーとしてのボランティア/生活せいかつすべてがボランティア──企業きぎょうじん意識いしき主婦しゅふ意識いしき
以上いじょう千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?』所収しょしゅう)を御覧ごらんください。

 
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■ボランティア・マネジメント

島田しまだまこと 19960229 「ひともちいる──アメリカのNPOはどうしているか」(千葉大学ちばだいがく文学部ぶんがくぶ社会しゃかいがく研究けんきゅうしつ『NPOがえる!?』だいしょう)より

 NPOの活動かつどうは、以上いじょうしるした有給ゆうきゅう職員しょくいんだけによっておこなわれるのではない。理事りじおおくがボランティアであることはすでべたかが、ほかにも活動かつどう参加さんかしたいひとれる。またそれは、人件じんけん節約せつやくのための工夫くふうでもある。そうした人々ひとびとをひきつけ、適切てきせつ配分はいぶんすることもNPOの活動かつどう運営うんえいにとって重要じゅうよう課題かだいになる。まずNPOがボランティアにどのようにたいするのか(「ボランティア・マネジメント」)についてみる。これは、のちべるインターンのとうにも共通きょうつうするものである。
 NPOのがわでは、ミッション・ステートメント(Mission Statement) とばれる活動かつどう目的もくてき内容ないようしめした文書ぶんしょ作成さくせい提供ていきょうする(柏木かしわぎ[1992:32][1993f:8])。団体だんたい理念りねん(Mission) は、「「利害りがい関係かんけいをもたないひと」を中心ちゅうしんにした理事りじかい決定けっていおこなさいもちいられる基準きじゅん」であり、「社会しゃかい存在そんざいするさまざまなニーズや意見いけんがMission というかたち表現ひょうげんされ、NPOというつうじて具現ぐげんされることになる」(柏木かしわぎ[1993d:4])のだが、それが文書ぶんしょ・・「絶対ぜったい文書ぶんしょされていなければならないというわけではないが、口頭こうとうつたえることに限界げんかいがある以上いじょう必要ひつようせいきわめてたかい」・・されたものがミッション・ステートメントである(柏木かしわぎ[1992:32-33])。
 「労働ろうどうりょく金銭きんせんかたちしめされる協力きょうりょくけるには、NPOは、人々ひとびと共感きょうかんをえるようなMISSION STATEMENT を作成さくせいしておかなければならない。この文書ぶんしょ重要じゅうようなゆえんである。
 MISSION STATEMENT は、団体だんたいそのもののとボランティアにたいするものとけて作成さくせいされることもある。だが、基本きほんてき概念がいねんおなじであることはいうまでもない。いずれにせよ、このMISSION STATEMENT にもとづいて、ボランティアにたいするプログラムを作成さくせいすることになる。」(柏木かしわぎ[1993f:8-9])
 ミッション・ステートメント自体じたい抽象ちゅうしょうてき全体ぜんたいてきなものであり、具体ぐたいてき仕事しごと内容ないようについてはジョブ・ディスクリプション(JOB DESCRIPTION )が作成さくせいされる。これは米国べいこく人事じんじ採用さいようさい一般いっぱんもちいられる仕事しごと内容ないようくわしくしめした文書ぶんしょであり、これにもとづいてリクルートがおこなわれ、ボランティアにわたされる。さらに、面接めんせつその採用さいよう決定けっていし、オリエンテーション、さらに必要ひつようであれば、団体だんたい職員しょくいん先輩せんぱいのボランティアによるトレーニングがおこなわれる。採用さいようもボランティアの活動かつどう管理かんりし、評価ひょうかし、補充ほじゅうさい配置はいちとうおこなっていく。評価ひょうか金銭きんせん反映はんえいさせることはできないから、ボランティアに感謝かんしゃするつどいをもよおしたり、賞状しょうじょうおくって功績こうせきたたえるとともに、やるすといったこともおこなう。さらに、こうしたプロセス全体ぜんたいつうじボランティア・マネジメントがうまく機能きのうしているか評価ひょうかし、必要ひつようならプログラムの変更へんこうおこなわれる。(柏木かしわぎ[1993f:9])
 そのさいにはボランティアとの意志いし疎通そつう重要じゅうようになってくる。また、ボランティアになに提供ていきょうできるか(ボランティアがなにられるか)という視点してん重要じゅうようとされる。 「そのひとつとして、まずいえるのが、ネットワークづくりや情報じょうほう入手にゅうしゅだ。ある特定とくてい理念りねんったNPOの活動かつどうかかわる人々ひとびととのネットワークづくりは、ボランティア個人こじん人間にんげん関係かんけいゆたかにするだけでなく、その個人こじん知識ちしきゆたかにするし、将来しょうらい活動かつどう仕事しごとにもおおきな影響えいきょうあたえる可能かのうせいがある。…
 これに関連かんれんして、ボランティアがNPOからられるものとして、もうひとかんがえられるものが、職業しょくぎょう訓練くんれん職業しょくぎょう選択せんたく情報じょうほう機会きかい提供ていきょうだ。… NPOは比較的ひかくてきしょう人数にんずうでやっているところもおおいことから、業務ぎょうむ全体ぜんたいぞうがつかみやすいこともあるし、責任せきにんのある仕事しごとまかされる場合ばあいおおい。ボランティアの仕事しごとをやるうちに、つぎにやる職業しょくぎょうのアイデアをて、そのための訓練くんれんむことも可能かのうだ。アメリカでは、ボランティア活動かつどう履歴りれきしょくことが、就職しゅうしょくさいにプラスにはたら場合ばあいがほとんどだ。また、NPOでボランティアを長期ちょうきてきにやるうちに、そこでの就職しゅうしょくまるということもよくある。…
 ただこれは、すべてのボランティアが就職しゅうしょく機会きかいねらっていたり、情報じょうほう収集しゅうしゅういろえているということではない。ボランティアが、「ひとのためになにかをやっている」という気持きもちを率直そっちょくかんじられることも、大事だいじな「テイク」のひとつだ。… 」(秋山あきやま[1994a:4-5])
 最後さいごに、ボランティアにたいする支援しえんシステムについて。つぎしる学生がくせいのインターン制度せいどもそのひとつとえるだろうし、ボランティアの紹介しょうかいや、ボランティア・マネジメントをの改善かいぜんなどをせんもんおこなうNPOもある(秋山あきやま[1994b])企業きぎょうない支援しえんシステムもある。さきに「ローンド・エグゼクティブ」を紹介しょうかいしたが、「日本にっぽんのように休暇きゅうか制度せいどつくるっていうのはほとんどないです。ボランティアは奨励しょうれいするけれども、勤務きんむ時間じかんがいにやってもらうのが原則げんそくだっていう場合ばあいおおいですね。ただいろんな紹介しょうかいサービスをやるんですね。企業きぎょうなかにコミュニティ・リレイションズっていう部局ぶきょくがあって、そういうところにリストがあってみせてもらう。ボランティアをすることによって、社内しゃない表彰ひょうしょうされたりとかそういったことはあります。またたとえばサンフランシスコのリーバイスなんは、企業きぎょうなかで、ボランティア・チームみたいなのをつくって、そのチームのなか植林しょくりんをやろうとか、HIV感染かんせんしゃ食事しょくじ宅配たくはいサービスをするとか、そういったことをやって、そういうことが奨励しょうれいされているみたいなところはあります。ですから、会社かいしゃくのも、はたらくのはもちろん大事だいじなんですけれども、でもそれだけじゃなくて、そういったネットワークのなかはいっているから、この企業きぎょうにする、みたいなところで、就職しゅうしょくさきえらひとすくなくないとおもいます。」(今田いまだ


UP:1996 REV:20110316, 17, 18, 0414, 0507, 09, 26
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