ナイジェリア連邦れんぽう共和きょうわ国こく　2015年ねん1月がつ〜6月がつ

＊　新聞しんぶん記事きじは、ウェブサイトへの掲載けいさい期間きかんが限かぎられています。ウェブで見みあたらなくなったら縮刷しゅくさつ版ばんで内容ないようを確認かくにんしてください。

＊　幅広はばひろく多種たしゅ多様たような情報じょうほうを紹介しょうかいしています。情報じょうほう源げん、情報じょうほうが発はっせられた状況じょうきょうなどに留意りゅういしながら活用かつようしてください。

「わたしたちがアフリカを学まなぶ理由りゆう」とのサブ・タイトルも付ふされた本ほんは、内容ないようがもりだくさんで、論ろんじられている事象じしょうや地域ちいきについてなじみがない人ひとにはちょっととっつきにくいかなと感かんじました。
ケニアの女性じょせいが立たち上あげて運営うんえいするママ・ハニ孤児こじ院いんを紹介しょうかいする終章しゅうしょう「立たち上あがる草くさの根ねの人々ひとびととその声こえ」、次ついであやうく「姦通かんつう罪ざい」への処罰しょばつとしての石いし打うち刑けいで殺ころされるところであったアミナ・ラワルさんが直面ちょくめんしたナイジェリアの政治せいじ情勢じょうせいを分析ぶんせきする第だい7章しょう「女性じょせいだけが背負せおう重荷おもに」と読よみ進すすめ、そこで論ろんじられている問題もんだいを読よみ解とくために他たの章しょうを読よむという読よみ方かたがありそうだなと思おもいました。

序章じょしょう　アフリカを勉強べんきょうする10の理由りゆう
第だい1部ぶ　アフリカの「民族みんぞく紛争ふんそう」の神話しんわと現実げんじつ
　第だい1章しょう　アフリカの「民族みんぞく」とは何なにか
　第だい2章しょう　アフリカの民族みんぞく紛争ふんそうの「神話しんわ」
　第だい3章しょう　突出とっしゅつする紛争ふんそう犠牲ぎせい者しゃ
　第だい4章しょう　選挙せんきょ民主みんしゅ主義しゅぎが紛争ふんそうを生うみ出だす矛盾むじゅん
　第だい5章しょう　ナイジェリアの宗教しゅうきょう紛争ふんそう
第だい2部ぶ　ジェンダーから見みるアフリカ
　第だい6章しょう　アフリカの女性じょせいと「人間にんげんの安全あんぜん保障ほしょう」
　第だい7章しょう　女性じょせいだけが背負せおう重荷おもに
終章しゅうしょう　立たち上あがる草くさの根ねの人々ひとびととその声こえ

ナイジェリア、ザンビアでの農村のうそん調査ちょうさを比較ひかく・検討けんとうしながら、アフリカの農村のうそんの多様たよう性せいと共通きょうつう性せいについて考察こうさつする。

精神せいしん障害しょうがい当事とうじ者しゃの手記しゅき、当事とうじ者しゃインタビューなども収録しゅうろく。ナイジェリアの精神せいしん医療いりょうがどうなっているのか、どのように調しらべていけばよいのかが判わかる。

【関連かんれんするセミナーを開催かいさいしました】
落合おちあいさんの話はなし、たいへん興味深きょうみぶかいものでした。
僕ぼくにとっては、以下いかが印象いんしょう的てきでした。

1. 精神せいしん医療いりょうに関心かんしんをもつ連つれ合あいさんと一緒いっしょに調査ちょうさ旅行りょこうを行おこなってきた中なかで、ナイジェリア、リベリア、シエラレオネなどの精神せいしん病院びょういんを訪たずねたり、精神せいしん科か医いや患者かんじゃへのインタビューを行おこなうようになった。
2. 西にしアフリカの精神せいしん病院びょういんに入院にゅういんしている患者かんじゃにはアディクションの人ひとが多おおく、ドラッグ依存いぞん症しょうの人ひとたちの話はなしを聞きいて、違ちがったアフリカが見みえてきた。
3. 精神病せいしんびょうの診断しんだん、治療ちりょうは、患者かんじゃそして医療いりょう者しゃの暮くらす社会しゃかいの文化ぶんか、慣習かんしゅう、歴史れきしなどが大おおきく関かかわっているので、「アフリカ植民しょくみん地ち期き精神せいしん医療いりょう」という概念がいねんがなりたつ。
4. 1990年代ねんだいから、アフリカ植民しょくみん地ち期き精神せいしん医療いりょうに関かんする研究けんきゅうが発表はっぴょうされるようになっている。
5. 英えい植民しょくみん地ち省しょうは、1950年代ねんだい末まつ〜60年代ねんだい初はじめにかけてケニア中央ちゅうおう部ぶ（ホワイト・ハイランド）で展開てんかいされた「マウマウの乱らん」の調査ちょうさを精神せいしん科か医いに命めいじ、その報告ほうこく書しょが残のこされている。
6. 現在げんざいアフリカ社会しゃかいは、高こうストレス社会しゃかいであり、まだ調査ちょうさ結果けっかの数字すうじとして現あらわれていないもののうつ病びょうを患わずらうアフリカ人じんはかなり多おおいと思おもう。
7. アフリカのドラッグ依存いぞん症しょうの人ひとびとに話はなしを聞きいていると、こんなにもと思おもうほど誰だれにも頼たよることができず孤独こどくと感かんじる。

ボコ・ハラムが村むらを襲撃しゅうげき、１５人にん死亡しぼう　ナイジェリア北部ほくぶ

cnn.co.jp

2015.01.01 Thu posted at 13:23 JST

ナイジェリア・カノ（ＣＮＮ） ナイジェリア北部ほくぶの村むらがイスラム過激かげき派は「ボコ・ハラム」の襲撃しゅうげきを受うけ、少すくなくとも１５人にんが殺害さつがいされたほか、複数ふくすうの住宅じゅうたくが放火ほうかされたことが１日にちまでに分わかった。逃にげ出だしてきた村民そんみんや軍ぐん将校しょうこうが明あきらかにした。

襲撃しゅうげきがあったのは１２月じゅうにがつ３０日にち。数かず十じゅう人にんのボコ・ハラムのメンバーが銃じゅうや火炎瓶かえんびんで武装ぶそうして村むらに進入しんにゅうし、無む差別さべつに銃じゅうを撃うち、住宅じゅうたくに火ひを放はなった。

逃にげ出だした村人むらびとによれば、ボコ・ハラムは１５人にんを殺害さつがいした。犠牲ぎせい者しゃの大だい部分ぶぶんは、ボコ・ハラムからの襲撃しゅうげきに備そなえて村むらを警備けいびをしていた若者わかものたちだったという。

ボコ・ハラムは昨年さくねん４月がつ、北東ほくとう部ぶの学校がっこうを襲撃しゅうげきして、女子じょし生徒せいと２００人にん以上いじょうを誘拐ゆうかいした。生徒せいとの多おおくを奴隷どれいとして売うったと主張しゅちょうするなど、国際こくさい社会しゃかいから非難ひなんを浴あびている。

人工じんこう衛星えいせいだいち:データで下水げすい調査ちょうさ　アフリカの衛生えいせい対策たいさくに

毎日新聞まいにちしんぶん　2015年ねん01月がつ04日にち　14時じ05分ふん（最終さいしゅう更新こうしん　01月がつ04日にち　15時じ20分ふん）

日本にっぽんの人工じんこう衛星えいせいの観測かんそくデータを、途上とじょう国こくの感染かんせん症しょう対策たいさくに生いかす試こころみが始はじまり、途上とじょう国こくや世界せかい保健ほけん機関きかん（ＷＨＯ）の期待きたいが高たかまっている。宇宙うちゅうからとらえた地形ちけいデータをもとに、ウイルスを含ふくむ可能かのう性せいのある水みずの流ながれを把握はあくすることによって、感染かんせん源げんの調査ちょうさなどに活用かつようできるという。

宇宙うちゅう航空こうくう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう（ＪＡＸＡ）は昨年さくねん７月がつ、ＷＨＯの要請ようせいを受うけ、陸りく域いき観測かんそく技術ぎじゅつ衛星えいせい「だいち」（２０１１年ねん運用うんよう終了しゅうりょう）の観測かんそく結果けっかから作成さくせいした西にしアフリカの地形ちけいデータを提供ていきょうした。だいちは、災害さいがい時じの被害ひがい把握はあくにデータを利用りようしたほか、地球ちきゅう全体ぜんたいの地形ちけいデータを収集しゅうしゅうした。

ＷＨＯから求もとめられたのはナイジェリアのデータ。同国どうこくでは、下水げすいを採取さいしゅしてポリオウイルスの有無うむを調しらべ、感染かんせん源げんや流行りゅうこう地域ちいきを推定すいていしている。しかし、下水道げすいどうが整備せいびされていないため、下水げすいは地形ちけいに沿そって流ながれ、採取さいしゅ地点ちてんの選定せんていや排出はいしゅつ源げんの把握はあくが難航なんこうしていた。

ＷＨＯは、５メートル単位たんいで高低こうてい差さなどを見分みわけられるだいちに着目ちゃくもく。地形ちけいデータから下水げすいの排出はいしゅつ源げんや流ながれを割わり出だし、効率こうりつ的てきな採取さいしゅ地点ちてんを探さがせるようになった。排出はいしゅつ源げんの面積めんせきが、従来じゅうらいの分析ぶんせきより５倍ばい広ひろがった地域ちいきもあったという。ＷＨＯは「地形ちけいが入いり組くんだ都市とし部ぶでも役立やくだつ」と評価ひょうかしている。

ＪＡＸＡは今後こんご、エボラ出血熱えぼらしゅっけつねつなどの患者かんじゃを医療いりょう機関きかんに搬送はんそうする最短さいたんルートを決きめる際さいにも、データ活用かつようを提案ていあんする予定よていだ。ＪＡＸＡ衛星えいせい利用りよう推進すいしんセンター国際こくさい業務ぎょうむ推進すいしん室しつの矢部やべ志津しづ・主任しゅにん開発かいはつ員いんは「衛星えいせいデータは、標高ひょうこう図ずや航空こうくう写真しゃしんが整備せいびされていない途上とじょう国こくで需要じゅようが高たかまっている。今後こんごも、公衆こうしゅう衛生えいせい分野ぶんやでの活用かつようを提案ていあんしたい」と話はなす。【大場おおばあい】

過激かげき派はボコ・ハラム、また住民じゅうみん拉致らち　少年しょうねんら４０人にん

cnn.co.jp

2015.01.04 Sun posted at 14:54 JST

（ＣＮＮ） アフリカ西部せいぶナイジェリアの北東ほくとう部ぶボルノ州しゅうで４日にちまでに、イスラム過激かげき派は「ボコ・ハラム」が１カ所かしょの村落そんらくを襲おそい、１０〜２３歳さいの少年しょうねんら４０人にんを拉致らちする事件じけんが起おきた。

拉致らちから逃のがれた一部いちぶの住民じゅうみんが証言しょうげんした。これによると、攻撃こうげきライフル銃じゅうなどで武装ぶそうする戦闘せんとう員いんは先月せんげつ３１日にち、マラリ村むらを襲撃しゅうげき、ボコ・ハラムの過激かげきな教義きょうぎを説といた後のち、約やく４０人にんを拉致らちし車しゃで森もりの方角ほうがくへ連つれ去さったという。

事件じけん発生はっせいの情報じょうほうは、ボコ・ハラムによる同どう州しゅう内ないでの以前いぜんの攻撃こうげきで携帯けいたい電話でんわの中継ちゅうけい塔とうが破壊はかいされたことなどがあり、伝達でんたつが遅おくれていた。

ボコ・ハラムはナイジェリア内ないにおけるイスラム法ほう（シャリア）に基もとづく厳格げんかくな統治とうちの実現じつげんを求もとめて武装ぶそう闘争とうそうを進すすめている。暗殺あんさつや爆ばく弾だんテロの他ほか、住民じゅうみんらの大だい規模きぼ拉致らちも繰くり返かえしている。

昨年さくねん４月がつには同どう州しゅうチボクで女子じょし生徒せいと２００人にん以上いじょうを誘拐ゆうかいし、国際こくさい社会しゃかいの非難ひなんを集あつめていた。若わかい男性だんせいや少年しょうねんの拉致らち事件じけんも起おこしており、同年どうねん８月がつにはドロン・バガ村むらを襲おそい、少すくなくとも９７人にんを連つれ去さっていた。

ナイジェリアで男子だんし４０人にん誘拐ゆうかい　ボコ・ハラムの犯行はんこうか

asahi.com

ヨハネスブルク＝三浦みうら英之ひでゆき2015年ねん1月がつ4日にち18時じ43分ふん

ナイジェリア北東ほくとう部ぶで、武装ぶそう集団しゅうだんが村むらを襲おそい、１０代じゅうだいと２０代だい前半ぜんはんの男子だんし４０人にんを誘拐ゆうかいした。昨年さくねん４月がつに女子じょし生徒せいと２００人にん以上いじょうを誘拐ゆうかいしたイスラム過激かげき派は「ボコ・ハラム」の犯行はんこうとみられている。逃にげてきた村人むらびとが状況じょうきょうを周囲しゅういに伝つたえ、３日にちに明あきらかになった。

ＡＦＰ通信つうしんなどによると、武装ぶそう集団しゅうだんは昨年さくねん１２月がつ３１日にち夕ゆう、銃じゅうを備そなえ付つけたトラックで村むらを襲撃しゅうげき。屋外おくがいに村むらのすべての男性だんせいを集あつめた後のち、１０〜２３歳さいの男子だんしだけを選えらんで連つれ去さったという。

村人むらびとによると、イスラム国家こっかの樹立じゅりつを目指めざすボコ・ハラムは最近さいきん、組織そしきの戦闘せんとう員いんとして使つかうため、近ちかくの村むら々を襲おそって若わかい男子だんしを誘拐ゆうかいしているという。

一方いっぽう、隣国りんごくのカメルーン北部ほくぶでは１日にち、ボコ・ハラムとみられる武装ぶそう集団しゅうだんがバスを襲おそい、１５人にん以上いじょうを殺害さつがいした。多数たすうのけが人にんが出でており、治安ちあん関係かんけい者しゃは、死者ししゃ数すうは増加ぞうかする恐おそれがあるとしている。（ヨハネスブルク＝三浦みうら英之ひでゆき）

ボコ・ハラム:支配しはい拡大かくだい　チャド国境こっきょうの基地きち奪取だっしゅ

毎日新聞まいにちしんぶん　2015年ねん01月がつ04日にち　21時じ36分ふん（最終さいしゅう更新こうしん　01月がつ05日にち　01時じ23分ふん）

【ヨハネスブルク服部はっとり正法しょうぼう】西にしアフリカ・ナイジェリア北東ほくとう部ぶで支配しはい地域ちいきを拡大かくだいするイスラム過激かげき派は「ボコ・ハラム」は３日にち、チャドとの国境こっきょうに近ちかいバガに侵攻しんこうし、軍ぐん基地きちを奪うばった。隣国りんごくカメルーン北部ほくぶへの侵入しんにゅうと攻撃こうげきも繰くり返かえしており、従来じゅうらいのゲリラ戦術せんじゅつから転てんじて勢力せいりょく圏けん拡大かくだいを図はかるボコ・ハラムが、国境こっきょう周辺しゅうへんでの攻勢こうせいを強つよめている。

◇ゲリラ戦せんから転換てんかん

ＡＦＰ通信つうしんなどによると、ボコ・ハラムは３日にち、ナイジェリアやチャド、ニジェールの３国こくの合同ごうどう部隊ぶたいがボコ・ハラム対策たいさくに使用しようしてきたバガの基地きちに激はげしい攻撃こうげきを加くわえた。数時間すうじかんの交戦こうせんの末すえ、４日にちまでに政府せいふ軍ぐんは基地きちを放棄ほうきし退却たいきゃくした模様もようだ。バガはナイジェリア北東ほくとう部ぶボルノ州しゅう北部ほくぶで政府せいふ側がわが掌握しょうあくしていた最後さいごの都市としとも伝つたえられており、多おおくの住民じゅうみんが漁船ぎょせんやカヌーなどに乗のってチャド湖この対岸たいがんにあたるチャドに逃にげている。

隣国りんごくカメルーンでも同国どうこく政府せいふ軍ぐんとボコ・ハラムとの衝突しょうとつが激化げきかしている。１日にちには同国どうこく北部ほくぶのワザで路線ろせんバスを襲撃しゅうげきし、少すくなくとも乗客じょうきゃく１５人にんが死亡しぼうした。

ロイタろいたー通信つうしんによると、ボコ・ハラムは先月せんげつ２８日にちごろにも、カメルーン北部ほくぶのリマニなど５カ所かしょに一斉いっせいに侵攻しんこうし、アシガシヤで軍ぐん施設しせつをいったん制圧せいあつしたが、政府せいふ軍ぐんの空爆くうばくを受うけ退却たいきゃくしたという。カメルーン軍ぐんがボコ・ハラムを空爆くうばくしたのは初はじめて。一連いちれんの戦闘せんとうでボコ・ハラム戦闘せんとう員いん４０人にん以上いじょうが死亡しぼうした。先月せんげつ１７日にちにもカメルーン軍ぐんとの交戦こうせんで１１６人にんが死しんでいる。

ボコ・ハラムは、これまでにもカメルーン北部ほくぶで中国人ちゅうごくじん労働ろうどう者しゃやカメルーンの副ふく首相しゅしょうの妻つまらを拉致らちする事件じけんを起おこし、同国どうこく軍ぐんがナイジェリア国境こっきょう近ちかくに精鋭せいえい部隊ぶたいを展開てんかいしていた。

ボコ・ハラムは２００９年ねん以降いこう、ナイジェリア北東ほくとう部ぶで政府せいふ機関きかんやキリスト教会きょうかい、穏健おんけん派はイスラム指導しどう者しゃなどに対たいしテロを繰くり返かえしてきた。昨年さくねん４月がつには女子高じょしこうを襲撃しゅうげきし、少女しょうじょ約やく２７０人にんを拉致らちして世界中せかいじゅうの批判ひはんを集あつめた。１２月じゅうにがつ３１日にちにも、ボコ・ハラムと見みられる武装ぶそう集団しゅうだんが村むらを襲おそい、少年しょうねんら約やく４０人にんを拉致らちした。

従来じゅうらいゲリラ戦術せんじゅつをとってきたボコ・ハラムだが、イラクとシリアで勢力せいりょくを拡大かくだいするイスラム過激かげき派は「イスラム国こく」によるイスラム国家こっか建国けんこく宣言せんげん（昨年さくねん６月がつ）に支持しじを表明ひょうめいして以降いこう、イスラム国こくをまねるように町まちや村むらを制圧せいあつする戦術せんじゅつもとり始はじめ、昨年さくねん８月がつには支配しはい地域ちいきでイスラム国家こっか樹立じゅりつを宣言せんげんした。

ボコ・ハラムは国際こくさいテロ組織そしきアルカイダの北きた・西にしアフリカ分派ぶんぱ組織そしきから武器ぶき支援しえんを受うけてきた。さらに最近さいきんでは、カダフィ政権せいけん崩壊ほうかい後ごに武器ぶきの国外こくがい流出りゅうしゅつが続つづく北きたアフリカのリビアから、チャドやカメルーンを経由けいゆしてボコ・ハラムに武器ぶきが流入りゅうにゅうしている可能かのう性せいを指摘してきする声こえも出でている。

ナイジェリア北部ほくぶは石油せきゆを産出さんしゅつする南部なんぶに比くらべて貧まずしく、政治せいじなどに不満ふまんを抱いだく若者わかものをボコ・ハラムが戦闘せんとう員いんとして吸収きゅうしゅうしてきた側面そくめんがある。カメルーン北部ほくぶやチャドのチャド湖こ沿岸えんがん地域ちいきも貧まずしい地域ちいきで、ボコ・ハラムにとって新あたらしい戦闘せんとう員いんの供給きょうきゅう源げんとなっているとみられ、ボコ・ハラムは武器ぶきの流通りゅうつう路ろや戦闘せんとう員いんの供給きょうきゅう源げんの確保かくほを狙ねらい、隣国りんごくへの浸透しんとうを図はかっている模様もようだ。

また、ボコ・ハラムは、政府せいふ軍ぐんに拘束こうそくされた戦闘せんとう員いんと交換こうかんする目的もくてきで組織そしき的てきに少年しょうねんや少女しょうじょを拉致らちしている、との分析ぶんせきがある。

ボコ・ハラム、ナイジェリア東北とうほく部ぶの基地きち制圧せいあつ

The Yomiuri Shimbun

2015年ねん01月がつ05日にち 11時じ48分ふん

【ヨハネスブルク＝上杉うえすぎ洋司ようじ】ＡＦＰ通信つうしんなどによると、ナイジェリアのイスラム過激かげき派は組織そしき「ボコ・ハラム」は３日にち、隣国りんごくチャドとの国境こっきょうに近ちかい東北とうほく部ぶボルノ州しゅうバガの軍事ぐんじ基地きちを攻撃こうげき、目撃もくげき者しゃによると、４日にちまでに制圧せいあつした。

基地きちは、ナイジェリア、チャド、ニジェールの３か国こくの合同ごうどう部隊ぶたいがボコ・ハラム対策たいさくの重要じゅうような拠点きょてんとしていたが、数時間すうじかんの戦闘せんとうの末すえに撤退てったいしたという。

ボコ・ハラムは基地きちの他ほか、周辺しゅうへんの５町村ちょうそんを攻撃こうげき、数すう百ひゃくの住宅じゅうたくに放火ほうかするなど略奪りゃくだつ行為こういも行おこなっており、死者ししゃも出でている。大勢おおぜいの住民じゅうみんがチャドに向むかって逃にげたという。

ボコ・ハラムは昨年さくねん８月がつ、ナイジェリア東北とうほく部ぶで「イスラム国家こっか」の樹立じゅりつを表明ひょうめい。その後ご、ボルノ、アダマワ両りょう州しゅうを中心ちゅうしんに支配しはい地域ちいきを拡大かくだいしている。

ボコ・ハラム、多た国籍こくせき部隊ぶたいの基地きちを占拠せんきょ　ナイジェリア

cnn.co.jp

2015.01.05 Mon posted at 10:33 JST

（ＣＮＮ） ナイジェリア北東ほくとう部ぶバガの郊外こうがいにある多た国籍こくせき部隊ぶたいの基地きちがイスラム過激かげき派は「ボコ・ハラム」に襲撃しゅうげきされ、数時間すうじかんにわたる戦闘せんとうの末すえに占拠せんきょされた。政府せいふ当局とうきょく者しゃが明あきらかにした。

当局とうきょく者しゃによると、重じゅう装備そうびした相当そうとう数すうの集団しゅうだんが３日にちに基地きちを襲撃しゅうげきし、ナイジェリア、ニジェール、チャド軍ぐんで構成こうせいする多た国籍こくせき部隊ぶたいとの間あいだで戦闘せんとうが発生はっせい。ボコ・ハラム側がわが多た国籍こくせき部隊ぶたいを圧倒あっとうし、基地きちを占拠せんきょした。当時とうじ基地きちにいた兵士へいしの数かずは分わかっていない。

多た国籍こくせき部隊ぶたいは軽けい火器かきの蔓延まんえんや人身じんしん売買ばいばいの横行おうこうに対抗たいこうする目的もくてきで１９９８年ねんに創設そうせつされ、最近さいきんではボコ・ハラムの掃討そうとうにかかわっていた。

隣国りんごくチャドに逃のがれたバガの住民じゅうみんは、武装ぶそう集団しゅうだんが数すう百ひゃく棟むねの民家みんかに放火ほうかし、商店しょうてんを略奪りゃくだつしたと証言しょうげん。住民じゅうみんに対たいする無差別むさべつな銃じゅうの乱射らんしゃで大量たいりょうの犠牲ぎせい者しゃが出でた可能かのう性せいがあると話はなしている。