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荻野 美穂
荻野 美穂
おぎの・みほ
last update: 20181028
■略歴等
1945年生まれ。
奈良女子大学大学院人間文化研究科博士課程中退。人文科学博士(お茶の水女子大学)。
大阪大学大学院文学研究科教授→名誉教授
同志社大学教授→
専門:女性史・ジェンダー論
2017
◆2017/12/13 大谷いづみ控訴審第一回で
大阪高等裁判所
「大谷さんの長年にわたる優れた研究活動に、いつも感銘を受けてきました。彼女が何よりも愛してやまない教育と研究の場に無事に復帰できるよう、一日も早く安全で平穏な職場環境が回復されることを願っています。」
■単著
◆20140320 『女のからだ――フェミニズム以後』,岩波書店(岩波新書新赤版1476),248p. ISBN-10:4004314763 ISBN-13:978-4004314769 780+ [amazon]/[kinokuniya] ※ f03
◆20081030 『「家族計画」への道――近代日本の生殖をめぐる政治』,岩波書店,362p. ISBN-10: 4000224883 ISBN-13: 978-4000224888 3570 [amazon]/[kinokuniya] ※ r01 a08
◆20020215 『ジェンダー化される身体』
,勁草書房,416p. ISBN-10: 4326652640 ISBN-13: 978-4326652648 3990 [amazon]/[kinokuniya] ※ b02
◇立岩 真也 2002/05/31 「書評:荻野美穂『ジェンダー化される身体』」,『週刊読書人』2439:3
◆20010424 『中絶論争とアメリカ社会――身体をめぐる戦争』,岩波書店,354p. ISBN: 4000238078 3,000+ [amazon]/[kinokuniya] ※ a08020
→20121023 岩波人文書セレクション [岩波書店]
◇出版社/著者からの内容紹介
中絶は,殺人罪か,基本的人権か.1973年の連邦最高裁による中絶合法化は,アメリカを現在まで続く泥沼の「中絶戦争」に引きずり込んだ.なぜ,もっとも個人的な出来事が,大統領選を左右し,国内を二分する熾烈な対立を生むのか.アメリカ現代政治を見るうえで欠かすことのできない「中絶戦争」についての初の網羅的研究.
◇内容(「MARC」データベースより)
中絶は、殺人か、基本的人権か。1973年の中絶合法化は、アメリカを現在まで続く泥沼の「中絶戦争」に引きずり込んだ。もっとも個人的な出来事をめぐる熾烈な対立から、現代アメリカ社会の複雑な構造を読み解く。
◆19941215 『生殖の政治学――フェミニズムとバース・コントロール』,山川出版社 266+21p. 2600 [bk1] ※/千葉社 *f
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/db1990/9412om.htm
■共著
◆荻野 美穂・田邊 玲子・姫岡 とし子・千本 暁子・長谷川 博子・落合 恵美子 19900723 『制度としての<女>――性・産・家族の比較社会史』,平凡社,322p. ISBN: 4582472249 3300 [amazon]/[kinokuniya]
■論文
◆1988 「性差の歴史学」
『思想』768
→荻野[2002](第1章)
◆19881015 「子殺しの論理と倫理――ヨーロッパ社会史をもとに」
『女性学年報』09:001-018
→荻野[2002](第2章)
◆19900601 「産むも地獄,産まぬも地獄の……」
『現代思想』18-06:058-067 ※
→荻野[2002](第7章)
◆19900723 「女の解剖学――近代的身体の成立」
荻野・田邊・姫岡・千本・長谷川・落合[1990:013-076]*
→荻野[2002](第4章)
*荻野美穂・田邊玲子・姫岡とし子・千本暁子・長谷川博子・落合恵美子 19900723 『制度としての<女>――性・産・家族の比較社会史』,平凡社,322p. 3300
◆19901104 「女性史の研究方法論をめぐって」
『女性学年報』11:101-106
◆19910425 「「買」売春の問題化」
井上輝子・江原由美子編[1991:077] ※
◆19910705 「人間の「量」と「質」――バース・コントロールと優生思想」
上野他編『家族の社会史』(シリーズ変貌する家族 1):180-198 ※/千葉社5009-1共通
◆19910930 「人工妊娠中絶と女性の自己決定権――第二次世界大戦後の日本」
原ひろ子・館かおる編[1991:109-143]*
*原 ひろ子・館 かおる 編 19910930 『母性から次世代育成力へ――産み育てる社会のために』,新曜社,355p. 2884 ※
◆19911020 「不妊・フェミニズム・生殖テクノロジー」
『女性学年報』12:137-143
◆19921020 「「主人」の考現学」
『女性学年報』13:011-024 ※
◆19960308 「美と健康という病――ジェンダーと身体管理のオブセッション」
『病と医療の社会学』(岩波講座現代社会学14):169-185
*井上 俊・上野 千鶴子・大澤 真幸・見田 宗介・吉見 俊哉 編集委員 19960308
『病と医療の社会学』(岩波講座現代社会学14)
岩波書店,238p. 2100(本体2039)
→荻野[2002](第10章)
◆20010220 「歴史学における構築主義」,上野 千鶴子編[2001:139-158]*
*上野千鶴子編 20010220 『構築主義とは何か』,勁草書房,305p. 2800 ※
◆20031105 「反転した国策――家族計画運動の展開と帰結」,『思想』955(2003-11):175-195
◆20080523 「「生命のはじまり」をめぐるポリティクス」,川越・鈴木編[2008:177-217]*
*川越 修・鈴木 晃仁 編 20080523 『分別される生命――二〇世紀社会の医療戦略』,法政大学出版局,332p. ISBN-10: 4588672096 ISBN-13: 978-4588672095 3675 [amazon]/[kinokuniya] ※ h01.
1 避妊vs.中絶という構図
2 中絶が公認されるとき
3 優生保護法改定運動と「胎児」の焦点化
4 女たちの中絶観と「胎児」観
※は生存学資料室にあり
*増補:村上 潔