「ナショナリズム」を含ふくむ日記にっき

はてなキーワード: ナショナリズムとは

2024-10-29

■

今回こんかいの選挙せんきょ結果けっかで自民じみん惨敗ざんぱいやらの文字もじが踊おどる日本にっぽんだけどさ、自民じみん与党よとうのままじゃん。

それって勝敗しょうはいで言いえば勝がちでしょ

なんか、与党よとうのままなのに自民じみん惨敗ざんぱいと喜よろこぶのって志こころざし低ひくすぎん？

ナチュラルに自民じみん党とう=日本にっぽんの与党よとうを受うけ入いれすぎじゃない？

野党やとうは結局けっきょく野党やとうのままなのに大勝たいしょうしたみたいなノリ恥はずかしいわ

ネトウヨのナショナリズムみたいなイキリ方かたダサいわ

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2024-10-13

■イスラエルと国連こくれん軍ぐん

イスラエルが国連こくれん軍ぐんを襲撃しゅうげき、危害きがい射撃しゃげきした事ことで批判ひはんされてるが、今更いまさらなんだよなぁ。イスラエルは過去かこに何なん度ども国連こくれん軍ぐんを攻撃こうげきしてて、兵士へいしを殺ころせしたことも勿論もちろんある。

＞国際こくさい連合れんごうレバノン暫定ざんてい駐留ちゅうりゅう軍ぐん

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E9%80%A3%E5%90%88%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%8E%E3%83%B3%E6%9A%AB%E5%AE%9A%E9%A7%90%E7%95%99%E8%BB%8D

普通ふつう、PKFなどの国連こくれん派遣はけん軍ぐんと交戦こうせんするっていうのは国内こくないが平定へいていされていないならず者もの国家こっかや馬賊ばぞく、民兵みんぺい集団しゅうだんってのが相場そうばだが、それ日常にちじょう的まとにやってるのがイスラエル。

平和へいわ維持いじ活動かつどうや停戦ていせん監視かんしの場合ばあい、陣地じんちは双方そうほうの進軍しんぐんルートを阻害そがいする場所ばしょに作つくられるんだが、イスラエルはその邪魔じゃまな陣地じんちを砲撃ほうげきして兵士へいしを殺ころしている。

んで、攻撃こうげきの合間あいまに陣地じんちからの負傷ふしょう者しゃの救出きゅうしゅつを行おこなったのだが、そこを狙ねらって再度さいど攻撃こうげき。

日本にっぽんはこのイスラエル国境こっきょう付近ふきんのPKOに自衛じえい官かんを派遣はけんしている。いわゆるゴラン高原ごらんこうげん PKOで、正式せいしき名称めいしょうはUNDOF、国連こくれん兵力へいりょく引ひき離はなし監視かんし軍ぐんという。和訳わやくがちょっとダサい。

こっちはレバノンとは別べつ方面ほうめんの対たいシリア停戦ていせん監視かんしだったが、何なにしろシリア国内こくないが内戦ないせんでメチャクチャになった為ために危険きけんと判断はんだんして撤退てったいさせてしまった。民主みんしゅの野田のだ政権せいけんの時ときだ。

イスラエル国境こっきょう地帯ちたいにPKO 派遣はけんしていた日本にっぽんにとってイスラエルの政治せいじ判断はんだんのおかしさというのは他人事たにんごとではなかったはずだ。なんで忘わすれられているのだろう？

PKO、PKFは交戦こうせん国くにの軍ぐんの活動かつどうを阻害そがいするのが仕事しごとだ。普通ふつうの文明ぶんめい国こくなら阻害そがいされてそれが国連こくれん決議けつぎに基もとづくものなら諦あきらめる。でも馬賊ばぞくや野良のら軍閥ぐんばつや国家こっか承認しょうにんされていない自称じしょう政府せいふとかならそんなの関係かんけいねぇと攻撃こうげきする。イスラエルは後者こうしゃに属ぞくすって事ことやね。

イスラエルは国連こくれん PKFの存在そんざいが邪魔じゃまだとも公言こうげんしている。国連こくれんが作つくった国家こっかなのに。

この度たびの紛争ふんそうの後のちに新あらたなPKOが組織そしきされたり、PKF 増援ぞうえんって事ことになる可能かのう性せいは高たかい。政権せいけんが変かわってナショナリズム鼓舞こぶから国際こくさい貢献こうけんに戻もどり、日本にっぽんがそこに自衛じえい官かんを派遣はけんするって事こともあるかもしれない。

そしたらあのイスラエルの政治せいじのヤバさは直接ちょくせつに日本にっぽんに関かかわってくるわな。

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2024-09-09

■【結末けつまつ】囲碁いご 応おう氏し杯はい、続報ぞくほう＆詳報しょうほう

【続報ぞくほう】ガチのマジで35年ねん越ごしの偉業いぎょうが成なし遂とげられるかもしれない囲碁いご...の続報ぞくほう。

なんとか無事ぶじ世界一せかいいち、大会たいかい初はつ優勝ゆうしょうを飾かざることができました

応援おうえんしていただいた方々かたがた本当ほんとうにありがとうございました

日本にっぽん 囲碁いご界さかい悲願ひがんの優勝ゆうしょう

今回こんかいの優勝ゆうしょうは長ながらく優勝ゆうしょうから遠とおざかっていた日本にっぽん囲碁いご界さかいの悲願ひがんだった

日本にっぽん所属しょぞくの棋士きしとしては2005年ねん LG杯はい張栩ちょうう以来いらい19年ねんぶり

日本にっぽん人ひととしては1997年ねん富士通ふじつう杯はい小林こばやし光一こういち以来いらい27年ねんぶり

本当ほんとうに久々ひさびさに優勝ゆうしょうとなった

そもそも国際こくさい棋戦きせんの決勝けっしょう進出しんしゅつですら2018年ねん LG杯はいの井山いやま以来いらい6年ねんぶりという快挙かいきょだった（決勝けっしょうでは謝しゃ爾しか豪ごうに1勝しょう2敗はいで敗やぶれる）

試合しあい内容ないよう

中央ちゅうおうでポイントを上あげ優勢ゆうせいを築きずき、一時いちじは楽勝らくしょうムードが漂ただようも下辺かへんでミスをし逆転ぎゃくてんを許ゆるし敗勢はいせい濃厚のうこうという形勢けいせいになった

囲碁いごは1目もくでも上回うわまわれば勝かちなので、形勢けいせいに余裕よゆうがある時ときはできるだけ局面きょくめんを難むずかしくせず簡単かんたんになるほうを選えらぶのだが

1戦せん目めと2戦せん目めでやられている謝しゃ科かは形勢けいせいに自信じしんがなかったのか思おもいの外ほか頑張がんばってきてそれが綻ほころびとなった

終盤しゅうばん絶望ぜつぼうムードの中なか、相手あいてのミスを見逃みのがさず大だい逆転ぎゃくてん勝利しょうりとなった。

詳くわしい内容ないようについてはridoやJKGO氏しの動画どうがが出でているのでそちらを参照さんしょうされたい

後々あとあとフワ氏しが出だす予定よていの解説かいせつ動画どうががおそらく初心者しょしんしゃでも一番いちばんなんとなくわかった気持きもちになれるのでそちらをオススメしたい

大会たいかい 総評そうひょう

正直しょうじきに言いうと今いま大会たいかいも日本にっぽんの棋士きしには全まったく期待きたいしていなかった

またどうせ見所みどころなく一いち回戦かいせん、二に回戦かいせん目めで全滅ぜんめつだろう。そう思おもっていた

ところが蓋ぶたを開あけると予想よそうを裏切うらぎる展開てんかいの連続れんぞくだった

結果けっか的てきに最後さいごの最後さいごでミスして負まけてしまったが、日本にっぽんの女性じょせい棋士きしきっての打うち手てである上野うえの愛咲あいざき美よしは世界せかい大会たいかいで何なん度ども優勝ゆうしょうし現在げんざいでもレート3位いの朴ほお廷桓（パク・ジョンファン）相手あいてにほとんど勝利しょうりという大だい熱戦ねっせんを見みせファンを沸わかせた

ヨセはあと3つだけ、上野うえの半なかば目め勝がちか【応おう氏し杯はい】上野うえの愛咲あいざき美よし五ご段だんVS朴ほお廷桓九きゅう段だん　28強きょう戦せん

（しかも上野うえのは並行へいこうして行おこなわれていた別べつの国際こくさい棋戦きせんでも、日本にっぽんの棋士きしでは井山いやましか土どをつけたことがない謝しゃ爾しか豪えら相手あいてに大だい金星きんぼしを挙あげている（朝日新聞あさひしんぶん囲碁いご取材しゅざい班はんツイート））

準決勝じゅんけっしょう三さん番ばん勝負しょうぶでは、元もと世界せかいチャンプ、あのAlphaGoとも熱戦ねっせんを見みせた柯潔が相手あいてで初戦しょせんで完敗かんぱいし、ここまでかと覚悟かくごしたが見事みごとに二に連勝れんしょうし今回こんかいの大会たいかい優勝ゆうしょうまで成なし遂とげた

囲碁いご界さかいの期待きたいを一身いっしんに背負せおって見事みごとここまでたどり着ついたのは本当ほんとうにすごかった

海外かいがい からも祝福しゅくふくのコメントが続々ぞくぞく

国際こくさい棋戦きせんでの優勝ゆうしょう、世界一せかいいちの座ざ奪還だっかんは日本にっぽん囲碁いご界さかいの悲願ひがんであったが、日本にっぽんだけの想おもいとは限かぎらなかったようだ

一いち力りょく了りょう選手せんしゅ、これからも日本にっぽんの棋士きしが頑張がんばって、さらに良よい成績せいせきを収おさめて、日本にっぽんの囲碁いご界さかいに刺激しげきを与あたえてほしいと願ねがっています。日本にっぽんと韓国かんこくは囲碁いごの継続けいぞく的てきな発展はってんの原動力げんどうりょくです。
ゴーゴージャパン!!台湾たいわんからのご挨拶あいさつ
恭きょう喜き日本にっぽん
一いち力ちから涼すずし選手せんしゅ、イングカップ優勝ゆうしょうおめでとうございます！過去かこ数すうか月げつ間あいだ、イング杯はいの対局たいきょくを通つうじて、中国ちゅうごくの囲碁いごファンは一いち力りょく氏しの驚異きょうい的てきな強つよさ、不屈ふくつの決意けつい、傑出けっしゅつしたスポーツマンシップと優雅ゆうがさを目まの当あたりにすることができた。多おおくの人ひとが祝福しゅくふくと称賛しょうさんの意いを表あらわした。一いち力りょく諒りょう九きゅう段だんの今後こんごの世界せかい大会たいかいでの益々ますますのご活躍かつやくを心しんよりお祈いのり申もうし上あげます。
日本にっぽんの久ひさしぶりの優勝ゆうしょう心しんからおめでとうございます。今回こんかいのきっかけで韓国かんこく・日本にっぽん・中国ちゅうごくが真しんの三国志さんごくし体制たいせいに発展はってんし、もっと楽たのしくて興味深きょうみぶかい世界せかい囲碁いごになってほしいです。
一いち巻かん涼りょう師しの優勝ゆうしょうを大変たいへんおめでとうございます。日本にっぽん囲碁いごの復興ふっこうを先頭せんとうに立たって導みちびいてください！大韓民国だいかんみんこくのファンとして応援おうえんします:)
おめでとうございます。今日きょうをきっかけに再ふたたび三さん国こくが世界せかい戦せんで脚あし軸じくを繰くり広ひろげていきたいと思おもいます。
日本にっぽん騎士きしの応おう氏し杯はい優勝ゆうしょうを祝いわい、日本にっぽん囲碁いご界さかいもちょっと生いきて、世界せかい起おこり戦せん一ひとつ作つくってください。
日本にっぽんを応援おうえんするのは初はじめてです」韓かん中日ちゅうにちが龍りゅう護まもる相しょう迫せりできるそんな緊張きんちょう感かんのある時代じだいが来きてほしい。

【第だい3局きょく】第だい10回かい応おう氏し杯はい世界せかい選手権せんしゅけん決勝けっしょう五ご番ばん勝負しょうぶ【一いち力りょく遼りょう九きゅう段だん vs 謝しゃ科か九きゅう段だん】

【9.8 LIVE】우승 40만달러 응씨배 결승 0%에서 기적의 대역전~ 일본 이치리키료 응씨배 첫 우승 제10회

こちらのコメント欄らん、あるいは他たの動画どうがでもそうだが中ちゅう韓かんや台湾たいわんの囲碁いごファンからも一いち力りょくの優勝ゆうしょうに対たいして祝福しゅくふくのコメントが続々ぞくぞくと寄よせられている

競争きょうそう相手あいての勝利しょうり、それも（台湾たいわんはともかく）彼かれらにとって友好ゆうこうの相手あいてとも呼よべない日本にっぽんの勝利しょうりをなぜ喜よろこぶのか

本来ほんらい的まとには競争きょうそう相手あいてではあるが、中ちゅう韓かんばかりの決勝けっしょう戦せんが行おこなわれるよりも日本にっぽんがまた強つよくなったほうが業界ぎょうかいは盛もり上あがる

中ちゅう韓かん台たいの囲碁いごファンは日本にっぽんが囲碁いごを牽引けんいんしていた時代じだいを懐なつかしみ日本にっぽんの復権ふっけんに期待きたいしてもいるのだ

中ちゅう韓かんの人々ひとびとが日本にっぽんの選手せんしゅの勝利しょうりを祝福しゅくふくするなど、他たの分野ぶんやでは中なか々見みられない光景こうけいだ

競きそいながらもナショナリズムの発露はつろだけに終始しゅうししない国家こっか間あいだの真しんの友好ゆうこうの姿すがたが囲碁いごにはあると思おもう

ここ最近さいきんは台湾たいわんも力ちからをつけてきていて2023年ねんの杭州こうしゅうアジア大会たいかいでは台湾たいわんの八はち冠かん王おう・許もと皓あきら鋐が世界せかい１位いの申さる眞ま諝（シンジンソ）、中国ちゅうごくナンバーワンの柯潔を破やぶり堂々どうどうの金きんメダルに輝かがやいた。

今年ことしの国手こくしゅ山脈さんみゃく杯はいでも賴よりゆき均ひとし輔が申さる眞ま諝を破やぶり優勝ゆうしょうするなど、長ながらく並なみ走そうしていた日本にっぽんを置おき去ざりにしていた

（日本にっぽんの棋士きしは幼少ようしょう期きを除のぞいて、申さる眞ま諝にまだ勝かてたことがない）

そんな中なかでの今回こんかいの一いち力りょくの勝利しょうりであった

残念ざんねんながら報道ほうどうは限定げんてい的てき

度々どどワイドショーで特集とくしゅうしてもらえる将棋しょうぎ界さかいと違ちがって、残念ざんねんながら数すう十じゅう年ねんぶりの快挙かいきょでもワイドショーでは取とり上あげてもらえずニュース社会しゃかい面めんでの限定げんてい的てきな報道ほうどうとなりそうだ

プロフィールのキャラ立だちしまくっている一いち力りょくが世間せけんの女子じょしに見みつかればもっと人気にんきが出でると思おもうのだが残念ざんねんである

そもそもの第だい一いち報ほうを書かいた動機どうきとしては、この異例いれいの快挙かいきょをいつものように内輪うちわの盛もり上あがりだけでは終おわらせたくないという思おもいがあったからだ

望のぞむような反響はんきょうにはならなかったが、何なにもしないよりは一抹いちまつの助たすけにはなれたかと思おもう

まだまだ戦たたかいは続つづく

今回こんかい本当ほんとうに久ひさしぶりに優勝ゆうしょうを果はたしたがもちろんこれで戦たたかいは終おわりではない

現在げんざい開催かいさい中ちゅうの日にち中ちゅう韓かん5人にんチーム勝かち抜ぬき戦せんである『農のう心こころ杯はい』では2005年ねんの初はつ優勝ゆうしょうを最後さいごに優勝ゆうしょうから遠とおざかっている

そしてすでに日本にっぽんは広瀬ひろせ、井山いやまが敗やぶれ二に連敗れんぱい中ちゅうだ

残のこりは応おう氏し杯はいに通訳つうやくとして同行どうこうした許ゆるさん、虎丸とらまる名人めいじん、そして一いち力りょく遼りょうである

（ところで農のう心こころ杯はいはそろそろ台湾たいわんチームも混まぜてほしい。（日本にっぽんチームが実質じっしつ的てきに日本にっぽんと台湾たいわんの連合れんごうチームではあるが））

春蘭しゅんらん杯はいという棋戦きせんでは虎丸とらまるがベスト８に残のこっていて続つづきは１２月じゅうにがつに行おこなわれる

スター不在ふざい、人口じんこう・人気にんきの低迷ていめい、賞金しょうきんの低下ていか、スポンサー離はなれ、PRの下手へたさ

ご存知ぞんじの通とおり囲碁いご界さかいには多おおくの課題かだいが山積さんせきしている

今回こんかいの優勝ゆうしょうを機きに日本にっぽんの囲碁いごが復権ふっけんし、もう少すこし盛もり上あがってくれることを祈いのるばかりである

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(4) | 17:38

2024-09-05

■anond:20240905180330

宗教しゅうきょうやナショナリズムと手てを組くんだ筋金入すじがねいりのリベラルをファシストと言いうんですよ

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 22:54

2024-08-30

■anond:20240829195553

(少すくなくとも古文こぶんに関かんしては)「ネットミームとの違ちがいはみんなで知しって意識いしきを高たかめるというナショナリズム1点てんなので肯定こうてい派ははそこを主張しゅちょうすれば良よいはずが、ナショナリズムが政治せいじ的てきに色々いろいろ面倒めんどうくさい言葉ことばであるが故ゆえに今こんいちパッとしない議論ぎろんになる」というのが正ただしいと思おもってる

増田ますだでもツイッターでも指摘してきしてる人じんいたけど

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 00:40

2024-08-29

■村上むらかみ隆たかしが何なにをやろうとしているのか理解りかいして嫌きらいではなくなった

村上むらかみ隆たかし氏しと左派さは論客ろんかくの斎藤さいとう幸こう平たいら氏しがReHacQ(高橋たかはし弘樹ひろき氏しが運営うんえいするチャンネル)で対談たいだんしている動画どうがが4連続れんぞくで上あがっていてすべて見みた。

※以下いか敬称けいしょう略りゃく

結論けつろんから言いうとこの動画どうがで村上むらかみ隆たかしが何なにをやろうとしているのかよくわかったので彼かれへの嫌悪けんお感かんはすべて消きえた。

1動画どうが40分ふん近ちかくあるので見みるのは大変たいへんだと思おもうが興味深きょうみぶかく見みれたので余裕よゆうがある人ひとは見みてほしい。

一応いちおう言いっておくとこれはあくまで私わたしの個人こじん的てき見解けんかいなのでその点てんには注意ちゅういしてほしい。

ざっくり動画どうがの流ながれを説明せつめいすると斎藤さいとう幸平こうびらが布施ふせ英利ひでとしと対談たいだんした際さいに村上むらかみ隆たかしが嫌きらいと悪口わるぐちを言いったので、村上むらかみ隆たかしがYoutube？にコメントを書かきそれを見みてチャンネル運営うんえい者ものの高橋たかはし弘樹ひろきが対談たいだんに誘さそったという流ながれのようだ。

※斎藤さいとう幸こう平たいら氏しはマルキストなので拝金はいきん的てきに見みえる村上むらかみ氏しの行為こういがあまり好すきではない

現在げんざい京都きょうとで開催かいさい中ちゅうのもののけ展てんの展示てんじ内容ないようを村上むらかみ隆たかしが斎藤さいとう・高橋たかはし、両氏りょうしに説明せつめいしつつ最後さいごに対談たいだんという流ながれになっている。

そこで現代げんだい美術びじゅつとは何なにか、芸術げいじゅつとはなにか、現代げんだい美術びじゅつのマーケットがどのようになっているのかという基礎きそ的てきな内容ないようを質疑しつぎ応答おうとう形式けいしきで確認かくにんしていく中なかで村上むらかみ隆たかしがどのようなことをやってきたのか、目指めざしているのかという事ことも語かたられていく。

村上むらかみ隆たかしの顧客こきゃくはforbes上位じょういに入はいるような超ちょう大金たいきん持もちであるだとか、日本人にっぽんじんの想像そうぞうもできないような西洋せいようのお金かね持もちの間あいだでアートはある種しゅのコミュニケーションツールとして機能きのうしているだとか。斎藤さいとう氏しや高橋たかはし氏しのアート素人しろうとの目線めせんからの質問しつもんとして、アートは大衆たいしゅうに開ひらかれるべきなのでそれほどの高額こうがくでアートがやり取とりされるのがどうなのかという質問しつもんなどもあった。

ただ、結局けっきょく動画どうがの内容ないようを見みた上うえで私わたしが理解りかいした村上むらかみ隆たかしがやっている事ことというのは以下いかのようだ。

「西洋せいようを中心ちゅうしんとした世界せかいの信しんじられないようなハイソサエティの間あいだで流通りゅうつうしている概念がいねん上うえのアートの文脈ぶんみゃくに日本にっぽんのアニメや漫画まんがといったオタクカルチャーのスタイルもアートであると認知にんちさせるため芸術げいじゅつ活動かつどうをしている」ということだ。

それゆえに、彼かれのアートは"芸術げいじゅつの枠わくを拡張かくちょうする"という典型てんけい的てきな現代げんだい美術びじゅつということになる。

これは別べつの動画どうが（漫画まんが家いえの山田やまだ玲司れいじのチャンネル）で言及げんきゅうされていたが、村上むらかみ隆たかしはもともとは典型てんけい的てきな第だい一いち世代せだいのオタクで宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトのファンであった。そこでアニメ業界ぎょうかいに憧あこがれはあったが庵あん野の秀明ひであきの作品さくひんが続つづけざまに放映ほうえいされるのを見みて業界ぎょうかいを諦あきらめたらしい。その結果けっか彼かれはアニメ以外いがいに興味きょうみのある分野ぶんやとして日本にっぽん画がを専攻せんこうすることになる。

つまり根本こんぽん的てきな動機どうきとしてアニメは素晴すばらしいものなので世間せけんに認みとめられるべきだというものがあり、それがスーパーフラットという概念がいねん「アニメも漫画まんがも日本にっぽん画がも同おなじような手法しゅほうを使つかっており、同おなじようなシステム体系たいけいであり、アートである」という主張しゅちょうに繋つながることになる。

だから、オタクカルチャーを世界せかいに認みとめてもらう手段しゅだんとして、西洋せいようのハイソサエティのコミュニティを顧客こきゃくとし、自分じぶんの作品さくひんをその人ひとたちに売うるという行為こういにつながる。

彼かれはしばしば「高額こうがくで売うることが重要じゅうようなのではない」と言いうがこのロジックを理解りかいすると容易よういに彼かれのアートや発言はつげんの意図いとがわかるようになる。つまり西洋せいようのアート文脈ぶんみゃくを支配しはいしているハイソサエティにオタク系けいの作品さくひんをアートであると認知にんちしてもらうには彼かれらのマーケットに入はいり込こみそれらの作品さくひんを売うり込こむ以外いがいに方法ほうほうがないのだ。だから値段ねだんは顧客こきゃくが勝手かってに決きめることになるし、高たかく売うることが重要じゅうようではないという事ことになる。目的もくてきを達成たっせいするための単たんなる手段しゅだんに過すぎないわけだ。

またそれが彼かれの作品さくひんがオタクカルチャーの作品さくひんをパクったかのような作品さくひん群ぐんが混こんじる理由りゆうでもある。動画どうがのなかでドラえもんとソニックを混まぜて作つくった作品さくひんがある（ルックとしてはミッキーマウスに似にていたためにディズニーに買かわれたらしいが）

これはつまりドラえもんとソニックを混まぜて作つくった作品さくひんが美術びじゅつマーケットで売うれたということは大本おおもとであるドラえもんとソニックもアートである。という論拠ろんきょになる。むしろ元もとネタがある作品さくひんをあえて作つくることで"漫画まんがやゲーム作品さくひんもアートである"という事ことになる。

"世界せかいのアートとはいったい何なになのかという概念がいねんを決きめているのは西洋せいようを中心ちゅうしんとした大金たいきん持もちの上位じょうい層そうである"という彼かれの視座しざから見みると、日本人にっぽんじんは資本しほん主義しゅぎに組くみ込こみまれてすらいないとか、敗戦はいせん国こくの悲哀ひあい等とうという発言はつげんの意図いとも理解りかいできる。

アートとはいったい何なになのかというルールを決きめる場ばに日本人にっぽんじんは存在そんざいしない。

だからその世界せかいに入はいり込こみその概念がいねんそのものを拡大かくだいして自分じぶんの好すきなオタクカルチャーをアートであると概念がいねんを変容へんようさせる。

アニメやゲームの制作せいさく者ものや漫画まんが家いえがエンタメとして世界せかいに売うり込こむことで楽たのしんでもらい大衆たいしゅうという社会しゃかい階層かいそうの下したからオタクを世界せかいに拡散かくさんしている。一方いっぽうで村上むらかみ隆たかしがやっていることは世界せかいの上位じょうい層そうに対たいしてオタクカルチャーを広ひろめオタクを拡散かくさんすることだ。

つまるところ上うえから攻せめるか下したから攻せめるかの違ちがいに過すぎない。

1990年代ねんだい以降いこう実際じっさいにオタクカルチャーは全ぜん世界せかいに拡散かくさんし人気にんきを得えてきた。私わたしもアニメや漫画まんがを楽たのしむ人ひとが世界せかい中なかに増ふえることは純粋じゅんすいにうれしい。直近ちょっきんでもご当地とうち初はつ音おとミクに感動かんどうした人ひともいたはずだ。

だから私わたしは村上むらかみ隆たかしがやろうとしている事ことに反対はんたいしないし、もう嫌きらいではなくなった。

※追記ついき

幸さいわいいくつかブコメが付ついたので補足ほそくする

昔むかしからこの趣旨しゅしの発言はつげんはしてて、それをオタク文化ぶんかの収奪しゅうだつと見みる界隈かいわいから批判ひはんされてた。ドラえもんとソニックを混まぜた作品さくひんをアート領域りょういきで認みとめさせてくれたからオタクの味方みかた！というのはむしろ議論ぎろんが後退こうたいしてる気きが

はっきり言いうが、村上むらかみ隆たかしが文化ぶんか盗用とうようだと批判ひはんされたのはオタクの部族ぶぞく主義しゅぎ（トライバリズム）が原因げんいんだと思おもうので"村上むらかみ隆たかしがオタク第だい一いち世代せだいである"という部分ぶぶんが広ひろまれば相当そうとう数すうその批判ひはんは収おさまると思おもう。もともと知しっていた人ひとはいると思おもうが、今回こんかいかなりのコメントで"村上むらかみ隆たかしのオタクのとしての過去かこの部分ぶぶんをここまで詳くわしく初はじめて知しった"という意見いけんが目めについたので。

NHKの番組ばんぐみで集団しゅうだん体制たいせいというか起業きぎょうして雇用こよう者しゃを支ささえながら制作せいさくしているのをみて、普通ふつうに企業きぎょう家かだと思おもったよ。

これもクリティカルな部分ぶぶんで、では集団しゅうだん製作せいさくのアニメはアートではないのか？アシスタントを使つかっている漫画まんがはアートではないのか？

というところにロジックがバックボーンとしてある。まぁ要ようするに高畑たかはた勲いさおみたいに絵えを描えがけなくて指示しじして作つくらせても別べつにアートだろということ

同おなじ文脈ぶんみゃくだとルーヴルで展覧てんらん会かいをやる荒木あらき飛ひ呂りょ彦の方ほうが好このましいかな

トラバにも書かいたけど、もともと王侯おうこう貴族きぞくのものだった芸術げいじゅつをフランス革命かくめいでルーブル美術びじゅつ館かんの門戸もんこを開ひらいて大衆たいしゅうに開ひらいたという文脈ぶんみゃくがある。つまり展覧てんらん会かいとか美術びじゅつ館かんで公開こうかいするのはあくまて大衆たいしゅうにアートを広ひろめるのが目的もくてきであってハイソサエティのアートを変容へんようさせるという事ことにはならない。日本人にっぽんじんから見みるとルーブル美術びじゅつ館かんは権威けんいだというように見みえるかもしれないが、あれは権威けんいが"大衆たいしゅう"に啓蒙けいもうするという文脈ぶんみゃくがある。

コミックとかを芸術げいじゅつにするのってロイ・リキテンスタインがすでにやってて、その土壌どじょうがすでにあるうえでヲタク文化ぶんかを単たんにスライドで持もってっただけに見みえるから嫌きらわれてるんでは？

コミックは西洋せいようのものであって、日本にっぽんのものではない。村上むらかみが広ひろめたいのはあくまで漫画まんがとかアニメといった和物あえもの（より狭義きょうぎに言いえばオタクカルチャー）。そして西洋せいよう人ひとがアートを決きめてるんだから西洋せいようのものがアートとみなされるというのは当あたり前まえだと思おもう。

ただ、村上むらかみ隆たかしの発言はつげんを見みて分わかったけど、彼かれの思想しそうは明確めいかくにナショナリズム（日本にっぽん）やエスニシティー（アジア人じん）を強調きょうちょうしてる。これは日本にっぽんのものである漫画まんがやアニメを広ひろめたいという思考しこうで直線ちょくせん的てきに結むすびついている。今回こんかいの動画どうがで弥わたる助すけ問題もんだいに言及げんきゅうしたのは非常ひじょうにわかりやすい。つまりはてなのリベラル左派さはと相性あいしょう多分たぶん悪わるい。

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(27) | 13:26

2024-08-19

■anond:20240819122449

ナショナリズムとパトリオティズムを区別くべつする必要ひつようがある、という指摘してきはよくされてるね。

地元じもとなんだから愛あいするのが普通ふつう、というのがパトリオティズム（愛郷あいきょう主義しゅぎ）です。

地元じもとの甲子園こうしえんを応援おうえんするように、日本にっぽん国こくを愛あいしたりする。

ナショナリズムは自然しぜんであるとか言いう主張しゅちょうは、パトリオティズムとナショナリズムを混同こんどうしているものであるし

ナショナリズム批判ひはん者ものは、たまにナショナリズム批判ひはんの巻まき添ぞえで、パトリオティズム抹殺まっさつみたいな不可能ふかのうな主張しゅちょうをしていることがある

今いまのお前まえの書かき込こみは、まだわからんけど、不可能ふかのうな主張しゅちょうに少すこし足あしを突つっ込こみかけている気きがするが

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 12:29

■anond:20240819122042

ナショナリズムが普通ふつうであり多様たよう性せいとか言いってるやつがおかしいんだよ

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(2) | 12:24

■anond:20240819121059

愛国あいこく者しゃ……というかナショナリズムに傾倒けいとうするものというのは

まず自分じぶんが無む価値かちな状態じょうたいがあり

自分じぶんの価値かちを確保かくほする必要ひつようがあり

そのために「○○人にんであるので、私わたしは価値かちがある」という思想しそうに傾倒けいとうする。

なぜリベラルな社会しゃかいに住すみながらそれに反はんするのか？ではなく

まずリベラルな社会しゃかいに反はんする、排斥はいせきされている（無能むのうであるため）個人こじんがおり

その受うけ皿ざらの一ひとつがナショナリズムなのだ。

この状態じょうたいの批判ひはんの仕方しかたは、２ふたつある。

ひとつは、ナショナリストはアホであるということ

もうひとつは、現代げんだいのリベラルな社会しゃかいなどというものも、所詮しょせんは人ひとを排斥はいせきするものであり、万能ばんのうの楽園らくえんなのではないこと

両方りょうほうの視点してんをもって考かんがえる必要ひつようがあるだろう。

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2024-08-12

■日本にっぽんチャチャでナショナリズム刺激しげきされて気持きもちいいー

もっと日本にっぽんチャチャしてえからオリンピック毎年まいとししてよおおおお

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2024-08-10

■中国ちゅうごく 本土ほんどの人ひとが

台湾たいわんや香港ほんこんとかのナショナリズムに冷淡れいたんな気持きもちがちょっと分わかった。

「オタク」とか「弱者じゃくしゃ男性だんせい」みたいな徒党ととうの組くみ方かたして、しかも差別さべつだ権利けんりだとわめいてるのにいらつくのと似にてるんだろうな。変へんなカテゴリつくるな、一緒いっしょだろ俺おれらは、みたいな。

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2024-08-09

■anond:20240809104507

20年とし前まえはおったけど、現代げんだいじゃ研究けんきゅう対象たいしょうが社会しゃかいに居いなくなった。　

「ナショナリズム」の研究けんきゅうならまだギリあるけど

だいたいそんなんはブームもすぎたし。

お前まえが自分じぶんが学生がくせいの頃ころの時代じだいに取とり残のこされているんだよ。

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2024-08-05

■anond:20240805104219

でもメディアがナショナリズムを煽あおりまくるオリンピックが鬱陶うっとうしいのは確たしかじゃん

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2024-08-04

■オリンピックは開会かいかい式しきと閉会へいかい式しきが本編ほんぺん

競技きょうぎにおいて人々ひとびとは国威こくい発揚はつようの雰囲気ふんいきに呑のみ込こみまれ、選手せんしゅそっちのけでメダルメダルと唱となえるようになる。そして自国じこくの選手せんしゅが負まけると急きゅうに審判しんぱんやルールへ文句もんくを言いい、相手あいて選手せんしゅを罵ののしる。お国くに柄え、国籍こくせき差別さべつ、民族みんぞく差別さべつのステレオタイプも肯定こうていされるような雰囲気ふんいきが漂ただよう。平和へいわの祭典さいてんのはずなのに、スポーツナショナリズムに取とり憑つかれており、生うみ出だされる憎悪ぞうおや怨嗟えんさがあまりに多おおい。

それに比くらべて、歴史れきしや文化ぶんかを活いかし、趣向しゅこうを凝こらした演出えんしゅつが楽たのしめる開会かいかい式しきと閉会へいかい式しきの良よさよ。各かく競技きょうぎほど物言ものいいもされず、平和へいわの祭典さいてんというならばむしろこちらが本編ほんぺんではなかろうか。

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■東あずま浩ひろし紀き伝つて

東あずま浩ひろし紀きの伝記でんきを書かく。ゼロ年代ねんだいに二に十じゅう代だいを過すごした私わたしたちにとって、東あずま浩ひろし紀きは特別とくべつの存在そんざいであった。これは今いまの若わかい人ひとには分ぶんからないであろう。経験けいけんしていないとネット草創そうそう期きの興奮こうふんはおそらく分わかからないからである。たしかにその頃ころは就職しゅうしょく状況じょうきょうが悪わるかったのであるが、それはまた別べつに、インターネットは楽らくしかったのであり、インターネットが全すべてを変かえていくだろうという夢ゆめがあった。ゼロ年代ねんだいを代表だいひょうする人物じんぶつを3人にん挙あげるとすれば、東あずま浩ひろし紀き、堀江ほりえ貴文たかふみ（ホリエモン）、西村にしむら博之ひろゆき（ひろゆき）ということになりそうであるが、彼かれらはネット草創そうそう期きに大だい暴あばれした面々めんめんである。今いまの若わかい人ひとたちはデジタルネイティブであり、それこそ赤あかちゃんの頃ころからスマホを触さわっているそうであるが、我々われわれの小ちいさい頃ころにはスマホはおろか携帯けいたい電話でんわすらなかったのである。ファミコンはあったが。今いまの若わかい人ひとたちにはネットがない状況じょうきょうなど想像そうぞうもできないだろう。

私わたしは東あずま浩ひろし紀きの主著しゅちょは読よんでいるものの、書かいたものを網羅もうら的てきに読よんでいるというほどではなく、酔よっ払ぱらい配信はいしんもほとんど見みていない。しかし、2ちゃんねる（５ちゃんねる）の東あずま浩ひろし紀きスレの古参こさんではあり、ゴシップ的てきなことはよく知しっているつもりである。そういう立場たちばから彼かれの伝記でんきを書かいていきたいと思おもう。

1　批評ひひょう空間くうかん

東あずま浩ひろし紀きは71年ねん5月9日にち生せいまれである。「動どうポモ」でも援用えんようされている見田みた宗はじめ介かいの時代じだい区分くぶんだと、虚構きょこうの時代じだいのちょうど入いり口くちで生せいを享とおるけたことになる。國分こくぶ功いさお一郎いちろうは74年ねん、千葉ちば雅也まさやは78年生ねんせいまれである。國分こくぶとはたった3歳さいしか離はなれていないが、東ひがしが早々そうそうにデビューしたために、彼かれらとはもっと年としが離はなれていると錯覚さっかくしてしまう。

東ひがしは中流ちゅうりゅう家庭かていに生なままれたらしい。三鷹みたか市しから横浜よこはま市しに引ひっ越こした。東ひがしには妹いもうとがおり、医療いりょう従事じゅうじ者ものらしい（医者いしゃではない）。父親ちちおやは金沢かなざわの出身しゅっしんで、金沢かなざわ二水にすい高校こうこうを出でているそうである（【政治せいじ番組ばんぐみ】東あずま浩ひろし紀き×津田つだ大介だいすけ×夏野なつの剛つよし×三浦みうら瑠麗が「内閣ないかく改造かいぞう」について大だい盛もり上あがり！「今いまの左翼さよくは新しん左翼さよく。左翼さよくよりバカ！」【真実しんじつと幻想げんそうと】）。

東ひがしは日能研にちのうけんでさっそく頭角とうかくを現あらわす。模試もしで全国ぜんこく一いち桁けたにいきなり入はいった（らしい）。特別とくべつ栄冠えいかんを得えた（らしい）。これに比くらべたら、大学だいがく予備校よびこうの模試もしでどうとかいうのは、どうでもいいことであろう。

筑駒（筑波大学つくばだいがく附属ふぞく駒場こまば中学校ちゅうがっこう）に進学しんがくする。筑駒在学ざいがく中ちゅうの特筆とくひつすべきエピソードとしては、おニャン子こクラブの高井たかい麻巳子まみこの福井ふくい県けんの実家じっかを訪問ほうもんしたことであろうか。秋元あきもと康やすしが結婚けっこんしたのは高井たかいであり、東ひがしの目めの高たかさが分わかるであろう。また、東ひがしは中学生ちゅうがくせい時代じだいにうる星せいやつらのファンクラブを立たち上あげたが、舐なめられるのがイヤで年としを誤魔化ごまかしていたところ、それをい出いだせずに逃にげ出だしたらしい（5ちゃんねる、東あずま浩ひろし紀きスレ722の555）。

もう一ひとつエピソードがあって、昭和しょうわ天皇てんのうが死しんだときに、記帳きちょうに訪おとずれたらしい。

東ひがしは東大とうだい文ぶん一いちに入学にゅうがくする。文三ぶんぞうではないことに注意ちゅういされたい。そこで柄え谷行たにいき人じんの講演こうえんを聞ききに行いって何なにか質問しつもんをしたところ、後あとで会あおうと言いわれ、「批評ひひょう空間くうかん」に弱冠じゃっかん21歳さいでデビューする。「ソルジェニーツィン試論しろん」（1993年ねん 4月がつ）である。ソルジェニーツィンなどよく読よんでいたなと思おもうが、新潮しんちょう文庫ぶんこのノーベル賞しょう作家さっかを潰つぶしていくという読書どくしょ計画けいかくだったらしい。また、残虐ざんぎゃく記きのようなのがけっこう好すきで、よく読よんでいたというのもある。三里塚さんりづか闘争とうそうについても関心かんしんがあったようだ。「ハンスが殺ころされたことが悲劇ひげきなのではない。むしろハンスでも誰だれでもよかったこと、つまりハンスが殺ころされなかったかも知しれないことこそが悲劇ひげきなのだ」（「存在そんざい論ろん的てき、郵便ゆうびん的まと」）という問題もんだい意識いしきで書かかれている。ルーマン用語ようごでいえば、偶発ぐうはつ性せい（別様べつようであり得えること）の問題もんだいであろうか。

東ひがしは、教養きょうよう課程かていでは、佐藤さとう誠まこと三郎さぶろうのゼミに所属しょぞくしていた。佐藤さとうは村上むらかみ泰やすし亮あきら、公文くもん俊平しゅんぺいとともに「文明ぶんめいとしてのイエ社会しゃかい」（1979年ねん）を出だしている。共著きょうちょ者しゃのうち公文くもん俊平しゅんぺいだけは現在げんざい（2024年ねん 7月がつ）も存命ぞんめいであるが、ゼロ年代ねんだいに東ひがしは公文こうぶんとグロコムで同僚どうりょうとなる。「文明ぶんめいとしてのイエ社会しゃかい」は「思想しそう地図ちず」第だい1号ごうで言及げんきゅうされており、浩瀚こうかんな本ほんなので本当ほんとうに読よんだのだろうかと思おもったものであるが、佐藤さとうのゼミに所属しょぞくしていたことから、学部がくぶ時代じだいに読よんだのだろう。

東ひがしは94年ねん3月がつに東京大学とうきょうだいがく教養きょうよう学部がくぶ教養きょうよう学科がっか科学かがく史し・科学かがく哲学てつがく分科ぶんかを卒業そつぎょうし、同どう4月がつに東京大学とうきょうだいがく大学だいがく院いん総合そうごう文化ぶんか研究けんきゅう科か超ちょう域いき文化ぶんか科学かがく専攻せんこうに進学しんがくする。修士しゅうし論文ろんぶんはバフチンで書かいたらしい。博士はかせ論文ろんぶんではデリダを扱あつかっている。批評ひひょう空間くうかんに94年ねんから97年ねんにかけて連載れんさいしたものをまとめたものである。私わたしたちの世代せだいは三さん読くらいしたものである。博論はくろん本ほん「存在そんざい論ろん的てき、郵便ゆうびん的まと」は98年ねんに出でた。浅田あさだ彰あきらが「東あずま浩ひろし紀きとの出会であいは新鮮しんせんな驚おどろきだった。（・・・）その驚おどろきとともに私わたしは『構造こうぞうと力ちから』がとうとう完全かんぜんに過去かこのものとなったことを認みとめたのである」という帯おび文ぶんを書かいていた。

郵便ゆうびん本ほんの内容ないようはウィキペディアの要約ようやくが分わかりやすく、ツイッターで清水しみず高志たかしが褒ほめていた。「25年ねん後ごの東あずま浩ひろし紀き」（2024年ねん）という本ほんが出でて、この本ほんの第だい3部ぶに、森脇もりわき透とおる青あおと小川おがわ歩ふ人じんによる90ページにわたる要約ようやくが付ついている。森脇もりわきは東ひがしの後継こうけい者しゃと一部いちぶで目めされている。

東ひがしの若わかいころの友達ともだちに阿部あべ和重かずえがいる。阿部あべはゲンロンの当初とうしょからの会員かいいんだったらしい。妻つまの川上かわかみ未み映子えいこは「ゲンロン15」（2023年ねん）に「春はるに思おもっていたこと」というエッセイを寄稿きこうしている。川上かわかみは早稲田わせだ文学ぶんがくの市川いちかわ真人まさとによって見出みいだされたらしく、市川いちかわは渡辺わたなべ直己なおきの直じき弟子でしである。市川いちかわは鼎談ていだん「現代げんだい日本にっぽんの批評ひひょう」にも参加さんかしている。

東ひがしは、翻訳ほんやく家か・小鷹こたか信光のぶみつの娘むすめで、作家さっかのほしおさなえ（1964年ねん生せいまれ）と結婚けっこんした。7歳さい年上としうえである。不倫ふりんだったらしい。98年ねん2月がつには同棲どうせいしていたとウィキペディアには書かかれていたのであるが、いつのまにか98年ねんに学生がくせい結婚けっこんと書かかれていた。辻田つじた真しん佐さ憲けんによるインタビュー「東あずま浩ひろし紀き「批評ひひょう家いえが中小ちゅうしょう企業きぎょうを経営けいえいするということ」アップリンク問題もんだいはなぜ起おきたか」（2020年ねん）で「それは結婚けっこんの年としでもあります」と言いっており、そこが根拠こんきょかもしれないが、明示めいじされているわけではない。

そして娘むすめの汐音しおねちゃんが生うまれる。汐音しおねちゃんは2005年ねんの6月6日にち生せいまれである。ウィキペディアには午後ごご1時半じはんごろと、生せいまれた時間じかんまで書かかれている。名前なまえはクラナドの「汐しお」と胎児たいじ用よう聴診ちょうしん器き「心音しんおんちゃん」から取とったらしい。ツイッターのアイコンに汐音しおねちゃんの写真しゃしんを使つかっていたものの、フェミに叩たたかれ、自分じぶんの写真しゃしんに代かえた。汐音しおねちゃんは「よいこのための吾妻あづまひでお」 (2012年ねん）のカバーを飾かざっている。「日本にっぽん科学かがく未み来館らいかん「世界せかいの終おわりのものがたり」展てんに潜入せんにゅう "The End of the World - 73 Questions We Must Answer"」（2012年ねん 6月9日にち）では7歳さいになったばかりの汐音しおねちゃんが見みられる。

96年ねん、コロンビア大学ころんびあだいがくの大学だいがく院いん入試にゅうしに、柄え谷だにの推薦すいせん状じょうがあったのにもかかわらず落おちている。フラタニティ的てきな評価ひょうかによるものではないかと、どこかで東ひがしは推測すいそくしていた。入試にゅうしについて東ひがしはこう言いっている。「入試にゅうしが残酷ざんこくなのは、それが受験生じゅけんせいを合格ごうかくと不ふ合格ごうかくに振ふり分わけるからなのではない。ほんとうに残酷ざんこくなのは、それが、数すう年ねんにわたって、受験生じゅけんせいや家族かぞくに対たいし「おまえの未来みらいは合格ごうかくか不ふ合格ごうかくかどちらかだ」と単純たんじゅんな対立たいりつを押おしつけてくることにあるのだ」（「選択肢せんたくしは無限むげんである」、「ゆるく考かんがえる」所収しょしゅう）。いかにも東ひがしらしい発想はっそうといえよう。

2　ゼロ年代ねんだい

東ひがしの次つぎの主著しゅちょは「動物どうぶつ化かするポストモダン」で、これは2001年ねんに刊行かんこうされる。98年ねんから01年ねんという3年ねんの間あいだに、急きゅう旋回せんかいを遂とげたことになる。「サイバースペースはなぜそう呼よばれるか」はその間あいだの論考ろんこうである。

東ひがしはエヴァに嵌はまっており、「庵あん野の秀明ひであきはいかにして八はち〇年代ねんだい日本にっぽんアニメを終おわらせたか」（1996年ねん）などのエヴァ論ろんも書かいている。その頃ころに書かいたエッセイは「郵便ゆうびん的てき不安ふあんたち」（1999年ねん）に収おさめられた。エヴァ本ほんをデビュー作さくにすることも考かんがえたらしいが、浅田あさだ彰あきらに止とめられたらしい。だから、サブカル本ほんを出だすというのは、最初さいしょから頭あたまの中なかにあったのだろう。

「いま批評ひひょうの場所ばしょはどこにあるのか」（批評ひひょう空間くうかん第だいⅡ期き第だい21号ごう、1999年ねん 3月がつ）というシンポジウムを経へて、東ひがしは批評ひひょう空間くうかんと決裂けつれつするが、それについて25年ねん後ごに次つぎのように総括そうかつしている。「ぼくが考かんがえる哲学てつがくが『批評ひひょう空間くうかん』にはないと思おもってしまった。でも感情かんじょう的てきには移転いてんがあるから、「お前まえはバカだ」と非難ひなんされるような状態じょうたいにならないと関係かんけいが切きれない」（「25年ねん後ごの東あずま浩ひろし紀き」、224-5頁ぺーじ）。

動どうポモは10万まん部ぶくらい売うれたらしいが、まさに時代じだいを切きり拓ひらく書物しょもつであった。10万まん部ぶというのは大たいした部数ぶすうではないようにも思おもわれるかもしれないが、ここから「動どうポモ論壇ろんだん」が立たち上あがったのであり、観客かんきゃくの数かずとしては10万まんもいれば十分じゅうぶんなのであろう。動どうポモはフェミニストには評判ひょうばんが悪わるいようである。北村きたむら紗しゃ衣ころもも東ひがしのことが嫌きらいらしい。動どうポモは英訳えいやくされている（Otaku: Japan's Database Animals, Univ Of Minnesota Press. 2009）。「一般いっぱん意志いし 2.0」「観光かんこう客きゃくの哲学てつがく」も英訳えいやくされているが、アマゾンのglobal ratingsの数かずは動どうポモが60、「一般いっぱん意志いし 2.0」が4つ、「観光かんこう客きゃくの哲学てつがく」が3つと動どうポモが圧倒的あっとうてきである（2024年ねん 8月がつ3日にち閲覧えつらん）。動どうポモは海外かいがいの論文ろんぶんでもよく引用いんようされているらしい。

次つぎの主著しゅちょである「ゲーム的てきリアリズムの誕生たんじょう――動物どうぶつ化かするポストモダン2」までは6年ねん空あき、2007年ねんに出でた。この間あいだ、東ひがしは「情報じょうほう自由じゆう論ろん」も書かいていたが、監視かんしを否定ひていする立場たちばから肯定こうていする立場たちばへと、途中とちゅうで考かんがえが変かわったこともあり、単たん著ちょとしては出ださず、「サイバースペース」と抱だき合あわせで、同おなじく2007年ねんに発売はつばいされる（「情報じょうほう環境かんきょう論集ろんしゅう―東あずま浩ひろし紀きコレクションS」）。「サイバースペース」は「東あずま浩ひろし紀きアーカイブス2」（2011年ねん）として文庫ぶんこ化かされるが、「情報じょうほう自由じゆう論ろん」はここでしか読よめない。「サイバースペース」と「情報じょうほう自由じゆう論ろん」はどちらも評価ひょうかが高たかく、この頃ころの東ひがしは多作たさくであった。

この頃ころは北田きただ暁あきら大だいと仲なかが良よかった。北田きただは東ひがしと同おなじく1971年ねん生せいまれである。東ひがしと北田きただは、2008年ねんから 2010年ねんにかけて「思想しそう地図ちず」を共編きょうへんでNHK出版しゅっぱんから出だすが、3号ごうあたりで方針ほうしんが合あわなくなり、5号ごうで終おわる。北田きただは「思想しそう地図ちずβべーた」1号ごう（2010年ねん）の鼎談ていだんには出でてきたものの、今いまはもう交流こうりゅうはないようである。北田きただはかつてツイッターで活発かっぱつに活動かつどうしていたが、今いまはやっていない。ユミソンという人ひと（本名ほんみょうらしい）からセクハラを告発こくはつされたこともあるが、不発ふはつに終おわったようである。結婚けっこんして子供こどももできて幸しあわせらしい。

その頃ころは2ちゃんねるがネットの中心ちゅうしんであったが、北田きただは「嗤う日本にっぽんの「ナショナリズム」」（2006年ねん）で２ちゃんを俎上そじょうに載のせている。北田きただは「広告こうこく都市とし・東京とうきょう」（2002年ねん）で「つながりの社会しゃかい性せい」という概念がいねんを出だしていたが、コミュニケーションの中身なかみよりも、コミュニケーションが接続せつぞくしていくことに意味いみがあるというような事態じたいを表あらわしていた。この概念がいねんを応用おうようし、2ちゃんでは際きわどいことが言いわれているが、それはネタなので心配しんぱいしなくていいというようなことが書かかれていた。2ちゃん分析ぶんせきの古典こてんではある。

東ひがしは宮台みやのだい真司しんじや大澤おおさわ真幸まさきとも付つき合あっているが、彼かれらは北田きただのように鋭するどくゼロ年代ねんだいを観察かんさつしたというわけではなく、先行せんこう文献ぶんけんの著者ちょしゃである。宮台みやのだいは98年ねんにフィールドワークを止とめてからは、研究けんきゅう者しゃというよりは評論ひょうろん家かになってしまった。大澤おおさわは日本にっぽんのジジェクと称しょうされるが、何なにを論ろんじても同おなじなのもジジェクと同様どうようである。動どうポモは彼かれらの議論ぎろんを整理せいりして更新こうしんしているのであるが、動どうポモも「ゲーム的てきリアリズムの誕生たんじょう」も、実際じっさいに下敷したじきになっているのは大塚おおつか英志えいじであろう。

宮台みやのだいや大澤おおさわや北田きただはいずれもルーマン派はであるが、ルーマンっぽいことを言いっているだけという印象いんしょうで、東ひがしとルーマンも似にているところもあるというくらいだろう。しかし、ルーマン研究けんきゅう者しゃの馬場ばば靖雄やすお（2021年ねんに逝去せいきょ）は批評ひひょう空間くうかんに連載れんさいされていた頃ころから「存在そんざい論ろん的てき、郵便ゆうびん的まと」に注目ちゅうもくしており、早はやくも論文ろんぶん「正義まさよしの門前もんぜん」(1996)で言及げんきゅうしていた。最初さいしょ期きの言及げんきゅうではないだろうか。主著しゅちょ「ルーマンの社会しゃかい理論りろん」（2001）には東ひがしは出でてこないが、主著しゅちょと同どう年刊ねんかんの編著へんちょ「反はん=理論りろんのアクチュアリティー」（2001）所収しょしゅうの「二につの批評ひひょう、二につの「社会しゃかい」」ではルーマンと東ひがしが並なべて論ろんじられている。

佐々木ささき敦あつし「ニッポンの思想しそう」（2009年ねん）によると、ゼロ年代ねんだいの思想しそうは東ひがしの「ひとり勝がち」であった。額縁がくぶち批評ひひょうなどと揶揄やゆされる佐々木ささきではあるが、堅実けんじつにまとまっている。類書るいしょとしては、仲なか正ただし昌樹まさき「集中しゅうちゅう講義こうぎ！日本にっぽんの現代げんだい思想しそうポストモダンとは何なにだったのか」 (2006)や本上ほんじょうまもる「 “ポストモダン”とは何なにだったのか―1983‐2007」 (2007)があったが、仲なか正ただしは今いまでも読まれているようである。本上ほんじょうは忘わすれられているのではないか。この手ての本ほんはこれ以後いご出でていない。需要じゅようがないのだろうか。

佐々木ささきの「ひとり勝がち」判定はんていであるが、そもそもゼロ年代ねんだいの思想しそうの土俵どひょうを作つくったのは動どうポモであり、そこで東ひがしが勝かつというのは当あたり前まえのことであった。いわゆる東ひがしチルドレンは東ひがしの手てのひらで踊おどっていただけなのかもしれない。懐なつかしい人ひとたちではある。

北田きただによると、東ひがしの「情報じょうほう技術ぎじゅつと公共こうきょう性せいをめぐる近年きんねんの議論ぎろん」は、「批評ひひょうが、社会しゃかい科学かがく的てきな知ち――局所きょくしょから全体ぜんたいを推測すいそくする手続てつづきを重視じゅうしする言説げんせつ群ぐん――を媒介ばいかいせずに、技術ぎじゅつ、工学こうがく的てき知ちと直結ちょっけつした形かたちで存在そんざいする可能かのう性せいの模索もさくである」（「社会しゃかいの批評ひひょうIntroduction」、「思想しそう地図ちずvol.5」、81-2頁ぺーじ）ということであるが、ゼロ年代ねんだいの東ひがしはこういう道みちを歩あゆんでいた。キットラーに似にており、東ひがしチルドレンでは濱野はまの智史さとしがこの道みちを歩あゆんだのであるが、東ひがしチルドレンが全すべてそうだったわけでもなく、社会しゃかい学がくでサブカルを語かたるというような緩ゆるい営いとなみに終始しゅうししていた。宇野うの常つね寛ひろしなどはまさにこれであろう。

佐々木ささき「ニッポンの思想しそう」と同おなじ2009年ねん 7月がつに、毛利もうり嘉孝よしたか「ストリートの思想しそう」が出でている。文化ぶんか左翼さよくの歴史れきしをたどっているのであるが、この頃ころはまだ大人おとなしかった。ポスコロ・カルスタなどと揶揄やゆされていた。しかし、テン年代ねんだい（佐々木ささきの命名めいめい）から勢いきおいが増ましていき、今いまや大学だいがく、メディア、大だい企業きぎょう、裁判所さいばんしょを押おさえるに至いたっている。しかし、ゼロ年代ねんだいにおいて、動どうポモ論壇ろんだんと比較ひかくできるのは、非ひモテ論壇ろんだんやロスジェネ論壇ろんだんであろう。

非ひモテ論壇ろんだんは、小谷野こやの敦あつしの「もてない男おとこ」 (1999年ねん）に始はじめまり、本田ほんだ透とおるに引ひき継つがれるが、ものすごく盛もり上あがっているというほどでもなかった。本田ほんだは消息しょうそくが分ぶんからなくなり、小谷野こやのも2017年ねん頃ころから売うれなくなった。ツイッターでは雁かり琳のような第だい三さん波はフェミニズムに応対おうたいできる論者ろんしゃが主流しゅりゅうとなっているが、そういうのの影かげに隠かくれたかたちであろう。大場おおば博幸ひろゆき「非ひモテ独身どくしん男性だんせいをめぐる言説げんせつ史しとその社会しゃかい的てき包摂ほうせつ」（2021年ねん、教育きょういく學がく Permalink | 記事きじへの反応はんのう(13) | 17:44

2024-07-29

■パリオリンピックの開会かいかい式しきの共同きょうどう執筆しっぴつ者しゃたちのインタビュー

マリーアントワネットの首くびが歌うたうシーンが興味深きょうみぶかかったから、意図いとをしりたくて、いろいろ読よんだ。

具体ぐたい的てきに言及げんきゅうはされていなかったから、はっきりとはわからなかったが、インタビューはどれも面白おもしろかった。

id:hazlittさんが教おしえてくれた、ラジオ番組ばんぐみからいろいろ読よみ始はじめた。

増田ますだはフランス語ふらんすごは多少たしょうわかるが、わからないところは、DeepL先生せんせいに頼たよっているため、正確せいかく性せいは保証ほしょうできない。

フランス インテル（という名なの番組ばんぐみっぽい）

https://www.radiofrance.fr/franceinter/podcasts/l-invite-de-8h20/l-invite-du-week-end-du-samedi-27-juillet-2024-3772628

ホスト：昨日きのう私わたしたちは、コンシェルジュリーにおいて、革命かくめいの中なか、斬首ざんしゅされたマリーアントワネットがゴジラ（というパンクバンド）とマリナ・ヴィオッティと歌うたうというシーンを見みました。このシークエンスは、いったいどのような意図いとで書かかれたのですか、ダミアン。

ダミアン・ガブリアック（監督かんとく）：まず私わたしは一人ひとりで書かいたのではありません。すべてみんな（４人にんの中心ちゅうしん人物じんぶつ）で書かきました。そして理由りゆうは極きわめてシンプルです。私わたしたちは、選手せんしゅが進すすむルートに沿そってシークエンスを進すすめていくことにしていました。そして、ここではコンシェルジュリーです。マリー・アントワネットが斬首ざんしゅの前まえに幽閉ゆうへいされていた場所ばしょです。我々われわれは自分じぶんたちに、これについては言及げんきゅうせざるを得えない、とい聞いきかせました。ここで起おきた歴史れきし的てきなイベントは世界中せかいじゅうが知しっています。私わたしたちはそこにエネルギッシュであることを求もとめました。だからゴジラです。そして、斬首ざんしゅされたマリーアントワネット、その両方りょうほう。私わたしたちは顔かおを突つき合あわせ、私わたしたちが価値かちを見出みだしていた（後述こうじゅつする）ロンドンのエリザベス女王じょおうとジェームスボンドを改あらためて思おもい起おこしました。これだ、これだ、と。

ホスト：歴史れきし家かのパトリック・ブシュロンはどうですか。

パトリック・ブシュロン：そうですね、まず私わたしたちがやった、みたものは、完全かんぜんに、楽たのしく、集合しゅうごう的てきであったと考かんがえています。そしてそれは全まったく同おなじく、議論ぎろんするつもりがないことです、正確せいかくに。議論ぎろんするつもりはないのです。私わたしたちが見みたものはまさに、さきほど述のべられた通とおり、似にているのです。この多様たよう性せいの物語ものがたり、これが私わたしたちのあり方かただと、私わたしたちが、大胆だいたんに主張しゅちょうしている、複雑ふくざつさと。それらは、あの歴史れきし的てきなモニュメント（コンシェルジェリー）と、その美うつくしさ、威圧いあつ的てきであることを望のぞまない美うつくしさ、私わたしたちを勇気ゆうきづける過去かこと一緒いっしょに示しめされました。私わたしたちは誇ほこりを回復かいふくしました、国家こっかはアイデンティティではなく、あくまで政治せいじ的てきプロジェクトなのだ、という誇ほこりを回復かいふくしました。私わたしはそれらを若者わかものに見みせることができてとてもうれしいです。私わたしの娘むすめもコースでそれを見みました。あの悲痛ひつうなものを見みたのです。それこそが全すべてです。シンプルです。私わたしたちは、わずか数すう分ぶんの間あいだにバスティーユを奪還だっかんしたのです。

（中略ちゅうりゃく）

ホスト：ダミアン、実際じっさいにこのセレモニーは、世代せだい間あいだ的てきでもありましたね、だれにとっても自分じぶん事ことであるような感覚かんかく、ミュージカルレベルでもそうですし、サウンドトラックはすばらしかった。ダリダもあったし、クラシックもあった。とてもエモーショナルでした。とても美よししかった。そして、話はなしを変かえるが、橋はしの上うえでのクィアたちとの最後さいごの晩餐ばんさん。かれらと一緒いっしょに生いきているというシーンでしたね？ダミアン。

ダミアン：その通とおり。クィアはいた。でも付つけ加くわえるなら、フランスのすべてがあった。背せが高たかい、低ひくい、太ふとっている、痩やせている、黒人こくじん、白人はくじん、アラブ人じん、みんな違ちがう衣装いしょうで、同おなじプレイリストを踊おどったんだ。グアドループ（カリブ海かりぶかい）の音楽おんがく、オーヴェルニュの音楽おんがく、ヨーロッパの音楽おんがくを、同おなじ時じにね。

LeParisianのブシュロンのインタビュー（開会かいかい式しき前まえのインタビュー）

https://www.leparisien.fr/jo-paris-2024/ceremonie-douverture-des-jo-2024-au-debut-vous-allez-peut-etre-vous-dire-oh-la-la-cest-cliche-26-07-2024-S35XYLUGNBG53ARPSYLRKMM5PM.php

トーマス・ジョリー監督かんとくに選えらばれたパトリック・ブシュロンは、このセレモニーに寄よせられる期待きたいや懸念けねんさえも承知しょうちの上うえで、「私わたしたちに似にた」物語ものがたりを望のぞむと改あらためて表明ひょうめいした。「私わたしたちはバカバカしいことや傲慢ごうまんにならないように努つとめます。それをやったら、とんでもなく長ながい道みちのりになってしまうよ」と冗談じょうだんを言いう。

（中略ちゅうりゃく）

「最初さいしょのシーンには、『エミリーパリへ行いく』シリーズを観みたアメリカ人じんなどが期待きたいする、パリで見みられるものをすべて詰つめ込こみました。きっと反応はんのうは「ありきたりなだな」だろうけど、それは違ちがう。少すこし忍耐にんたいが必要ひつようです。所要しょよう時間じかんは 3 時間じかん 45 分ふんです。紆余曲折うよきょくせつがあるでしょう。次つぎに、これらのイメージは正せい反対はんたいの方向ほうこうに進すすみ、スノードームが転ころがるように、私わたしたちはエッフェル塔えっふぇるとう（私わたしたちが期待きたいしているもの）を目めにするでしょう。私わたしたちはすべてを揺ゆるがすでしょう。違ちがうものが出でてきますよ。」

（中略ちゅうりゃく）

「幸しあわせな猥雑わいざつさ（売春ばいしゅん宿やど）」を見みせる

共同きょうどう執筆しっぴつ者しゃたちは、過去かこの開会かいかいセレモニーを研究けんきゅうしました。そして、アテネの謙虚けんきょさと、ロンドンの自虐じぎゃく性せいを継承けいしょうすることとし、北京ぺきんの誇張こちょうされたナショナリズムを拒否きょひすることにしたのです。

「ディベートの仕方しかたを知しっている国くにに生いきることはとても大おおきなアドバンテージです。おそらく、（この国くにに暮くらす）外国がいこく人じんたちが我々われわれにもたらしている、楽たのしい面めんのカオス、それには多おおくの憤いきどおりと尊敬そんけいが同居どうきょしていますが、私わたしたちはそれを見みせなければならないのです。」

開会かいかいセレモニーの原点げんてんは、セーヌ川がわの流ながれとともに進すすむ、という点てんである。

「私わたしたちが見みせる、このゆっくりとした流ながれるイメージ、この空想くうそう上じょうのパレードは、パリが示しめすべき力ちからの中なかにあります。このステージは軍隊ぐんたいのデモンストレーションパレードではないのです。フランスはもはやー私わたしは全まったく望のぞんでいませんがー世界せかいに対たいして、我々われわれの歴史れきしについて講釈こうしゃくを垂たれるような立場たちばではないのです。私わたしたちは、持もっているもの、信しんじているものでやるしかないのです。我々われわれが込こめたメッセージはシンプルです。言葉ことばで、あるいは映像えいぞうで、伝つたわればうれしいですが、そうです、それは、”すべてがある、それでも私わたしたちは一緒いっしょに生いきていける”ということです。」

パリの歴史れきしから離はなれて、歴史れきし家かは、パリジャンの通勤つうきんのあり方かたについても、言葉ことばを用もちいずに示しめすつもりだといいます。

軍事ぐんじパレードではない

「英雄えいゆう的てき物語ものがたりの反対はんたいにあるもの」を語かたる、というこの歴史れきし家かが大量たいりょうのインクを費ついやしてきたフレーズにおいて、彼かれは、その立場たちばを明あかりらかにした。「私わたしたちはしゃべりすぎです』と彼かれは笑わらう。宣言せんげんも挑発ちょうはつもない。オリンピックゲームは、包括ほうかつ性せい、平等びょうどう性せい、多様たよう性せいという価値かち観かんに基もとづいています。セレモニーはそうでなければならない。私わたしは歴史れきし家かだから、ナポレオンの話はなしをしなければならないなら、どうすればいいか知しっているし、そうするつもりです！しかし、それだけではありません。絵画かいが（Tableau)ではより完全かんぜんなものになります。私わたしたちは何なにも削除さくじょしていないのです。追加ついかしているんです。セレモニーは軍事ぐんじパレードではないが、謙虚けんきょでないのに謙虚けんきょなふりをするつもりはない。その一方いっぽうで、私わたしたちは互たがいの違ちがいに連帯れんたい感かんを示しめすことができる。誰だれもが楽たのしめるものになるでしょう。」

少すこし考かんがえた後のち、彼かれはこう付つけ加くわえた。

「私わたしに、世界せかい（の見みたくないもの）に対たいして目めをつむることを期待きたいしないでください。パリに世界せかいを迎むかえるのであれば、ありのままの世界せかい、ドラマなども含ふくめて歓迎かんげいします。オリンピックは原義げんぎ的てきに政治せいじ的てきなものですから、政治せいじ的てきなものを排除はいじょするということはありえません。しかし世界せかいの最もっとも公正こうせいな感覚かんかくの中なかにあってほしいとのぞみます。」

彼かれは微笑ほほえみながら、「こんなに複雑ふくざつなものに参加さんかすることになるとは思おもってもみなかった」と話はなした。

RFIのまとめ記事きじ（開会かいかい式しきの朝あさに出でた記事きじ）

（増田ますだはルモンドやリベラシオンに課金かきんはしていないので、まとめ記事きじが助たすかった）

https://www.rfi.fr/en/france/20240726-we-need-this-moment-of-peace-say-olympic-opening-ceremony-storytellers

（略りゃく）

ジョリーと4人にんの作家さっかが2022年ねん末すえに共同きょうどうの冒険ぼうけんを始はじめたとき、ルートはすでに決きめられていました。

東ひがしのアウステルリッツ駅えきから始はじめまり、ノートルダム大だい聖堂せいどう、マリー・アントワネットが投獄とうごくされたコンシェルジュリー、ルるーブル美術館ぶるびじゅつかん、ガラスのドームが特徴とくちょうのグラン・パレなど中世ちゅうせいの遺跡いせきを通とおり過すぎ、エッフェル塔えっふぇるとうのふもとで終おわります。

「私わたしたちはダウンジャケットを着きて、アウステルリッツ橋はしからエッフェル塔えっふぇるとうまでボートで川かわを上下じょうげしました」とジョリーはル・モンドに語かたった。

「私わたしたちはパリの歴史れきしの一部いちぶであるあらゆるものを見みました。通とおり、記念きねん碑ひ、広場ひろば、彫像ちょうぞう。文学ぶんがく的てきな書簡しょかん、映画えいが、ミュージカルも調しらべました。」

彼かれらは何なん度どもブレインストーミングした後のち、約やく9か月げつ間あいだ秘密裏ひみつりに執筆しっぴつを続つづけた。

フランスのカルト映画えいが「アメリ」やアメリカのネットフリックスシリーズ「エミリーパリへ行いく」の夢ゆめのようなパリに引ひき込こめまれることを警戒けいかいし、彼かれらは「常套句じょうとうくやアメリカ流りゅうのフランス解釈かいしゃくについても、茶化ちゃかさずに扱あつかわなければならない」とわかっていたとジョリーは語かたった。

彼かれらはショーを12の絵画かいが（セーヌ川がわ沿そい、セーヌ川がわの上うえ、さらにはセーヌ川がわから出でる）に分割ぶんかつし、約やく90隻せきの船ふねに乗のったアスリートのパレードと掛かけ合あわせた。

3,000人にんを超こえるダンサーや俳優はいゆうが岸壁がんぺきや橋はしの上うえでパフォーマンスを披露ひろうし、それぞれの絵画かいがは、パリのシンボルと、過去かこと現在げんざいの両方りょうほうについて呼よび起おこすものを描えがいており、世界せかいをパリの歴史れきしと建築けんちくの旅たびへと誘さそう。

例たとえば、ノートルダム大だい聖堂せいどうは、ゴシック様式ようしきの記念きねん碑ひであり、19世紀せいきの作家さっかヴィクトル・ユゴーとのつながりであると同時どうじに、猛烈もうれつな地獄じごくでもあるなど、人ひとによってさまざまな意味いみを持もっています。

「世界せかいが最後さいごにテレビでノートルダム大だい聖堂せいどうを見みたのは、火災かさいのときでした」とブシュロン氏しは言いう。「誇ほこりと壮大そうだいさの物語ものがたりだけではなく、感動かんどうの、再建さいけんの物語ものがたりでもあるのです。私わたしたちが演えんじたかったのは、どんな困難こんなんにも負まけずに共ともに生いきていこうとする粘ねばり強づよく創造そうぞう的てきな意志いしの物語ものがたりです。」

自みずからを「現代げんだいを愛あいする歴史れきし家か」と称しょうするブシュロン氏しは、式典しきてんはできるだけ多おおくの人々ひとびとに語かたりかけるものでなければならなかったと語かたる。

「パーティーを開ひらいてお気きに入いりのプレイリストをかけるのとは違ちがいます。世界せかいからフランスへ、そしてフランスから世界せかいへ語かたりかけるものでなければなりません。私わたしたちはただ、人々ひとびとが共感きょうかんできるように、当時とうじの状況じょうきょうを描写びょうしゃしようとしただけです。」

（略りゃく）

エマニュエル・マクロン大統領だいとうりょうは、セレモニーでは1789年ねんのフランス革命かくめいから 1948年ねんの世界せかい人権じんけん宣言せんげんまで、「解放かいほうと自由じゆうの偉大いだいな物語ものがたり」を提供ていきょうすると述のべた。

セレモニーの詳細しょうさいは秘密ひみつのベールに包つつみまれているが、フランスの価値かち観かんが何なんらかの形かたちで讃たたえられると推測すいそくされている。フランス系けいモロッコ人ひとの小説しょうせつ家かであるレイラ・スリマニは、パリが集合しゅうごう的てきであろうとする努力どりょくに価値かちを置おいていることーそして力ちからを合あわせることで考かんがえられないようなものを生うみ出だせるーを高たかく評価ひょうかしている、とル・モンド紙かみに語かたっている。

4人にんの作家さっかは、自分じぶんたちの物語ものがたりに寛大かんだいな精神せいしんを持もたせたかったという。

「喜よろこび、模倣もほう、動うごき、興奮こうふん、輝かがやきがなければならない。フランスが時ときに自信じしん過剰かじょうに見みせたがる伝統でんとう的てき、哲学てつがく的てき、価値かち観かんだけでなくね。」

ラグビーワールドカップの二にの舞まいは避さけたい

（略りゃく）

一方いっぽう、昨年さくねん9月にパリで開催かいさいされたラグビーワールドカップの開会かいかい式しきは、「反例はんれいとなった」とブシュロンは言いう。

『アーティスト』のオスカー俳優はいゆうジャン・デュジャルダンが、ベレー帽ぼうにバゲットという出立いでたちで、1950年代ねんだいのフランスの村むら々を再現さいげんした模型もけいを自転車じてんしゃで巡めぐり、ミルク絞しぼりの女性じょせいやダンサーに手てを振ふるというこのショーは、多おおくの批評ひひょう家かから、時代遅じだいおくれの陳腐ちんぷなフランス表現ひょうげんだと非難ひなんされた。そして、非常ひじょうに内向ないこうきなフランスだった。

「ただの古ふる臭くさい過去かこのイメージや、現在げんざいの単純たんじゅんな賞賛しょうさんではないものでなければならない。歴史れきしは揺ゆらいでいるもので、国家こっかはアイデンティティではなく、政治せいじ的てきプロジェクトであることを忘わすれてはならない。だから未来みらいを語かたるのです。だから、私わたしたちはセーヌ川がわを大だい旅行りょこうし、みんなを巻まき込こもうとしています。」

フランス 革命かくめい200周年しゅうねん

ブシュロンは、最もっとも感動かんどう的てきなショーとして、ジャン＝ポール・グードによる壮大そうだいな舞台ぶたい美術びじゅつを伴ともなった、1989年ねんのフランス革命かくめい200周年しゅうねん記念きねん式典しきてんを挙あげている。

当時とうじ20歳さいだったブシュロンは、それを見みて歴史れきし家かになろうと決意けついした。

「それは歴史れきしを痛感つうかんした瞬間しゅんかんでした。1989年ねん、ソ連それん、中国ちゅうごく（天安門てんあんもん広場ひろばの抗議こうぎ活動かつどう）など、世界せかいでは多おおくの出来事できごとが起おこっていました。当時とうじ、私わたしたちは多た文化ぶんかフランスと呼よばれていたものの価値かちを声高こわだかに明確めいかくに宣言せんげんすることができました。それはより困難こんなんになり、ある種しゅの幻滅げんめつ感かんもありますが、私わたしたちは怯ひるんではなりません。」

数すう週間しゅうかん前まえ、フランスでは議会ぎかい選挙せんきょ後のちに極右きょくう政党せいとう「国民こくみん連合れんごう」が政権せいけんを握にぎるかもしれないという懸念けねんが真剣しんけんにあった。その場合ばあい、ショーは「ある種しゅの抵抗ていこうのセレモニーに変貌へんぼうしていただろう」とジョリー氏しは語かたった。

結局けっきょく、マリーヌ・ル・ペン氏しの党とうは好成績こうせいせきを収おさめたが、セレモニーの書かき直なおしを必要ひつようとするほどではなかった。

それでも、暴力ぼうりょくへの抵抗ていこうの必要ひつよう性せいは残のこっている。

「私わたしたちは、切実せつじつに、いたるところで起おこっている暴力ぼうりょくから離はなれて、平和へいわの瞬間しゅんかん、止とめられた瞬間しゅんかんを共有きょうゆうすることを必要ひつようとしています」とスリマニは言いった。

「私わたしは本当ほんとうに、７月がつ２６日にちにみんなが流ながれに身みを任まかせてくれることを願ねがっています。私わたしたちの中なかの子こ供きょうの部分ぶぶん、発見はっけんする楽たのしみを思おもい出だしてほしいです。今いまでは本当ほんとうに珍めずらしいものになってしまいました」

以下いか私わたしなりの見解けんかい（読よまなくてもいい）

なんでマリー・アントワネット？

と思おもっていたけど、セーヌ川がわ、コンシェルジュリーが先さきにあることがわかった。ルイ１６世せいでない理由りゆうもそこにある。またマリーがサン・キュロット版はんのア・サ・イラをうたい上あげた後のちに上あがった数すう多おおくの血ちしぶきは、その後ごのコンシェルジュリーで数多かずおおく処刑しょけいされた人々ひとびとのものであろうとも思おもう。なぜなら、マリーはすでに断頭だんとう済ずみだから。そして、ガブリアック氏し、ブシュロン氏しのコメントから、別べつに完全かんぜんに誇ほこっているわけでもないこともわかりました。やるしかねぇな、と言いっているのですから。またブシェロン氏しはdéchirer（悲痛ひつうな、引ひき裂さかれる痛いたみ）という言葉ことばを使つかって、あそこで起おきたことを示しめしており、歴史れきし家かである彼かれは当然とうぜん革命かくめい期きのその後ごの悲劇ひげきを知しっているわけですから。それでもなお、彼かれは「バスティーユを奪還だっかんした」といい、国家こっかは終おわるもので、政治せいじ的てきプロジェクトに過すぎないのだ、ということを「誇ほこって」いるという点てんが印象いんしょう的てきでした。右派うはが怒おこることなども承知しょうちの上うえでしょう、なにしろ、「ディベートの仕方しかたを知しっている国くにに生いきている」のですからね。

最後さいごの晩餐ばんさんのシーン

開会かいかい式しき全体ぜんたいに込こめられたメッセージから判断はんだんすると、別べつにキリスト教きりすときょうを揶揄やゆはしていないんでしょうね。挑発ちょうはつはしているかもしれませんが。クィアは存在そんざいする（キリスト教きりすときょうがないものとみなしている）ということを目めぇ開ひらいてしっかり見みろ、ということが言いいたいのでしょうから。真正しんしょう面めんからね。

要ようは、暴力ぼうりょくやクィアなど、みたくない、特とくにオリンピックにおいて、というものも当然とうぜんパリは包摂ほうせつしてるぜ、外国がいこく人じん問題もんだいとかもカオスだけど、でもちゃんと一緒いっしょに生いきてるんだぜっていうメッセージと受うけ取とったね。論争ろんそうが起おきるのとか、まさに狙ねらい通どおりでしかないんじゃないですかね。

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(3) | 11:44

2024-07-27

■anond:20240727154229

今時いまどきアナクロなナショナリズム全開ぜんかいなんでびっくりしたわ

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 15:50

■anond:20240725235510

どんどん国際こくさい問題もんだいにしていこう！

地球人ちきゅうじんみんなでナショナリズムを発揮はっきしていこうぜ！

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 11:32

2024-07-17

■anond:20240717223041

女権じょけん運動うんどうの黎明れいめい期きにそれを後押あとおししたのは間違まちがいなくナショナリズム。

欧州おうしゅう戦線せんせんの消耗しょうもう戦せんで男おとこは山盛やまもり死しんで、生いきて帰かえってもシェルショックや毒どくガスの後遺症こういしょうで使つかい物ものにならなかった。

銃後じゅうごで社会しゃかいをまわしたり戦後せんご復興ふっこうするには女おんなの力ちからが必要ひつようだった。

そういう時代じだいは過すぎ去さり戻もどることはないというだけの話はなし

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 22:50

2024-07-08

■

http://www.asahi.com/articles/ASS782DKLS78UHBI01BM.html

庶民しょみんの味あじ方かたを演出えんしゅつっていうか、ナショナリズムが庶民しょみんの鬱憤うっぷんのはけ口ぐちでなかった時代じだいがないだろ

お前まえは何なにを言いっているんだ

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 18:11

2024-06-21

■anond:20240621154226

ワイは相撲すもうとかいうクソナショナリズム競技きょうぎは大嫌だいきらいなので全まったく見みないんだが

ちゃんと見みないという選択せんたくをできてるぞ

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 23:36

2024-06-20

■anond:20240620182943

うんにゃ、他たにおかしいと思おもえるまあまあの根拠こんきょがいくつかあるのよ。

というのもイサベル1世せいというのはカトリック覇権はけん主義しゅぎの、最終さいしゅう的てきには軍部ぐんぶの使用しようも辞じさないとんでもない鬼婆おにばばで、自分じぶんは違ちがうけど歴れきクラなら知しらないはずはない有名人ゆうめいじんな訳わけ。これだけラノベよろしくステレオタイプ化かされた人物じんぶつが具体ぐたい的てきな名前なまえを伴ともなって登場とうじょうしているのに、キャラが立たっていていて、しかも夫おっとアラゴン王おうよりもむしろ有名ゆうめいな「女おんな」をスキップしてしまうのは極きわめて不ふ自然しぜん。また、グラナダ制圧せいあつの話はなしが書かいてあり、実際じっさいに動うごかした軍ぐんはカスティリャ軍ぐんだったようだが、現場げんばの指揮しきまで行いったのは当然とうぜんアラゴン王おうで「イベリア半島はんとうからイスラム勢力せいりょくを駆逐くちくしたった」のは具体ぐたい的てきには夫おっと王おうを指さしているとしか考かんがえられない。

連合れんごう王国おうこくとしての決定けっていは、無論むろん王室おうしつの合意ごういが必要ひつようだったはずなので、王室おうしつを「スペイン王おう」と称しょうしているのだろうか？　これはいかにももっともらしい弁明べんめいだが、フェルナンドは1516年ねんに死去しきょし、イサベルも退位たいいしてしまったので、その後ごの年次ねんじ表記ひょうきでも全まったく同様どうように「スペイン王おう」としているのは、この形式けいしきの書かき方かたとしてはちょっと不誠実ふせいじつじゃなかろうか。

増田ますだは別べつに元もと増田ますだを糾弾きゅうだんしたいわけじゃない。コロンブスへの出資しゅっしを主導しゅどうしたのはイサベルであるという、ウィキペディア日本語にほんご版ばんの「クリストファー・コロンブス」のページにすら書かいてあるほどの著名ちょめいな事実じじつを表記ひょうきに反映はんえいできてないにしろ、明白めいはくな嘘うそとまで言いえることを書かいているわけでもない（自分じぶんの知識ちしきでは見みつけられないけだけで他ほかにも間違まちがいはあるかもしれないが）。

実際じっさい最もっともありそうなのは、例れいのPVが炎上えんじょうしたので、モチーフになった人物じんぶつについて一夜漬いちやづけして、教科書きょうかしょにある目めだった文言もんごんを適当てきとうに引ひいてきた、とうところではないだろうか。でも別段べつだんそれが悪わるいことなわけでもない。

ただし、最近さいきんなぜかネオナチがウィキペディア日本語にほんご版ばんでホロコースト否定ひてい論ろんを吹聴ふいちょうしていることを報ほうじる増田ますだがあったのだが、同様どうようにナショナリズムに都合つごうのいい嘘うそを具体ぐたい的てきな記述きじゅつの中なかに滑すべり込こませた匿名とくめい記事きじは、事実じじつ結構けっこうあったりするのだよね。具体ぐたい的てきな見分みわけ方かたは自分じぶんでもはっきりと指摘してきできないし、元もと増田ますだはそこまで悪質あくしつではないと思おもうけど、教科書きょうかしょに書かいてある眠ねむくなる事実じじつを、トランピズムのようなハイテンションで書かくような増田ますだは特とくに注意ちゅういする必要ひつようがあるとは思おもうんだな。

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(1) | 21:05

2024-06-17

■https://anond.hatelabo.jp/20240614205200 タグ付つけソースつづき

2024-06-16

■anond:20240616234420

そういう話はなしよく聞きくけど今度こんどはほんとなの？

俺おれナショナリズムとか嫌いや中なかとかじゃなく中国ちゅうごく崩壊ほうかいが見みたいんだよね

動乱どうらんの中国ちゅうごく史しをリアルタイムで見みてみたい

王朝おうちょうがクラッシュして各地かくちの軍閥ぐんばつの群雄割拠ぐんゆうかっきょとかそういうの

Permalink | 記事きじへの反応はんのう(0) | 23:46

2024-06-14

■https://anond.hatelabo.jp/20240614204953 の勝手かってにタグ付つけソースだよ

1996年ねん（第だい1巻かん）	5月号ごう	特集とくしゅう：脳のうの科学かがくとこころの問題もんだい	医療いりょう・人間にんげん
1996年ねん（第だい1巻かん）	11月号ごう	特集とくしゅう：高齢こうれい者しゃと介護かいご	医療いりょう・人間にんげん
1996年ねん（第だい1巻かん）	4月がつ号ごう	(創刊そうかん号ごう）特集とくしゅう：戦略せんりゃく研究けんきゅうと高度こうど研究けんきゅう体制たいせい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1996年ねん（第だい1巻かん）	6月がつ号ごう	特集とくしゅう：第だい3回かいアジア学術がくじゅつ会議かいぎ	学術がくじゅつ・教育きょういく
1996年ねん（第だい1巻かん）	8月がつ号ごう	特集とくしゅう：日本にっぽん国際こくさい賞しょう受賞じゅしょう記念きねん講演こうえん会かいから	学術がくじゅつ・教育きょういく
1996年ねん（第だい1巻かん）	9月号ごう	特集とくしゅう：若手わかて研究けんきゅう者もの	学術がくじゅつ・教育きょういく
1996年ねん（第だい1巻かん）	12月号ごう	特集とくしゅう：第だい124回かい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ総会そうかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1996年ねん（第だい1巻かん）	7月がつ号ごう	特集とくしゅう：地球ちきゅう環境かんきょう問題もんだいを考かんがえる	環境かんきょう
1996年ねん（第だい1巻かん）		特集とくしゅう：転換期てんかんきにある工業こうぎょうと産業さんぎょう	工学こうがく
1996年ねん（第だい1巻かん）	10月号ごう	特集とくしゅう：女性じょせい科学かがく研究けんきゅう者もの	ジェンダー
1997年ねん（第だい2巻かん）	2月がつ号ごう	特集とくしゅう：パラダイムの転換てんかん	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）	3月がつ号ごう	特集とくしゅう：大学だいがく改革かいかくと任期にんき制せい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）	6月がつ号ごう	特集とくしゅう：伝統でんとうと新あたらしい地平ちへい ―第だい4回かいアジア学術がくじゅつ会議かいぎ	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）	7月がつ号ごう	特集とくしゅう：第だい125回かい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ総会そうかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）	8月がつ号ごう	特集とくしゅう：第だい16期きから第だい17期きへ	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）	9月号ごう	特集とくしゅう：第だい17期きの発足ほっそく ―第だい126回かい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ総会そうかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）	10月号ごう	特集とくしゅう：高度こうど研究けんきゅう体制たいせいの確立かくりつを目指めざして	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）	11月号ごう	特集とくしゅう：地域ちいきにおける学術がくじゅつの活性かっせい化かを目指めざして	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）	12月号ごう	特集とくしゅう：第だい127回かい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ総会そうかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）		特集とくしゅう：2国こく間あいだ学術がくじゅつ交流こうりゅうマレイシア派遣はけん団だん報告ほうこく	学術がくじゅつ・教育きょういく
1997年ねん（第だい2巻かん）	4月がつ号ごう	特集とくしゅう：地球ちきゅうと食料しょくりょう問題もんだいを考かんがえる	環境かんきょう
1997年ねん（第だい2巻かん）	1月がつ号ごう	特集とくしゅう：平和へいわと共生きょうせい	歴史れきし・政治せいじ・国際こくさい
1997年ねん（第だい2巻かん）	5月号ごう	特集とくしゅう：グローバリゼーションと産業さんぎょう空洞くうどう化か	歴史れきし・政治せいじ・国際こくさい
1998年ねん（第だい3巻かん）	3月がつ号ごう	特集とくしゅう：クローン羊ひつじ"ドリー"：遺伝子いでんし科学かがくのはかり知しれないインパクト	化学かがく・生物せいぶつ
1998年ねん（第だい3巻かん）		特集とくしゅう：クローン羊ひつじ"ドリー"：バイオテクノロジーの最先端さいせんたんで今いま、何なにが、どうなっているか	化学かがく・生物せいぶつ
1998年ねん（第だい3巻かん）	2月がつ号ごう	特集とくしゅう：二に国こく間あいだ学術がくじゅつ交流こうりゅうスイス及およびスウェーデン派遣はけん団だん報告ほうこく	学術がくじゅつ・教育きょういく
1998年ねん（第だい3巻かん）	6月がつ号ごう	特集とくしゅう：21世紀せいきの科学かがくへの視点してん ―第だい128回かい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ総会そうかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1998年ねん（第だい3巻かん）	7月がつ号ごう	特集とくしゅう：アジアにおける学術がくじゅつの直面ちょくめんする課題かだい ―第だい5回かいアジア学術がくじゅつ会議かいぎ	学術がくじゅつ・教育きょういく
1998年ねん（第だい3巻かん）	12月号ごう	特集とくしゅう：新あらたなる研究けんきゅう理念りねんを求もとめて ―第だい129回かい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ総会そうかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1998年ねん（第だい3巻かん）	1月がつ号ごう	特集とくしゅう：地球ちきゅうの未来みらい～人間にんげんの存続そんぞく	環境かんきょう
1998年ねん（第だい3巻かん）	5月号ごう	特集とくしゅう：地球ちきゅう・惑星わくせい・宇宙うちゅうの科学かがくの現状げんじょう	環境かんきょう
1998年ねん（第だい3巻かん）	11月号ごう	特集とくしゅう：食品しょくひん研究けんきゅうの新しん領域りょういきをさぐる ―食しょくとからだの科学かがくを中心ちゅうしんに	環境かんきょう
1998年ねん（第だい3巻かん）	4月がつ号ごう	特集とくしゅう：ジェンダー　 ―社会しゃかい的てき･文化ぶんか的てき｢性別せいべつ｣と現代げんだい	ジェンダー
1998年ねん（第だい3巻かん）	8月がつ号ごう	特集とくしゅう：日本にっぽん経済けいざいの課題かだいと展望てんぼう ―日本にっぽん版はんビックバンに向むけて	社会しゃかい
1998年ねん（第だい3巻かん）	9月号ごう	特集とくしゅう：行政ぎょうせい改革かいかくの課題かだいと展望てんぼう	社会しゃかい
1998年ねん（第だい3巻かん）	10月号ごう	特集とくしゅう：ライフスタイルの転換てんかんと新あたらしい倫理りんり ―21世紀せいき型かた社会しゃかいに向むけて	社会しゃかい
1999年ねん（第だい4巻かん）	4月がつ号ごう	特集とくしゅう：生殖せいしょく医療いりょうとその社会しゃかい的てき受容じゅよう	医療いりょう・人間にんげん
1999年ねん（第だい4巻かん）	1月がつ号ごう	特集とくしゅう：21世紀せいきに向むけた学術がくじゅつの新あらたな改革かいかく	学術がくじゅつ・教育きょういく
1999年ねん（第だい4巻かん）	3月がつ号ごう	特集とくしゅう：国民こくみんの期待きたいに応こたえて ―科学かがくの最前線さいぜんせんから	学術がくじゅつ・教育きょういく
1999年ねん（第だい4巻かん）	6月がつ号ごう	特集とくしゅう：IGBPの研究けんきゅう成果せいかの統合とうごうに向むけて ―第だい130回かい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ総会そうかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1999年ねん（第だい4巻かん）	10月号ごう	特集とくしゅう：日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ創立そうりつ50周年しゅうねん	学術がくじゅつ・教育きょういく
1999年ねん（第だい4巻かん）	12月号ごう	特集とくしゅう：わが国くにの大学だいがく等ひとしにおける研究けんきゅう環境かんきょうの改善かいぜんについて（勧告かんこく）－第だい131回かい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ総会そうかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
1999年ねん（第だい4巻かん）	2月がつ号ごう	特集とくしゅう：ごみを考かんがえる	環境かんきょう
1999年ねん（第だい4巻かん）	8月がつ号ごう	特集とくしゅう：海洋かいよう	環境かんきょう
1999年ねん（第だい4巻かん）	11月号ごう	特集とくしゅう：科学かがく･技術ぎじゅつと社会しゃかい	社会しゃかい
1999年ねん（第だい4巻かん）		特集とくしゅう：少子化しょうしかの問題もんだい点てん	社会しゃかい
1999年ねん（第だい4巻かん）	5月号ごう	特集とくしゅう：学会がっかいとインターネット	情報じょうほう
1999年ねん（第だい4巻かん）	9月号ごう	特集とくしゅう：学術がくじゅつからみた｢美うつくしさ｣について	人文じんぶん
1999年ねん（第だい4巻かん）	7月がつ号ごう	特集とくしゅう：人口じんこうと環境かんきょう ―持続じぞく的てき発展はってんに不可欠ふかけつなアジアの役割やくわり ― 第だい6回かいアジア学術がくじゅつ会議かいぎ	歴史れきし・政治せいじ・国際こくさい
1999年ねん（第だい4巻かん）		特集とくしゅう：科学かがく技術ぎじゅつの発展はってんと新あらたな平和へいわ問題もんだい	歴史れきし・政治せいじ・国際こくさい
2000年ねん（第だい5巻かん）	1月がつ号ごう	特集とくしゅう：学術がくじゅつ研究けんきゅうの国際こくさいネットワーク	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）	3月がつ号ごう	特集とくしゅう：第だい7回かいアジア学術がくじゅつ会議かいぎ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）	4月がつ号ごう	特集とくしゅう：世界せかい科学かがく会議かいぎ「21世紀せいきのための科学かがく」	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）	7月がつ号ごう	特集とくしゅう：第だい17期きを締しめくくる成果せいか ―第だい132回かい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ総会そうかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）	8月がつ号ごう	特集とくしゅう：第だい17期きから第だい18期きへ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）	9月号ごう	特集とくしゅう：第だい18期き始はじまる	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）	10月号ごう	特集とくしゅう：俯瞰ふかん型かた研究けんきゅうプロジェクトへのアプローチ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）	11月号ごう	特集とくしゅう：研究けんきゅう業績ぎょうせき評価ひょうか ―実態じったいと問題もんだい	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）	12月号ごう	特集とくしゅう：第だい18期き活動かつどう計画けいかくの全容ぜんよう	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）		特集とくしゅう：各部かくぶの抱負ほうふ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）		特集とくしゅう：第だい8回かいアジア学術がくじゅつ会議かいぎ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）		特集とくしゅう：世界せかい科学かがくアカデミー会議かいぎ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2000年ねん（第だい5巻かん）	2月がつ号ごう	特集とくしゅう：安全あんぜん	災害さいがい
2000年ねん（第だい5巻かん）	6月がつ号ごう	特集とくしゅう：男女だんじょ共同きょうどう参画さんかく社会しゃかいにおける日本にっぽんの学術がくじゅつ	ジェンダー
2000年ねん（第だい5巻かん）	5月号ごう	特集とくしゅう：司法しほう改革かいかくの課題かだいと展望てんぼう	社会しゃかい
2001年ねん（第だい6巻かん）	2月がつ号ごう	特集とくしゅう：21世紀せいきとヒトゲノム	医療いりょう・人間にんげん
2001年ねん（第だい6巻かん）	4月がつ号ごう	特集とくしゅう：21世紀せいきと新しんエネルギー	エネルギー
2001年ねん（第だい6巻かん）	1月がつ号ごう	特集とくしゅう：21世紀せいきの科学かがくの役割やくわりを問とう	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）	3月がつ号ごう	特集とくしゅう：21世紀せいきの科学かがくアカデミーをデザインする	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）	5月号ごう	特集とくしゅう：学術がくじゅつ的てき活動かつどうのための次世代じせだい育成いくせい	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）	6月がつ号ごう	特集とくしゅう：「科学かがく技術ぎじゅつ」の概念がいねんを人文じんぶん・社会しゃかい科学かがくへと拡張かくちょう	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）	7月がつ号ごう	特集とくしゅう：大衆たいしゅう化かされた大学だいがくでの教育きょういくはいかにあるべきか	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）	11月号ごう	特集とくしゅう：日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎの改革かいかくに向むけて	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）		特集とくしゅう：常置じょうち委員いいん会かいの目指めざすもの	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）		特集とくしゅう：日本にっぽん社会しゃかいの変容へんようと教育きょういくの将来しょうらい	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）		特集とくしゅう：第だい1回かいアジア学術がくじゅつ会議かいぎ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）		特集とくしゅう：特別とくべつ委員いいん会かいの活動かつどう経過けいか	学術がくじゅつ・教育きょういく
2001年ねん（第だい6巻かん）	8月がつ号ごう	特集とくしゅう：遺伝子いでんし組くみ換かえ食品しょくひんをめぐる最近さいきんの動向どうこう	環境かんきょう
2001年ねん（第だい6巻かん）	10月号ごう	特集とくしゅう：食しょくから見みた21世紀せいきの課題かだい	環境かんきょう
2001年ねん（第だい6巻かん）	9月号ごう	特集とくしゅう：10代だいは変かわったか!	こども
2001年ねん（第だい6巻かん）	12月号ごう	特集とくしゅう：データベースの新あらたな保護ほご権利けんり制度せいど導入どうにゅう反対はんたいへの初はつの声明せいめい	情報じょうほう
2001年ねん（第だい6巻かん）		特集とくしゅう：21世紀せいきとIT 社会しゃかい	情報じょうほう
2002年ねん（第だい7巻かん）	5月号ごう	特集とくしゅう：医療いりょうの最先端さいせんたん	医療いりょう・人間にんげん
2002年ねん（第だい7巻かん）	8月がつ号ごう	特集とくしゅう：ナノテクノロジー	化学かがく・生物せいぶつ
2002年ねん（第だい7巻かん）	9月号ごう	特集とくしゅう：動物どうぶつ実験じっけん	化学かがく・生物せいぶつ
2002年ねん（第だい7巻かん）	1月がつ号ごう	特集とくしゅう：新しん世よ紀きの日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2002年ねん（第だい7巻かん）	3月がつ号ごう	特集とくしゅう：科学かがく技術ぎじゅつの新しん世よ紀きの	学術がくじゅつ・教育きょういく
2002年ねん（第だい7巻かん）	6月がつ号ごう	特集とくしゅう：新あたらしい日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎに向むけて!	学術がくじゅつ・教育きょういく
2002年ねん（第だい7巻かん）	7月がつ号ごう	特集とくしゅう：ノーベル賞しょう 100周年しゅうねん記念きねん国際こくさいフォーラム「創造そうぞう性せいとは何なにか」	学術がくじゅつ・教育きょういく
2002年ねん（第だい7巻かん）	11月号ごう	特集とくしゅう：変革へんかくをめざす国立こくりつ大学だいがく　―学長がくちょうたちは考かんがえる	学術がくじゅつ・教育きょういく
2002年ねん（第だい7巻かん）	12月号ごう	特集とくしゅう：日本にっぽん学術がくじゅつ会議かいぎの今後こんごの方向ほうこうに向むけて！	学術がくじゅつ・教育きょういく
2002年ねん（第だい7巻かん）		特集とくしゅう：「大学だいがくの自立じりつ」と「学術がくじゅつ経営けいえい」のあり方かたを探さぐる	学術がくじゅつ・教育きょういく
2002年ねん（第だい7巻かん）		特集とくしゅう：第だい2回かいアジア学術がくじゅつ会議かいぎ（SCA）	学術がくじゅつ・教育きょういく
2002年ねん（第だい7巻かん）		特集とくしゅう：学術がくじゅつ（科学かがく）研究けんきゅうの成果せいかと社会しゃかい	学術がくじゅつ・教育きょういく
2002年ねん（第だい7巻かん）	4月がつ号ごう	特集とくしゅう：学術がくじゅつの再さい点検てんけん　 ―ジェンダーの視点してんから（1）	ジェンダー
2002年ねん（第だい7巻かん）	2月がつ号ごう	特集とくしゅう：創造そうぞう性せいと日本にっぽんの社会しゃかい	社会しゃかい
2002年ねん（第だい7巻かん）	10月号ごう	特集とくしゅう：「身体しんたい障害しょうがい者しゃとの共生きょうせい社会しゃかい」の構築こうちくに向むけて	社会しゃかい
2002年ねん（第だい7巻かん）		特集とくしゅう：日本にっぽんの計画けいかく	社会しゃかい
2002年ねん（第だい7巻かん）		特集とくしゅう：グローバル化か時代じだいに対応たいおうする高等こうとう教育きょういくの課題かだい	歴史れきし・政治せいじ・国際こくさい
2003年ねん（第だい8巻かん）	2月がつ号ごう	特集とくしゅう：研究けんきゅう・教育きょういくの現場げんばから見みた国立こくりつ大学だいがく改革かいかく	学術がくじゅつ・教育きょういく
2003年ねん（第だい8巻かん）	3月がつ号ごう	特集とくしゅう：科学かがくと社会しゃかい　―いま科学かがく者ものとジャーナリストが問とわれている―	学術がくじゅつ・教育きょういく
2003年ねん（第だい8巻かん）	7月がつ号ごう	特集とくしゅう：私立しりつ大学だいがくのさらなる発展はってん	学術がくじゅつ・教育きょういく
2003年ねん（第だい8巻かん）	8月がつ号ごう	特集とくしゅう：第だい18期きから第だい19期きへ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2003年ねん（第だい8巻かん）	9月号ごう	特集とくしゅう：第だい19期き始はじまる	学術がくじゅつ・教育きょういく
2003年ねん（第だい8巻かん）	10月号ごう	特集とくしゅう：新あたらしい学術がくじゅつの体系たいけい	学術がくじゅつ・教育きょういく
2003年ねん（第だい8巻かん）	12月号ごう	特集とくしゅう：第だい19期き活動かつどう計画けいかく	学術がくじゅつ・教育きょういく
2003年ねん（第だい8巻かん）		特集とくしゅう：活動かつどう計画けいかくと各部かくぶの抱負ほうふ	学術がくじゅつ・教育きょういく
2003年ねん（第だい8巻かん）		特集とくしゅう：第だい3回かいアジア学術がくじゅつ会議かいぎ（SCA）	学術がくじゅつ・教育きょういく	Permalink \| 記事きじへの反応はんのう(1) \| 20:52 ツイートシェア