フードロスは
世界中せかいじゅうで起おきている問題もんだい

まだ食たべられるのに、捨すてられてしまう食品しょくひんを「フードロス」といいます。
日本にっぽんでは、フードロスが年間ねんかん約やく522万まんトン発生はっせい*。なんと日本人にっぽんじん1人にんあたり、毎日まいにちお茶ちゃわん約やく1杯はい分ぶんの食たべ物ものを捨すてていることになるのです。
そして世界せかい全体ぜんたいでは、フードロスは年間ねんかん約やく13億おくトン。これは、世界せかいの食料しょくりょう生産せいさん量りょうの3分ぶんの1にあたります**。世界中せかいじゅうで食料しょくりょうが大量たいりょうに生産せいさんされ、大量たいりょうに捨すてられているのです。

• *参考さんこう　環境省かんきょうしょう 我わが国くにの食品しょくひんロスの発生はっせい量りょうの推計すいけい値ち（令れい和わ２年度ねんど）の公表こうひょうについて
• **参考さんこう　農林水産省のうりんすいさんしょう 食品しょくひんロスの現状げんじょうを知しる（「aff（あふ）」2020年ねん10月がつ号ごう）

SDGs2番ばんと12番ばんで
取とり上あげられている

SDGsの2番ばんは「飢餓きがをゼロに」という目標もくひょうですが、世界せかいでは人口じんこうの約やく9分ぶんの1、8億おく人にんの人々ひとびとが飢餓きが（きが）に苦くるしんでいると報告ほうこくされています。こんなにたくさんの食たべ物ものが捨すてられているにもかかわらず、ご飯はんを食たべられない人ひともいるのです。

フードロスはもったいないだけでなく、地球ちきゅう環境かんきょうにも悪影響あくえいきょうがあります。
SDGsの12番ばん「つくる責任せきにん つかう責任せきにん」という目標もくひょうについて考かんがえてみましょう。食たべ物ものを生産せいさん、調理ちょうり、廃棄はいき（捨すてること）などそれぞれにエネルギーを使つかうので、環境かんきょうにも打撃だげきを与あたえているのです。フードロスを減へらし、環境かんきょうへの負担ふたんを減へらす取とり組くみが必要ひつようです。

おうちでのフードロス対策たいさくも重要じゅうよう

フードロスは、会社かいしゃ、お店みせなどから出でる事業じぎょう系けいとそれぞれのおうちから出でる家庭かてい系けいに分わけられます。事業じぎょう系けいのフードロス275万まんトンに対たいし、家庭かてい系けいのフードロスは247万まんトン。事業じぎょう系けいの割合わりあいが少すこし多おおいとはいえ、家庭かてい系けいの割合わりあいも47%あります。私わたしたち一いち人にんひとりがフードロスに取とり組くむことは、とても大切たいせつなことです。

国くには家庭かてい系けいフードロスについても2030年度ねんどまでに半減はんげんさせる目標もくひょうを設定せっていしています。
外食がいしょくなどで食たべ残のこしをしない、残のこしたら持もち帰かえりをする（持もち帰かえりができるかどうかはレストランによります）などの他ほか、おうちの料理りょうりを工夫くふうすることでも、フードロスを減へらすことができます。早速さっそく、自由じゆう研究けんきゅうを通とおしてチャレンジしてみましょう。