「Thinkstock」より
「買い時」はどこにも書かれていない
今回は、無駄遣いを減らす消費術について考えてみたいと思います。といっても、お金を使わないことばかり考えようというわけではありません。むしろ「お金は使うけど、その満足を使った金額以上に得る」消費術です。
2010年代の“お金のトリセツ”としては、どんな金額であっても、その金額以上の満足を得られなければ無駄遣いです。100円ショップでくだらないものを買って、そのままゴミ箱に直行したらそれは許しがたい無駄遣いです。逆に10万円かかったとしても、その消費から金額以上の満足を確保できたのなら、それは無駄遣いではないのです。
そのために考えなければいけないポイントのひとつは、「買い時」ということになります。買い時を見誤った場合、使ったお金以上の満足を得られない可能性が高まるからです。
誰でも「買い時」を見つけようと考えているはずです。雑誌やインターネットの評判を一生懸命チェックしている人も多いと思います。「今、これがイチオシ!」のような記事を読んで、「なるほど、そうか」と考える人がたくさんいます。
しかし、これはお金のトリセツ的には間違いです。
買い時は雑誌にもネットにも、実は書かれていないのです。
本当の買い時は自分の中にある
それでは、買い時というのはどこに書かれているのでしょうか。答えはシンプルです。
それは「あなたの中」です。
自分の中にお金を払う必要性や、そこから得られる満足度を感じる「機」が熟していないのなら、どんな高級品も、世間では大流行の品も、買い時はきていないのです。
これはなかなか難しい真理です。自分の顔には「今が買い時!」とは書かれていません。誰かに判断を代わってもらうわけにもいきません。自分で自分に問いかけながら、その買い時を模索していなかければいけないのです。
特にオトナになればなるほど、自問自答し機を待つような買い方が難しくなります。よほどの高額消費でなければ、お金を絶対に出せないわけではない、という立場になってくるからです。借金を自分に許せば、誰でも欲しいものを買うことができてしまいますが、それがNGなのは当然です。
それでは、自分の中に隠れている買い時を探す方法を考えてみましょう。