プラスの記憶きおくの増ふやし人生じんせいを好転こうてんさせる44のルーティン…マイナスの記憶きおくを排除はいじょ

「いい言葉ことばを使つかうといいことが起おきる」
「口癖くちぐせを変かえると現実げんじつが変かわる」

　これらは、よく自己じこ啓発けいはつの本ほんの中なかで言いわれること。でも、実際じっさいに口癖くちぐせを意識いしき的てきにポジティブなものに変かえたとしても、そう簡単かんたんに人生じんせいは変かわりません。

　口癖くちぐせを変かえても、良よい言葉ことばを使つかっても変かわらないのはなぜか。ビジネスコンサルタントの桑名くわな正ただし典てんさんは、その原因げんいんを「無意識むいしき領域りょういき」に見出みいだします。

　私わたしたちは様々さまざまな選択せんたくを無意識むいしきに行おこない、行動こうどうしています。そして、その無意識むいしきの意思いし決定けっていを生うみ出だす思考しこうのクセを変かえることはとても難むずかしいこと。意識いしき的てきにプラスの口癖くちぐせを身みにつけようとしても、無意識むいしきの口癖くちぐせがマイナスのものばかりだと、現実げんじつは変かわらないのです。

私わたしたちは「マイナスの感情かんじょう」を記憶きおくしやすい

「私わたしたちの人生じんせいは、潜在せんざい意識いしき次第しだい」（p.24より）

　『すぐ開運かいうん 超ちょう潜在せんざい意識いしき書かき換かえルーティン』（WAVE出版しゅっぱん刊かん）の中なかで、桑名くわなさんはそう述のべます。潜在せんざい意識いしきとは無意識むいしき領域りょういきのことです。

　潜在せんざい意識いしきには、これまで自分じぶんが経験けいけんしたり、学まなんだりしてきた様々さまざまな「記憶きおく」が入はいっています。そして、この記憶きおくは、性格せいかくや意思いし決定けっていにも影響えいきょうを与あたえます。たとえば普段ふだんからポジティブな思考しこうをしている人ひとは、潜在せんざい意識いしきの中なかの記憶きおくが成功せいこう体験たいけんなど前向まえむきなものが多おおいと言いえるでしょう。

　記憶きおくとは「現実げんじつに起おこったこと」が定着ていちゃくしたものです。その中なかでも、無意識むいしきに刻きざまれるのは、「特とくに印象いんしょう的てきな記憶きおく」「感情かんじょうが揺ゆれた記憶きおく」「何なん度ども繰くり返かえし入はいってくる記憶きおく」の3つ。実じつはここにネガティブ沼ぬまから抜ぬけ出だせない原因げんいんがあります。

　桑名くわなさんによれば、私わたしたちの脳のうは危険きけんを避さけるため、マイナスの出来事できごとに影響えいきょうされやすく、マイナスの記憶きおくがどうしても残のこりがちです。

　だから、潜在せんざい意識いしきをマイナスからプラスのものに変かえるためには、「マイナスの記憶きおくの影響えいきょう」をなくすことに取とり組くみ、無意識むいしき的てきにマイナスの選択せんたくをしていく要因よういんをなくしていくことが大切たいせつです。

人生じんせいを好転こうてんさせるために、どう潜在せんざい意識いしきに働はたらきかければいい？

　潜在せんざい意識いしきの中なかにはマイナスだけでなくプラスの記憶きおくもあります。

　ただ、ある出来事できごとに対たいし、その出来事できごとに関かんする記憶きおくがプラスとマイナスどちらの記憶きおくもある場合ばあい、潜在せんざい意識いしきはマイナスの記憶きおくを優先ゆうせん的てきに選択せんたくするといいます。だから、まずはマイナスを選択せんたくする機会きかいを少すくなくしなくてはいけません。

　そこで桑名くわなさんがすすめているのが「感情かんじょうのクリーニング」です。

（1）白紙はくしとボールペンを用意よういする
（2）負まけの感情かんじょうを思おもい出だしながら、白紙はくしにグルグルと円えんを描えがくように書かきなぐる
（3）すべて一いち通とおりに終おえたら紙かみをビリビリに破やぶり、できれば火ひで燃もやす。また、水みずに溶とける紙かみがあるので、それを買かってきてその用紙ようしに書かき出だし、最後さいごは水みずに流ながす

　このワークに何なん度ども取とり組くむことで、自分じぶんの感情かんじょうを「クリーニング」していくことができます。

　また、「ダメな自分じぶん」の記憶きおくも潜在せんざい意識いしきにたくさん詰つまっています。この「自分じぶんの中なかのネガティブな自分じぶん」や「情なさけない自分じぶん」に対たいする思おもい込こみも変かえていく必要ひつようがあります。 そのためにやるべきことは「その自分じぶんをゆるす」ということ。

　「ゆるす」とは「赦ゆるし」のことで、ネガティブでダメな自分じぶんを受うけ入いれるのです。ダメな自分じぶんをなくそうとしない。丸まるごと認みとめ、「私わたしは今いまのそのままの自分じぶんが素晴すばらしいということにします」と毎日まいにちつぶやき、マイナスの感情かんじょうが出でてきたら前述ぜんじゅつの「感情かんじょうのクリーニング」を行おこなう。

　これに取とり組くむことで、少すこしずつ「自分じぶんが否定ひていしているダメな自分じぶんの記憶きおく」の影響えいきょう力りょくが少すくなくなってくると桑名くわなさんは述のべます。

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　本書ほんしょは「マイナスの記憶きおく」の影響えいきょうをなくし、「プラスの記憶きおく」の増ふやし方かたを伝授でんじゅする一いち冊さつ。脳のうのクセを変かえ、人生じんせいを好転こうてんさせるための44のルーティンが紹介しょうかいされています。

　一度いちどこびりついたクセはなかなか取とることはできません。それは思考しこうのクセも同おなじ。だからこそ、根気こんき強つよくルーティンに取とり組くむ必要ひつようがあります。それができたなら、今いままでのネガティブな自分じぶんから脱皮だっぴし、理想りそうの自分じぶんへと近ちかづけるのかもしれません。（新刊しんかんJP編集へんしゅう部ぶ）
※本ほん記事きじは、「新刊しんかんJP」より提供ていきょうされたものです。