40歳さいを超こえたら考かんがえたい、「会社かいしゃに頼たよらない働はたらき方かた」を実現じつげんする5つのステップ

※画像がぞう:『40歳さいからの会社かいしゃに頼たよらない働はたらき方かた』著ちょ：柳川やながわ範之のりゆき／筑摩書房ちくましょぼう

　「“大だい企業きぎょうに勤つとめれば一生いっしょう安泰あんたい”という時代じだいは終おわった」「これからは会社かいしゃに頼たよらずに生いきていける人ひとが必要ひつようとされる時代じだい」といったことが、近年きんねんあちこちで言いわれるようになりました。

　こんな声ごえを聞きくと、よほど自信じしんのある人ひとでない限かぎり「俺おれ、大丈夫だいじょうぶかな？」と不安ふあんを感かんじるものですが、20代だい、30代だいならまだしも、会社かいしゃ生活せいかつに慣なれきった40代だいともなると「“会社かいしゃに頼たよらないで働はたらく”といっても、どうすればいいのかわからない…」というのが正直しょうじきなところかもしれません。

　『40歳さいからの会社かいしゃに頼たよらない働はたらき方かた』（柳川やながわ範之のりゆき／著ちょ、筑摩書房ちくましょぼう／刊かん）はそんな人ひとのために、「会社かいしゃに頼たよらない働はたらき方かた」とはどんな働はたらき方かたか、そのためにはどんなことをすればいいかを解説かいせつしています。

　今回こんかいはその中なかから、「会社かいしゃに頼たよらない働はたらき方かた」をするために今いまからやっておくべきことを紹介しょうかいします。

■まずは将来しょうらいに備そなえてシミュレーションする

　「2年ねん後ごにクビになったとしたら、その時とき自分じぶんに何なにができるのか」

　この視点してんで将来しょうらいを考かんがえてみることが「会社かいしゃに頼たよらない」自分じぶんになる最初さいしょのステップです。5年ねん後ごならどうか、10年ねん後ごはどうか、など様々さまざまなバリエーションを考かんがえておくだけで、意識いしきはかなり変かわるはず。

　ポイントは「暗くらくならないこと」。あまり現実げんじつ的てきに考かんがえすぎると悲観ひかん的てきになりがちなので、「こんなことをしてみたいな」と夢ゆめを持もって考かんがえましょう。

■状況じょうきょうに応おうじた発想はっそう力りょくを

　とはいえ、将来しょうらいのシミュレーションをするといっても、変化へんかが激はげしい時代じだいですから「先行さきゆきが不透明ふとうめいすぎて何なにも考かんがえられない」という人ひともいるはずです。

　しかし、ここはわからないなりに考かんがえておかなければなりません。

　考かんがえられる状況じょうきょうごとにプランA・B・Cと複数ふくすう想定そうていし、そのそれぞれについて「アクシデントがあったケース」と「何なにもなかったケース」に分わけてその先さきの想定そうていをするなど、プランを枝分えだわかれさせていきます。

■目標もくひょうを組くみ立たてる

　ここまでのシミュレーションしたことを元もとに、今後こんごの目標もくひょうを組くみ立たてます。

　その際さいは短期たんき的てきな目標もくひょうと長期ちょうき的てきな目標もくひょうの2つを設定せっていするのですが、目指めざすは「会社かいしゃに頼たよらないこと」、つまりクビになっても生いきていけるようになることですから「短期たんき目標もくひょうは日々ひびの仕事しごと、長期ちょうき目標もくひょうは出世しゅっせ」というのはやめましょう。

　頭あたまの中なかで考かんがえるだけでなく、紙かみに書かき出だすとより具体ぐたい的てきに目標もくひょうを立たてることができます。

■少すこしずつ踏ふみ出だしてみる

　目標もくひょうがはっきりしたら、その目標もくひょうのために何なにをすべきかもわかるはず。さっそくその方向ほうこうに踏ふみ出だしてみましょう。

　その際さいは

・自分じぶんで決きめる癖くせをつけること（会社かいしゃ員いんを続つづけていると全体ぜんたいの合意ごういを取とって物事ものごとを進すすめる癖くせがつきがちなので、すべて自分じぶんで決断けつだんする意識いしきを持もちます）
・完璧かんぺきを求もとめないこと（完璧かんぺきなプランを求もとめると行動こうどうを起おこせません）
・大おおきく踏ふみ出だしすぎないこと（くれぐれもいきなり会社かいしゃを辞やめたりしないように）

　この3点てんに注意ちゅういが必要ひつようです。