秋らしくなってきましたね・・・。朝夕は冷えます。この季節になると、毎年のように金木犀(キンモクセイ)の甘い香りが漂っているお話をしているように思いますが、先週ぐらいから我が家の庭の金木犀からも、散歩をしている皇子が丘公園の金木犀からも甘い香りが漂うようになりました。昨年の記事を見てみたのですが、昨年は10月2日の記事で、「庭の金木犀から甘い香りがする」と言っているので、今年は3週間ぐらい遅く金木犀の花が咲いたという事になります。やはり、例年に比べて9月が暑かった事が影響しているのでしょうか・・。ちなみに、今年は金木犀の花が例年より多く咲いているように思うのですが、これも9月が暑かったからでしょうかね。という事で、今年も金木犀のお話をしてしまいました。
前置きが長くなりましたが、画像は、とある公園のトイレです。先日、打合せの帰りに寄り道をした公園で、用を足すために立ち寄ったトイレです。ご覧のとおり草屋根になっています。草屋根というか・・小さな樹木も生えているので、プチ森林屋根かも知れません。私が興味を惹かれたのは、背後の森林に囲まれたこのトイレの草屋根が自然に出来たものなのか、それとも意図的(人工的)に造られたものなのか・・という事でした。
私の第一印象は、周りの樹木からの落ち葉が堆積し、それが腐植土となって、そこに苔・草・樹木が生えて、自然に草屋根になっているのだと思いました。でも、周りに樹木が生えていたり、森林の中にあったりする建築物は、いくらでもありますが、それらの建築物の屋根が草屋根になっているかというと、そうでもありませんよね。そもそもこのトイレの屋根は、切妻で屋根に勾配が付いてるのですから、画像のように勾配屋根全体に、落ち葉が雨や風で滑り落ちることなく、均等に堆積するのかという疑問も湧いてきます。
それでは、意図的に草屋根として設計されて建てられたものなのか、と言うと軒樋まで苔が茂ってきているし、軒先の端やケラバを見ると屋根に葺かれている材料は鋼板です。見た目には、鋼板の上に土が堆積して草屋根になっているようなので、意図的に草屋根として設計しているなら、耐久性の問題があるので鋼板の上に土は載せないと思います(チタン合金の鋼板などが使われているのかも知れませんが・・)。う~ん、分からない謎ですね・・。
でも、やっぱり・・この落ち葉の山か腐植土か何か分かりませんが、堆積の仕方が自然に堆積したように見えるので、普通の切妻鋼板葺きの屋根に周りの樹木からの落ち葉が堆積し、それが腐植土となって、そこに苔・草・樹木が生えて、自然に草屋根になっている可能性が高いと私は推測します。落ち葉が雨や風で滑り落ちることなく、なぜほぼ均等に堆積しているのかという疑問は残りますが・・。
それと、このトイレは木造のようですが、自然に草屋根になっている場合、屋根の防水性や草屋根の荷重による構造耐力上の問題などが心配になりますよね。はたして、この草屋根は、私の推測どおり自然現象によって生まれたものなのか、真実はどうなのでしょうね・・・。