こんにちわ
今月(8月)は、8日から13日にかけて5号から8号の四つもの台風が出来ました。
この時期に多いのもさることながら 台風の本場というべき西日本には来なくて
今まで台風とあまり縁のなかった東日本から北日本方面に襲来してきました。
台風は南、雪は北 と気象の棲み分けがあったように思われますが、昨今は
温暖化の所為(せい)か以前の常識が通じなくなってきたようです。
今から半世紀ほど前の大阪万博の会場に 五十年後の日本、というテーマで催していた
パビリオンがありました。それによりますと、一日四時間の労働、家事はすべてが機械、
がんや難病の克服と共に気象コントロール・ロケット隊が台風の上空から薬剤を散布して
台風を消滅させる様子が描かれていました。
ここに描かれた驚異の世界は単なる夢ではなく近い将来必ず行われるであろう。
と説明していて科学技術の進歩への期待感が伝わってくるようでした。
そして大阪万博から半世紀を過ぎ、この当時の予想はまだまだですが、
いずれは達成になるような気がします。今挙げたのはもう少しかかるようですがAIが出てきて
労働時間の短縮や家事の縮小は時間の問題かも知れませんね。
半世紀前は、機械がするようになる と予想していたのが今はAIとはっきりした固有名詞に
なっただけ現実味を帯びてきました。
しかし、ですね私がちょっと首を傾げたのは、労働時間の短縮になったとして、人は余った時間を
どう過ごすのでしょうか。これと同じ意味でしょうが、現在盛んに言われているのが
ライフワークバランス という英語、造語?ですね。
これはさすがに英語音痴の私でも解りました。
生活と労働の均衡 と訳すのでしょうが、要は働きアリの日本人はもっと労働以外の
自分の生活を有意義に過ごしなさい。
と政府からの有り難いお達しのようです。
私が先年遂に仕事、パートから退きました。その時に色んな人に訊き(相談)ましたが、
ワシはもうずぅと現役、ここが年齢でクビになったら違うところを探して働くと決意満々でした。
そして小声で狭い家に女房と朝から晩まで顔を突き合わせていたら喧嘩ばかりするから
と嗤っていました。
一方 もう働かないでいいだろう・・と穏やかな顔で話す人もいました。おそらく 社会での様々な軋轢に堪えて
ようやくゴールにたどり着いたのでしょう。そしてお金に困ってる風に見えないのが仕事をシャットアウトとした面々。
因みに あとはどうするの・・と要らんことを訊きますと、 さぁ・・と言葉を濁しながら ゴルフやったり 家庭菜園かな、
音楽もやりたいしと前もって用意していた口ぶりでした。二年ほど遊んですごした私が思うには あれこれやりたい事が
あってそれを指折り数えながら そうか、そんなにあったら遊ぶ暇がないほど忙しいねぇと笑っていましたが
実はどれも長続きしないようで、遊びとは言いながらやっぱり芯になるものがないと辛いようですね。
やりたい事を聞いた中で意外と挙がらなかったのが 旅行 でした。
たまたま出なかったのか、旅行は別と外していたのか分かりませんが、一応なぜかなぁと考えてみました。
ひとつは 定年退職記念と銘を打った大きな旅行は済ませた。または小旅行は女房と一緒だから 自分の余暇に
入らないからあるいはひとり旅 は女房が仕事に就いているので少し厚かましいかな。と思うのは私の独り善がりでしょうか。
十人ほどの人に(同性ですが)訊ねてみました。中には週に三日、二日だけというのもいましたし
失業保険を貰ってる間は休むけど先は思案中、という人もいましたが、総じて五分々のようでした。
さて、人生百年時代だと政府は盛んに煽ってきますが、いくら医学が進んでも健康的に暮らせるのは精々八十歳過ぎ、
とても百まで無理かなぁと思います。残された人生は、と考えることもありますが友だちと喋ってると 死んだらどうなるんだろう・・
と笑いながら話す顔を見ていると 同じこと考えてるなぁとため息が出ます。
中国の故事に 四十にして惑わず とあります。
私は遠に過ぎたのにいまだに迷ってるのですから この先も 迷いながらいくのでしょうかね。
確か昔のヒット曲に「迷いみち」渡辺真知子さんの歌を思い出しました。
♪ 現在 過去 未来 あの人に逢ったら私はいつまでも待ってると誰か伝えて~
歌詞の歌い出しを載せましたが、私の迷っているのとは内容意味が全然違うように思います。
そうか! 幾つになっても人は迷いみちを歩くんだなぁと思うと少し気が楽になりました。