ブログ・オブ・タナザキ

一いち年ねんぶりの「マニアフェスタ」開催かいさい中ちゅうの折おり、いかがお過すごしでしょうか。Ranoざんす。

今回こんかいもわれわれ多た奈崎チーム、出展しゅってんすることになっており、4/30(日)にちの２日にち目め開催かいさいにて出展しゅってんの予定よていです。つまりこのあとすぐです。そして今回こんかいもひとつ新作しんさくがあります。

それは……

ZINEです！！！！！！

「空想くうそうと地図ちず」と題だいしまして、多た奈崎市しに限かぎらず、空想くうそう地図ちず全般ぜんぱんのよしなしごとを取とり扱あつかったZINEとなっております。

このごろ空想くうそう地図ちずを描えがく人ひとがどんどん増ふえています。本ほんが出でたりTVに出でたりメディア露出ろしゅつが増ふえていく中なかで、ここ10年ねんほどで空想くうそう地図ちずという趣味しゅみがじわじわと広ひろがりを見みせている気配けはいを確たしかに感かんじています。かなり喜よろこばしいです。

さて私わたしの興味きょうみ関心かんしんとして――これは以前いぜんのブログでも少すこし触ふれた話はなしですが――これまでは多た奈崎市しという街まちの地図ちずや世界せかいのさまざまな事物じぶつをグッズ化かする「空想くうそう地図ちずマニア」としての活動かつどうがメイン（というかそれしか無なかった）でしたが、ここのところの界隈かいわいの広ひろがりを見みて、空想くうそう地図ちずをとりまく界隈かいわい？を広ひろく知しらしめたり盛もり上あげたりできたら良よいな、という思おもいが少すこしずつあります。

2019年ねんと2022年ねんに「空想くうそう地図ちず学会がっかい」というイベントを開ひらきまして、「地図ちず作家さっか」のみならず多おおくの方々かたがたの来場らいじょうと好評こうひょうの声こえをおかげさまでいただいたりして、空想くうそう地図ちずにまつわる「場ばづくり」的てきなことに片足かたあし突つっ込こんでみるのもいいんじゃないかという心変こころがわりがありました。「空想くうそう地図ちず学会がっかい」は、地図ちず作家さっか同士どうしや、彼かれらと空想くうそう地図ちず似に興味きょうみがある広ひろいさまざまな人ひとが交流こうりゅうする文字通もじどおり「場ば」として、そして今回こんかい刊行かんこうしたZINEは、空想くうそう地図ちずまつわるさまざまな記事きじが集積しゅうせきし、蓄積ちくせきする静的せいてきな「場ば」になってほしいなという願望がんぼうがあります。

ZINE「空想くうそうと地図ちず」ですが、表紙ひょうしに『#1』とあり……年とし２回かいぐらい出だす定期ていき刊行かんこう物ぶつぐらいにはしたい意気込いきごみでおります。せっかくなので少すこし紹介しょうかいします……！

わたくしの（烏滸おこがましくも）独断どくだんと偏見へんけんで綴つづった、これから空想くうそう地図ちずを知しる人ひとのための３ページに渡わたる「空想くうそう地図ちず」の概説がいせつです。多た奈崎市しの作家さっかとして10年間ねんかん活動かつどうした知見ちけん（？）と、空想くうそう地図ちず作家さっか20人にんへのアンケートを基もとに綴つづっております。これを読よめば、空想くうそう地図ちずが少すくなくとも何なになのか？はわかる……ハズ。

空想くうそう地図ちずを実際じっさいに作つくっている人ひとへ、作つくり始はじめたきっかけやこれまでの変遷へんせんを伺うかがうシリーズ。第だい１号ごうの今回こんかいは、1985年ねんごろから手描てがきで空想くうそう地図ちずを描えがき始はじめた「ベテラン」作家さっかであり、2022年ねんからオープンした「地理ちり系けいブックカフェ『空想くうそう地図ちず』」のマスターでもある田中たなか利直としなおさんにお話はなしを伺うかがいました。

空想くうそう地図ちずｘエッセー。空想くうそうと現実げんじつの地図ちずについての寄稿きこうになります。

これまでの"空想くうそう地図ちず史し"（？）をとても簡単かんたんにおさらい。

以上いじょう４コンテンツを収録しゅうろくした『空想くうそうと地図ちず』、マニアフェスタVol.7にて発売はつばいします。マルシェルでも取とり扱あつかいますので、是非ぜひに。

Ranoでした。

まったくの初対面しょたいめんの人ひとに趣味しゅみを聞きかれると、空想くうそう地図ちずと言いうとそもそも空想くうそう地ち図はかって何なにってところから話はなさないといけないし、しかしそういったアイスブレイク的てきな場ばでの尺しゃくに話はなすには長なが過すぎるトピックだしで、まあ知しらない町まち歩あるくのは好すきだからなと脳のう内ないで一瞬いっしゅん逡巡しゅんじゅんした結果けっかだいたい「旅行りょこう」と答こたえています。Ranoです。

大阪おおさかに行いっていました。

架空かくう地図ちず・架空かくう言語げんご学会がっかいというイベントがあり、先日せんじつの記事きじで言及げんきゅうした空想くうそう地図ちず学会がっかいによく似にているものですが、とにかく趣味しゅみのそういうイベントが開催かいさいされており、それに参加さんかするための旅行りょこうと相成あいなっていた訳わけです。

土曜日どようびにも関かかわらず開始かいしは朝あさの９時じという強気つよきな時刻じこくでした。５時じ前まえに起床きしょうして始発しはつの新幹線しんかんせんに乗のり、６時じうつらうつらしながら景色けしきが流ながれていきました。いつも２人ふたりがけの席せきに座すわるので、西にしへ向むかう際さいは右側みぎがわに窓まどがあるのに慣なれています。

２時じ間あいだ半はんは慣なれてないと短みじかく、でも慣なれてるとひたすら長ながく感かんじる尺しゃくでした。新大阪しんおおさかでようやっと降おりてからは御堂筋みどうすじ線せんに乗のり換かえますが、朝あさ８時じ台だいに通勤つうきん電車でんしゃを待まっている、一見いっけん日常にちじょうっぽいシチュエーションだけどここは東京とうきょうじゃなくて大阪おおさかで、旅行りょこうの非ひ日常にちじょう感かんと普段ふだんの日常にちじょう感かんの境界きょうかいが曖昧あいまいになったような心地ここちよい違和感いわかんがありました。

和室わしつの２室しつぶち抜ぬきで開ひらかれた「学会がっかい」は夕方ゆうがた５時じまでぶっ通とおしで行おこなわれました。テーマも濃こければ主催しゅさい者しゃも濃こいイベントだったので、ある意味いみこれが一番いちばん非ひ日常にちじょうでした。

懇親こんしん会かいを終おえるともう夜よるの８時じでした。庄内しょうないというところに宿やどを取とっていたのですが、会場かいじょうのある江坂えさかから真ま西にしにあるのに電車でんしゃで行いくと遠回とおまわりっぽく、歩あるいていけなくもない距離きょりだし、知しらない街まちだしで宿やどまで歩あるくことにしました。

30％のうまさを主張しゅちょうする埼玉さいたま県けんの餃子ぎょうざ店てんとして著名ちょめいな「ぎょうざの満まん洲しゅう」の、関西かんさい地方ちほうにおける拠点きょてんを偶然ぐうぜん発見はっけんしてちょっと満足まんぞくしました。道みちのりはわかりやすく、暗くらすぎず明あかるすぎずで気持きもちよく歩あるけました。春はるは気候きこうのコンディションが思おもいっきり散歩さんぽ向むきでいい季き節ぶしです。

庄内しょうないという街まちは駅えきのすぐ近ちかくはもちろん駅前えきまえらしくお店みせが集あつまっているんですが、10分ふんぐらい歩あるいた特とくに駅えきから近ちかくない場所ばしょにもスナックや居酒屋いざかやが集積しゅうせきする謎なぞの通とおりがあります。

こういう界隈かいわいは経緯けいいをちゃんと深ふか掘ほれば納得なっとくする場合ばあいがほとんどなんですが、あいにく掘ほれておらずよくわかってません。歩道ほどうがなく、路側ろそく帯たいもなく、建物たてものギリギリまで「道路どうろ」な風景ふうけいはわたしの住すむ川崎かわさき市しにも結構けっこうある光景こうけいで、特とくに武蔵新城むさししんじょうとかこんな景色けしきだなと思おもいながら歩あるいていました。地図ちず作者さくしゃは街まちを総花そうか的てきに見みながら歩あるくので、よくある視点してんだと思おもいます。

宿やどはゲストハウスでした。庄内しょうないの駅えきから10分ふん以上いじょう歩あるくし、地図ちずぱっと見みただけだと思おもいっきり住宅じゅうたく街がいの中なかにあるの不思議ふしぎだ……と思おもってたのですが、行おこなってみたら上うえの写真しゃしんみたく地図ちずじゃ気きづかないステルス商店しょうてん街がいの端はじっこみたいな場所ばしょにあり、行おこなってみないとわからないなと思おもったものです。

始発しはつから動うごいてイベントでどっと疲つかれていたので、床ゆかや寝具しんぐや壁紙かべがみから圧倒的あっとうてき実家じっか感かんを感かんじる部屋へやの佇たたずまいへの安堵あんどもあり、夜よるの10時じには電気でんきを消けして寝ねていました。まだ時間じかんがあるからと電子でんし機器ききで情報じょうほうを手当てあたりしだいに食たべるんじゃなく、このぐらい落おちるように寝入ねいり続つづけられれば健康けんこうになるのかなと思おもいました。吸すい込こまれるような入いれ眠ねむでした。

翌朝よくあさはチェックアウトの30分ふん前まえに起おき、カラスの行水ぎょうずいをこなし、投宿とうしゅく即そく就寝しゅうしんで拡ひろげすぎていなかったので５分ふんで荷物にもつも纏まとまりスムースに宿やどから飛とび出だしました。

当あたり前まえですが、日にちが出でているときに歩あるくと、夜よるの間あいだには見みえなかったものが次々つぎつぎ現あらわれ、昨日きのう歩あるいたのにまったく新あたらしい場所ばしょを歩あるいてるようにさえ思おもえます。

大阪おおさか周辺しゅうへんの街まちにある商店しょうてん街がいはやたら屋根やねがついています。東京とうきょうの５倍ばいは付ついてる気きがします。梅田うめだやなんばの駅えきから出でる電車でんしゃに乗のっていても、屋根やね付つき商店しょうてん街がいのない駅えきにはしばらく止とまることがないと思おもいます。

商店しょうてん街がいの通とおりにアーケード屋根やねがあると、商店しょうてん街がいの中なかに並列へいれつにあったいくつかの通とおりが「屋根やねがある通とおり」と「屋根やねのない通とおり」の２種類しゅるいに分化ぶんかされます。また自おのずとその地区ちくで中心ちゅうしん的てきな通とおりがわかりやすく浮うき出でてくるようです。個人こじん的てきに、通とおりのどこにも屋根やねがない街まちと比くらべると、賑にぎわいの移うつろいが激はげしくなく、激はげしかったとしても屋根やねのある通とおりが中心ちゅうしんという構図こうずはやはり簡単かんたんに崩くずれないし、街まちの軸じくが地図ちず上じょうでもわかりやすく見みえるようになるアイテムだと思おもいます。

屋根やねの隙間すきまからデカい看板かんばんが見みえました。「キリンド」だそうです。発音はつおんはキリン堂どうかもしれませんが、とにかく表記ひょうきは「キリンド」だそうです。衣料いりょう品ひんが主体しゅたいの大おおきな昭和しょうわの商業しょうぎょう施設しせつ。

ひとしきり歩あるき回まわったので満足まんぞくして駅えきに向むかいました。

商店しょうてん街がいは庶民しょみん的てきな庄内しょうないですが、大阪おおさかではハイソなイメージもある阪急はんきゅう電車でんしゃの駅えきです。駅えきのアナウンスでかならず「みなさま」って呼よびかけ、ホームをｎ番線ばんせんじゃなくてｎ号ごう線せんと称しょうするいい電車でんしゃです。

次つぎはどこに行いくか特とくに決きめずに乗のり、結局けっきょくとなりの三さん国こくという駅えきで降おりました。

駅前えきまえはすごくこざっぱりしています。

この写真しゃしんを見みて思おもい出だしたのですが、庄内しょうないにせよ三さん国こくにせよ飛行機ひこうきが上空じょうくうスレスレをすごくひっきりなしに飛とんでいて、伊丹空港いたみくうこうが近ちかいからなんですが、しかしこういうのって地図ちず見みたりストリートビュー見みてるだけだと気きづかない情報じょうほうだなというか、いくら予習よしゅうしても実地じっちに行いって五感ごかんを使つかうとあまり気きを回まわしてなかった情報じょうほうや新あたらしい情報じょうほうがいろいろな方面ほうめんから次々つぎつぎと飛とび込こんでくる、そんな偶然ぐうぜんが楽たのしかったりします。

で、壁かべみたいな駅えきで裏うらにはデカマンションがあったりする一見いっけんこざっぱりした三さん国こくですが、

アーケード商店しょうてん街がいはちゃんとあります。そこにいてはります。

庄内しょうないで済すませようと思おもってたけど店みせが決きめられず、うーんと思おもってる間あいだにいや別べつの町まちで決着けっちゃくつけるかと思おもって先さき延のばしにしていた朝食ちょうしょくを、この商店しょうてん街がいでいただくことにしました。モーニングが美味おいしそうな広ひろめの喫茶店きっさてんを発見はっけんしました。

名古屋なごやが有名ゆうめいですが、大阪おおさかもモーニング文化ぶんかありますよね。

600円えん也。お支払しはらいして店みせを出でたら呼よび止とめられてビックリ、席せきにiPhoneを忘わすれていました。25歳さいだとまだそこの"お兄にいちゃん"！って呼よばれるんですね。何なん歳さいまでなんですかね。

アーケード商店しょうてん街がいって上うえも横よこも塞ふさがれてて「閉とじた」空間くうかんなんですが、そこに屋根やねの無ない道みちが刺ささると外そとの世界せかいの景色けしきが広ひろがる窓まどみたいで面白おもしろいと思おもってます。

大都市だいとし圏けんって当あたり前まえなんですけど街まちが沢山たくさんあって、東京とうきょう圏けんなら住すんでるので気きが向むいたら出でかけて回まわれば良よいんですが、京阪神けいはんしんはそうはいかず、そこらじゅうのあらゆる街まちが気きになる体質たいしつだと一体全体いったいぜんたいマジで時間じかんが足たりないと狂くるいそうになることこの上うえないです。

地図ちずで街まちを作つくるようになってから、その見本みほんたる現実げんじつ世界せかいの都市としにますます興味きょうみが湧わくようになりました。街まちをめぐるだけの人生じんせいもう一いち回分かいぶんほしい25歳さいです。

本当ほんとうは旅行りょこうの記録きろくを家いえに帰かえるまで全部ぜんぶ綴つづろうと思おもったのですが（編へんを分わけると続つづきを書かかないことに定評ていひょうもある）、ことのほか記事きじも執筆しっぴつ時間じかんも長引ながびきそうなのでここらへんでわけます。

お知しらせ。

４月がつ２９・３０の両日りょうじつに幕張まくはりメッセで開催かいさいされる「マニアフェスタVol.7」に

『空想くうそう地図ちずマニア』として4/30(日)にちの１日にち出展しゅってんします。

これまでは↓のような「多た奈崎市し」関連かんれん作品さくひんをたくさん出だしていましたが、

今回こんかいはそれに限かぎらないものを作つくる予定よていです。意気込いきごんでます。

時間じかんないです。がんばります。

連休れんきゅう最初さいしょの思おもい出でにぜひ。

らのでした

の続つづきです。（ざっくりいうと、地図ちずの整合せいごう性せいやリアリティを求もとめて描かき直なおしをしようとしていたら思おもいのほか話ばなしが大おおきくなり、いつの間まにかテセウスの船ふねになりそうになり、地図ちずを描えがき直なおす（"再さい測量そくりょう"の）モチベーションが消きえた、というお話はなしでした。）

ここで一旦いったん、昨年さくねんの空想くうそう地図ちずに関かんする活動かつどうについて（若干じゃっかんそうじゃないものも含ふくめますが）振ふり返かえってみます

4月がつ……「マニアフェスタ Vol.6」（@幕張まくはり）出展しゅってん

10月……「あいそめ市し」（＠根津ねづ）に出展しゅってん

同月どうげつ……「再さい測量そくりょう」ちょっとずつやる（2021年ねんのつづき）

12月……「空想くうそう地図ちず学会がっかい2022」開催かいさい

随時ずいじ……地方ちほう都市としを舞台ぶたいにした小説しょうせつを読よむ

2022年ねんは個人こじん的てきな事情じじょうとして転職てんしょく活動かつどうを行おこなっていたことなどがあり、筆ふでの進すすみはもはや例年れいねんと同様どうようにきわめて遅おそくありましたが、一方いっぽうで少すこしずつ多た奈崎市しの地図ちずに手てを入いれるモチベーションが頭あたまをもたげてきたり、それ以外いがいにも空想くうそう地図ちずにまつわる活動かつどうをいくつか行いったりしていました。

前述ぜんじゅつの振ふり返がえりで記載きさいしましたが、2022年ねんは地方ちほう都市としを舞台ぶたいとした小説しょうせつを（あまり多おおくはありませんが）いくつか読よみました。山内やまうちマリコ（富山とやま出身しゅっしんで地元じもとやそれ以外いがいの地方ちほう都市としを舞台ぶたいとした作品さくひんが多おおい）や辻村つじむら深ふかし月がつといった作者さくしゃによる現代げんだい日本にっぽんの東京とうきょう以外いがいを舞台ぶたいとした作品さくひんを読よみ、まちや都市としと物語ものがたりの関係かんけい性せいについてすごくざっくり考かんがえたり、自分じぶんでも「まち」がキーになる物語ものがたりを綴つづりて〜〜〜〜と思おもうなどしました。

ここで突然とつぜんですがChakuwikiというサイトを御存知ごぞんじでしょうか。「ご当地とうちの噂うわさ」という、「ご当地とうちのイメージを噂うわさから明あきらかにするプロジェクト」がメインコンテンツのひとつにあるwikiのサイトで、日本にっぽんのさまざまな地域ちいきの「噂うわさ」が箇条書かじょうがきで纏まとめられています。

わたしはかねてよりこのサイトを結構けっこう好すきで閲覧えつらんしていたのですが、つまるところこういったサイトは、人々ひとびとの"まち"に対たいする認知にんちの集積しゅうせき体たいであり、そこで暮くらしたり訪おとずれたりした一人ひとりひとりの「物語ものがたり」の集積しゅうせきがあり、その集積しゅうせきが街まちの「噂うわさ」や「文化ぶんか」といった大おおきなひとつの物語ものがたりを作つくりだしたり作つくり出ださなかったりしているわけです。

2022年ねんはそういった意味いみで「街まち」と「人ひと」の関係かんけい性せいについて思おもいを馳はせつつ、「多た奈崎」という街まちがここに暮くらす「人ひと」にどのように作用さようするか、作用さようした結果けっかその「人ひと」が「街まち」にどのような物語ものがたりを残のこしていくかを考かんがえたいというところに至いたるなどしました。つまり空想くうそう地図ちずという活動かつどうを通とおしてわたしがやりたいのは「多た奈崎」という街まちが生うみ出だす「物語ものがたり」を考かんがえたり発信はっしんしたりすることであるということです。こうした考かんがえ、つまり架空かくうの「街まち」が生うみ出だす物語ものがたりを作つくり上あげる、という観点かんてんは、これまで言語げんご化かしたり深ふかく考かんがえたりしていなかっただけで、多た奈崎を作つくり始はじめたころからあったものであるとは思おもいます。しかし2022年ねんは従前じゅうぜん以上いじょうにそれを強つよく意識いしきした年としであったことは確たしかで、同時どうじに「多た奈崎市し」の作品さくひんを作つくる上じょうでそうした「物語ものがたり性せい」を創作そうさくの軸じくに意識いしき的てきに据すえたのはこれが初はじめてであると自覚じかくしています。

かつて2020年ねんに試行しこう錯誤さくごしたドラスティックな再さい測量そくりょうは、あくまで多た奈崎市しの地図ちずのすがたを（日本にっぽんにおける）現実げんじつに即そくした形かたちにする、というところを深ふかく重視じゅうししたものでした。即すなわち、日本にっぽん各地かくちの地理ちりや都市としに関かんする知識ちしき・知見ちけんを限かぎりなく高たかい解像度かいぞうどで「再現さいげん」するという試こころみであり、現代げんだい日本にっぽん風ふうの都市とし空間くうかんを舞台ぶたいとした空想くうそう地図ちず作者さくしゃの多おおくが志向しこうするところと同おなじ方向ほうこうを向むいていました。それから２年ねんが経たち、むしろ「多た奈崎市し」という個性こせいある物語ものがたりを創作そうさくする、という方向ほうこう性せいにシフトした結果けっか、「再さい測量そくりょう」を実施じっしするにしてもその方向ほうこう性せいは「リアル」一辺倒いっぺんとうであった従前じゅうぜんとは異ことなり、物語ものがたりを持もったひとつの「まち」を作つくり上あげる上うえで違和感いわかんのない舞台ぶたいに「多た奈崎市し」を成形せいけいするという方向ほうこう性せいに、若干じゃっかんではありますが変化へんかが生しょうじることとなりました。

なんだか自分じぶんで文字もじにしてもわかるようなわからないような感かんじですが、上記じょうきのような志向しこうのシフトチェンジにより、テセウスの船ふね的てきにほぼ全部ぜんぶ入いれ替かわってしまう再さい測量そくりょうよりも、これまでの多た奈崎のすがたを大おおきく変かえないような、細部さいぶのディティールを納得なっとく行いく形かたちに直なおす「再さい測量そくりょう」を少すこしずつ2022年ねんは実施じっししするというところに至いたった、というのが今年ことしの多た奈崎の地図ちずに関かんする活動かつどうでした。

多た奈崎市しに関かんする一いち年ねんは上述じょうじゅつのように過すごした一方いっぽう、さまざまな空想くうそう地図ちず作者さくしゃの交流こうりゅうの場ばである「空想くうそう地図ちず学会がっかい」を12月に開催かいさいするなどしました。

※プロジェクターを直視ちょくししてしまったのでものすごく青あおい写真しゃしんになってしまいましたが、雰囲気ふんいきは伝つたわると幸さいわいで……

「空想くうそう地図ちず学会がっかい」とはなんぞやということで、ざっくり言いうと空想くうそう地図ちずの作者さくしゃが一同いちどうに介かいして各自かくじの制作せいさく物ぶつを発表はっぴょうしたり、その話はなしを聞ききに行いけたり、交流こうりゅうしたりできますよ〜という場ばです。「学会がっかい」と銘打めいうっていますが広ひろくゆるく参加さんかしてどうぞというスタンスで、新型しんがたウイルスが流行はやる前まえの2019年ねんに第だい一いち回かいを開催かいさい、２回かいめを翌年よくねん似に開催かいさいしようと思おもったら思おもいっきり流行りゅうこう期きに被こうむり中止ちゅうしになり、それ以降いこう一いち度ども開催かいさいできずにいたもので、感染かんせんが少すこし落おち着ついたタイミングを見計みはからっての満まんを持もたしての開催かいさいでした。

2019年ねんに実施じっしした際さいはお陰かげさまで盛況せいきょうでしたが、今回こんかいも多おおくの方ほうの参加さんかを賜たまわることができました（ありがとうございます👏）。前回ぜんかいから3年ねん経過けいかしており、当時とうじは作品さくひんを作つくってなかった新あらたな作者さくしゃが登場とうじょうしたり、初回しょかいから来きていた人ひともパワーアップした作品さくひんや発表はっぴょうをしてくれたりと盛もり上あがりまして、普段ふだんのSNSをはじめとするオンラインでの交流こうりゅうとは一味いちみ違ちがった空間くうかんを提供ていきょうできていたのであれば幸さいわいに存ぞんじています。感想かんそうはtwitterで「#空想くうそう地図ちず学会がっかい2022」と検索けんさくください。

自分じぶんの作品さくひんを作つくり上あげるのも一ひとつですが、空想くうそう地図ちずを作つくる人ひとは年々ねんねん増ふえており、また空想くうそう地図ちずという趣味しゅみはまだまだ知しらない人ひとも多おおくおります。そうした"空想くうそう地図ちず界かい"の盛もり上あげにもまた、少すこしでも一役ひとやく買かえたら嬉うれしいなど考かんがえる今日きょうこのごろであります……

一いちヶ月かげつぶりにこんにちは。前回ぜんかいのつづきっちゃつづきなので、お暇ひまな方ほうはCheck it nowです。

中学ちゅうがく〜高校こうこう時代じだいに少すこし作づくり込こんだものを大学だいがくに入はいってから手直てなおしかけていたら、いよいよ実地じっちでの販売はんばいの機会きかいに恵めぐまれた多た奈崎市しの地図ちず。実際じっさいに売うり場ばに並ならべてみると初回しょかいは思おもいのほか好評こうひょうを頂いただき、決けっして少すくなくない数かずの方ほうの目めに触ふれるところとなりました。「多た奈崎市し」の名前なまえは徐々じょじょに広ひろがり始はじめ、より広範囲こうはんいにクオリティの高たかい地図ちずの作成さくせいの機運きうんが高たかまります。

またこれも前回ぜんかい少すこし触ふれましたが、金銭きんせん的てきおよび時間じかん的てき余裕よゆうの増大ぞうだいに伴ともなって実際じっさいのまちを見みる時間じかん、実地じっちのインプットも増加ぞうかしていました。「実在じつざいしないけどどこかにありそうな都市とし」を作つくる上じょうでこの実例じつれいの蓄積ちくせきというのは非常ひじょうに重要じゅうようであり、かつ自分じぶん自身じしんの知見ちけんのアップデートは自身じしんの作品さくひんに対たいする目めも徐々じょじょに厳きびしくさせていきます。

中学ちゅうがく高校こうこう時代じだいにベースを作つくり上あげた地図ちずの再さい検討けんとう、描かき直なおしが喫緊きっきんの課題かだいとなりました。すなわち、当時とうじの自分じぶんの経験けいけんでは違和感いわかんがなかった箇所かしょも、今いまにしてみれば整合せいごう性せいが取とれていないとか、都市とし規模きぼや地形ちけい、その他た諸しょ環境かんきょうを鑑かんがみるときわめて不自然ふしぜんであるとか、そういう地図ちずの「アラ」が前まえに増まして顕在けんざい化かしており、作成さくせいを進すすめる上うえで解消かいしょうするべき→「描かき直なおし」が直近ちょっきん必要ひつようであるという認識にんしきにありました。

そんな中なかで2020年ねん初頭しょとう、新型しんがたコロナウイルスの爆発ばくはつ的てき蔓延まんえんが生しょうじました。対面たいめんのイベントは勿論もちろん中止ちゅうし、外出がいしゅつも不要ふよう不ふ急きゅうなものは控ひかえよとのお達たっしは、地図ちずの対面たいめん販売はんばいや実際じっさいの街まちへの訪問ほうもんが難むずかしくなりましたが、同時どうじに書籍しょせきや論文ろんぶんといった紙かみ媒体ばいたいからのインプットに注力ちゅうりょくするにはいい機会きかい（というか、せざるを得えない）ものになりました。日本にっぽん全国ぜんこくの県庁けんちょう所在地しょざいちについて現在げんざいの姿すがたとなった成因せいいんを主おもに都市とし計画けいかく的てき見地けんちから探さぐる「県けん都と物語ものがたり」(西村にしむら幸夫ゆきお 著ちょ・有斐閣ゆうひかく)や、日本にっぽん各地かくちの城下町じょうかまちの構成こうせい原理げんりを丁寧ていねいに図ずと解説かいせつで解とき明あかした「図説ずせつ 城下町じょうかまち都市とし」(佐藤さとう滋しげる・城下町じょうかまち都市とし研究けんきゅう体たい 著ちょ・鹿島かしま出版しゅっぱん会かい)など、地方ちほうの県庁けんちょう所在地しょざいちである多た奈崎の検証けんしょうに役立やくだちそうな書籍しょせきをいくつか買かい漁あさり、インプットに務つとめる期間きかんが暫しばらくつづきました。

"第一人者だいいちにんしゃ"である地理ちり人じん氏しは例たとえばこういった試こころみを行おこなっていたりもしますが、一ひとつの街まちを作つくり続つづける系けいの空想くうそう地図ちず作者さくしゃはインプットとアウトプットの繰くり返かえしの中なかで、こうした「再さい測量そくりょう」とも称しょうされる描かき直なおしをしたくなったり実際じっさいにしてみたりするものです（少すくなくともわたしの観測かんそく範囲はんいにおいては）。かくいう私わたしも知しり合あいの有識者ゆうしきしゃを交まじえた多た奈崎の再さい考証こうしょうを何なん度どか試ためしたり、そうした再さい考証こうしょうと紙かみ媒体ばいたいのインプットを経へた新あらたな「多た奈崎市し」の姿すがたを描写びょうしゃしようと試こころみましたが、実じつはそちらの方ほうは遅々ちちとして筆ふでが進すすみませんでした。

上記じょうきに示しめしたのは実際じっさいに試こころみた多た奈崎市しの「再さい測量そくりょう」の図案ずあんになりますが、結論けつろんから言いうとこの描かき直なおしは行おこなわれませんでした。

「現実げんじつにありそうな」地方ちほう都市としの姿すがたを描えがき表あらわす、という目的もくてきにおいて、実際じっさいの土地とちの事例じれいや有識者ゆうしきしゃの知見ちけんを纏まとめ上あげ描かき直なおしが試こころみられましたが、ーーー当時とうじはあまり意識いしきしていなかったと思おもいますがーーーこの大幅おおはばな改あらため描とも言いえる作つくり直なおしが全まったく進すすまなかったことのひとつに、作品さくひんとしての「多た奈崎市し」の同一どういつ性せいが揺ゆらぎかけていたという点てんがあるように思おもえます。つまり、中心ちゅうしん市街地しがいちの姿すがたやまちの形かたちを原型げんけいを留とめないほど大おおきく変化へんかさせたこの地図ちずは、わたしが中学ちゅうがくの時分じぶんからつくり続つづけていた「多た奈崎市し」であるのかどうか、ということであり、ここまでの破壊はかい的てきとも言いえる作つくり直なおしを経へてできたものは「多た奈崎市し」という作品さくひんではなくても良よいのではないか、という問といが私わたしの中なかでうっすら生しょうじていたのだと思おもいます。

つまり、これまで作成さくせいしたまちの形かたちをそこまで大おおきく作つくり変かえることに対たいして進すすまない気持きもちがありました。これは実際じっさい的てきな問題もんだいとして、既すでに「多た奈崎」のグッズとして既存きそんの地図ちずを前提ぜんていとしたモノ（フロアガイドや商店しょうてん街がいの地図ちず）を作つくってしまっており、そうした成果せいか物ぶつが改あらため描により無効むこうになることに対たいする抵抗ていこう感かんもあったと思おもいますが、それ以上いじょうに「多た奈崎」としての同一どういつ性せい、何なにを以もって同おなじ「多た奈崎」とするかというところになり、これは即すなわち空想くうそう地図ちずという活動かつどうを通つうじて何なにをしたいのかに拘かかわってくるのかとも思おもっています。

そんな、空想くうそう地図ちずを通つうじて何なにをしたいのか、という点てんは徐々じょじょにここ最近さいきんようやく見みえてきつつあるところでもあり、また微細びさいながら作品さくひんの作成さくせいが最近さいきん再開さいかいしているのですが、止とまっていた筆ふでを再ふたたび動うごかした要因よういんにも繋つながるところですので、続つづきに書かきしたいと思おもいます。

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ということで新しんグッズの紹介しょうかいをば……

多た奈崎市しで一時いちじ展開てんかいしていたキャッチコピー「タビタビ タナザキ」が印刷いんさつされたポリ袋ぶくろです。実用じつよう性せいのある空想くうそう地図ちずグッズ…！

以上いじょう、Ranoでした😌

お久ひさしぶりです。

筆ふで不精ぶしょうが過すぎて最後さいごの更新こうしんから２年ねんが経過けいかしてしまっていました。２年ねんまえ、最後さいごの記事きじは2020年ねんに書かいたものですが、これを書かいた頃ころはまだ大学だいがく卒業そつぎょう前まえで、そして今いまはもう社会しゃかい人じん２年ねん目めになっており、流ながれる季き節ぶしの真まん中なかでふと日ひの長ながさを思おもい出だすものです。

最近さいきんtwitterすらもまともに動うごかせてない中なかで、多た奈崎ってもう終おわったのかなと思おもわれても（あるいは忘わすれられてすらいても）不思議ふしぎではないなと思おもうものですが、実じつは大学だいがくを卒業そつぎょうしてからちょっと動うごきがありまして。

こちらは2019年ねんに公開こうかいした多た奈崎市し全ぜん図ずです。

　

続つづいて、多た奈崎市しの最新さいしん地図ちずデータがこちら。

まあよく見みないとわからない違ちがいのような気きもしますが、つまるところこれまでで一番いちばん大だい規模きぼな「描かき直なおし」に着手ちゃくしゅしております。例たとえば川かわの流ながれが結構けっこう変かわってたり、城しろの場所ばしょがちょっと移動いどうしてたりします。

そもそも空想くうそう地図ちずを「描えがき直なおす」って何なにぞやという話はなしですが、（ほら絵画かいがって普通ふつう徐々じょじょに描えがいて描えがいて一いち枚まい完成かんせい、また別べつの絵えじゃないですか、いやわたしは絵画かいがを描えがいたことがないのでよくわかりませんが…）地図ちずを描えがき終おえてからまじまじと見返みかえしてみると、地図ちずの形かたちにはなっているんだがなんか釈然しゃくぜんとしない、なんか違和感いわかんしかない、歴史れきし的てきにこれ整合せいごう性せい取とれてなくない？こういう街まちってできあがる？或あるいはなんか言語げんご化かできないけど納得なっとく行いかない、といった"違和感いわかん"が積つもり積つもることがあります。

空想くうそう地図ちず作家さっかには細こまかく分わけるとまあ実じつは様々さまざまなタイプがおり、ひとつの町まちや地域ちいきを描えがき続つづける人ひともいれば、ある地域ちいきの一いち枚まいの地図ちずを描えがき終おえたら全まったく別べつの地域ちいきの地図ちずに着手ちゃくしゅする、みたいな人ひともいて、かくいう私わたしは今いまのところ「多た奈崎市し」をひたすら描えがき続つづけている前者ぜんしゃのタイプな訳わけですが、そういう人ひとは特とくにこの「描かき直なおし」を行おこなう傾向けいこうにあります。なんせ一ひとつの地域ちいきに数すう年ねん〜十じゅう数すう年ねんという年月としつきをかけて創作そうさくしつづけているわけで、地図ちずを描えがいた当時とうじよりも知見ちけんや経験けいけんが溜たまってから見返みかえしてみるとうーむ、となるタイミングがあり、さらにその溜たまったインプットがアウトプットに落おとし込こめるぐらいまで腹はら落おちしてくると、"再さい測量そくりょう"（地図ちずの当初とうしょの"測量そくりょう"が間違まちがっていたという解釈かいしゃく）と銘打めいうった描かき直なおしをすることが結構けっこうあります。

多た奈崎市しの話はなしばかりですが（まあ多た奈崎のブログなんでね😉）、市街地しがいちを中心ちゅうしんとしたこの詳細しょうさい都市とし地図ちずの創作そうさくの歴史れきしを少すこし話ばなしさせてもらうと、まず、今いまの多た奈崎市しの詳細しょうさいな地図ちずをパソコンで描えがき始はじめたのは2013年ねん5月がつに遡さかのぼります。（それより前まえに広域こういきな地図ちずをちゃっちゃと描えがいていたりはするのですが、長ながくなるので今回こんかいは割愛かつあい）１ヶ月かげつほど、６月がつごろにはこんな地図ちずになっていました。中学ちゅうがく３年ねんの春はるから夏なつにかけてのことです。

この頃ころはフリーソフトで描えがいていて、また文字もじや記号きごう類るいも途中とちゅうで一掃いっそうするタイミングがあったので、今いまとはかなりデザインのトンマナが違ちがってますが、城下町じょうかまちから発展はってんした地方ちほうの県庁けんちょう所在地しょざいちというコンセプトや、川かわが街まちを囲かこむように流ながれ込こんでいる点てんは今日きょうまで継承けいしょうされています。

１年ねんほど経たってから。配色はいしょくやデザインなど改あらためつつも、地図ちずの中身なかみは大おおきく変かわっておらず。

この１ヶ月かげつ後ご、作業さぎょうしていたPCが突然とつぜんお釈迦しゃかになり、泣なく泣なくPDFから気合きあいでデータの復元ふくげんが試こころみられましたが、それもかなり大変たいへんな作業さぎょうで結局けっきょく復元ふくげんは放棄ほうきしていました。2015〜17年ねんにかけては実じつはほとんど地図ちずなんか描えがいておらず、高校こうこう生活せいかつを人並ひとなみにしたり受験じゅけん勉強べんきょうしたり大学だいがく入はいってたりしました。

そして突然とつぜん訪おとずれる転機てんき。大学だいがく入学にゅうがく後ごに賜たまわった新あたらしいPCとAdobeのIllustrator、これを使つかって地図ちずの復元ふくげんが試こころみられまして。

ある程度ていどの規模きぼまでは作つくり上あげた多た奈崎を放棄ほうきするのはあまりに勿体もったいなかったのか、せっかくならもう少すこし規模きぼを広ひろげて人様ひとさまに開陳かいちんしておきたいような気持きもちで復元ふくげんしたのでしょうか、今いまとなっては実じつはあまり覚おぼえていません。

とはいえ基本きほん的てきには以前いぜん描えがいたものの復元ふくげん＋それより外側そとがわの拡張かくちょうを当初とうしょは念頭ねんとうに描えがき進すすめていたわけですが、翌年よくねん・2019年ねんに「空想くうそう地図ちずをマニアフェスタに出だしてみては」と、既すでに先行せんこうしてブースを出だしていたパイオニアである地理ちり人じん先生せんせい（あえてこの敬称けいしょうをつけますが）にありがたいお話はなしをいただき、大判おおばんの紙かみに印刷いんさつしてお客きゃくさんに恐おそれ多おおくも己おのれの作品さくひんを売うるという体験たいけんをするに至いたることになります。

併あわせて、大学だいがくに入はいってからは時間じかんと金銭きんせん的てきな余裕よゆうが高校こうこう時代じだいと比くらべて増ふえ、すなわち自由じゆうが増ふえ、創作そうさくの参考さんこうとなる「地方ちほう都市とし」を実際じっさいに己おのれの目めで見みてみようと全国ぜんこくの主要しゅよう都市としを手当てあてたり次第しだいに回まわり始はじめたのもこの頃ころです。街まちに関かんするインプットの量りょうが高校こうこう時代じだいまでと比くらべて数すう倍ばい多おおく流入りゅうにゅうするようになり、また作つくり始はじめて５年ねんそこらで当初とうしょより知見ちけんも若干じゃっかんたまりつつあり、入にゅう稿こう前まえに少すこし整ととのえておこうということで目立めだたない部分ぶぶんですが道路どうろを修正しゅうせいしたりしました。

2019年ねんの印刷いんさつした際さいはこんな感かんじ。もうかなり今いまの地図ちずです。どちらかというとフォントを実物じつぶつと揃そろえたり、文字もじや記号きごうや配色はいしょくの類るいを実際じっさいの地図ちずに近ちかづけたりビジュアルをちゃんと「地図ちず」らしくするという段階だんかいでした。

……と、ちょっとここ数すうヶ月かげつ取とり組くんでいる描かき直なおしのことを書かこうと書かき始はじめたのですが、その前段ぜんだんに当あたる部分ぶぶんでかなりの文字数もじすうを割さいてしまいました。前編ぜんぺん後編こうへんにするとだいたい後編こうへんを書かかないので書かき上あげておきたいのですが、しかしこのへんで一区切ひとくぎりさせておきます。また長ながくなるような気きがする。

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2013年ねんの描えがき始はじめ〜2019年ねんの最初さいしょの販売はんばいまでの６年ねんをすごく簡単かんたんに綴つづりましたが、そしてここから先さきちょっと脈絡みゃくらくがないですが、2022年ねん4月がつから展開てんかいしている新あらたな多た奈崎グッズの紹介しょうかいです。

「空想くうそう旅行りょこう帰がえりセット４」

"多た奈崎からの旅行りょこう帰がえりに持もって帰かえってしまいがちな小物こもの類るい"…と銘打めいうって、マップや番組ばんぐみ表ひょうなど展開てんかいしてきましたが、第だい４弾だんは「まちづくりシンポジウムのフライヤー」「喫茶店きっさてんのコースター」「個展こてんの案内あんないDM」３点てんセット。いよいよこの人ひとはどういう旅行りょこうをしてきたのでしょうか。そしてコースターはちゃんとコースターとして使つかえます（伝つたわって）。

４弾だん目めにして初はつの「実用じつよう性せいある空想くうそうグッズ」が登場とうじょうしました。

この機会きかいに是非ぜひどうぞ。

Ranoでした