今年の夏の甲子園は第100回の記念大会という事で今年限定では
あるが、史上初めて我が福岡からは北部と南部から計2校出場でき
る事になりカギを握る組み合わせ抽選会が先日行なわれた。
もともと福岡は参加校は130を越えているので早くから記念大会
2校が熱望されていたのだが、当初と変わっていたのは北部勢のレベ
ルが上がった事。
つまり00年代前半までは強豪私立が多い福岡市近郊や久留米を含
めた筑後地域中心の南部勢が全盛で80年代は7回、90年代は8回、
00年代も07年までは南部勢が8連勝という強さを誇っていたのに対
して公立進学校が強い北九州や筑豊&京築中心の北部勢は劣勢だった
のだが08年に北部の飯塚が初出場してから10年の西日本短付以外は
全て北部勢という状況だ。
最大の理由は北部私学の雄・九州国際大付が東北の監督だった若生
氏を監督に招聘した事から有望な選手が集まり始め、それに呼応して
自由ヶ丘や飯塚に末次&吉田という柳川OBが監督に就任するなど本格
的に強化を始めた事。
一方で南部の方は甲子園で勝つチームより甲子園に出場する事を
目的としたチームが強くなってしまい、人材的にも頭打ちになって
いるのも否めない。
今年の九州大会も北部勢の活躍が目立っており10年前までならば
北部勢が恩恵を受けたはずの2校制が、今回は南部勢に恩恵を与える
形になっている。
さて北部の出場校を予想すると何といっても春の九州大会優勝校
・九国大付を中心に3期連続出場を狙う東筑が対抗だが、好投手・
河浦を擁する小倉や九州大会に出場した八幡に折尾愛真らが有力校
のようで特に順当に勝ち進めばベスト8で対戦する九国大付-小倉
が注目のカードになるのではないか。
一方の南部は昨年の福大大濠のような大型チームがないため予想
が難しい混戦状態で強打が看板の西日本短付や、投手力がいい筑陽
学園に昨春代表の大濠らが絡むと思われる。