詩しと短歌たんか集しゅう／photo poem 雪ゆき割わり一いち華はな（ゆきわりいちげ）

＜松葉まつば雲くも蘭らん／まつばうんらん＞

日課にっかにしているリハビリウォークも少すこし距離きょりを伸のばして４ｋｍきろめーとるを目指めざす

図書館としょかんのある通とおりが最さい遠地点えんちてんでここに至いたるまで2度どほど休憩きゅうけいして痛いたむ腰こし

を伸のばす　ゆっくりなのだが強烈きょうれつな痛いたみとしびれには抗あらがえない。

道端みちばたには松葉まつば雲くも蘭らん：まつばうんらんの花はなが可愛かわいらしい姿すがたで揺ゆれている

この花はなは大おおげさな名前なまえに似にず控ひかえめでおとなしい風情ふぜいの花はなである。

＜矢車草やぐるまそうの想おもい出で＞

矢車草やぐるまそうを見みるといっぺんに幼おさないあの頃ころへと誘さそい込こまれる　

5月になると庭にわに有あった大おおきな柚ゆの木きのとなりに孟宗竹もうそうちくで作つくった旗竿はたざおに

鯉こいのぼりが泳およいだ　決けっして大おおきな鯉こいではなかったけれど赤あかと黒くろの2匹ひきが

元気げんきよくはためきその根元ねもとに矢車草やぐるまそうが花はなを咲さかせていた　こどもの日ひ

前まえには一いち日にちがかりでチマキ（アクマキ）づくりがあり　庭にわに大おおきな釜がま

で炊たいて作つくった　日長ひなが火ひの番ばんをさせられた記憶きおくがある。

＜荒地あれち花笠はながさ／あれちはながさ＞

陶芸とうげい教室きょうしつの行いき帰かえりに通とおる空あき地ちに見慣みなれぬ小ちいさな花はなを見みつけた。

花はな径みち2ｍｍみりめーとるほど　調しらべて見みると「あれちはながさ」という名前なまえだそうな。

気きを付つけなければうっかり見過みすごしてしまうような小ちいさな花はな。

拡大かくだいするとしっかりした五ご弁べんの花はなである　携帯けいたいのGoogleレンズを利用りよう

しているので画像がぞうはあまり良よくないが珍めずらしいのでご紹介しょうかいしとこう。

＜昼ひる咲さき月見草つきみそう＞

月見草つきみそうは夏なつの花はなと思おもい込こんでいたがそうでもないらしい　田たんぼの畦あぜに

たくさん咲さいている　と言いっても「昼ひる咲さき月見草つきみそう」なのだ　　だから昼間ひるま

でもどうどうと咲さいている　俗ぞくに言いう待まち宵よい草くさとは花はなのカタチが似にている

だけで全まったくの別物べつもの　待まち宵よい草くさは日ひが昇のぼるとしおれてしまう。

アカバナ科か　マツヨイグサ属ぞく

＜ニセアカシアとは悲かなしけり＞

ニセアカシアは有名ゆうめいなのが北海道ほっかいどう札幌さっぽろのアカシア並木なみきだろう　日本にっぽんで

アカシアと呼よばれているのはこのニセアカシアで　本来ほんらいのアカシアは

「銀ぎん葉はアカシア」に代表だいひょうされる「ミモザ」のことを指さす。

歌詞かしなどに出でて来くる「アカシア」はすべてニセアカシアのことらしい

本家ほんけの名前なまえで呼よばれず「ニセアカシア」と呼よばれるのは本意ほんいではなかろう

これは日本にっぽんに渡来とらいした時ときに本ほん種たねをアカシアと称しょうしたことから起おきたこと

ニセアカシアに罪つみはない。

ニセアカシア：　マメ科か　ハリエンジュ属ぞく

アカシア：　　　ネムノキ科か　アカシア属ぞく

　 白はく花はな

＜ 紫蘭しらん ＞

蘭らんの仲間なかまでもっとも丈夫じょうふで栽培さいばいのしやすい花はなで主おもに紫むらさき種しゅと白しろ花はな種しゅがある

いずれも地ち植うえだけで株かぶ別わかれしたくさんの花はなを咲さかす　蘭らん特有とくゆうの気品きひんの

ある花はな姿すがたは初夏しょかの暑あつさの中なかに涼すずし気げな風かぜをも起おこすかのようだ。

ラン科か

＜姫ひめ小判こばん草そう＞

道端みちばたには小判こばん草そうのほかに姫ひめ小判こばん草そうもみのっている　姫ひめ小判こばん草そうは小判こばん草そうの

1／10ほどの実みで三角形さんかっけいをしたミニサイズの小判こばん草くさだ　草丈くさたけは小判こばん草くさを

若干じゃっかん小ちいさくした程度ていどでさほど変かわらない。小判こばんを小ちいさくしたという意味いみ

で姫ひめ小判こばん草そうと呼よばれる　となるとこれは小粒こつぶと呼よばれる貴金属ききんぞくか・・・

＜小判こばん草そう＞

道端みちばたに小判こばんがザックザク！　今年ことしは豊作ほうさくのようですきまなくびっしりと

なっている。

「これがほんとの小判こばんならイイナ」などとビンボーな私わたしは考かんがえる

「すると世よの中なかからビンボーという人ひとが消きえるだろうナ」と

もっとも　ホントの金持かねもちは道端みちばたのこんな草そうなど目めもくれないだろうし、

第だい一いち　名前なまえすら知しらないだろう　だから小判こばん草そうは庶民しょみんのものなのだ。

＜えごの花はな＞

五月ごがつにしては夏なつ日びとなって体からだがついて行いけない　日課にっかのウォーキング

だけは休やすむわけにいかない　いきおい木陰こかげを拾ひろい歩あるきする。

道端みちばたは今こんえごの木きに花はなが咲さいて見みるからに涼すずしげである。1ｃｍせんちめーとるはどの

花はながいっせいに咲さきそろいしかも白しろいベルのようにそろってぶらさがる

さまは見事みごとのひとことに尽つきる。

＜夕ゆう化粧けしょう＞

この時期じきお気きに入いりの雑草ざっそう　家いえでも一いち鉢はち植うえて有あり今こん盛さかんに花はなを咲さかす

一いち日にち花はなで朝あさ開花かいか夕方ゆうがたにしぼむ　まれに白しろ花はなもあるがめったにお目めにかか

れない。花はなが終おわったら根本こんぽんから切きると来年らいねんの新芽しんめが出でる　多年草たねんそう

アカバナ科か　マツヨイグサ属ぞく

＜白しろいれんげ草くさ＞

近ちかくのたんぼは田た起おこしが盛さかんに行おこなわれている。今いまを盛もりのれんげ草くさも

次々つぎつぎと耕運機こううんきにすきかえられ黒くろい土どへと変化へんかして行いく　田植たうえでなしに

苗床なえどこつくりのための農作業のうさぎょうだ　れんげ草そうの写真しゃしんを撮とっているとれんげ草くさ

の白しろ花はなを見みつけた　何なに百ひゃく万まん本ほん何なん千せん万まん本ほんのうちの貴重きちょうな一本いっぽんでめずらしい

まるで宝物ほうもつを見みつけたみたいな気持きもちになる　後こう何なん日にち持もつやら気きになる

ところではあるが　今いまのうちにその姿すがたをとどめておこう。

＜あまどころ／鳴子なるこ百ひゃく合ごう＞

夜よるの明あけるのが随分ずいぶん早はやくなった。しかも新緑しんりょくの五月ごがつの朝あさである。

早朝そうちょうウォークには持もって来こいの気候きこうなのだ。

アマドコロの花はなが小ちいさなベル状じょうの形かたちをして足元あしもとに揺ゆれる。

別名べつめい：鳴子なるこ百ひゃく合ごう

キジカクシ科か　アマドコロ族ぞく

＜19日にちは雨あめだって　一いち日にち早はやめの準じゅん晦みそ日月じつげつ＞

天気てんき予報よほうは18日にち夜よるから下くだり坂ざか　本格ほんかく的てきな雨あめになるらしい。

19日にちは晦みそ日月じつげつ新月しんげつの一いち日にち前まえの極細ごくぼその月つきを観測かんそくできる予定よていだったが仕方しかた

なく1日にち前まえの月つきをねらう。4時じ起おき　東ひがしの空そらは帯状おびじょうの雲くもがかかり月つきなど

影かげも形かたちも見みえない　30分ふんほどしてから明あかるくなった空そらに月つきのすがたを

ようよう見みつけとりあえずGET！明あけ方がたの細ほそい月つきは見みつけにくい。

＜梅花ばいか空木うつぎ＞

駐車ちゅうしゃ場じょうへ向むかう＜通路つうろに一本いっぽんの梅花ばいか空木うつぎがある。今いまその梅花ばいか空木うつぎが可憐かれんな

白しろい花はなを咲さかせて目めをなごませる。梅花ばいかという名前なまえがつくだけあって

花はなのカタチはやさしげでしかもつぼみもまんまるとあってなおいい。

樹き高だか1.5ｍくらいで花はなを愛めでるには丁度ちょうどいい高たかさである。

アジサイ科か　バイカウツギ属ぞく

＜つた唐草からくさ／蔦つた葉よう海うみ蘭らん＞

小川おがわの石垣いしがきに「つたからくさ」がたくさん咲さいている。花はなの大おおきさは

「大だい犬いぬのふぐり」をきもちおおきくしたぐらい。粒つぶそろいの花はなは石垣いしがき

をびっしりうめている。ツル性せいの雑草ざっそうで繁殖はんしょく力りょくがとても強つよい。

蔦つた葉よう海うみ蘭らん（つたばうんらん）ともいう。これは葉はっぱがツタの葉はに似に

ているから。

オオバコ科か　ツタバウンラン属ぞく