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本屋大賞に「成瀬は天下を取りにいく」 宮島未奈さん「これからも、成瀬と一緒なら大丈夫」(発表会詳報)|好書好日
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本屋ほんや大賞たいしょうに「成瀬なるせ天下てんかりにいく」 宮島みやじま未奈みなさん「これからも、成瀬なるせ一緒いっしょなら大丈夫だいじょうぶ」(発表はっぴょうかい詳報しょうほう

2024ねん本屋ほんや大賞たいしょう受賞じゅしょうし、書店しょてんいんらと記念きねん撮影さつえいする宮島みやじま未奈みなさん=斎藤さいとう大輔だいすけ撮影さつえい

 全国ぜんこく書店しょてんいんがいちばんりたいほん投票とうひょうえらぶ「2024ねん本屋ほんや大賞たいしょう」(だい21かい)が4がつ10日とおか発表はっぴょうされ、大賞たいしょう宮島みやじま未奈みなさんの『成瀬なるせ天下てんかりにいく』(新潮社しんちょうしゃ)がえらばれました。(ぶん吉野よしの太一郎たいちろう 写真しゃしん斎藤さいとう大輔だいすけ

このみしょ好日こうじつ記事きじから】

成瀬なるせ天下てんかりにいく」朝日新聞あさひしんぶん書評しょひょう 未来みらい夢見ゆめみさせてくれる主人公しゅじんこう

宮島みやじま未奈みなさんのんできたほんたち 「成瀬なるせ天下てんかりにいく」につながる、ちゅう2でんだ「しつ楽園らくえん

成瀬なるせしんじたみちをいく」書評しょひょう杉江すぎえまつこいさん書評しょひょう きているだけで世界せかいしあわせにするただいち無二むに主人公しゅじんこう

 『成瀬なるせ天下てんかりにいく』は、滋賀しがけん大津おおつ舞台ぶたいに、「他人たにんにすることなくマイペースにきている」主人公しゅじんこう成瀬なるせあかりが、中学ちゅうがく2ねんから高校生こうこうせいにかけてひろげる一見いっけんわった、しかしぶれない挑戦ちょうせん数々かずかずえがいた作品さくひんです。続編ぞくへんとなる『成瀬なるせしんじたみちをいく』も今年ことし1がつ発売はつばいされています。

大賞たいしょうよろこびをかた宮島みやじま未奈みなさん

 作中さくちゅう主人公しゅじんこう成瀬なるせ結成けっせいしてM-1グランプリにのぞ漫才まんざいコンビ「ゼゼカラ」のユニホームを登場とうじょうし「膳所ぜぜからました宮島みやじま未奈みなです。滋賀しがみなさんてますか!」とった宮島みやじまさん。「本屋ほんや大賞たいしょう受賞じゅしょうしたことで、ますますおおくのみなさんが成瀬なるせ出会であっていただけることがたのしみです。たくさんのひとにこうしておいしてもらえる未来みらいがあったのだなととてもおどろいています。成瀬なるせ作中さくちゅうで『さきのことはわからない』とよくうのですけど、以前いぜんわたしもこんなふうになるとはおもっていなかった。これから1年間ねんかんも、いまわたしには想像そうぞうできないことがたくさんこるんじゃないかとおもっています。でも成瀬なるせ一緒いっしょなら大丈夫だいじょうぶです」とよろこびをかたりました。

宮島みやじまさんに花束はなたばわたなぎりょうゆうさん

 プレゼンターとして昨年さくねんなんじほしのごとく』で本屋ほんや大賞たいしょう受賞じゅしょうしたなぎりょうゆうさんが登場とうじょうし、宮島みやじまさんに花束はなたばわたしました。「本屋ほんや大賞たいしょううごした20ねんまえ、2まんけん本屋ほんやさんがあった。それがこの20ねんでほぼ半減はんげん応援おうえんしてくださった本屋ほんやさんからもいくつか閉店へいてん連絡れんらくいただき、そのたびに言葉ことばにならないやるせない気持きもちになりました。わたしいまあるのは本屋ほんやさんのおかげ。この1年間ねんかん版元はんもと講談社こうだんしゃさんとともに、その本屋ほんやさんにできることはなにかないかとかんがえてきた。それが大賞たいしょういただいた作家さっか責任せきにんだとおもっています。そのバトンを宮島みやじまさんと成瀬なるせわたしたいとおもいます」とスピーチしました。

翻訳ほんやく部門ぶもんは「ヒュナムほら書店しょてん

 また、翻訳ほんやく小説しょうせつ部門ぶもん大賞たいしょうは、ファン・ボルムさんの『ようこそ、ヒュナムほら書店しょてんへ』(講談社こうだんしゃ)にまりました。

発表はっぴょうかい出席しゅっせきした『ようこそ、ヒュナムほら書店しょてんへ』翻訳ほんやくしゃ牧野まきの美加みかさん(ひだり)と著者ちょしゃファン・ボルムさん(中央ちゅうおう

 韓国かんこく・ソウルのちいさな個人こじん経営けいえい書店しょてん・ヒュナムほら書店しょてん舞台ぶたいに、そこにつど人々ひとびとのかかわりあいをえがいた物語ものがたり著者ちょしゃのファンさんが発表はっぴょうかいわせて来日らいにち。「日本にっぽん出版しゅっぱんされるときいて、どんなふうにんでくださるのかになった。たのしんでんでくださったほうがいらっしゃることだとおもうので、とてもうれしくおもいます。いくら努力どりょくしても人生じんせいがよくならないようにおもえて不安ふあんおもったり、自分じぶんめたりします。そうした感情かんじょうがこの小説しょうせつとおしてうすまってほしい。つらいなかだからこそ、自分じぶん応援おうえんして、他人たにん応援おうえんうような時間じかんになればいい。このしょうわたしにとっておおきな応援おうえんになりました」と謝辞しゃじべました。

ちょう発掘はっくつほんは「プラスティック」

 ジャンルや新旧しんきゅうわず書店しょてんいんが「りたい」とおもほんえらぶ2024ねんの「ちょう発掘はっくつほん!」には、井上いのうえゆめじんさんの『プラスティック』(講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ)がえらばれました。

スピーチする井上いのうえゆめじんさん

 井上いのうえさんは「1993ねん雑誌ざっし連載れんさいして書籍しょせきしたほん。びっくりしています。これからんでいただくほうなかにはまれてないというほうもいらっしゃるとおもいます。おっそろしいことです。作家さっかなががれてほしいとかんがえているけど、なかなかそうはならない。せっかくほんにしていただいたのに1、2カ月かげつたつとすーっとえていく。作者さくしゃにはなんことわりもなくえていってしまいます。それが今回こんかい、こういうかたちかえしていただいて、てていただくチャンスをいただけたのは作者さくしゃとしてこのうえないよろこびです。作家さっか冥利みょうりきるということなのかとつくづくかんじております」とユーモアをまじえてかたりました。

2以下いかのノミネート作品さくひん

 2024ねん本屋ほんや大賞たいしょうは、いち投票とうひょう昨年さくねん12がつ1にちから1がつ8にちまで実施じっしし、全国ぜんこく530書店しょてん書店しょてんいん736にん投票とうひょう上位じょうい10作品さくひんがノミネートされ、投票とうひょうて、大賞たいしょうまりました。

2. 津村つむら久子ひさこ水車みずぐるま小屋こやのネネ」(毎日新聞まいにちしんぶん出版しゅっぱん

3. 塩田しおだ武士たけし存在そんざいのすべてを」(朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん

4. 夏川なつかわくさかい「スピノザの診察しんさつしつ」(みずすずしゃ

5. さきれい「レーエンデこく物語ものがたり」(講談社こうだんしゃ

6. 川上かわかみ映子えいこ黄色きいろいえ」(中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ

7. 青山あおやま美智子みちこ「リカバリー・カバヒコ」(光文社こうぶんしゃ

8. なぎりょうゆう「ほしむ」(講談社こうだんしゃ

9. 知念ちねん実希みきじん放課後ほうかごミステリクラブ 1金魚きんぎょおよぐプール事件じけん」(ライツしゃ

10. 小川おがわあきらきみにするはずだった黄金おうごんについて」(新潮社しんちょうしゃ

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