その本の「はじめに」には、著者の「伝えたいこと」がギュッと詰め込まれています。この連載では毎日、おすすめ本の「はじめに」と「目次」をご紹介します。今日は田中彰一さんの『
50代から輝く! 「幸福寿命」を延ばすマネーの新常識
』です。
【はじめに】
人生後半に輝くための手引書
お金と健康と幸せの「三兎(さんと)」を追い、人生後半に輝けるための真の手引きを作れないか──。2018年から足かけ6年にわたってこの挑戦に取り組み、ようやく1冊のカタチにまとめることができました。類書にない付加価値を詰め込もうと、「発見」や「初」「新しさ」などにとことんこだわりました。
本書の特色の1つは20年後、30年後の未来を想定した点です。30年後に○○の時代が来る、○○の環境に変わる、だから○○の準備を、という構成を心がけました。
「結局はあなた次第」というありがちな逃げ方も避けました。「NISAの○○は自分の年収・リスク許容度に応じて決めよう」「老後の○○は個々の○○次第」と結局は解を得られない書き方をせず、読み手ひとりひとりの違いに応える──最大公約数ではなくあなただけの最適解を導くための手引きを追求しました。
本書でしか得られないリテラシーや、オリジナルの方法など情報の密度を高めるため、どこでも入手できる基本知識の解説は簡略化しました。また、難しいことをわかりやすくかみくだいて表現するよう努めました。年金や投資ノウハウ、制度などについて簡単な内容をわざわざ難しく書いている情報が目につくからです。
「シルバー人材」や自動車の「高齢者マーク」(もみじマーク)。高齢になると色がくすんで枯れたようなイメージでたとえられます。本書の狙いは正反対です。老いてなお盛ん、光を取り戻し、プラチナのように輝きを増す処方箋の提供を目指しました。これこそがタイトルの趣旨です。
そして、女性の役割がとりわけ重要になる点も強調しています。
このほか、オンリーワンの数々の特長は次ページにまとめました。本書が幸福で満たされる人生計画立案の一助になれば幸いです。
上梓にあたり、年金・保険分野の知見を数多く提供いただいたわかもと年金プロダクションの若本泰三氏にはこの場を借りてお礼を申し上げます。
2024年6月吉日 田中彰一
【目次】